主要インデックスの終値DOW: 12763.22 +42.99 (+0.34%)
Nasdaq: 2405.21 +28.27 (+1.19%)
S&P500: 1379.93 +3.99 (+0.29%)
本日の主なニュース(企業決算関連)
Ambacが第1四半期の決算を発表しました。結果は、16億6000万ドル、一株当たり$11.69の赤字でした。本日か株価は、42.62%の大幅な下落となりました。
Ambac posts hefty 1Q loss as it takes $3 billion in chargesBoeingの第1四半期の結果は、予想よりも良い38%の増益となる12億ドルの利益、EPS$1.62でした。また、2008年の見込みは従来の予想を維持、2009年は予想を上回る一株当たり$6.8から$7.0の間の利益を見込んでいると発表しました。株価は、本日4.49%上昇しました。
Boeing profit jumps 38 pct as orders grow in 1st quarter市場終了後に注目のAppleが決算を発表しました。結果は、利益が36%増の10億5000万ドル、EPS$1.16でした。アナリストの事前予想は、EPS$1.09で上回っています。売り上げは43%増の75億1000万ドルで予想を上回りました。今四半期(Appleの決算上は第3四半期)の見込みは、一株当たりの利益が$1.0でアナリストの予想$1.1を下回っています。(Appleは、慎重な予想をすることで有名です。)売り上げの予想は、アナリストの予想を上回っています。株価は、本日は1.68%の上昇でした。発表後のアフターアワーズでは、発表直後は今後の利益見込みがアナリストの予想より低かったこと等から、一旦は大きく下げていましたが、米国時間夕方の今は0.5%程度の下落となっています。
Apple 2Q profit jumps 36 percentAmazon.comも市場終了後に四半期の決算を発表し、純利益は30%増の1億4300万ドル、EPS34セントでした。アナリストの予想はEPS32セントで、結果は予想を上回りましたが、2008年の予想を従来のものから若干引下げたことから、アフターアワーズの取引では5%ちょっと下落しています。
Amazon earnings jump as sales beat forecastsまた、Starbucksがプロフィット・ワーニングを発表し、アフターアワーズの取引で現在12%を上回る大幅な下落となっています。
Starbucks expects 2nd-quarter earnings below analyst view主なセクター・株の動き(ファイナンス) 下落しているところが多いですが、幅はそれ程大きくありません。
(住宅) 下落しているところが多いですが、幅はそれ程大きくありません。
(小売り)上昇と下落に分かれていますが、幅はそれ程大きくありません。
(テクノロジー)上昇しているところが多いですが、IBM, Sun, HP, Googleは若干下落しています。Yahooは1.61%の下落となりました。上昇で目についたところは、昨日市場終了後に決算を発表したBroadcomが16.1%の大幅な上昇、決算発表を木曜日に控えているMicrosoftが3.97%の上昇、Cisco, Intelも堅調でした。
まとめ・コメント本日は、Ambacが予想以上に悪い決算を発表し、株価は40%を超える暴落となりましたが、市場全体としては、上昇しました。数ヶ月前は、AmbacとMBIAのモノライン大手2社がダウングレードされるかどうかで、市場全体が大きく上下に動いていましたが、その時と比べると今は、市場全体に与える影響は殆どない状況へと一変してしまった様なのが、非常に印象的です。
Boeingの四半期の結果は予想以上に良く、また、来年からは787の導入が始まる予定なので、2010年くらいまでは、既に受注が入っているので良い状況にあると思います。
大注目のAppleは、予想を上回る好決算を発表しました。Appleの結果が悪かった場合、市場に与える影響はかなり大きくなる、と考えていたので少し安心しました。まあ、きっと好決算になるだろうと思っていたので、予想通りではあります。Appleの場合、iPhone, iPod, Macどれをとっても、高マージンで、特にMacの事業が伸びてきているため、安定した収益の伸びが期待できると思います。個人的に考えるダウンサイドは、iPhoneの売り上げが落ちてくることなのですが、今の時点では大丈夫の様です。私は、Macの事業が再び大きなドル箱になってくると予想しています。
Amazonも好決算を発表しましたが、2008年の見込みを若干下げたことが失望を買った様でアフターアワーズでは、5%程度の下落となっています。明日以降の株価の動向に注目したいと思います。また、Starbucksがプロフィット・ワーニングを行ないました。米国の事業比率が高く、消費者のマインドの影響を大きく受ける可能性が高く、発表は「やはり」と思ったのですが、Starbucksの今後はさらに厳しくなると思います。
明日は、3月の新築住宅の販売結果、企業決算ではMicrosoftを始め多くの企業が決算を発表します。Microsoftは、かなり良い決算を発表すると見られており、今日も株価は順調に上昇しました。恐らく期待通り良い結果を発表することと思います。Yahooに対する買収提案の件も、今週末が設定した期限なので、再び攻防が活発になってくると予想しています。既に、バルマー氏が昨日今日と牽制球を投げています。
テクノロジー株が再び見直されてきている、と言った論調の記事もまた目にする様になりました。これが本格的なトレンドとなるかを計る上でも、今週来週の決算発表、特に今後の見込みが大きな焦点となってきていると思います。今週が終わると、来週はFOMCです。現時点でのメディアの予想では25bp引き下げが有力視されているようですが、この辺りの話題も週末頃から再び盛り上がってくるかもしれません。現時点では、特定のセクター(住宅、金融)を除けば企業決算自体は増益を発表するところが多く、インフレの懸念となる材料も多い中、Fedがどの様な対応、見方を示すのか、再び注目されてくるのではないか、と思います。