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ウォーレンバフェット CNBC Squawk Box ライブビデオ 

米国時間の本日の朝、生中継で放映されたCNBCのSquawk Boxのライブインタビューのトランスクリプトを邦訳したものです。ビデオは、Blog "Alpha's Market Eye"の方にもリンクのエントリーをしています。

元記事:Warren Buffett Live on CNBC's Squawk Box: Complete Transcript and Video

090504_WordFromOmaha_Papers.jpg

(挨拶の部分は省略します。)

Becky: あなたは、ミーティングで、一日に5種類の新聞を読むとおっしゃいました。

Warren: 最低でそうです。

Becky: 最低で、一日に5種類の新聞ですか。我々は、恐らく全ての分野についてお聞きしたと思います。しかし、これらの新しい(新聞の)見出しのいくつかについて取り上げ、あなたのお考えを頂きたいと思います。

Warren: いいですよ。(笑)

Becky: それで、ウォールストリート・ジャーナルから始めましょう。私は、あなたに簡単なクイズをするために、5、6種類の新聞を持ってきました。

Warren: まいったな。(笑) (原文は:Uh oh. (Laughs))

Becky: まず最初に、(バークシャーの)株主総会でのあなたの記事でいっぱいです。すでに多くの新聞が発行されています。このジャーナル(WSJ)の第一面には、”Slump Has Dealt Buffett a Rather Rough Hand”です。中の記事は、”Buffett Plays Down Hoopla and Hope”とタイトルが書かれています。(今日のWSJの一面はバフェットさんの写真とタイトルだけで、本文はありません。記事は(これが“中の記事”該当)、Money&Investingのセクションの一面にあります。)

おもしろいことは、どの新聞を手に取るか(選ぶか)、どの記事を読むかによって、ある人は、あなたは将来について非常に楽観的であると言い、他の人は、あなたは非常に懸念していると語っている事です。どちらが、正しい解釈なのですか?

Warren: 多分、彼らの両方とも正しく受けとっていると思います。私は、この国の長期的な将来について100%、非常に楽観的です。アメリカがだめになる事に賭けて、勝つ事はとうていできません。数百年前、人々がどの様に暮らしていたのか、そして、今どの様に暮らしているのか見比べてみて下さい。我々は、数百年前の人々よりも、頭が良いわけではありません。我々は、同じ土地とその他のものを得ています。しかし、我々は、人間の可能性を解き放っており、それは今後とも続いてそうです。ですから、今から20年後、50年後、あなたの子供達と孫達は、あなたの暮らしよりももっと良い暮らしをすることになるでしょう。我々の持つ様々なビジネス全体において、実際の回復はまだ目にしていません。しかし、数年後にはうまくいっているでしょう。私は、3ケ月でうまく行くのか(回復するのか)、6ケ月なのか、2年間なのか、どの位かかるのか分かりません。私は、5年後には大丈夫になる(うまくいっている)と思います。そして、5ケ月でうまく行く事を望んでいます。私は、正確にいつなのかの答えを持っていません。

Becky: 回復の実際の兆候は見られない、とおっしゃいました。下落のペースが鈍化している兆候は見られますか?あるいは、底であることの兆候は?

Warren: 確かに、国の経済の重要な部分である住宅市場について、カリフォルニアの様な急降下(真っ逆さまに落っこちる:ノーズダイブ)が一年前、6ケ月前に起きた地域では、特に中から下の価格帯の住宅では活発な動きを見られます。住宅ローンの低金利は手助けになっています。カリフォルニアの(政府が提供する)スペシャル・プログラムは手助けとなっています。ですから、住宅市場は活発に動いています。現在、カリフォルニアの非常に大きい地域、サンフランシスコとは違うストックトンでは、非常に多くのアクティビティがあります。そして、それらの地域では、価格は安定化する傾向にあります。それに反して、南フロリダは、依然として供給過剰の状態です。いずれにせよ、状況は良くなりつつあります。

Becky: 分かりました。今朝のファイナンシャルタイムズでは、主要な話(the lead story)は、Citigroupとbank of Americaに関して、彼らのそれぞれがどの様な計画で100億ドルの追加の資本調達を行うのかについてです。本日は、それらのストレステストの結果が公開される予定でした。(注:5月7日市場終了後に発表予定日時は延期となっている) あなたは、ストレステストの対象となっている19の銀行の内の3社の株を所有しています。Wells Fargo, SunTrust, そしてUS Bancorpです。これらの会社のストレステストの結果について何かご存知ですか?

Warren: いいえ。

Becky: あなたは、以前、ご自分のストレステストを行ったとおっしゃいました。

Warren: 確かにそうです。ご存知の通り、彼らは非常に価値が上昇する可能性を持っています。我々は、それら3社の内2社のビジネスモデルを良く知っています。3番目は、私は良く知りません。

Becky: どちらが、あなたが良くご存知なのですか?

Warren: 私は、US BancorpとWells Fargoは分かっています。SunTrustのビジネスモデルはそれ程良く分かっていません。ですから、SunTrustについて、知的に話をすることはできません。しかし、US BancorpとWells Fargoは、非常に強力な銀行である事については言う事ができます。彼らは、素晴らしい収益力を持っており、収益力は、将来のビジネスに起きる事について見る場合に非常に重要です。そして、将来の収益に関して、事実上、この2社より良い位置付けにある銀行はありません。彼らは、多くのさらに悪い状況を抱えるかもしれませんが、うまくやり抜いて行く事でしょう。

Becky: それは、あなたは、政府は追加の資金調達をさせるとは考えていない、または、一旦、ワシントンで事柄が収束するまで何が起こるか分からない、と言う意味ですか?

Warren: 私は、何が起こるか分かりません。(笑)

Becky: 分かりました。それでは、ニューヨークタイムズの今朝の一面、または、最低、ビジネス欄について話をしましょう。それは、オバマ大統領が人々にデトロイトで作られた車を買いに行かせようとしているにも関わらず、
この週末のクライスラーの売り上げはふるわないものだった、ことについて書かれています。クライスラーがバンクラプシーとなった事、GMで起きている事に起因する意図しない結果、衝撃と効果はどのようなものがあると思いますか?

Warren: ええ、ご存知の通り、バンクラプシーの状況にある事は厳しいです。その状態がそれ程長くない場合、60日またはその程度で、バンクラプシーから抜け出られるのであれば、そしてそれが皆の望みですが、混乱はそれ程大きくはなりません。しかし、明らかにディーラーに懸念を与えるものです。消費者にも不安を与えます。今、政府は、保証と全てについて、請け負うと言っています。ですから、人々は心配すべきではないと思います。しかし、もし政府が保証を請け負ったとしても、その約束を何年にも渡って実行する人達は、一年、二年後にいなくなるかもしれない、と言った心配するかもしれない。バンクラプシーから非常に素早く抜け出すことは、クライスラーにとって非常に重要です。そして、それは、バンクラプシー陪審員によります。

Becky: 債権者達は提案を受け入れるべきだった、との意見があります。あなたは同情しますか。

Warren: (笑い)そうですね。私は、両方の側に同情的です。債権者は、担保のある債券が欲しい、と言う意味です。もし私が、私の家の抵当権第一位の住宅ローン(first mortgage on my house)を持っていて、その第一位住宅ローンが住宅の価値の半分だった場合、そして、ある人が私はあるところにクレジットカードの借金があるから、大きな金額の削減を受け入れなければならない、と言ったとしたら、それは問題です。将来の貸し付けについて問題があります。私が言いたい事は、もし、優先度が意味をなさないのであれば、将来の貸し出しの実施に混乱を生じさせます。

一方で、国の全てに非常に重要な道のりに、数人の人が立ちはだかったことは、別の側の人がなぜ非常に怒っているのか、分かります。しかし、貸し出しの優先度を放棄する、根本の方針を破棄することは、非常に多くの結果を招きます。

(注:今回のクライスラーの債権者達のものは、担保付き(Secured)のもので、優先順位としては一般に高いものです。)

Becky: 多くの悪い帰結がこれから起きてくるとお考えですか?

Warren: そう思います。この国で、貸し出しを奨励するのであれば、担保保証の立場を得て貸し出しを行っている人に、その担保保証の立場は、意味がまったくないとは言うべきでないはずです。ですから、難しい問題がどちらの側にもあります。



長いので、ここで一旦終了します。この後、マイクをスタジオに戻し、スタジオとオマハの現地とでのやり取りが続きます。続きの部分は明日以降にエントリーします。
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"Ask Warren" CNBC バフェット インタビュー (1-3)  

(日本時間の14日の午後3時前頃に本エントリーの後半部分(線で区切られている下の部分)を追加しました。)


"Ask Warren" CNBC バフェット インタビュー (1-2)からの続き

Quick:でも、これは、あなたが想像されていたことでも、最悪のケースのシナリオですよね。何が、間違っていたのでしょうか?なぜ、我々は最悪のケースのシナリオに陥ってしまったのでしょうか?

Buffett: そうですね。我々は元々間違った方向に進んでしまっていたのです。なぜなら、我々は全ての人が信じてしまっていたこと、私も、政府も、住宅ローン供給ベンダーも、その借り手も、メディアもそう信じていた事、全ての人が家の価格は上がり続ける---または、最低でも大きく下がる事はありえない、と考えていた事です。そして、一旦人がその様なことを信じてしまうと、それは、国内中に広がります。

(コメント:この点については、日本のバブルがまさにそうでした。日本の場合は、家ではなく、土地でしたが、基本的には同じだと思います。)

あなたが貸している家で何があっても別に問題はありません。もしも、借り手が払えなければ、あなたは家を売って利益を得るだけです。または、大損をする様なことはないでしょう。ですから、借りている人々の収入が本当のところいくらであるのかは重要ではなくなった。なぜなら、家自体の価格はあがるはずだから。このセオリーの元に11兆ドルの住宅ローンの負債が組まれたのです。そして、それ(セオリー)が崩れた時、そしてピークで22兆ドルになっていたかもしれない家の価値は4または5兆ドル少なくなった。それは、人々の資産から非常に巨大な額が失われました。家は、ほとんどの人にとって最も大きな資産です。そして、次にそれを元に作られたこれらの投資商品、人々が理解できないもの、は価値が様々な意味でひっくり返り、そして他のものへと波及して行きました。、それは、皆さんご存知の、ある子供が「王様は服を着ていない(裸だ)」と言った様な事です。そして、彼がそのことを言った後で、その子供が「しかも、王様は下着もつけていない」と言った様なものです。ご存知の通り、様々な層がかかわり合って、そして関わり続けているのです。人々が恐怖を憶えた時、彼らは購買の習慣を変えます。彼らがたくさんのものを買うのをあきらめた時、人々は(物を買うのを)やめます。我々は、非常にたちの悪いネガティブ・フィードバック・サイクルにいます。それはいつか終わります。しかし、お分かりの様に、私はこれを映画の最後の台詞にしたくありません。私のアニュアル・レポートの最後の台詞(行)は、アメリカの最良の日はこの先にある、です。そして、我々は、なぜそうなのかについて、話す事ができます。でも、それが最後の(結局の)答えです。

しかし、どれだけ早くそこにたどり着けるのかは、賢明な政府の政策だけではなく、どの程度適切にそれが伝えられるのかに大きく依存します。人々は、もしあなたがパールハーバーを所有していたとして、12月8日に、どの様なことが起ころうとも対処する様に国が団結することを知っていなければなりません。(注:ご存知の方も多いかと思いますが、12月8日は、パールハーバー襲撃後、米議会が日本に対して宣戦布告を承認した日です。)

そして、我々はつまらないことで少し言い争っています。そうでなければ、我々はそれらのことは脇に置いておいて、全員で防御の計画を立てます、飛行機の製造を開始します、船の製造を開始します、それらは明日に用意ができなくても、人々は参加します。軍隊は、パールハーバーにあまりにも多くの船を配属しすぎた、その様な事は起こるべきでなかった、と海軍を非難したりしません。軍隊は、「それはあなたの失敗です。だから我々は我々の兵士を送りません。」等とは言いません。その様な事は決してありません。我々は団結すべきです。そして、今、それが本当に必要です。

(コメント:日本人としては、真珠湾攻撃の話の例は、ちょっと抵抗感がありますが、主旨としては、問題に対して、誰か、あるいは会社、組織、(政府の)部署を批判するのではなく、一致団結して、この問題に対処すべきだと言う事だと思います。現実には、共和党は民主党との対決姿勢を強めていたり、この問題がなぜ発生したのか、誰のせいだ、と言った論議が少なからずあるので、それらに対し、バフェットさんはコメントしているのだと思います。)

Quick: その様にはなっていないとお考えなのですか?現在、十分に団結していない、とのことですか?


(日本時間の14日の午後3時前頃に以下を追加しました。)

Buffett: はい。私は―私はなぜだか分かります。なぜかと言うと、経済的に言ってパールハーバー自体として、何が起こって、どの位の艦船が失われた、そしてそれらの全てについて、人々は何をすべきだったのか、全権を掌握し、命令を下すリーダーが誰なのか明白で、その人に対して誰が伝えるべきだったのかを知っています。そして、12月8日に議会で聴聞会が始まる等と言う事はありません。ご存知の通り、聴聞会は何週間もかかり、その間に、軍隊ともろもろの人々は、様々な方法でさらし者にされ、あるいはなじられ、または、なぜこの様な事が起きる事を防げなかったのかについて等々、そして、共和党の人達は、「あなた方民主党員達は、1933年から参加していて、全てはあなた方の間違えです」と言ったりはしません。今言った様なことは一切ありません。つまり、人々は、「我々はその事をやり遂げなければならない。」 そして、彼らは彼らのリーダーが行う事を信じ、党派色の強い事柄については脇に置いておいて、ついてながら言うと、我々、全ての人が戦争に勝つと感じていました。最初の6ケ月間、フィリピンのコレヒドール島が陥落し、ルソン島で戦死者が出てきて、とんでもない様々な問題、悪いニュースがあったとしても、それでも、一緒になって、リーダーに従えば、何とかうまくやり抜ける事をわかっています。

(注:昨年から、かなりの頻度で、様々な関係者が議会に呼ばれ聴聞会が行われています。その場で、議員達から辛辣な質問を受けている事について、ちょっと皮肉を込めて例えていると思います。また、オバマ大統領の景気刺激策に対しても、共和党議員が反発、批判を強めている事にたいしても、その様な状況ではない、と言う事を暗に示唆しています。対立点等はひとまず脇において、大統領の元に皆で一丸になって取り組めば、かならず問題は解決し、結果的にうまく行く、と言う意見だと思います。)

Quick: 我々は、本日の朝、解決策についてお話しする時間をたくさん取ろうと思います。しかし、経済について、あなたは今の状態からどの様になるとお考えですか?何がベストケースのシナリオで、何がワーストケースのシナリオですか?

Buffett: そうですね。10セントで、状況が好転する事はありません。そんなことは起こりません。つまり、多くの事柄はその様なことです。60万人を超える人が先月失業しました。そのことは、それら60万の人が悪い影響を被るだけでなく、それ以外の全ての人に影響を及ぼします。彼らは、職を失う事を恐れます。この国において、失業を恐れている人の割合は、職を失う実際の数よりもはるかに多くなります。そして、今までとは全く異なった振る舞いをしています。Costcoまたはウォールマート(両方とも安売りの大手で有名)ですら宝飾品売り場は大幅に落ち込んでいます。しかしそれ以外の売り場は順調です。

(注:今週の発表されたニュースで、2月のウォールマートの販売は非常に良かったとの事です。特に、キッチン・カウンター用品(トースターとかジューサー・ミキサー等、調理器具のこと)の販売が好調だった様です。これは、消費者が外食を減らし、自宅でもっと料理を作る様になった事の表れだとの、市場の認識です。)

人々はお金を節約し始めました。何年もの間、我々は彼らにお金を節約する様に言っていました。そして今、かれらは節約しています。それが、2重の魔法です。それで、我々はこの偉大なエコノミック・マシーン(注:米国経済機構の事、通常非常にうまく機能している)が世界が今まで見た事のない、異音を発して支障をきたし出し、そして、我々は、「ちょっとスピードをゆっくりにして、様子を見ましょう。」と言ったのです。そして、その異音は更に大きくなっています。そのマシーンをゆっくり動かせば動かす程、さらに異音・不具合を生じると言う、相互作用を我々が認識していないからかもしれません。ですから、やることは、それをもう一度動かす事です。それは、すぐには起こりません。ベッキー、つまり、失業は実質的な回復より遅れます。

Quick: 既に失業率は8%になっています。この先どちらに向かうとお考えですか?

Buffett: (具体的な)数字を示す事は私にはできません。なぜなら、率直に言って、それは、政府の政策がどの程度賢明な(適切な)ものなのかによるからです。失業率は更に高くなる事でしょう。恐らく、相当高い所まで行くでしょう。しかし、一方で今から5年後、そのマシーン(米国の経済機構・システム)は正常に機能している事でしょう。しかし、私は5年よりももっと早く、その様になってほしいと思います。我々はそれができます。

(注:バフェットさんは、5年後には問題は解決して、経済は正常に機能するだろうと見ている様です。つまり、日本のバブル崩壊後、10年以上経済が立ち直らずに停滞するシナリオは考えていない様です。もっと早く正常に機能させる事が可能だと言うのが、バフェットさんのメッセージだと思います。)

Quick: Joe (Kernen), ここであなたも加わって、何かおっしゃりたい事はありますか?

Kernen: バフェットさん、今、あなたがおっしゃった事は興味深い事です。我々の政策が賢明な(適切な)ものであるかによるとおっしゃいました。戦時中は、全ての人は、司令官と長官の元に集まるべきと言う事は分かります。しかし、現在の状況から脱出するために行うべき賢明な政策について、明らかに意見の相違があります。今、その“忠義な反対(陣営)”は、大統領を支えようとしようとしています。しかし、もし、間違った考えの政策が、もしもこの危機のために、今の時点で大急ぎで法制化されてしまうと思ったら、それは、忠義のある反対陣営の努めとして、どの様に考えているかを言うべきだと思うのですが。どうでしょう?

(注:Kernen氏は共和党支持だと思います。実際、共和党議員の間では、オバマ大統領の進める景気刺激策に対しては、強い反対意見を示しています。)

Buffett: それはその通りだと思います。ジョー、もし、あなたが戦場にいて、我々が本当に経済戦争の状況下にいる場合、少数陣営(意見)に対してたきつけたり(反発をあおる様な事)しない様にふるまう事が、多数陣営(意見)の義務です。もしも12月8日に、あるいは、7日かもしれません、ルーズベルトが、開戦についての投票を行うために議会を招集した時、彼は、「私のお気に入りの約10のプロジェクトを投入します。」等とは言いません。1941年の会戦の宣言に議会の人に8000の耳標を付けさせたりしません。

ですから、私は、少数陣営は、戦う上で大きな方法として明らかに作成された事柄については、支持する義務が本当にあると思います。6月5日または6月1日かもしれませんが、D-Day(注:Depression)の前に聴聞会を行ったり、戦力をどこに投下するのか、どんな天候ですべきなのか、何人の兵士を投下するのか、等全ての事について、533人に彼らの意見述べさせたりすべきではない、と思います。6月6日の後、「1マイル北に投下していれば、、、」と言われたりする別の聴聞会を行うべきではありません。

Kernen: それはそうです。しかし、問題を解決できないかもしれない、、、

Buffett: しかし、私は、、、

Kernen: ウォーレン、D-Dayの後に、グローバル・ウォーミングを解決できていないかもしれないです。

Buffett: 完全にその通りです。共和党陣営は、これが経済戦争であるとみなす、指導者は一人であるべきと認識する、そしてそのことを支持する義務があると思います。私はオバマ氏に投票しました。そして私は彼を強力に支持しています。私は彼が適切な人物であると思っています。しかし、民主党陣営は、この重要な疑問について一致を求めて、それを使って、共和党陣営を押しつぶすべきではないと思います。

Kernen: ふむ。

Buffett: 多くの事ですべき事は、第一の仕事は、経済戦争に勝つ事だと思います。第2は、経済戦争に勝つ事、そして、第3、。多くの事を全て彼らののどに詰め込もうとしたら、人々はあなたの元に結束することにはならないでしょう。ですから、私は、この問題が解決するまでのしばらくの間(当面、一時的に)、ご存知の通り異論のある多くの事柄について押し進めなるべきでない、と絶対に思います。そして、同様に何かについて指を指したり(非難の矛先を向ける)すべきでない。ご存知の通り、’George’--一つ前の大統領陣営が我々をこの様なところに陥れたなどと言ったりすべきでありません。忘れるべきです。ご存知の通り、海軍は真珠湾で失敗をした、あまりにも多くの船をそこにおいていた。しかし、海軍に対して非難の矛先を向ける事について考えてみれば、海軍が必要である事を認識します。ですから、私は、指を指したりしない、復讐をしない、その様なことは何もしない。ただ、前を見るだけです。



これで、"Ask Warren”の第1弾は終わりです。長いインタビューなので、一旦ここで休止します。正直、口語的な表現で重複した言い回しや、分かり辛い喩えもあり、訳するのに困った部分もありました。また、真珠湾の喩えは、日本人としてはちょっと、抵抗感をおぼえてしまいます。

しかし、バフェットさんのポイントは、この問題に対して、一致団結すべきだ、と言う事を強調していることだと思います。確かに、昨年から、米国内では、なぜ、この様な酷い状況になったのか、誰のせいだ、と言う論議・指摘が盛んに行われています。また、議会にグリーンスパン議長や、破綻したBear Stearns, Lehman Brothersのトップ、主要ヘッジファンドのトップ、SECのトップ、等を召還し、聴聞会が盛んに開かれていました。個人的には興味深いものも多々ありましたし、失敗を繰り返さないためにも原因の究明や調査を進める事に対しては賛成の意見です。尚、この聴聞会自体も、一般に公開されていて、ビデオも見れる様になっています。機会があれば、いくつか取り上げたいと思っているものもあります。バフェットさんのポイントは、もしかするとこの聴聞会の方ではなく、今年に入ってからのスティミュラス•パッケージを巡るやり取りの方に焦点を当てている様な気がしますが、"No finger point"と言う点を強調しているので、聴聞会の件も含まれていると解釈しています。

今週のJPMorgan Chase CEO Jamie Dimon氏もオバマ氏の元に、業界は一致団結し、大統領を支えるべきだとのスピーチがありました。議会、市場、業界等の動きとしては、バフェットさんが提言している様に、ここにきて米国が一致団結して、オバマ大統領の元でこの問題に取り組むべきとの動きが出てきている様に思えます。最近の市場関係者の発言や動きを見ていると、ここでのバフェットの話と不思議と結びつくところがあり、面白く感じました。

この後は、バフェットの手紙のエントリーを再開する予定です。

"Ask Warren" CNBC バフェット インタビュー (1-2) 

昨日のエントリーの続きです。Kernen氏が割り込みをやめ、ベッキーに話を続けて進める様に即したところから、の話です。


Quick: 了解しました。ウォーレン、これからもこの合併とそれがどの様な事を意味するのかについてさらに話をしましょう。あなたは、この合併の結果により、それ以外の案件についても起きてくるだろうとお考えですか?

Buffett: ええ、全てのディール(取引)は、それ以外の取引を引き起こします(誘発します)。私が言いたい事は、

Quick: はい。

Buffett: 業界内の人にとって特にそうです。もしも、コカ・コーラがどこかを買収したとしたら、ペプシは同じ分野で何かないか考えると思います。

Quick: なるほど。

Buffett: 私は取締役会の席上でそういった話をたくさん聞いています。多くの、全てのCEOは、“他の子達はみんなそれをしている”的な傾向が多少なりともあります。

Quick: わかりました。我々は、後でもっとこのことについて話をしようと思います。でも、取りあえず、経済の状況について話をもどしましょう。

Buffett: わかりました。

Quick: いつものことですが、一般的に言って、今の状況をどう思われますか?あなたが経済の状況はいかにぼろぼろだったか、そして当分はそのままだろう、と先週話した時、多くの人を怯えさせました。

(注:これは、先週公開されたバフェットさんの手紙の中で、最初のセクションの後半で” We’re certain, for example, that the economy will be in shambles throughout 2009 – and, for that matter, probably well beyond – but that conclusion does not tell us whether the stock market will rise or fall.”と書かれた部分の太字にしてあるところが、メディアで大きく取り上げられた事を指していると思います。例として、先週のReutersとmsnbcのヘッドラインと記事のリンクを以下に添付します。“shamble”はよろめく、と言った意味です。

Berkshire net sinks; Buffett says economy in shambles (reuters)

Buffett: Economy will remain in 'shambles' (mscnbc)
Annual letter to shareholders says crisis has led to 'paralyzing fear'

この冒頭のセクションの邦訳はこちらのエントリーです。

注釈終了)

Buffett: そうですね。経済(景気)は、9月に話をした時、我々はエコノミック・パールハーバーのであると言う話をしました。そして、それがどの様に、ファイナンシャルの世界で起きていて、そのことが急速に現実の世界(実際の生活レベル)へ移ってきていると言う話をしました。それは、崖から転げ落ちる様なものです。そして、経済が急速に停滞するだけでなく、人々がかつて見たことがない位、実際に彼らの生活様式・習慣を変えてきています。

(注:ここで原文では、”It’s fallen off a cliff, and not only has the economy slowed down a lot, people have really changed their behavior like nothing I’ve ever seen.”と言っているのですが、この部分を大きく取り上げたメディアが多くありました。
例:Warren Buffett Says Economy Has ‘Fallen Off a Cliff’ (Bloomberg)

例2:Warren Buffett says economy fell off a cliff (Business Week)

注終了)

贅沢な品物やその様な類いのものは、(売れ行き・消費が)動きが止まり、そしてそのため、ご存知の様にWalmartの事業は好調です。(注:Walmartは低価格の商品を提供する大型スーパーの様なものです。)好調でないところについては特にここでは名前を挙げません。

しかし、人々の考え方にリセットがかけられています。そして、Geicoの様に(注: バークシャーの系列の保険会社。外交員を使わず、低価格の保険を提供するのが売り文句。)、我々がGeicoの保険を使えばお金をセーブできると何年も言い続けていて、そして何年もの間、ある一定の数の人達は、「私は、Rotary Joeと言う長い付き合いのある知り合いがいて、その人を通じて100ドルで保険をかけている。なぜ、変える必要があるのですか?」と言い続けています。毎週、我々は保険の契約が締結されるのを見ています。さらに多くの人が電話をかけてきています。我々の(提供する保険との)価格差は大きくなっている訳ではありません。我々の広告も以前と大きく変わりはありません。しかし、アメリカの社会は、購買動向・習慣は本当に変わりました。

(注:好調な低価格の保険事業とは)逆に、我々の宝石店は、この様な期間で息の根を止められかかっています。そして、ハイエンドが最も打撃を受け、次の打撃を受けるのはその次に裕福な層、そして、低所得の人はそれ程生活様式、習慣に打撃は受けていません。

Quick: 何が起きているのですか? ちょっと前にあなたが我々におっしゃったこと、これは経済のパールハーバーだと6ケ月前に言いました。しかし、これは、あなたが予想していたよりも早く、あるいは、もっと酷かったのでしょうか?

Buffett: 確かにワーストケースに近い状態になりました。私が言いたい事は、誰もこれから何が起こるか知りません。しかし、私は実際に起こった事よりも更にもっと悪い状態にならないとは考えていませんでした。(注:原文で何重にも否定している、否定否定構文みたいな表現なのですが、要は、予想していた考えうる最悪のシナリオにはなっていない、と言った様な意味です。)しかしながら、私は、Fedが9月に起きた事態に対して対処した事は、、、

Quick: それで、どうなのですか?

Buffett: 引き続き(注:金融・クレジットシステムが)機能する上で必要不可欠なことをしたと思います。私のポイントは、もし、彼らがマネーマーケットやコマーシャル・ペーパーの保証をしなかったとしたら、本日の朝にあなたと私はマクドナルドで会っていた事でしょう。

Quick: そうはならなかった。

Buffett: そうです。その通り。

Quick: もし、既に消費者がその様に(生活様式・習慣を質素に変えて)していたのであれば、なぜそんなに怯えたのでしょうか?

Buffett: そうですね、、、

Quick: 恐怖心は、強い言葉が嫌いです。

Buffett: そうです。彼らは、怯えさせられました。そして、恐怖はとても広がりやすいです(伝染します)。

Quick: そうですね。

Buffett: そして、私は消費者、あるいはアメリカ人が、一般的に言って、今回のことよりも恐怖を覚えた事を見た事がありません。さらに、彼らは、混乱させられています。ですから、直にに恐怖を覚えます。しかし、ご存知の通り自信は、5分間の様な短い時間で、すぐに得ることはできません。5分間で恐怖を覚える事はできます。しかし、自信を得るためには時間がかかります。政府は、(自信を)取り戻すために非常に多くの事柄に対処しなければなりません。そして、あなたが混乱し、恐怖を憶えていたとしたら、混乱が収まらない限り恐怖を克服する事はできません。言いたい事は、政府がしなければいけないこと、メッセージは、非常に明快です。そして、我々が今抱えてきている事は、ある意味政治の過程で自然な事、しかし、我々はごたまぜなメッセージを受けています。そして、アメリカの社会は、何が起きているのか分からないと感じていて、その対応も分からない、ですから、完全に身を引いてしまっています。

(コメント:ここは表現が多少分かりにくい部分もありますが、非常に的を得た、興味深い意見だと思います。)

Quick: それで、様々な異なる指針(方向性)を示す事を指摘する多くの非難が起きているわけですね。しかし、あなたは、ワシントンからのメッセージが混乱しているとおっしゃっています、あるいは、

Buffett: そうですね。それは自然な事だと思います。

Quick: はい。

Buffett: 私が言いたい事は、人々は553人のメンバーがいる議会で、それぞれが、自分達がしていることの見方を示し、全てがその様な事です、そして、大統領が替わり、人々が理解できない様な事に対処しているのです。SIVと言う言葉あるいはその様なものを初めて導入した時、あるいは、credit default swap(CDS)について話をした時、それを(一般)社会の人々が聞いた時、彼らは、何かが間違っていると思ったり、それらの事柄に理解する事はできません。(注:SIVは  Structured Investment Vehicleの事だと思います。)



ここで、再び一旦終了します。後半のくだりですが、オバマ大統領は当初はこの問題は非常に深刻でそんなに簡単には解決しないと明言していましたが、最近はその様な慎重な発言に関してはできるだけふれずに、ポジティブな面、米国は良い方向に向かっていて、未来は明るい、と言った点を強調する様に発言のポイントをシフトしてきている様に感じます。(言っている主旨を変えている訳ではなく、話すポイントやトーンをシフトしている。)

議会自体の対応や議論を聞いたり、記事を読んでも確かに混乱が生じているのは明らかです。混乱が収まらない限り、人々の恐怖、不安が和らがない、と言うのは的を得ていると思いました。

続きは明日エントリーする予定です。

"Ask Warren" CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー 

バフェットからの手紙の邦訳のシリーズをしている途中ですが、本日3月9日の早朝にCNBCのSquawk Boxの特番で”Ask Warren”と言うタイトルの、3時間のインタビューが放送されました。この”Ask Warren”については、CNBCで、先週頃から視聴者からの質問を募集するとさかんに前予告を行っていました。景気の減速が顕著となり、市場心理が急速に悪化、株式市場が大幅に下落してきている中、非常に注目を集めた様です。このインタビューでの発言の一部もメディアで大きく取り上げ、本日の市場への影響も少なからずあった様に思います。CNBCのビデオとインタビューのトランスクリプトがあるURL、関連記事のヘッドラインの例とそのリンクを以下に添付します。

TRANSCRIPT & VIDEO: Ask Warren Buffett on CNBC's Squawk Box - Part 1

Wells Fargo shares boosted by Buffett

Buffett says economy fell off cliff

このインタビューは非常に長く、当ブログでどの様に扱うか迷いましたが、内容を抜粋するのは、主要なメディアが行っており、自分としては、部分的に扱うよりも、インタビュー全体の雰囲気、その中で上に記した様に部分的に大きく取り上げられているバフェット氏の発言がどの様な前後の会話から行われているのかを、取り上げたいと思っています。そのため、基本的には当該CNBCのインタビューのトランスクリプトの全てを邦訳しようと考えています。

まずは皆さん、是非、ビデオを見て下さい。バフェットさん、ちょっとのどの調子が悪そうです。たまに掠れ声気味になること、傾向は以前からありましたが、今日ののどの具合はいつもと比べても悪い様に思います。結構いい年になってきているので、お体の具合が心配です。体調や健康管理に関しては、本人が十二分に分かっているので私がとやかく言う問題では、ないと思いますが、、、

前置きが長くなってしまいました。すみません。それでは、”Ask Warren” CNBC インタビューの第1段を以下に記します。多少なりとも急いで訳しているので、誤字脱字、乱文となる部分があるかもしれません。ご容赦下さいます様、よろしくお願い致します。

wbw_ask_warren_trans1.jpg



Beck Quick: 皆さん、おはようございます。CNBC Squawk Boxへようこそ。ベッキー・クイックです。Joe Kerneと一緒です。Carlは本日お休みです、でも、Joe、我々はとても特別なお客を本日の朝お迎えしております。Warren Buffettです。彼は、本日我々とこの先3時間一緒にこちらに一緒にいて下さいます。我々は、この時間を過ごす事に大変興奮しています。我々は、ネブラスカ・ファニチャー・マートにいます。ウォーレン、あなをお迎えする事ができ大変光栄に思います。本日の朝、我々の番組に参加して下さいましてありがとうございます。
(注:ネブラスカ・ファニチャー・マートは、バークシャーの傘下の企業の一つです。

Warren Buffett: 私も、“時間”を除いては、全て楽しんでいます。

Quick: “時間を除いて”、そして、いつもより早く起きて下さいました事に感謝いたします。オマハは今朝の5時である事を指摘しておくべきでした。ご出演下さりありがとうございます。

Buffett: どうも。

Becky: 我々はこれから3時間あなたと一緒に過ごします。まず第一に3時間はとても長い様に思われます。しかし、経済の現在の状況やもろもろの事を考えると、3時間では十分な時間ではないかもしれません。ですので、あらためて、本日我々と一緒にお時間を割いて下さいます事に、感謝致します。

Buffett: こちらこそ、ありがとう。

Quick: Warren,それでは、単刀直入に経済についての話から始める事でいかがでしょう?なぜなら、それが人々が今気にしている事だからです。何が起こっているのでしょう?我々は、とても心配していると言った声を多くの人から常に聞きます。率直に言って、とてもおびえている様な状況です。

Buffett: ええ、我々が9月に話をした時はそうですね。

(コメント:ここで、本局のJoe Kernenの方から割り込みが入ります。)

Joe Kernen: Warren、ちょっと待って下さい。

Buffett: なんですか?

Kernen: 話に割り込んでしまい、すみません。ウォーレン、MerckとSchering-Ploughが合併する事になりました。

Quick: わあ

Buffett: ふーん

Quick: 了解しました。

Kernen: ごめんなさい。

Quick: MerckとSchering-Ploughの合併について。今朝、我々はあなたとこの件について既に十分に話をしたと思いますが、ウォーレン、それではいくつかのニュースについてから始めましょうか?

Kernen: 私は、オラクル(賢者、注:ご存知の方も多いと思いますが、バフェット氏は、”Oracle of Omaha”または”the Sage of Omaha”とも呼ばれたりしています。)に対してこの様に割り込みをすることを考えてはいませんでした。しかし、すみません。株式と現金の取引きで、会社がMerckの名前で一緒になる合併案を取締役会は、満場一致で承認しました。Schering-Ploughの株主は、Schering-Ploughの一株につき、Merckの0.5767株と現金で10ドル50セントを受けとります。明白な事ですが、Merckの株は、合併した会社の株となります。CEO兼会長のRichard Clarkが合併後の会社をリードします。これは、このことは、本日月曜日朝6時ちょうどの衝撃的な本当に素晴らしいニュースだと思います。

(原文:This is a real block buster and right at 6 AM on a Monday. Blockbusterのままの方が意味としては直接伝わる気もしましたが、衝撃的な素晴らしいニュースとしました。)

そして、ウォーレン、私はあなたがおっしゃることは想像がつきますが、これは、アニマル・スピリッツになるかもと、、、ご存知の通り、これで全ての問題が解決する訳ではない、しかし、米国のビジネス(の可能性、将来、強さ)を確かに裏付けるものです。そして、M&Aは同様に生きていると言う事です。

(注:Kernen氏は、今朝のMerckのSchering-Ploughの買収合併のニュースに非常に興奮しており、この新たな大型買収合併のニュースが市場の流れを変えるのではと、期待しているのだと思われます。ここで彼が期待を込めて言っている、アニマル・スピリッツは、ケインズのやつです。一般に大型の買収合併等のニュースは、市場に大きなプラスの影響をもたらしますが、本日の市場に対しては、午前中に多少なりともプラスの要素がありましたが、すぐに立ち消えてしまいました。)

Buffett: そうですね。アニマルスピリッツは常に市場に存在します。たった一つの質問は、アニマルスピリッツを生み出す様なアイディアを成し遂げる程のファンドを誰がもっているか?と言う事です。しかし、特に製薬企業は、一般に良いバランス・シートを持っています。ですから、彼らは取引を行なうことができるのです。

(注:Kernen氏と比べ、バフェット氏はいたって冷静に答える)

Kernen: 私は、、、

Quick: しかし、この規模の取引案件が今の状況下で起きることに驚きませんでしたか?

(注:Beckyは割と良いフォローをしていると思います。)

Buffett: ええ、私は、今の様な状況下でこの様な規模の案件であればなんでも、確かに驚きますね。それは、事実です。ほとんどの他の業界の企業では、案件を成立させる事は難しいでしょう。

Kernen: あなた方、、、

Quick: Joe? (何ですか?)

Kernen: Schering-=Ploughの(先週金曜日の)終値は、$17.63です。この取引は、Schering-Ploughにとって、現在の価値で$23.61で、総額411億ドルです。Vioxxのもめている件についておっしゃりたいと想像していますが、その件については今はお休みさせておいて(ひとまずおいておいて)、彼らが、Schering-Ploughを気分良く410億ドルで買収させてあげる。しかし、、、

Buffett: はい。

Kernen: これは、喜ばしい、喜ばしい動きです。そして、ウォーレン、あなたは、いろいろなとこで、外国の製薬会社を所有、部分所有してますよね。そして、いくつかの国内の企業に関しても同様に株式をお持ちですよね。製薬会社は、常にあなたのお好みの一つです。

Buffett: しかし、我々はScheringに関しては少しも所有していません。ですから、私の顔から流れ落ちる涙をご覧になれるでしょう。(注:もちろん、泣いていません。)

Quick: Merckに関しては?Merckもお持ちでないのですか?

Buffett: いいえ。Merckも少しもありません。

Quick: ご自身の個人の口座でもないのですか?

Buffett: いいえ。

Quick: 分かりました。何が、、、

Kernen: あなたの所有するところで最も大きいものはどこですか?あなたはいくつかお持ちのはずです。ウォーレン、あなたの所有する外国の製薬会社はどこですか?

Buffett: Sanofiと一番大きいのは、Sanofi-Aventis、そして国内では、J&Jを持っています。

Kernen: 分かりました。OKです。Beck. (それでは、ベッキー(進めて下さい))




ここで、ひとまず切ります。正直なところ、インタビューの冒頭にKernen氏が突然割り込んできて、自分の意見を主張して、私としては非常にうっとおしく感じたセクションでした。ただ、Kernen氏の気持ちも分からなくはありませんが、、、私としては、バフェットさんにもっといろいろ話してもらいたいと思い、ビデオを見ていて不快でした。ただ、こうやってトランスクリプトを訳していて、面白く感じたのは、この大型の買収案件のニュースで市場の流れをかえるのでは、と期待し興奮しているKernen氏に対してバフェットさんはいたって冷静に反応しているところです。(いつものことではありますが)

通常の市場環境であれば、確かにこの様なプレミアムが伴う大型案件は市場を活性化し、上昇へと導きますが、本日の市場は反応はあまりありませんでした。このことも、今の市場心理を良く表していると思います。今日の市場に関しては、US マーケット・ウォッチにもう少し詳しく書いておりますので、よろしければご覧になって下さい。

この後、Kernen氏はいなくなり、Beckyとバフェットさんで合併買収案件に関する話を少しして一旦その件は終わりにし、経済の話、その他の話へと移って行きます。ここからやっと、もっと興味深い話になってくると思います。続きは明日投稿予定です。

CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー (FOMCの日(12-11-2007)) の続き 

先月のエントリー”CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー (FOMCの日(12-11-2007)) ”の続きです。日にちが経ってしまいましたが、バフェットさんの話は後で振り返っても十分参考になると思うので、エントリーします。

尚、一部の箇所については、英語(バフェットさん特有な部分を含む)の表現方法と日本語と異なる部分があったため、意訳しています。できるだけ、原文の意味に則したつもりですが、英文を読まれる方は、是非、原文の方を読んでください。リンクは、前回のエントリーにあります。

(以下、12月のFOMCの行われた日のCNBCのウォーレン・バフェット氏のインタビューの続きです)

Becky: あなたもご存知の小売市場のアナリストでストラテジスト(戦略家)の一人のBritt Beamerと我々は毎週話をしています。彼は、消費者達は大きなバーゲンを求めて待っている状況だと考えていると言っています。彼らは、先週の週末になるまで買い物に出かけていませんでした。

Buffett: ええ、そうですね。消費者はいつもそうです。彼らは、その様にするように鍛えられて(習慣づけられて)います。我々の小売事業者たちもその様に思いたいのですが、私は数字を毎日見ています。そして、数字は大きく動いていません。毎年、特に宝飾品等は、最後に近づいた時点で、非常に大きな動きがあります。私は、その様な動きが今回もあると思っています、しかし、我々の売り上げが昨年を上回るかどうかは確証が持てません。

Becky: それは、これまで私があなたと話して憶えている中で、あなたから聞いた言葉で、最も懸念を抱いている見方だと思います。

Buffett: そうですか、しかし、、、我々は、、、私は、この国においてリセッションをあと数回見ることができる位長生きできれば、と思っています。(笑) あなたの年齢であれば、あなたの人生の中で6,7回は見ることができるでしょう。人は行き過ぎてしまう場合があります。リセッションは、この世の終わりではありません。

実際のところ、投資家にとって、ご承知の様に、結果的に最も良い買い物ができる時なのです。私の人生の中で、今までで突出した最も良い買い物ができたのは、1974年でした。そして、その時は、非常に強い悲観的な見方、オイル・ショック、そしてスタグフレーション、さらにもろもろのことが合わさった時期でした。しかし、株は安かった。

実際に見るべき所は、あなたの資産をいくらで手に入れるかであって、来年それらがどうなるのかを心配することではありません。アメリカの経済は将来に(長期に)わたって大丈夫です。

Becky:  でも、あなたがそのことを話すということは、今起こっていることと1974年のことを比べているのですか?

Buffett: いいえ

Becky:  あなたは、(今の)株は安いと思っていますか?

Buffett:  いいえ、そうではありません。それ程安いわけではないと思います。しかし、お分かりの様に、安くなるかもしれません。そうなるかどうかは、後ほど分かることです。しかし、もし安くなった場合、バークシャーを含め純粋な(真の)株式の購入者は(原文は、’a net buyer of stocks’ 長期投資家で意味は近いと思います。)、株がさらに安くなることを望んでいます。

例えばもしマクドナルドのハンバーガーが今日値下げされたとしたら、私はすごくうれしく感じます。そして私は、前のことを振り返ったりせずに、‘参ったな‘、昨日はちょっと払いすぎてしまった、と思ったりします。そして、今日はそれらを安く買えることができるのだと考えます。将来買おうと思っているものについてはどんなものでも、より安く買えることを求めていると思います。

(コメント) 株を買うことについて、マクドナルドのハンバーガーに例えて話している所が、非常に面白いです。ご存知のことと思いますが、バフェット氏はハンバーガーが大好物です。

Becky:  ご存知の通り、Larry Bossidyは今朝のSquawk Boxのゲスト・ホストでした。((注) Squawk BoxはCNBCの朝の番組です。) 

彼は、市場全体の状況を見て、ファイナンシャル・セクターを見た場合、これほど下がっていることが信じられない、そして、来年は最も上昇するセクターとなるかもしれない、と言っています。彼の見方に共通するものをあなたは持ちますか?

Buffett: そうですね、我々の考えと共通する部分は少しあります。(ほとんどない、と言う意味です) ファイナンス業界の先行きについては、私は業績の差にとてつもない差が出てくると思っています。私は、グループ(業界)としてと言う括りで考えたくありません。なぜなら、彼らのうちの何社かは、とてもばかげたことをしているからです。

Wells FargoのJohn Stumpfは非常に的を得た発言をしています。彼は、なぜ銀行家達は、昔からあるやり方で非常にうまくいっていた時に、お金を失うためのこれらの新しい方法(CDO等のストラクチャード・ファイナンス)を考え付いたのか不思議でしょうがない、と語っています。そしていくつかの所では非常に厳しい状況に直面しています。その他の所でも、それ程大きな差はありません。

それで、もしそのグループがノックダウンしてしまったら、あなたはより良い会社を選ぶことができます。(今後の有望な購入対象として)是非注目すべきところは、特に不動産市場で、ここ数年の間、ばかげたことをしていない会社だと思います。

(CNBCのサイトの引用・邦訳は以上です。別のページにこのインタビューの続きがあります。そちらも後で、取り上げる予定です)

(コメント)

バフェット氏はリセッションは投資家にとって絶好の買い時となるので、それを心配するのではなく、待ち望むべきだ、と言った様な主旨のことを語っています。これは、当然と言えば当然で、著名な投資家は全て同じ様な主旨のことを言っています。

リセッションや株価暴落時にどう受け止め行動するのかは、投資をする上で非常に重要なことだと思います。くしくも、新年早々、市場は大きな調整となりましたが、対応や受け止め方と言った点で、改めて参考になりました。

特に目新しい部分はありませんでしたが、株価の下落とその受け止め方に関してマクドナルドのハンバーガーの値段が下がったら、と言った形での表現は興味深かったです。

また、ファイナンス・セクターが2007年に大きく下がってきており、買いなのではと言った見方が強くあった時に、それについて質問(良い質問だったと思います)を受けた答えは、やはり(当然)と思いましたが、改めて参考になりました。

(後記) 日本から米国に帰ってきたのですが、完全な時差ぼけとなっています。訳や文章に問題がないかちょっと不安なのですが、取り急ぎ、エントリーします。

CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー (FOMCの日(12-11-2007)) 

(私のコメントを追記しています。)

FOMCの金利政策が発表された先週の火曜日12月11日の朝にCNBCは、サンフランシスコで行われたヒラリー・クリントンの資金集めの会合・イベントに参加しているバフェット氏に生放送のインタビューを行いました。以下のCNBCのウェッブサイトで、本インタビューのビデオとトランスクリプトが掲載されています。
Warren Buffett's Complete CNBC Interview: Video and Transcript (1 of 2)

以下、上記ウェッブサイトにあるバフェット氏インタビューのビデオのトランスクリプトの邦訳です。(一部、英語と日本語の表現の違い等のため、意訳している部分があります。あらかじめご了承ください。トランスクリプトがあるので、英文を読まれる方は、是非上記URLのビデオ、トランスクリプトをご覧になって下さい。 

Becky Quick(CNBCインタビュアー): (最初にイントロダクションの部分がありますが、割愛いたします)

最初にFedに関してのお話をお聞きしたいと思います。昨晩少し話しましたが、Fedの金利の(25bp引き下げの)判断についてお聞かせください。一投資家として見た場合の、あなたににとって、どの様な意味があるのでしょうか?

Buffett:  一人の投資家の意見として、Fedの本日のアクションは何も意味はないと思います。 我々は、もしFedが金利を上げたとしても、あるいは50bp下げたとしても、我々の好きな株を(今日)買うだけです。我々は、そのことを(Fedの金利発表を)元にして売ったりもしません。 ビジネスを所有する、または株を所有することによってビジネスの一部を所有する人にとって、Fedが行うことは、それ程重要ではありません。 もし、あなたが農場を今日買うとしたら、もしあなたがアパートを今日買うとしたら、そしてそれが良い投資と思えたら、Fedが行うことを待ったりしないでしょう。

我々は、1973年にワシントン・ポストを買いました。それは、100倍以上になりました。買ったとき、Fedが何をしていたのか、私は知りません。ですから、投資の決断を下す上で考慮する要素ではないのです。

Becky: そうはおっしゃいますが、あなたが以前にやられたような、例えばドルに賭ける、またはドルが下落することに賭けると行ったような事を考えている時、Fedが何をしようとしているのか、といった事に注意を払う必要がありますよね。

Buffett: ええ、それは大きなマクロ・ファクターです。 Fedは、ドルがどうなるのかという事に関して、第一の決定要因ではありません。 ドルが安くなっている現在の状況で、もし彼らが金利を更に引き下げたら、ドルに対するプレッシャーが強くなる、というのは事実です。しかし、本当の(為替の)決定要因は現在のアカウント・バランス、通商差益です。そして、もし、あなたが一日に20億ドルを国外に送っていることを続けたとしたら、それは資産に対してすることと同じで、ドルに対してプレッシャーがかかります、そしてその様なことが起こっているわけです。

Becky: 我々が話をした殆どのエコノミスト達は、彼らはFedが今日25bp引き下げることを予想しています。何人かの人々、特に何人かのマーケット・プレイヤー達は、50bpの引き下げを要求しています。今日、悪いニュースが発表されており、その様な悪いニュースを全て見た場合、金利を引き下げることでどの様なリスクがあるのでしょうか?

Buffett: そうですね、いくつかあります。為替市場に対する影響です。しかし、私はFedの政策については、Fedの総裁達に完全に委ねています。簡単に調達できるお金は、明らかに景気を刺激するでしょう。そして、彼らがどの程度の刺激が必要なのかにもよると思います。しかし、それによって違いは生じません。もし、あなたが今日株を買う、または売ったとして、そしてそれを5年後に振り返った場合、重要なことは、Fedが今日したことではありません。 重要なことは、その会社が何をしたのかになります。
(コメント: 確かに5年間保持すると決めて、株を買うのであれば、Fedの政策は重要ではないですよね。)

Becky: 景気について、あなたの視点で見た場合、どの様に思われますか?今の状況はどうなっているのでしょう?

Buffett: ある面、驚いている様な状況です。 我々は、深刻な住宅市場の低迷を抱えています。これは、非常に多くの人に影響を与えます。そして、資産の影響に多大に関わっています。一方で、今の時点では、(まだ)雇用には影響を及ぼしていません。 そして今、ドミノが列で並べられているものを、我々は抱えています。もし、失業率が上昇することがあった場合、深刻な影響を与えるかもしれません。しかし、今の時点では、ご存知の通り、失業率は4.7%です。それが4.8または4.9になったとしても、それほど大きな違いはありません。しかし、失業率が大きく上昇したとしたら、恐らく経済の多くのドミノの駒が倒れること(にぶつかる事)になると思います。

Becky: 先週金曜日に出た雇用の数字に関して、どう思われますか? 何人かのエコノミストが予想していた数値よりは強かったですが、ADPの数字から見た場合にはそれ程ではありませんでした。

Buffett: それはその通りだと思います。 しかし、住宅関連の産業の状況を考えた場合、驚くほど強い数字だと思います。我々は、煉瓦、カーペット、建物の断熱材等、そしてペイントの事業を行っています。それらの分野は、かなりの影響を被っています。自分達の家が毎年、自動的に値上がりするだろうと思っていた何千万人のアメリカ人が、貧乏になってきているように感じる様な状況にあります。そして、多くの人がリファイナンスをしています。それは、今のピクチャーにはまだ入っていません。現時点では雇用はそれ程大きな影響を受けていません。大きな影響を受けないのであれば、リセッションにはならないと思います。しかし、影響を受けるのであれば、大きなドミノがそこにあると思います。

Becky: 今、あなたは、多くのあなたの事業が、この様なこと(住宅関連の市場の問題)に直接関わっているとおっしゃいました。煉瓦から、カーペット、断熱等。 あなたは、会社の事業責任者の方々と頻繁にお話されているかと思います。彼らは、あなたになんと言っているのでしょうか? 6ヶ月前と比べて、良くなってきているのでしょうか、それとも悪くなってきているのでしょうか?

Buffett: そうですね、建築関連の産業は、どれもより厳しい状況にあると言えると思います。そして、彼ら(それらは)6ヶ月前もそれ程、加熱していませんでした。 私は、我々の全ての小売事業、貴金属販売の、クリスマス時期の数値を手に入れています。

サンクスギビングの後のブラックフライデーとその後、最初の数日間の売り上げは凄まじいものでした。 それらは、すごい勢いで先細りとなってきています。私は、カレンダー、その他全てを調整しています。しかし、最初の数日間の後は、かなり軟調な状況が続いています。我々はクリスマス・シーズンはどうなるのか注目しています。しかし、今の時点では、強く上昇していく様には思えません。

(一旦、引用、邦訳終了)

この話は、続きます。

(追記: コメント)

「Fedの金利政策は投資判断において、意味をなさない。」と言い切ってしまっているところが、バフェット氏らしいな、と思いました。実際、長期で保持する事を前提に考えた場合は、その通りだと思います。また、(その会社の株を所有する)ビジネス・オーナーといった立場で考えた場合は、まさにバフェット氏が言う通りだと思います。

Fedの政策が、為替に対する影響についても質問され(良い質問だったと思います。実際バフェット氏は為替の投資でも、大きく利益を上げています。)、それに対しても、関係はあるものの、第一の決定要因ではない、との見方を示しているところは、参考になりました。

私自身は、米国株の投資に関しては、バフェット氏の投資手法とは、まったく異なるので、この話をそのまま受け入れて、自分に適用することはできませんが、参考になるところは多々ありました。個人的には、今の市場は、あまりにもFedの金利政策に注目が集まりすぎている気がします。投資手法が中短期であったり、イベント・ドリブンの投資手法であれば、当然、非常に重要なことだと思いますが、その傾向が市場全体にかなり波及している気がし、ちょっと行き過ぎな気がします。ただし、遅かれ早かれ、市場も企業やセクターの業績を主とした観点(金利が上下するから、業績があがるではなく、業績を先に考慮する)に変わってくるのでは、と思います。

上記の考え方の違いは、円とドルの為替の動向を見た場合に”ドル安・円高”なのか”円高・ドル安”なのかといった見方と似た部分があると思います。

私の日本株の投資に関しては、長期投資を前提としているので、考え方としては改めて参考・勉強になりました。


ウォーレン・バフェット FBN インタビュー: 続き 

昨日の続きです。(Source: FBN (Fox Business Network) on Oct 18, 2007) 以下、10月18日に放送されたウォーレン・バフェット氏のインタビューの中でのペトロチャイナ株売却に関しての部分を抄訳、(一部意訳)しています。

ペトロチャイナ

LC 「ペトロチャイナの株は全て売ったのですか?」

WB 「全て売却しました。5月のAnnual Meetingの時は、米国ドルで時価総額が約$110B位(約1100億ドル)でしたが、それが今では倍以上になっています。残念ながら売るのが少し早かったようです。ペトロチャイナの売却に関しては、100%企業価値(Valuation)の判断からです。

我々がペトロチャイナの株を買った時、ペトロチャイナ(会社全体)の時価総額は$35B(350億ドル)でした。売却した価格を平均した場合、購入価格に対して約8倍程度になりました。元々の購入価格はアメリカドルで20ドルで、売却価格は160ドルから200ドルの間です。5億ドルの元手で、35億ドルの利益を得られました。しかしながら、少し売却するのが早かったようです。多量のお金をテーブルに残してしまいました。」

LC 「価格が上昇し続けている時に、(永久に上がり続けるわけではないので)いつ売るべきなのか、と言う判断をすることは非常に難しいことだと思います。一般の投資家に対して、売却の判断をする上でのアドバイスは?」

WB 「我々は、いくらで売られているか、それが(将来)いくらの価値があるのか、を考えます。我々が購入した時、ペトロチャイナの時価総額は350億ドルで、我々は最低でも1000億ドルの価値があると思いました。」

LC 「どうやって、ペトロチャイナの様な会社を発見し、注目したのですか?」

WB 「私は、オフィスにて、座って、アニュアルレポートを読んだのです。幸いなことに英語で書かれていました。オイル・リザーブ、精製法、使用している薬品等を含め、良く書かれており、非常に良い会社であることが分かりました。それを読んで、私は、この会社は少なく見積もっても1000億ドルの価値があると思いました。

私は価格(株価)を先に見ません。ビジネスを先に見て、いくらの価値があるのか、考えます。もし価格を先に見てしまうと、それに影響を受けてしまうからです。ですから、私は、会社を先に見ます。そして、価値がどれ位あるのか、見積もります。 その後で価格を見た時、それが見積もった価格より大幅に低い場合、買います。」

LC 「どの様に見積もるのですか?」

WB 「そこが厄介なところです。(それがトリックです。) 重要な判断基準としては、もしできるのであれば、ビジネス全体(その事業全体)を購入したいと思えるかです。

株を売った時、ペトロチャイナの時価総額は2500億から2750億ドル位でした。我々は、その価格は適正な価格帯だと思いました。オイルは、買った頃の1バレル30ドルから、売る時には75ドル程度に上がりました。今はもっと上がっていますね。そして、今日、昨日の時点でペトロチャイナはGEを抜いて、Exxonに次ぐ世界第2位の企業価値の会社になっています。

もしも価格(株価)が大幅に下がることがあれば、また買うと思います。」

LC 「政治的な圧力で、株を買ったり、売ったりすることはありますか?」

WB 「いいえ。 中国政府は、ペトロチャイナ(の株式)を88パーセントを所有しています。そして、中国の最も大きい上位30社の内、29社に関して所有、監督しています。スーダンとの関わりがあるのは、中国政府です。 もし、あなたが取引されている中国の上位30社の株を所有する場合、大株主である中国政府がパートナーとなります。そして、質問は、あなたは、そのことに(スーダンを支援していることに)、責任があるか?と言うことです。」

LC 「あなたは、別の中国の会社に投資するつもりですか?」

WB 「答えは恐らく、Noです。私は、投資する場合に、国といった様な範疇で考えません(国として投資の対象の判断をしません) できるだけ多くのレポートを読んで、何か値ごろなものを見つけようとするだけです。」

(コメント)
ペトロチャイナの投資は、投資額に対して8倍以上の値で売却していたとのことです。このインタビューの部分で、バフェット氏の投資手法、考え方が良く分かります。バフェット氏の投資手法は、有名で、今回話している内容も、基本的には、従来と変わりませんが、いくつか印象に残った部分をハイライトします。

- 購入の判断材料は、アニュアル・レポートの内容
- アニュアル・レポートを読んで、(潜在的)企業価値を見積もる
  (バフェット氏の手法は、まずその企業のIntrinsic Valueがどれ位あるのかを見積もる)
- 見積もりに対して、時価と比較する。ペトロチャイナの場合、当時の見積もった潜在的な価値は約1000億ドル
- 見積もりよりも時価が安い場合、購入する。ペトロチャイナの場合、当時の時価は、約350億ドル
- 売却の判断は見積もり価格が基準となる。(状況に応じて、見積価格の見直しは行っていると思います。)

興味深いと思ったのは、バフェット氏は、国単位ではなく、企業、事業として検討すると言っていることです。とは言え、当然、事業を行っている会社の市場性の点、他で、国固有の状況も考慮していることとは思います。

バフェット氏の発言を聞いて、アニュアル・レポートを読むことの重要性を再認識しました。また、今後の自分の投資戦略・手法に取り入れるべき部分等を検討したいと思いました。

(ご訪問ありがとうございます。)
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ウォーレン・バフェット FBN インタビュー 

米国の景気に関して

Liz Claman (以下LC) 「住宅市場の低迷、オイル価格の高騰等、米国の景気の先行きに関する懸念が高まっています。米国の景気の動向に関してどう思われますか?」

Warren Buffett (以下WB) 「原油価格が90ドル近い価格にあって、住宅市場の低迷している状況等を考慮すると、当初の予想よりも良い状況だと思います。 一方で、いくつかの市場に関しては、(景気の)減速が見られます。 住宅価格の下落が起きており、小売、建設に関連する市場の一部では顕著な減速が見られます。しかし、雇用に関しては、今の時点では大きな問題はありません。」 

LC 「今おっしゃった様な減速(Slow Down)を機に、最終的にはリセッション(景気後退)へと転換するのでしょうか?」

WB 「そうなるかどうかは判断するのは難しいところです。そうなる可能性はあります。輸送費、食費の高騰、住宅価格の低下、そしてそれによる住宅ローンの借り換えを利用した消費資金等の低下によって、アメリカの社会は(経済的に)縮小の傾向にさらされています。」

LC 「あなたは、失業者数の数値は懸念するレベルではないとおっしゃいましたが、Fedは、その一つの数値だけを見てパニックに陥って、金利を下げたのでしょうか?しかも、その数値(8月の雇用統計、雇用の減少)は、後ほど修正され、反対の結果(雇用増)となっています。」

WB 「彼らは、恐らくそれ以上のデータを見ているでしょう。 金利政策を判断する上で、彼らは、雇用のデータだけではなく、住宅ローンの市場データ、その他を考慮したと思います。しかし、我々はFedの政策をそれ程、気にしていません。実際のところ、我々は、リセッションに関しても、心配していません。 反対に、私は、いくつかのリセッションを体験することを望んでいます。20-30年の間には、いくつかのリセッションを経ることになるでしょうが、結果・全体としてはまったく問題ないと思います。」

スーパーファンドに関して

WB 「今の時点では、ミステリープランです。彼らが(Citi等の銀行が)計画を発表した時、後ほど詳細に関しても発表するとの話でしたが、私はまだその詳細を見ていません。私は、彼らがどの様な考えを持っているのか、良く解っていません。 (今の時点で)多量の住宅ローン・債権の所有権の移転や、それらによる(発行済みの)住宅ローン関連の債権の値付け等の有効性に変化がおきているのを見ていません。最終的な判断は、詳細が出てくるまで控えますが、少し疑念を持っています。」

LC 「それらのファンドは、住宅ローンを使用している人の返済の助けとなるのでしょうか?」

WB 「いいえ。」

LC 「あるいは、人々を破産から救うのでしょうか?」

WB 「いいえ。 結局、人々は、月々の住宅ローンの支払いをするのに十分なお金が必要です。特に、ティーザー・レートによる月々の支払い額の上昇を抱えている場合、それらによる多くの問題が起きています。」

Countrywideに関して

LC 「Countrywideの株価は$15近くまで落ちてきています。あなたは、Countrywideの株、または、救済することに、ご興味をお持ちですか?」

WB 「私は、Angelo(CountrywideのCEO)と何度か話をしています。株を買うと言ったような段階までは、至りませんでした。 もし、証券・経営権等が含まれた様な、包括的な案、または、それに順ずる様な大きな提案があれば、そのアイディアを聞きたいと考えたと思いますが、ご存知の通りBank of Americaが$2Bの転換株式(Convertible Stock)を購入しました。我々は、具体的に何かすると言ったところまでは、至りませんでした。」

後継者選びについて

WB 「ご存知の通り、計画はCEOとCIO(Chief Investment Officer)に分けて人選を行っています。CEOに関しては、社内にいる3人の候補に絞り込まれています。いずれの人物に関しても、ある面では私より優れたものを持っています。この件は、全て予定通りに進行しています。Chief Investment Officerに関しては、まだ決まっていません。CIOの募集を開始してから、多数の応募者がありました。 その中に、現在(他社で)、大きな金額を扱っている4人の運用マネージャーがいます。ビジネスも順調で、現在の仕事に満足していてる人たちです。いづれの人も、もし私に何かあれば、喜んでBerkshireに入社するといっています。ボードはその人たちの名前を知っていますので、もし、私に例えば今夜何かあった場合、その中の一人、もしくは全員を選んで、(Berkshireに)招待することができます。彼らは、今の時点では、こちらに来る理由はありません。」

LC 「それらの候補の方々は、ミューチャル・ファンドのマネージャーですか?」

WB 「お金を運用する様々なマネージャーです。」 「どの人も、もし私に何かあった場合は、翌日にでも出社して職務を行うと言ってくれています。」

LC 「あなたは、リタイアしようとしているのですか?」

WB 「いいえ。私はリタイアしません。」


次(明日)のエントリーでは、話題となったペトロチャイナの件に関して取り上げる予定です。

(ご訪問ありがとうございます。)
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ウォーレン・バフェット インタビュー(Fox Business) 

先週10月18日に、ウォーレン・バフェット氏のインタビューがFox Business Networkにおいて放送されました。ペトロチャイナの株を全売却した話等、このインタビューでのバフェット氏の発言はこちらのメディアで大きく取り上げられています。

Fox Business NetworkはCNBCに対抗して、マードック氏が最近新たに立ち上げたビジネス向けのTVチャンネルです。CNBCの看板キャスターだったLiz ClamanをFoxが引き抜きをしました。10月18日がLiz ClamanのFox最初の登場の日でした。この日、Fox初登場のLizはWarren Buffett氏とのインタビューを行いました。

尚、今年5月にLiz ClamanはCNBCにおいてBuffett氏とのインタビューを行っています。私のブログでもこのインタビューに関して、何回かに分けて取り上げています

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10月18日のこのインタビューは、1時間にわたるものだったとのことですが、残念ながら私はTVの放送は見ることができませんでした。 インターネットで調べたところ、FoxBusinessのウェッブサイトでビデオキャストで見ることができました。残念ながらWeb上のものは1時間ではなく、ダイジェスト版です。(多分ほとんどの内容はカバーできている様に思えます) さすがに、バフェット氏の話は非常に興味深いものでした。 このWebキャストのビデオで主だった部分に関して要約したものを、何回かに分けて今週エントリーいたします。

このビデオは、以下の方法で見ることができます。
- FoxBusinessのVideoのサイトに行き、”search for video”の欄に”Warren Buffett”を入力して検索。
- 話題別に分かれたビデオクリップが現れる。(23日の時点で、6種類)
- 最初のWebキャストをクリックしてみた場合、途中で止めない限り、6個全てのビデオを連続して見れます。(途中CMが入ります。)

(ご訪問ありがとうございます。)
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Warren Buffett CNBCインタビュー まとめ・感想 

この件に関してのエントリーが続きましたが、最後に、このインタビューを振り返って、私が特に印象に残ったことをまとめます。

1.“解らないものには投資しない”, こればバフェット氏の投資の鉄則で非常に有名です。インタビューの最後に、中国の銀行への投資の機会に関しての質問に対しての回答として、この鉄則を守っているところが印象に残りました。

中国の経済・市場が急速に伸びている中、投資の対象としては十分考慮に値するものであったと思いますが、“理解できない”と言うことで投資を見合わせる。ITバブルの時も、バフェット氏はこの“解らないものには投資しない”方針を貫きました。この辺は本当に首尾一貫しているところだと思います。

実際に中国の銀行に投資していれば、かなり儲かったことと思いますが、インタビューでは“投資していれば”と言った後悔しているところは(少しも)感じませんでした。

一方、最近の大きな投資案件、米国の鉄道会社への投資に関しては、対照的に「気づくのが遅かった、もっと早くしていれば。。。」と言っているのが印象的です。自分が理解できる投資対象に対しては、投資のタイミングの是非も含めて積極的に取り組まれている様子がわかります。この鉄道会社の投資に関しては、燃料・資源の高騰、物品輸送に関しての方法の変化等、長期的なトレンド・市場の流れを踏まえた上でのことという所も、参考になりました。
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