まず最初に、現時点での株式市場の状況について、把握したいと思います。現時点での主要インデックスの推移を、年初、第2四半期末、そして先週の末で見た場合、以下の様になります。

(読み辛くてすみません。読めない場合は、クリックして見てください)
先週、かなり下がりましたが、年初から見た場合の主要インデックスは、今の時点ではまだプラスです。ただし、小型株中心のインデックス、Russell 2000は先週の下落により、年初から見てもマイナスの領域に入ってしまいした。 (ただし、S&P Small Capital 600 はまだ、年初と比較しても、プラスです)
今の時点では、下がってはいるものの、大型株中心のDOW Jones Industrialとテクノロジー株中心のNasdaqは堅調な状況です。
次に、ここ2週間の間にあった主要なニュースを以下に記します。
‐ 金融セクターは、殆どが第2四半期は非常に良い決算を発表。
‐ しかし、サブプライムローンの問題が広がりつつあることが明らかになる。
‐ Private EquityやHedge Fundによる、発表済みの大きなM&Aの案件で、資金調達の問題で、キャンセル、延期になるものがでてきている。
‐ 石油関連大手は、好決算を発表。(しかし、アナリストの予測には届かず)
‐ 6月の新築・中古住宅の販売状況は、予想よりもさらに悪いことが判明。
‐ 住宅販売メーカーはことごとく、赤字に転落。回復には時間がかかるとの見通し。大方が、2008年中は厳しい状態が続くとの見方。
‐ 住宅ローン米国最大手のCountrywideが、減益を発表。原因は、プライムローンのホームエクイティの破綻の増加と発表。サブプライムから、プライムへと問題が広がってきている。
‐ Caterpillar, DuPont, PepsiCo等が、堅調な決算を発表。しかし、米国外のビジネスが好調ではあるものの、米国内向けのビジネスが低迷していることが明らかになる。
‐ ハイテク関連の企業では、大手が好決算を発表。(IBM, Apple, 他)
‐ テクノロジー関連の企業の決算は、大方がアナリストの予想に近い結果
Commerce Departmentは第2四半期のGDPは、年換算で3.4%上昇の上昇ペースで、2006年第1四半期に次ぐ良好な伸びであることを発表。しかし、消費支出が減少しており、米国景気の前途に暗雲が立ち込めている状況が判明。
ここで、
The Big Pictureの27日の”Durable Goods & GDP"エントリーで引用されていた、過去のGDPの伸びの内訳のグラフを添付します。(出典:
The Mess That Greenspan Made (かなり過激なタイトルですが、内容はかなりまともそうです。))