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ジム・ロジャーズ Bloomberg インタビュー ; 続き-2 

このエントリーは、一昨日のエントリー(ジム・ロジャーズ Bloomberg インタビュー;続き)の続きです。



Liu: それでは、ジム、話をFedと銀行、そしてそれらの色々について話を戻したいと思います。あなたは、いくつかの株について、空売り(ショート)されているとお話になりました。あなたは、Lehman Brothersをショートしていますか?

Rogers: 私はETFでショートしています。ベティ、投資銀行のETFです。つまり、彼らの全部(全体)についてショートしていることを意味します。私は、特定の投資銀行についてショートはしていません。第一に、私はあまりにも多くの友達がほとんど全ての場所(会社)にいます。私は、彼らの中の特定のところにショートしたくありません。

ですから、ETFでショートしているだけです。彼ら全体をショートしているのです。いくつかの企業はうまくいき、いくつかの企業は多分非常にまずいことになるでしょう。しかし、私の見方としては(投資銀行の)ETFは、もっと大きく下落することになると考えています。

Liu: 先週Lehman Brothersに対して起こったこと、それは、Citigroupと併せてLehmanをショートしたいといったあなたの気持ちに火をつけたりしないのですか?後、Fannieについてもショートしているとおっしゃいましたよね。

Rogers: 私は、既にFannie MaeとChitibankについてはショートしています。そして(ショートしてから)随分経っています。私は、ETF(の空売り)をそのままの様な形にしておくでしょう。一つの事柄について(この場合は、ある特定の投資銀行について)多くの時間を費やすことをしない、なまけものの私の様な人間にとっては、簡単だからです。ただし、CitibankとFannie Maeに関しては例外です。(コメント:冒頭にもいっている様に、ジムはFannie MaeとCitibankについては、以前から(ETFではなく、個別に)空売りをしていた様です。)

Liu: わかりました。先ほど既に少し話されたことですが、ジム、あなたは今、アジアに住んでいらっしゃいます。あなたは、ヨーロッパやアジアの銀行は、米国の銀行が行った様に、損失を計上しなければならなくなる、とおっしゃいましたよね。いつそれが起きるとお考えですか?、そして、どのくらいの額になるのでしょうか?

Rogers: ええ、アジアとヨーロッパの会計士達は何らかの理由から、銀行の企業と一緒になって、「これらの事柄が実際に悪くなるくなるかどうかは、なってみないと分からない。」と言っています。彼らは、損失を計上しています。誤解しないで下さい。彼らは、損失を計上してはいます。(コメント:計上の額、範囲、ペースが米国に比べると少なく、遅いことを指摘しているのだと思います。)

アメリカ人達、我々アメリカの銀行システムは、多少なりとももっと自発的です。前もってこれらの事について損失を先に計上し続けています。ヨーロッパとアジアの銀行はまだです。

状況が悪くなってくれば、彼らは、損失を計上しなければならなくなります。ですから、アジアとヨーロッパの銀行は、悪くなったら損失計上すると言うシナリオが続いています。

Liu: それでは、ジム。私は、手短にドルについての話をしたいと思います。今週の初めのバーナンキ氏のドルの下落についてのコメントについてどの様に思いますか? あなたは、バーナンキ氏のこのこと(ドル安)について、大変批判的な立場を通されていますよね。

Rogers: 本当に驚くべきことです。「ドルが下がったとしても、一般の人、殆どのアメリカ人には影響がない」と議会の宣誓で言ったのは、 この男です。ですから、私は、彼がそのことを言うのを見たとき、思わず椅子から落っこちそうになりました。

彼(その男)がマーケットのことを分かっていないことを我々は知っています。我々は、彼が為替(通貨)について分かっていないことを知っています。民間の経済学、単純な経済学すら彼が知らないことを 、今我々は知りました。それで、私は二三日前の彼を見て驚きました。

Liu: そうですか。

Rogers: (突然)「ドルが下がれば、我々全てに影響を及ぼします。それは、インフレーションと呼ばれるものです。ですから、誰かが彼に経済学を教えたはずです。彼は、(学校に戻って)もう一度経済の101を学ぶべき時が来ていると思います。

Liu: それでは、ジム。時間となってしまいました。あなたを番組にお迎えすることができ、大変光栄に思います。いつものことながら、またあなたとお迎えしたいと思っています。ジム・ロジャーズ氏でした。

*** トランスクリプト終了***
Source: Bloomberg,
Rogers Says Bull Market in Oil Has `Years to Go'(Transcript)
June 6th, 2008


'Fedには逆らうな/逆らわない'と言うのが、米国の投資業界の常識(掟)だと思うのですが、Fedに対して、辛辣なコメントを連発するロジャーズ氏、正直、そこまで言っちゃって大丈夫なのかと心配してしまいます。(余計なお世話)投資銀行に対してショートしている、と言う話も随分前からのこと(私のブログで最初にロジャーズ氏を取り上げた時にもその話をしています。)だと思いますが、特定の企業に対してでなくETFを使っていると言うのは初めて知りました。特定の企業にショートしていない理由として、自分はなまけものだから、知り合いがどこにもいるので、と言っています。実際のところどうなのかは、私には分かりませんが、(意外と)投資業界に友達も多いのでは、と思いました。(投資銀行に対しては、ちょっと遠慮している気がします。)

ジム・ロジャーズ氏は、素晴らしい実績を残しており、実力を周囲から認められているのだと思いますが、発言に対しての責任が常に問われる中で、ここまで踏み込んだ(いつものことなのでしょうが)発言ができるのは、本当にすごいと思います。

このインタビューが行われたのは、大幅な下落となった6月6日(金)の朝でした。原油価格と失業率の大幅な上昇が下落の主な原因でしたが、非常にタイムリーで興味深いインタビューでした。

私は、ジム・ロジャーズ氏の話をブログに書くのは今回で2度目なのですが、その時に話ていることと、今回のインタビューでの話とずれがほとんどないのが印象的でした。
(以前のエントリー:ジム・ロジャーズの意見

最後に、原文のBloombergの記事で注意書きを添付します。
THIS TRANSCRIPT MAY NOT BE 100 percent ACCURATE AND MAY CONTAIN MISSPELLINGS AND OTHER INACCURACIES. THIS TRANSCRIPT IS PROVIDED ``AS IS,'' WITHOUT EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES OF ANY KIND. BLOOMBERG RETAINS ALL RIGHTS TO THIS TRANSCRIPT AND PROVIDES IT SOLELY FOR YOUR PERSONAL, NON-COMMERCIAL USE. BLOOMBERG, ITS SUPPLIERS AND THIRD-PARTY AGENTS SHALL HAVE NO LIABILITY FOR ERRORS IN THIS TRANSCRIPT OR FOR LOST PROFITS, LOSSES OR DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, CONSEQUENTIAL, SPECIAL OR PUNITIVE DAMAGES IN CONNECTION WITH THE FURNISHING, PERFORMANCE, OR USE OF SUCH TRANSCRIPT. NEITHER THE INFORMATION NOR ANY OPINION EXPRESSED IN THIS TRANSCRIPT CONSTITUTES A SOLICITATION OF THE PURCHASE OR SALE OF SECURITIES OR COMMODITIES. ANY OPINION EXPRESSED IN THE TRANSCRIPT DOES NOT NECESSARILY REFLECT THE VIEWS OF BLOOMBERG LP.

これは、トランスクリプトは100パーセント正確ではない場合があります。また、スペルミスやその他不正確な部分を含まれている可能性がございます。と言う点を強調しており、また、内容に対していかなる免責事項を強調しています。私もできるだけ原文に即した訳をする様に心がけておりますが、その旨ご了解下さいます様、重ねてお願い申し上げます。
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ジム・ロジャーズ Bloomberg インタビュー ; 続き 

このエントリーは、昨日のエントリー(ジム・ロジャーズ Bloomberg インタビュー)の続きです。

(Rogers: 私は、商品(Commodity)を所有しています。私は、農業(株)を買っています。私は、今日、航空機業界を買いました。私は、たくさんの世界中の航空機業界の株と債券の両方、スイス・フラン、日本円、中国元を買いました。これらは、最近私が買っている数少ないものです。) とジム・ロジャーズが回答した後の続き。



Liu: 航空機セクター(Airlines)を買ったのですか? 多くの人は、燃料費の(高騰の)懸念等から、航空機業界に対して非常に弱気の見方(bearish)をしています。なぜあなたは、航空機セクターを買ったのですか?

Rogers: ベティ、あなたが今ちょうど言った同じ理由、みんなが非常に弱気であるからです。いえ、人々が弱気であることが理由なだけでは買ったのではありません。私はよく飛行機に乗ります。そして、飛行機は満員です。今新しい航空機を買うことはできません。 - もし、今日、航空機を注文したとしたら、何年か待たなければ手に入れることはできません。

このことが、ボーイングとエアバスの抱えている問題です。航空機業界(企業)は、キャパシティ(輸送量)を削減してることを、毎日メディア等の記事で目にします。航空運賃は上昇しています。ベティ、私が言いたいのは、皆、燃料費のことは知っている、と言うことです。航空機の企業で、燃料費の問題があることを知らない企業があるでしょうか?彼らは、それについて、全て対応(調節)しています。

Liu: ええ、それは事実です。(その通りです)しかし、航空機業界では破産についての話等もあります。いくつかの会社は破産するとお考えにならないのですか?

Rogers: 後どれだけさらに強気(bullish)にさせるニュースが欲しいのですか?24の航空機会社が今年破産しています。それは、すごいニュースです。ご存知の様に、この10年の間にアメリカの航空機会社、最大手7社のうち5社が破産(bankrupt)しました。そう、大丈夫。破産((申請):bankruptcies)は、市場が底にあることのサインです。天井にあることのサインではありません。

Liu: 分かりました。ジム、オイルに関して話をしましょう。あなたはオイルに関して(ずっと)非常に強気ですよね。オイル市場において投機が行われているか否かについて、 あなたと私で以前議論し、多くの人がそれについて話をしています。

あなたはノー(投機は行われていない)と言い、他の人達は、ソロス氏の様にバブルになるだろうと言いっています。あなたは、オイル市場について他の人達が知らない何かをご存知なのですか?

Rogers: ちょっと待って、ベティ、全ての市場において投機家は常にいます。New York Stock Exchangeを見てご覧なさい。証券取引所のフロアに投機家が一人もいない、なんて思いますか?投機家達は常にいます。それがビジネスと言うものです。

殆どのひと、その殆どの(人)を私は知りません、そんなことを言うべきではないのですが、IEA(International Energy Agency)、オイルについて最も正確に掌握している機関が、世界はオイルの問題を抱えていると語っていることは周知の通りです。サウジは、ブッシュ大統領に世界はオイルの問題を抱えていることを、話しています。

ベティ、もしオイルが多量にあるのであれば、どなたでも結構です、どうか、どこにあるのか教えて下さい。教えてて頂ければ、そこに全てのお金を投資することができます。世界は、深刻なオイルの問題を抱えています。

ただし、ベティ、そのことは、オイルが50%下がることがない、と言うことを意味する訳ではありません。1999年からの強気相場の間、オイルは二回50%下がりました。2001年に50%下がり、2000年だったかもしれませんが何しろ50%下がり、そして再び05年か06年にも50%下がりました。強気相場の時はいつでも、大きな反発・反動があるものです。

しかし、それは強気相場の終わりではありません。誰かがオイルがどこにあるのか教えてくれない限り、供給は限られ、新たな調整が有る無しに関わらず、オイルの強気相場は何年も続くことになります。

Liu: そうですか。私がこの様な質問をすることを、あたながいつも非常に嫌うことは分かっているのですが、限界あるいは天井について。あなたがお話しになった需要と供給の状況を考慮して、オイルはどれくらいまで上がると思いますか?

Rogers: ベティ、その様な質問をすることであなたが給料をもらっていることは、存じています。しかし、私は答えを知りません。私は、その様なことが分かる程、頭が良くありません。(I’m not smart enough) 私は、誰かが大量のオイルを発見しない限り、価格が$150, $200行く可能性があることは、分かります。あなたが、その数字を選んで下さい。

最終的に、もし、十分に高くなった場合、もし、オイルが$300にまでなった場合、ホワイトハウスの芝生にオイルを求めて穴が掘られるでしょう。ヒラリー・クリントンは牛の先物についての憶測をすることをやめて、オイルの先物についての憶測を始めるでしょう。彼女は、オイルの採掘現場に現れることでしょう。

(コメント:ヒラリー・クリントンは、ビルクリントンがアーカンソーの州知事になる前の頃(1978年から1979年)、牛の先物取り引きを行い、10ヶ月の間に1000ドルの初期投資で10万ドルを獲得した。そのことが、大統領夫人となった1994年に明らかになり、話題・疑惑問題となった。この件に関するWikipediaの説明はこちらです。)

もし、$300にまで達した場合、バッキンガム宮殿でも採掘が行われるでしょう。ベティ、私はどのくらいまで行くのか分かりません。しかし、誰かが多量のオイルを直ちに発見し、しかもその場所が直ちに手をつけられる様なところでない限り、現実として、世界はオイル - 分かっているオイル - 分かっているオイルの貯蔵を切らしつつあります。

Liu: 分かりました。オイルと商品(commodities)に注力をおいてらっしゃる状況の中で、いくつかの商品に関しては、ここ数ヶ月下落しています。ジム、どの商品があなたは今好きで、どれが好きではないですか?

Rogers: ええそうですね、確かに多くの商品は非常に激しく下がってきてますね。もし、人々がバブルについて話しているのであれば、彼らが何について話しているのか、知りたいです。

多くの商品、ニッケル、亜鉛、鉛は50%下落しています。銀は、過去最高値から80%下がっています。砂糖も過去最高値から80%下がっています。それってどんなバブルなのでしょうか?綿は、過去最高値から40%下落しています。コーヒーは、過去最高値から60%下がっています。

わたしは、ここ最近農業関連(agriculture)を買い続けていました、今、少し手を付けずにいます。なぜなら、議会が商品の価格を下げるために何かを行うことを決定する様だからです。もし、彼らがそうしたら、絶好の購入機会となります。私は、もっと買うでしょう。

Liu: ジム、あなたは、、、

Rogers: しかし、私が一番最近買ったのは、さらに多くの農業関連です。(But what I bought most recently is more agriculture.)

Liu: さらに多くの農業関連?中国のものを買ったのですか?

Rogers: 私は、中国の農業関連の株を買いました。中国で外国人が商品を買うこと、そして商品を売ることは、殆ど不可能です。

Liu: 分かりました。あなたは以前に、商品の強気相場はまだ半分を過ぎたところだとおっしゃいました。今でもそうお考えですか?または、後どれ位強気相場は続くのでしょうか?

Rogers: ベティ、麦の生成のために多くのエーカー(広大な農地)があります。それは、30年の間に減少しています。食料の在庫は、ここ50年あるいは60年の内、最も低い水準にあります。我々は、多くの農業製品を燃料タンクの中で、燃料として燃やしています。それは、意味のないことです。絶望的なことです。

バブルについての話ですが、バブルはバブルです。燃料として農業製品を燃やすために、 非常に多くのお金を使っていることは、正気の沙汰ではありません。しかし、長い期間それを続けることができます。だれも、過去40年以上に渡って大油田を発見していません。

ベティ、世界の全ての油田は減少しています。この25年で、世界で一つの鉛鉱山が開設しました。
最後の(最も新しい)鉛の製錬所が造られたのは1969年です。誰かが非常に多くのキャパシティを近いうちに提供しない限り、その強気相場は続くことになるでしょう。

Source: Bloomberg,
Rogers Says Bull Market in Oil Has `Years to Go'(Transcript)
June 6th, 2008


思いの外、長くなってしまったので、大変恐縮ですが、一旦ここで終了します。この話は続きます。(明日、エントリーする予定です。)(追記:続きは日本時間の6月12日の午後に投稿する予定です。予定が遅れすみません。)

ジム・ロジャーズ Bloomberg インタビュー ) 

6月6日(金)Bloombergがジム・ロジャーズと電話でインタビューを行いました。Bloombergのサイトにこのインタビューのトランスクリプトが掲載されています。相変わらずジム・ロジャーズ氏らしい切れ味のするどい率直な発言を連発しています。素晴らしい内容でしたので、インタビューのトランスクリプトの邦訳を以下に記します。訳は、できるだけ原文に即する様にしていますが、一部意訳しています。少し長いので、(恐らく)2部の構成で投稿します。

尚、このインタビューはこちらで聞くことができます。是非、聞いてみて下さい。

Source: Bloomberg,
Rogers Says Bull Market in Oil Has `Years to Go'(Transcript)
June 6th, 2008


6月6日(:Bloomberg (ブルームバーグ))

Betty Liu: 我々は本日の朝、原油、商品、ドル、クレジットマーケットの状況、Fedについて色々と話をしました。そして、これらの全てのことについての見方をまとめる上で最も適した人はジム・ロジャーズだと言う話になりました。そして、今、ロジャーズ氏は彼の自宅のあるシンガポールから電話で参加して下さっています。

ジム、あなたを再びこの番組に迎えることができ、大変光栄に思います。

Jim Rogers, Chairman, Rogers Holdings:
ベティ、私もこの場に参加でき、うれしく思います。

Liu: ジム、それではまず最初に、今週の一番の話(story of the week)、リーマンブラザーズについて,今の時点まで(6日)での我々が見てきたことについての話をして下さい。あなたは、 アカウンティング(の問題)その他もろもろのウォールストリートで起きていることについて、大変批判的でいらっしゃっていますよね。

これに関連してなのですが、リーマンブラザーズは、実際のところ、流動性の問題はない、良い状況にあると信じますか?、あるいは、今の時点でこの点についてのあなたの考えはどうでしょうか?

Rogers: 私は未だに、ウォールストリートの全ての投資銀行に対してETFを使用してショート(空売り)しています。投資銀行の全ては問題を抱えています。彼らのほとんどは、にせのアカウンティング(会計処理)を行っています。そして、ご存知の通り、ベアマーケットでは、彼らは全て8にまで下がります。ですから、私はベア・マーケットが終わるまでに、彼らはすべて8になると想定しています。

(コメント:ここでの8になる(原文:‘in bear market, they all go down to eight.)、と言う意味が良く解らないのですが、多分’地に落ちる’、’本来あるべきところに行く’と行った様な意味だと思います。後で、米国人の友人に確認してみようと思っています。)

Liu: あなたは、3月に起こったBear Stearnsの様なことが再び起こると思いますか?

Rogers: まず確実に起きるでしょう。(起きないことは、ない。)私は、Citibankをショートしています。そして、Fannie Maeもショートしています。ご存知の様に、これらの会社の何社かは酷い(とんでもない)バランスシートをしています。そして、もし今後ベアマーケットとなった場合、そうなることが私の見方ですが、本当にとても低い価格となることでしょう。

しかし、ベティ、このことは何も特別なことではありません。以前のベアマーケットを振り返ってみれば分かります。ファイナンシャルの株は、ベアマーケットの期間、信じられない様な低い値段で売られます。

このことは、特に変わったことが起きることではない- そうですね、今回は、少し違うかもしれません。なぜなら、このベアマーケットの間ファイナンシャル企業にとって更に悪い状況になるからです。それは、過去5年、または10年の間に過剰なとてもひどいことがファイナンシャル・コミュニティーで行われていたからです。

Liu: そうですか。

Rogers: 29才の綿の工場に勤める人がマセラッティを乗り回していることを見ることはありません。しかし、ウォールストリートに勤める多くの29才(の人々)がマセラッティを乗り回しているのを見ることはできます。これは、本来世界があるべき道(道理)ではありません。

Liu: そうですか、ジム、もし私が間違っていたら訂正して下さい。あなたは、我々は今、ベアマーケットにいるとお考えなのですね。それはどの位続くと思ってらっしゃいますか?

Rogers: 私には分かりません。私はそんなに頭が良くないです。あなたの番組に呼ぶことのできるたくさんの人がいらっしゃるでしょう。彼らは、正確にどのくらい続くのか、何日、どの位の期間かかるのか話してくれるでしょう。私は、その様に頭が良くない。

Liu: ジム、分かりました。それでは、あなたは、Fedとベン・バーナンキ氏について非常に批判的でいらっしゃいますね、それについて話して下さい。第一にあなたにお聞きした良いことがあります。ウォールストリートで起こっていることに対してのFedの現時点までの対応についてどの様にお考えですか?あなたは、彼らが状況を改善している、または、実は悪化させていると思いますか?

Rogers: ベティ、彼らは悪化させていると思います。彼らは、巨額のお金を印刷し、それはひどいインフレを引き起こしています、そして、ドルの価値を引下げる原因ともなっているかもしれません。そして、Federal Reserveは、400億ドルくらいの悪い資産をバランスシートに入れようとしています。

今、あなたと私は、アメリカの納税者として、いつかその借金を完済しなければならなくなります。バーナンキ氏がこれから何をしようとしているのか?彼のヘリコプターに乗り込んで、飛び回り、悪い債券を回収するのか?彼は、立ち行かなくなった(借金のかたに)車や家を差し押さえることを始めるのか?私が言いたいのは、これは正気の沙汰ではない、と言うことです。

Liu: しかし、ご存知の様に、公平な立場として言わせて頂きますが、ウォーレン・バフェット氏の様に、Fedは正しいことをしている、彼らは、市場が沈静化することの手助けをした、と語っている人々もいます。なぜあなたはその様に思わないのですか?

(コメント:バフェット氏は、確かにBearの救済に関しては、市場に波及する影響等を考えた場合、Fedのとった措置は恐らく適切だった、と語っています。しかし、Bearの問題を含め、ファイナンス企業が行ってきた過剰な融資やその他の行いに対しては批判的で、その様な原因をつくり、状況が続くことを許してきたFedの対応に対しては批判的な立場だと思います。)

Rogers: ベアマーケットは、何も悪いことではありません。(経済活動が)始まってから市場は何度もベアマーケットを経験しています。そして、ベティ、もし全体のシステムをきれいにしないと、もし、システムが壊れやすいものであったとしたら、アメリカの5番目に大きい投資銀行の崩壊が、世界ではなく、アメリカの、システム全体の破綻へと導くでしょう。

この先数年の間に、2番目、あるいは3番目、または彼ら(投資銀行)のうちの2社か3社が同時に悪化し始めた時、何が起きるのか?もしシステムが壊れやすいのであれば、今、きれいにしとく方が良いのです。なぜなら、Federal Reserveは既にバランスシートを過剰に拡大してしまっているからです。

ベティ、Federal Reserveは、8000億ドルのバランスシートを持っています。彼らは、既に4000億ドルを悪い負債に振り分けることを約束しています。これから、彼らは次に何を行うのでしょう?何か悪いことが起き始めた次の時、どこからお金を調達するのでしょうか?

Liu: 分かりました。分かりましたが、その様なシナリオだったとして、ジム、投資家として、今、あなたのお金をどこに振り分けようとしているのですか?

Rogers: 私は、商品(Commodity)を所有しています。私は、農業(株)を買っています。私は、今日、航空機業界を買いました。私は、たくさんの世界中の航空機業界の株と債券の両方、スイス・フラン、日本円、中国元を買いました。これらは、最近私が買っている数少ないものです。

(続く)


ここで一旦終了します。相変わらず切れ味が鋭く、感心してしまいました。この後、ジムの投資戦略、市場についての見方の話が続きます。必見です。

先週(6月2日の週)はいろいろありましたが、ここ最近、このインタビューに代表される様に、(ジム・ロジャーズだけでなく)素晴らしいインタビュー記事、市場分析の記事等も多く目にしました。できるだけ、私のブログでもその一部、概要を紹介したいと思っています。

ジム・ロジャーズの意見 

FORTUNEの9月3日号に、'Crisis Council'と言うタイトルで、著名な投資家、業界の人物、エコノミスト、政治家(Henry Paulson)等の意見をまとめた特集が掲載されています。

バフェット氏ももちろんその中に含まれていて、まだ、全ての人の意見を読んでいないのですが、読んだものは、全て非常に興味深い、内容でした。その中で、ジム ロジャーズの意見の記事に関しては、私が思っていることと、ほとんど同じだったので非常にびっくりしました。(レベルもやっていることも全然違いますが。。。)

私はジム ロジャーズに関しては、有名な投資家であることと、一度テレビで特集されたのを見た程度で、正直なところほとんど知りません。(中国をはじめとする新興市場に早くから目をつけていたり、商品先物取引のブームを予言したりした、等で有名な、相場観がすごい人だと言うこと程度です。)

7月にまろさんの「投資を楽しむ♪」のブログで、”ジム ロジャーズが中国以外の新興国の株を売った”と言う記事を見て、少し気にしていました。その後の市場の展開を見ると、やはり、すごい相場観を持っている人だなあ!と勝手に感心していたのですが、今回のフォーチュンの記事の内容には思わずうならされました。

ジム ロジャーズ氏のフォーチュンの記事に関して、引用と私の要約(意訳を含みます)とコメントを以下に記します。

尚、市場の見方に関しては人それぞれなので、あくまでもこれは、一意見だと思います。

Market corrections are coming.
Jim Rogers
Founder of the Rogers Raw Materials Index

Source:
Crisis Council
Fortune, September 3, 2007

We've had the worst bubble in credit we've ever had in American history. As the bubble got bigger and bigger, it spread to emerging markets and leveraged buyouts and all sorts of things. And it hasn't been cleaned out yet. I don't think you can have a bubble like this and clean it out in six months or even a year. It has always taken longer.

我々は、アメリカの歴史において、かつてないクレジットにおける最悪のバブルを抱えています。そのバブルはどんどん大きくなり、エマージングマーケット(新興市場)やレバレッジ・バイアウト、その他もろもののことに広がりを見せています。そして、それは、きれいに片付いていません。私は、この様なバブルを抱えて、それが半年、あるいは1年程度で片付けることはできないと思います。もっと時間がかかるでしょう。

Look at homebuilders, for instance. Historically, when an industry goes through a retrenchment like this, you have two or three big companies going bankrupt and most of the companies in the industry losing money for a year or two or three. Well, we haven't gotten anywhere near that in the homebuilding business, so I think that bottom is a long way off. As far as the credit bubble, we have another several months, if not more, of mortgages that are going to reset and people who are going to find themselves with even higher monthly payments. There are many, many more losses to come, most of which we won't know about for weeks or months.

例えば、住宅建設業界を見てみましょう。歴史的に、産業(業界)が今回の様な退潮を経る時、2つや3つの大きな会社が倒産し、業界内の会社のほとんどが、一年、二年、もしくは三年の間、損失を被ることになります。(これは、2001年のテロの後の航空業界の状況が、最近の事例としては近いと思います。)住宅建設業界は、この様な状況に近い形に、まだ(少しも)なっていません。 ですから、わたしは、底はまだまだ先だと思っています。クレジット・バブルに関しては、住宅ローン(の金利)がリセットされ、人々がさらに高い金利を払わなければいけなくなることに気づくまでに、あともう数ヶ月、もしそうでなければ、もっとかかるでしょう。(これは、オプションARMのリセットをさしていると思います。) 非常にたくさんの損失が出てくるでしょう、それらのほとんどは数週間、または数ヶ月では、知ることのできないと思います。 (これは、今回のクレジットバブルを経た空前のバイアウト・ブーム、ヘッジファンド、プライベートエクイティの案件の結果が分かるまでには、あと数年はかかるので、それをさしている、または、それを含んでいると思います。バフェット氏もCNBCのインタビューでプライベートエクイティのブームに関しての意見として、近いような趣旨の発言をしています。)

Normally you have markets go down 10% or so every couple of years. We haven't had a 10% correction in the stock market in nearly five years. I don't know if this is the beginning of it, but we've got a lot of corrections coming. It wouldn't surprise me to see a little bounce--say if a central bank cuts rates. But that will just lead to the markets falling further late this year or next year. It would be better for the market, it would be better for investors, and it would be better for the world if we went ahead and cleaned out the system. If they do cut rates in the U.S., it would be pure madness. Because the market's down 7% or 8% from an all-time high? My gosh, what's that going to say about the dollar? What's that going to say to foreign creditors? What's that going to say about inflation? The Federal Reserve was not founded to bail out Bear Stearns or a few hedge funds. It was founded to keep a stable currency and maintain its value.

普通、数年の間に、市場は10%程度下落することがあります。我々は、ここ5年に近い間、株式市場で、10%の調整も経験していません。私は、それが(今)始まったのかどうかは、判りません。しかし、多くの調整をこれから経験することにならざるをえません。私は、例えば、中央銀行の金利の削減等によって、少々の上昇(反発)があったとしても、驚きはしません。しかし、それは、今年の後半、または来年に更なる下落を招くことになると思います。もし我々が早く(先に)経験し、状況を片付けることが、投資家にとって、そして世界にとって、より良いことだと思います。もし、米国が金利を下げれば、それは単に狂気の沙汰だと思います。なぜなら、(株式)市場は、過去最高の数値から、7から8%程度しか下がっていないだけです。それが与えるドルに関しての影響はどうなるのか?(意訳しています) 海外の債権者に対しての説明は?? 中央銀行は、Bear Stearns、もしくはいくつかのヘッジファンドを救済するために、設立されたのではありません。

I have been and continue to be short the investment banks and the commercial banks. If they bounce up, I'll probably short more. I'm certainly not buying anything. The market's only down 8%. I don't consider that a buying opportunity. The things that I'm short, some people probably think are buying opportunities, but I don't. I've been short the banks for close to a year, and for a while it was not fun. But I added to my positions, and now it's a lot of fun.

私は、現在まで、そして引き続き、投資銀行とコマーシャル・バンク(企業向けの銀行業務を指すと思いますが、良い日本語訳が浮かびません。)に対して、ショート(空売り)を行っています。もし、それらが反発(上昇)したら、多分、さらにショートするでしょう。私は、確実に買うことはないでしょう。市場は、たった8%下落しただけです。私は、それが、買う良い機会とは思っていません。私がショートしていることは、恐らく、ある人たちにとっては、買う機会と思うことでしょう、しかし、私はそう思いません。私は、銀行のショート(空売り)を一年近くしています、そしてそれは、しばらくの間、あまり楽しい状況ではありませんでした。しかし、私は私のポジションを積み上げました、そして、いまは、楽しんでいます。

(以上、引用、要約、終わり)

この特集の記事は、こちらのリンクで全て読むことができます。色々な人の視点が解り、非常にお勧めです。バフェット氏の意見は相変わらず、さすがですし、Henry Paulsonの意見も短いですが、Secretary of the Treasuryの立場としての見方で興味深かったです。

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