9月初日の本日、各主要インデックスは、先週末に比べDJIが0.68%, S&P 500 1.05%, NASDAQ 1.3%各々順調に上昇しました。

午前中に発表された8月の建設関連の支出(Construction Spending)の推定額は、7月の数値に比べ年換算で0.4%下落しました。(Commerce Departmentのプレスリリースは
こちらです。)
メディア等によると、この数値は弱くも強くもなく程よい範囲で、増加が減速していることから、Fedが18日にFF rateを下げる可能性を支持できる数値とのことだそうです。このことが市場から好感された様で、株式市場は全般的に上昇しました。 また、GMの8月の販売結果が予想以上に(はるかに)良かったため、株価は3.8%上昇し、DOW Jones Industrialの上昇に貢献しています。
本日は、ファイナンス、住宅セクターの主要企業の株も順調に上昇しています。市場は完全にFedがFF rateを下げることを前提とし、なおかつそれにより状況が改善されることを期待している様に思われます。また、テクノロジー株は本日も順調に上昇しています。これで、3日連続、Nasdaqは全体の市場よりも良いパフォーマンスで推移しています。
主だったところで、先週末と比べて、Yahoo 5.46%, Apple 4.1%, NVIDIA 3.09%, TI 2.89%, Broadcom 2.72%、各々上昇しています。Yahooに関しては、アナリストがレーティングをアップグレードしたことと、Microsoftに買収されるのではないか、との見方が強まっていることから、大幅な上昇となりました。iPodの新製品の発表が近いと噂のアップルは今日も大幅に上昇しています。しかし、アップルの株価は強いなと、感心してしまいます。NVIDIAも連日株価が上昇しています。以前から申していますが、NVIDIAのビジネスが順調であることは、周知の事実なのですが、株価がオーバーバリュー気味なくらい順調に上昇しています。もしかすると、今度のiPodに昨年買収したPortalPlayerの製品が再度採用になったのかもしれません。そうだとすれば、ここのところの株価の高騰も説明はつきますが。。。尚、これは、まったくの想像で、情報や根拠は一切ありません。
ここまでの展開は、私の想定していたシナリオの楽観的な場合の範囲内で、特にここにきてのハイテク株見直しの動きから、幸いなことに私のポートフォリオも本日も順調に上昇しています。ただし、私のポートフォリオは日々の変動は激しいので、一時的に順調であっても、状況は一変することがあるので、あまり日々のパフォーマンスにはこだわっていません。
それよりも、市場があまりにも楽観的に推移しているように思われてなりません。サブプライムの問題、CDO等の売れ残り・不良債権化しつつある問題、その他もろもろの懸案事項は、FedがFF rateを下げたとしても、解決するものではないと思います。
また、Credit Crunchから、今まで市場を引っ張ってきたM&Aのブームも急速に終焉を迎えつつあり、市場を牽引する材料が少なくなってきています。はっきり言って市場を牽引する材料はFedのFF rateの切り下げがメインの様に見受けられます。
冷静に考えると、今の時点ではアップサイドに対してダウンサイドが多い様に思います。自分の見方としては、9月を乗り切れば、10月は何とかいくのではと思っていますが、8月の中頃の様な下落、もしくは、それ以上の調整が9月またはその後に、起きる可能性も否めません。先月の反省に立って、下落リスクに対する準備を検討しようと思っています。
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