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ポートフォリオ銘柄分析のまとめ 

この前のエントリーで、個別の銘柄に関しての分析を行いました。 自分としての感想は、銘柄の選択・構成に関しては、現状で特に問題はない、と思います。一方で、問題も明らかになってきました。市場が上下に大きく動くような不安定な状況で、オプションを所有しているのは、リスクが大きすぎると思います。下落だけでなく上昇の可能性もありますが、“安定的に利益を追求する”方針からは、大きく外れてしまっています。

今回の分析の結果、短期的には、現在所有している株は、市場動向によっては、(大きく)下がることも考えられますが、6ヶ月から1年の期間で見た場合、現在の価格と同程度、または、上に行くと考えています。 今の市場の状況は、想定の範囲内ではあったのですが、オプションを使用していたのは、大きなミスであったと反省しています。

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ポートフォリオ構成銘柄のレビュー - 続き2 

株E
セクター:  Technology
位置付け: グロース

中型株(時価総額$500M-$1B)。 事業分野は、マルチメディア関連。非常にイノベーティブな製品を提供、新たなビジネスモデルの提案、移行を行っている。現在は、米国市場にフォーカスしている。ターゲット市場の将来性は高い、しかし、競争も非常に熾烈である。 今の時点では、収益は利益が出ていない。 アナリストのこの会社に対する見方は、つねに2分している。株価は現在、過去1年で最低値のレンジにいる。

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ポートフォリオ構成銘柄のレビュー - 続き 

前のエントリーの続きです。

株C
セクター: Non Technology
位置付け: ディフェンシブ+グロース

過去3年間、売り上げは順調に伸びており。昨年の利益は一昨年に対して2倍の大幅な伸びを記録。今年のアナリストの事前予測のコンセンサスは、昨年比25%以上の利益増となっている。 既に、経理上の3四半期は終了しており、後1四半期を残すのみとなっており、最低でも予想のレベルを達成することは、ほぼ確実。Trailing P/E (
過去最新4四半期の利益合計を使用)は約15、次の四半期終了時の予想P/Eは約14.

ここ最近、アナリストの予想を上回る決算を発表、第3四半期に関しての見込みを上乗せしている。仮に今後景気が後退したとしても、堅調に推移する分野の業務内容なので、下ぶれのリスクは少ないと考える。ただし、大きな範囲では属するセクターが、今後、下落すると見込まれており、全体の影響で短期的に株価は下がっている。
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ポートフォリオ構成銘柄のレビュー 

ここ2週間で大幅に下がったとはいえ、私のポートフォリオは年初から見た場合は、まだ、30%弱程度は上昇しています。しかし、オプション等、レバレッジが高いものも現在所有しており、市場の展開によっては、最悪は、一気にマイナスになる様な危険性もはらんでいます。

自分としては、ポートフォリオは、市場下落・景気後退局面でも強いと思われる株を中心に構成してきたつもりでいます。今後の不確定な市場の動きにそなえるために、今回、自分のポートフォリオについて、各々の株の状況分析、ポートフォリオにおける位置付け、その他、細かい点も含めて検証します。

将来、結果と比較して、どうだったかのレビューをしてみようと思っています。

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米国の市場状況の分析 

まず最初に、現時点での株式市場の状況について、把握したいと思います。現時点での主要インデックスの推移を、年初、第2四半期末、そして先週の末で見た場合、以下の様になります。
20070729175209.png

(読み辛くてすみません。読めない場合は、クリックして見てください)

先週、かなり下がりましたが、年初から見た場合の主要インデックスは、今の時点ではまだプラスです。ただし、小型株中心のインデックス、Russell 2000は先週の下落により、年初から見てもマイナスの領域に入ってしまいした。 (ただし、S&P Small Capital 600 はまだ、年初と比較しても、プラスです)

今の時点では、下がってはいるものの、大型株中心のDOW Jones Industrialとテクノロジー株中心のNasdaqは堅調な状況です。

次に、ここ2週間の間にあった主要なニュースを以下に記します。

‐ 金融セクターは、殆どが第2四半期は非常に良い決算を発表。
‐ しかし、サブプライムローンの問題が広がりつつあることが明らかになる。
‐ Private EquityやHedge Fundによる、発表済みの大きなM&Aの案件で、資金調達の問題で、キャンセル、延期になるものがでてきている。

‐ 石油関連大手は、好決算を発表。(しかし、アナリストの予測には届かず)

‐ 6月の新築・中古住宅の販売状況は、予想よりもさらに悪いことが判明。
‐ 住宅販売メーカーはことごとく、赤字に転落。回復には時間がかかるとの見通し。大方が、2008年中は厳しい状態が続くとの見方。
‐ 住宅ローン米国最大手のCountrywideが、減益を発表。原因は、プライムローンのホームエクイティの破綻の増加と発表。サブプライムから、プライムへと問題が広がってきている。

‐ Caterpillar, DuPont, PepsiCo等が、堅調な決算を発表。しかし、米国外のビジネスが好調ではあるものの、米国内向けのビジネスが低迷していることが明らかになる。

‐ ハイテク関連の企業では、大手が好決算を発表。(IBM, Apple, 他)
‐ テクノロジー関連の企業の決算は、大方がアナリストの予想に近い結果

Commerce Departmentは第2四半期のGDPは、年換算で3.4%上昇の上昇ペースで、2006年第1四半期に次ぐ良好な伸びであることを発表。しかし、消費支出が減少しており、米国景気の前途に暗雲が立ち込めている状況が判明。

ここで、The Big Pictureの27日の”Durable Goods & GDP"エントリーで引用されていた、過去のGDPの伸びの内訳のグラフを添付します。(出典: The Mess That Greenspan Made (かなり過激なタイトルですが、内容はかなりまともそうです。))
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今週を振り返って(7月23日から27日の市場) 

今週の日米の株式市場は、水曜日から金曜日にかけて連続して下落しました。 主要インデックスは、週明けに比べ、週末の終値は4%から5%程度、下がっています。 米国の株式市場の下落は、他の国の市場にも影響を及ぼしており、英国のインデックスFTSE 100は、6251.2で終了し、年初から比べて、マイナスに転じました。(1月2日の開始時は6,220.8)、尚、香港のHang Seng Indexは、金曜日に3%弱下落していますが、年初から比べた場合、まだ10%以上高い水準です。

20070729082912.png

政府が、GDPとコア・インフレーションの数値を発表しましたが、数値自体は、好ましい数値にもかかわらず、市場は下落しています。 (数値自体は良かったのですが、内容が問題だったと思います) 消費者支出の減少と、今後さらに下落するのでは、との予測から、数値自体は、市場を安心させるよりも、むしろ懸念が高まる傾向にあると思います。)

10年のTreasury Yieldは5%を切っており、市場は完全にFRBが年内に基準金利を下げるだろうと言う、見方が急速に支配的になっていることを、間接的に表しています。

今までであれば、FRBの金利引下げの可能性が上がれば、市場は(M&Aブームが続くと言う)安心感から上がっていましたが、今週はそれがなくなりました。クレジット リスクの問題がクローズアップされており、既に発表されている、プライベート・エクイティやヘッジ・ファンドによる大型の買収案件が、資金調達の問題から延期になるなどのニュースも出だしています。 (M&Aのかつて無い、熱狂的なブームは急速に終焉を迎えつつあるように思われます。)

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来週(7月30日の週)に向けて 

今週(7月23日から27日)は、米国株式市場は大幅に下落しました。今週の市場の下落幅は、それなりに大きいものの、この程度は、暴落ではないと思います。

バフェット氏を始め、一流の投資家、そして長期的な視点で投資している投資家は、恐らく、まったく動揺していないと思います。10年以上の長期的視点で見た場合、仮に今後市場が大幅に下がったとしても、特にこれといった対応は必要なく、また、それ程大きな問題でもないと思います。

私の場合、レベル的な問題と投資のスタンスが比較的短期なので、この様な変動に対してポートフォーリオが大きく影響を受けざるを得ないため、対応が必要です。(ハイテクの中長期と言うのは、せいぜい2~3年程度なので、一般的な投資期間としては、短いと思います)

この様な状況でどう対応するかが、私の投資手法の勝負の分かれ道だと思います。冷静に状況を見極めて、対応することが肝要だと思います。そして、それが長期的に見た場合の投資パフォーマンスの結果につながると思います。

来週に向けて、現在、対応策を立てています。現時点での予定では、この週末中(米国時間)に以下の作業を行う予定です。

‐ 現在の市場の状況の分析
‐ 自分のポートフォリオの状況の分析
‐ (来週以降の)マーケット・シナリオの再検討とアップデート
‐ シナリオを考慮したアクション・プランの作成

上記に関して、作成した後、順次、ブログの方に投稿する予定です。

今日の市場 

今日は午後から出かけるので、とりあえず現時点での市場の状況と気になったことについて書きます。

まず、今日の主なニュースですが、Commerce Departmentが第2四半期の米国のGDPを発表しました。GDPの伸びは、年換算で3.4%の上昇ペースで、これは、2006年の第1四半期の4.8%に次ぐ高い伸びとのことでした。(Wall Street Economistsの予想は、3.2%だったので、予想を上回った好結果だったといえます。)ただし、大方の見方は、この状況は今後(大きく)変わると見ている様です。

尚、内訳に関しては少し注意が必要だと思います。概要は、以下の通りです
‐ 輸出は伸びており、輸入は下落
‐ 非(居住用)住宅関連のビジネスの投資は、8.1%上昇、第1四半期は2.1%で4倍近い伸び。伸びの大きな要因は、業務用の建設関連の投資の伸びとのこと。
‐ 住宅建設の投資は不調、しかし、それ程ひどくなく、年間9.3%の伸びのペース、これは、第1四半期は16.3%比べては、大きく下落
‐ 全米の経済の3分の2を担う、消費者の支出は、第1四半期の3.7%から2.1%に下落した。

ここで注目は、消費者の支出が落ちていることです。今週、何度か引用していますが、Countrywide Financialの決算発表において、プライムのホームエクイティローンの破綻が増えているとの話がありました。具体的な数値は今の時点で持っていないのですが、ホームエクイティローンの利用が旺盛な消費者支出の一つの要因だったので、これが事実で、今後、破綻の件数がさらに増えるのであれば、消費者支出にも少なからず、影響があると思います。 BEAのレポートでも、”The acceleration in real GDP growth reflected the following: ….In contrast, there was a widespread deceleration in consumer spending.”とあるので、これは、かなり今後の不安要因となるのではと思います。 

一方、消費者物価(食品と燃料費を除く)は3.1%の上昇から、1.7%にまで落ちてきているので、FRBが今後、金利を下げる可能性を支持する好材料にはなってきていると思います。この辺をどの様に解釈して、予測するかで、今後の市場の動向、物色対象等、投資家のポジションは変わってくると思います。

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ここが我慢のしどころ(か?) 

尚、本日の市場は、DOWとS&Pに関しては、一時期、3%以上の下落でしたが、一旦戻し、最終的には2%と少しの下落で終わっています。

殆どの株が下落する中、Appleは順調に上がっており、Googleも若干下がりましたが、それ程でもありません。投資家は、一旦ポジションを解消する動きも活発と思いますが、今後、リスクへの逃避の意味でも優良株等への物色等が進むのではと思います。恐らく、空売りも積み上がっていると思うので、短期的にはまだまだ、上下どちらにでも大きく動く可能性があると思います。

私のポートフォリオは、本日は(当然)下がりましたが、ヘッジの分と一部の株ががんばったため、それ程、悲惨な状況にはなっていません。ただしここ2週間で、7月頭に出来た大幅な含み益は、全てなくなってしまっています。

私は、本日取引はしていません。私としての、今後の対応に関しては、以下に書きます。

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本日の米国市場の動きと私の見方 

本日、米国の市場は大幅に下落しました。

下落の要因の一つは、石油会社大手のExxon Mobileの決算で、利益が1%下落したと言うニュースです。これで、株価は一日で5%近くも下落しました。減益といっても、$10B (1ドル120円換算で、1兆2000億円)の巨額の利益で、全米歴代3番目に良い利益額の様です。。。。

もう一つの下落の要因は、6月の新築住宅の販売が予想より大幅に低かったことで、これは、一つ前のエントリーで取り上げておりますので、そちらをご参照下さい。住宅販売メーカのD.R. HortonとBeazer Homesが(予想通り)赤字に転落したことを発表しました。(これは、ほぼ織り込み済みだと思います)

個人的な意見ですが、下落の要因は、上記ももちろんありますが、クレジットリスク等からコーポレートやプライベート・エクイティの資金調達が難しくなっていることが、大きな要因としてあると思います。ご存知の通り、M&Aブームが、今までの(記録的な)株価の上昇を支えてきましたが、ここにきて、プライベート・エクイティの資金調達、大手銀行のファイナンシングが急速に悪くなってきている気がします。

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米国の新築住宅の販売結果 

米国の新築住宅の販売結果が発表されました。(以下はAPのニュースの要約です。)

新築一戸建て住宅の販売戸数は、先月に比べ6.6%下落し、年間の数量に直した場合、83万4千戸のベースです。今回の下落幅は、(大方の市場の)予測されていた数字の3倍以上で、今年1月の12.7%に次ぐ大きな下落となっています。売り上げ額は去年に比べ、22.3%下落しています。

販売価格の中央値は、昨年(同時期)と比較して2.2%下落の23万7900ドルでした。これは、一年間の下落としては、4月に記録した6.5%の下落に次ぐものです。

(注) 今週のエントリーでCountrywideのCEOの話で住宅価格が下がっているとの話がありました。今週発表された、6月の中古住宅の中央値は若干ですが、上昇しています。

住宅市場の低迷は、広がりつつある住宅ローンマーケットの問題を反映しています。より多くの住宅ローを借りている人たちが、ローン返済に行き詰まり、既に低迷している住宅(販売)市場に、所有している家を売ろうとしています。さらに、銀行や他の住宅ローンの貸し出しを行う会社は、貸し出し基準を厳しくしており、新たに住宅を購入しようとする人たちの審査が通りにくくなっています。

地域別に見た場合、売り上げは、東北部は27.1%、西部は22.5%、中西部は17.1%、それぞれ下落となっています。南部だけは、売り上げは上がり、上昇幅は7.6%でした。

エコノミストは、この住宅の低迷は、売れ残っている大量の在庫が処分されるまで、今年いっぱいは続くだろうと見ています。6月の時点で、売れ残っている在庫のレベルは変わらず、53万7千戸でした。

それ以外の、景気の指標は、良いものもあれば、悪いものもあります。 (詳しくは、当該記事とその関連記事を参照してください。)

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Apple決算発表 

Appleが決算を発表しました。売り上げ24%増、利益73%増の好結果でした。決算発表後のアフターアワーズでの取引で、当初は株価は下がっていたのですが、今の時点(PSTで3時30分)で株価は、10ドル以上上昇した、148ドルを超える値段で取引されています。

iPhone以外がメインの第2四半期でこの結果は、今後、iPhoneの部分が追加されることによる期待からの、この大幅な株価の上昇なのでしょう。

これで、明日以降の市場、特にハイテク関連が、少し落ち着いてくれると、助かるのですが。。。

私は残念ながら、Appleの株は持っていません。(昔は、何度か持っていたのですが、買うと短期間で20%以上上昇してしまい、利益確定してしまっていました。持っていれば。。。と言う話をするときりがないので、今でも買いたいのですが、あまりにも株価が上がっているので、傍観しています。)

米国住宅販売・住宅ローンの状況のアップデート 

本日、6月の中古住宅の販売結果が発表されました。販売数量は、予想を下回り、年間のペースに換算して575万戸、これは過去4年半の中で一番低い数値とのことです。新規の住宅ローン申請件数は、今年の2月半ばから遡って最低の水準です。在庫に関しては、若干減り、420万戸で、これは8.8か月分の供給に相当し、5月のレベルと同程度とのことです。販売価格の中央値(中間値)は昨年に比べ微増で、これは過去11ヶ月で始めての増加とのことです。

参考までですが、米国の住宅の買い替えのピークは、5から6月です。(学校が終わり、夏休みの間に引っ越す場合が多い。)後、米国の場合、家の買い替えは非常に盛んで、日本における、車の買い替えに近いぐらいです。(日本の家の売買の感覚とは大きく異なります。)極端な場合、住んで1年もしないで、買い換える人もおり、3年以内に売ることも、こちらの常識では普通です。

上記情報で、在庫と価格がほぼ変わらないレベルだったのは、良いニュースだと思います。もし、この二つのどちらか、または両方とも悪買った場合、市場の反応はかなりだったと思います。

しかし、今後も状況は悪化していくと言う見方は変わっておりません。昨日のエントリーで少し述べました、Countrywide FinancialのCEOの話(サブプライムだけでなくプライムにも問題が広がりつつある)はやはりインパクトが大きく、本日のFT(米国版)の一面とWSJでも"Cuunrtywide, Prime Loans Begin to Go Sour"と言うサブタイトルで取り上げています。

以下、関連する話をまとめて書きます。
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ポートフォリオ戦略の分かれ目 

今週は、私の米国株ポートフォリオの入れ替えの第2段階の予定でしたが、ちょっと判断に迷っています。

今週に私の中期投資用の2銘柄の会社の決算が発表されました。両社とも、アナリストの予想を上回る結果だったのですが、一社は、他の理由から株価が大幅に下落、もう一社は、期待ほど株価が上昇しませんでした。両社とも現状の株価のレベルであれば、中長期で見た場合、さらなる下落よりも上昇の余地の方が高いと思うので、処分することをためらっています。

本来の予定は、決算発表後に株が上がった時点で、中期投資株の利益を確定し、それを日本株投資に回そうと思っていたのですが、思惑通りにいかず、予定が大幅に狂ってしまっていました。

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岐路に立たされつつある米国市場 

本日の米国市場は、DOWが226.47ポイント下落(-1.62%)、Nasdaqが50.72ポイント下落(-1.89%)、S&P500が30.53ポイント下落(-1.98%)と大きく下がりました。

本日の大きなポイントは、いくつかの大手企業の決算発表で、米国国内市場の減速が明らかになってきたことです。これに加え、Countrywide Financialの発表で、住宅ローン市場の問題が大方の見込みよりもさらに悪い状況にあることが明らかになってきたことだと思います。

DuPontが第2四半期の純利益が昨年同期比に比べて微減との決算を発表しました。 この結果は、アナリストの事前の予想を若干下回った程度でしたが、問題(注目)は、中身で、DuPontの発表によると、アジアとヨーロッパで二桁の売り上げの上昇を記録した一方、アメリカ国内の売り上げが落ちているとのことでした。

PepsiCoの決算は、第2四半期の売り上げは堅調で、利益は13%上昇、さらに年間の利益の予想を上げる発表を行いました。しかし、ゲータレードとトロピカーナの北米の売り上げは1%ダウンしたとのことで、国外の売り上げの好調が北米の不振を補い、好決算に寄与していることが明らかになりました。株価に関しては、本日は若干(0.5%)下がっています。

これらの発表から、一部の業界・企業では、アメリカ国内の需要が落ちていることが明らかになりました。 

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日本と米国の住宅ローンの違いに関して 

先週のエントリーでインタレスト・オンリー ローンとオプション ARMについてBusiness Weekの記事を引用しました。 この記事は、オプションARMの抱える問題を提起したものですが、恐らく日本の皆様には米国固有の住宅ローン制度はあまりなじみがなく、イメージしにくいのでは、と思いました。 米国の住宅ローンのプロセスは、日本と異なる部分も少なからずあるので、本日は、その辺りの違いに関しての話を書きます。

日本で住宅ローンを組む場合は、銀行またはそれ以外の金融機関か住宅金融公庫を利用するのが、一般的だと思います。また、私の理解では、通常、銀行や金融機関と直接ローンに関して取引きをすると思います。

一方、アメリカの場合、住宅ローンを組む場合は、銀行と直接話をする場合もありますが、ローン・ブローカーと呼ばれる業務の人・会社を介して行う方が一般的です。 言い換えると、住宅ローンを組む際、貸主と借主(融資する側とされる側)が直接取引きを行うのではなく、仲介業者を介して取引することが、一般的です。 通常、ローン・ブローカーは複数の金融機関と取引があります。 

日本でこれに似た業務形態は、不動産の仲介業務が比較的近いのではと思います。(売主と買主が直接取引きをするのではなく、間に仲介業者が入るのが一般的と言った点等)

また、ローン・ブローカーは通常、不動産・ブローカー(Realtor)と組んで仕事をしていることが、(非常に)多いです。不動産を購入する場合は、不動産ブローカー(業務内容・位置付けは比較的日本の不動産屋と近い)を通して、購入するのが一般的です。自分の経験からもそうなのですが、不動産ブローカーに会うと、その人(たち)からローン・ブローカーを紹介されます。

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相互リンクの追加 

株式十八番! ”のぐっちさんから、相互リンクのご依頼を頂きました。

ぐっちさんのブログを拝見しましたが、ご自分の投資に関する話、日本の会社の決算分析、気になるニュースを取り上げて解説をされています。私のブログと相互補完できるような情報・お話もありそうだと思い、相互リンクさせていただくことにいたしました。

ぐっちさん、メッセージとリンクありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

ポートフォリオと投資戦略の分析と再検討 

この週末のエントリーで第2四半期の決算発表の分析を行いました。また、米国株の一部ポートフォリオの入れ替えを先週行っております。ここで、現在の市場の状況に関しての自分なりの見方と、現行のポートフォリオと投資戦略に関して、分析と再検討を行いたいと思います。

現在の市場の状況の把握
ニュースや決算発表からも、不安要因・懸念が高まってきていると思います。逆に言えば、今の時点で、不安要因が払拭されている様な状況にはなっていないと思います。この様な状況の中、今週来週は、私だけでなく、恐らくプロを含め多くの投資家が、ポートフォリオの構成や投資戦略を見直していると思います。

特定のセクターや企業には、ヘッジファンドを中心に空売りのポジションも増えてきていると思います。短期的には、引き続き市場は上下に大きく動く可能性が高いと思います。また、一部ではポジションの手仕舞いと新たな投資先への物色が始まっていると想像しています。

米国市場の状況、リスクを考慮すると、日本株のほうが魅力的に思えます。個人的な見方ですが、海外の投資家から、日本株が見直される様な気がします。

自分のポートフォリオの状況
一週間前に書いた2007年後半の投資戦略のエントリーから一部抜粋します。

- 米国株ポートフォリオ
1.レバレッジ・マージンの比率を落とす
2.引き続き、ロングのポジションは維持するが、ニュートラルに近いロングに全体のポジションを変更する
3.マーケットのトレンドの変化に気をつけ、変動があった場合、ポジションの変更を早急に行う。
4.状況に応じては、ロスカット等、積極的に取引する。(短期手仕舞い)
5.中期投資のものに関してはストップ・ロスの設定を検討する (現在はしていない)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                
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第2四半期決算発表から見た市場動向の分析・考察 - 住宅・建設 

以下は前回前々回のエントリーの続きです。ここでは、テクノロジーセクターに関して取り上げます。(住宅・建設セクター)

住宅メーカーの一部大手は、今週発表の予定。殆どの会社が、事前に見込みを発表しており、のきなみ赤字になりそうな状況。尚、大手住宅メーカー2社、LennarとKB Homeは、6月の末に決算を発表しており、両者とも赤字に転落。主な会社の決算発表と状況は以下の通り。

‐ Toll Brothers (8月8日発表予定)
‐ KB Home: 6月28日に第2四半期決算を発表。赤字に転落。
‐ Lennar: 6月26日に第2四半期決算を発表。37%の売り上げダウン、前年同期$324Mの黒字から、 $244Mの赤字へ転落。
‐ Pulte Homes: 7月17日に、第2四半期はかなりの赤字になることを事前に発表。公式の決算発表は、7月25日の予定。
‐ D.R. Horton: 7月10日、第2四半期の受注は前年に比べて40%も下落していることを明らかにした。このことから、赤字に転落することは、ほぼ確実。公式の決算発表は、7月26日を予定。
‐ Meritage Homeは、暫定的な数字として、受注が前年に比べ、28%下落、キャンセルがグロス・オーダー(総受注?)の37%に達していることを明らかにした。決算発表は、7月26日を予定。(赤字の見込み)

上記、主要住宅メーカーは、恐らく全ての会社が、赤字に転落する見込み。市場は、2008年も引き続き下落するだろうとの見方が大勢をしめてきている。尚、KB HomeのCEO, Jeffrey Mezgerは、回復基調になるのは、2009年で、本格的な市場回復は2010年になるとの見方をしていることが、一部のメディアで報道されている。

7月25日に6月の中古住宅の販売数の発表、そして、26日には、新築住宅の販売数の発表が予定されている。販売が低迷していることは既に明確なので、結果が予想と比べてどうなのかが、当面の注目されている事項である。

また、住宅市場の低迷が、住宅関連の部材の小売の大手、Home DepotとLowe‘sの株価の動向に影を落としている。

7月16日の週の決算発表で、大きなニュースとなったのが、20日に決算を発表した建設機器大手のCaterpillarで、利益がアナリストの事前予想に届かず、株価は8%以上の大幅な下落となった。Caterpillarの利益の低迷の原因は、北米の建設マーケットの需要の冷え込みと、高騰する建設費とのことで、これがCaterpillar固有の問題か、業界全体における問題なのかで、現在、見方が分かれている。

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第2四半期決算発表から見た市場動向の分析・考察 - テクノロジー 

以下は、前のエントリーの続きです。ここでは、テクノロジーセクターに関して取り上げます。

(テクノロジー・セクター)

テクノロジーのセクターは、全体的には堅調である。今週の決算発表とその後の株価の動きは、このセクターの特徴である好業績をあげる企業と、そうでない企業の差が明確で、決算とその後の株価の動向でも明暗を分けた。主な、企業の決算状況は以下の通り。

‐ IBMがここ数年の中で、最も高い売り上げの伸び(前年同期比9%増)で、純利益も前年同期比12%増の好決算。ドル安が高売り上げ・収益にかなり貢献している。株価はここ数年で最も高い水準になっている。
‐ Intelは、売り上げ8%増、純利益44%増の好決算を発表。決算結果は、ほぼアナリストの事前予想通り。しかし、グロスマージンが、46.9%とターゲットの48%を下回ったため、今週株価は5%以上の下落。(ただし、今年年初から比べた場合は、株価は25%近く上昇している)
‐ Yahooは、利益が昨年とほぼ変わらず(微減)、今年一年の売り上げ予測を下方修正を発表。
‐ Microsoftは利益が7%上昇。(X-Boxのリコール分があるにもかかわらず) 売り上げは13%上昇。Office 2007の売り上げが19%上昇で、売り上げ増に貢献。
‐ Googleは売り上げ57%増、純利益28%増。しかし、アナリストの予想を下回ったため、決算発表後、株価は5%以上下落。
‐ EBayは、純利益が50%増の好決算を発表。しかし、リスティングの数が減少していることから、株価はやや下落。
‐ Motorolaは、売り上げは前年比、19%減、利益が昨年の$1.38Bの黒字から$28Mの赤字に転落。携帯電話事業は、昨年に比べ、売り上げが40%も減少。
‐ SanDiskは、減益なものの、売り上げは15%上昇。今年の後半に向けて、NANDの市場価格回復と利益の上昇を見込むと発表、株価は上昇。
‐ SeagateはTaxのAdjustmentによる大幅な利益増を発表。Taxの部分を差し引いた数値は発表していいないが、アナリストは決算発表を好感して株価は上昇。

上記テクノロジー関連の主要会社(以降ハイテク株と呼ぶ)の決算発表と株価の動きは、ある意味では、いつも通りの展開であった。 ハイテク株の決算発表後の株価の動きは、その時点での市場のムードに影響されやすく、また値動きも極端である。インテルとグーグルは、好決算にもかかわらず、アナリストの期待を下回ったことによる、落胆からの、株価の下落と考えられる。YahooとMotorolaの凋落は少なくとも、短中期的には、明確になった。 IBM、Googleの決算発表でも注目されていたが、大手のハイテク企業は、殆どグローバルにビジネスを展開しているので、少なからずドル安(対円以外)の恩恵を受けているとみられる。

上記、主要企業に加えて、SanDiskとSeagateを入れたのは、この2社の動きは、今年後半のハイテク市場内のメモリー・ストレージ(記憶装置)のトレンドを占う上で、重要な要素を持つためである。 (これらに関しては、後日、別エントリーで取り上げる予定です。)

また、Appleは今週市場が下落する中、堅調に推移した。来週の決算発表を先取りした動きと考えられる。

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第2四半期決算発表から見た市場動向の分析・考察 - 金融セクター 

7月16日から20日にかけて、多くの米国企業が決算を発表しました。 会社の決算カレンダーにより、来週以降に発表する企業も少なからずありますが、ここで、今週の決算発表結果から、市場動向を分析してみたいと思います。 まず、決算発表での注目が高かったものに関して、セクター別に取りまとめて、今後の動向の考察をエントリーします。(後でエントリーをまとめなおすかもしれません。あらかじめご了承下さい)

(金融セクター)

ファイナンス関連の企業は、殆どの大手の会社が非常に好調な決算を発表。主だったところは以下の通り。 (銀行に関して、3社取り上げていますが、これらが、全米のトップ3です。これら以外にWachoviaとWells Fargoの主要銀行も決算を発表しています)ほとんどの会社の好決算の要因はインベストメント・バンキング業務での売り上げ・利益の伸びが貢献しているとのこと。

Merrill Lynch: 前年同期比で、売り上げが19%増、純利益は31%増 (以下全て、売り上げ、利益の伸びは前年同期比)

Bank of America: 売り上げ7%増、純利益5%増、インベストメント・バンキング業務の伸びが売り上げ・利益増(26%増)に大きく貢献。

JP Morgan Chase: 売り上げ25%増、純利益20%増

Citigroup: 売り上げ34%増、利益18%増

上記ファイナンス関連会社の第2四半期の結果は、アナリストの事前予測と一致、または上回る決算を発表しながら、株価は今週下落している。Bear Stearnsが今週明らかにしたサブプライムローン関連のヘッジ・ファンドの破綻が、今後、他の会社にも波及し収益を悪化させるのではないか、との懸念が大きくなっている。また、FRBのBernanke議長がサブプライムローンに関する問題に関して今後の市場の不安要因と認め、サブプライムローン関連のロスは、最大$100Bに達するのではとの見方をしたこと、また、今の時点ではFRBは金利を引き下げる姿勢を見せていないことなどから、ファイナンス・セクターの今後の見通しの不安要因になっていると考えられる。

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ポートフォリオの入れ替え 第一段階終了 

米国市場の第2四半期の決算発表のピークの週が終わりました。ご存知の通り、かなり上下に動きのある週でした。今週の市場等に関しては、後のエントリーでまとめる予定です。

今日は、市場全体が下落し、私のポートフォリオも昨日の上昇分を帳消しにし、週としては、大幅に収益を落とす結果となってしまいました。今週の半ばのエントリーで少しふれましたが、自分の決めた取引ルールを守らず、結果として利益を大幅に落としてしまいました。

状況によっては、反対に利益が増える場合ももありえますが、継続して安定したパフォーマンスを獲得するためには、ルールを決め、それを守ることが重要であることを痛感いたしました。

本日、決算発表に応じて、私の中期投資用の株の一部を売り、損益を確定しました。また、6ヶ月先をターゲットにした中期投資用に、相当数量の株を購入しました。

尚、自分の保有する中期投資用の2銘柄が、来週決算発表の予定です。 これらに関しては、今の予定では、来週の市場の状況と決算発表結果見てから、売買するか判断する予定です。状況によっては、これら2銘柄はもう少し保有することも考えています。

市場の状況が不安定で、もしかすると、予想以上に早くトレンドが変わる可能性も出てきている気がします。

さらに市場が悪化した場合、私のポートフォリオの損失が大きくなる可能性があります。私のポジションは相変わらず、ロングなのですが、ポジションに関して、もう少しニュートラルに変えるべきことを考慮する必要を感じています。

この週末に、今週の決算発表を踏まえた上での、今後の市場の動向に関する分析とポートフォリオの再構成を含めた戦略に関して再検討する予定です。

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今日の米国市場と市場終了後の決算発表ハイライト 

今日の米国市場は非常に堅調に推移しました。DJIは、82.19ポイント上がり、14000を突破して終了、S&Pも過去最高で終了しています。NASDAQも非常に好調でした。

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個人的にはどうなるか、非常に心配だったのですが、昨晩、IBMが予想以上に良い決算と今後に関しても明るい見通しを発表したのが、市場に好感され、また、他の発表した企業も悪いニュースは殆ど無かったためと思われます。

IBMに関しては、四半期の売り上げが前年同期比9%伸び、2001年からの中で、最も伸びた四半期だったとのことです。(ちょっと注目は、この伸びはドル安が貢献した部分も多く、為替が変わらなかったと仮定した場合は、6%の伸びとのことです。)また、2007年の利益の見通しは、従来の予想からさらに上がった14~15%のアップになると発表しました。

この好決算を受けて、IBMの株は本日4.3%上がりました。
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米国住宅ローンが抱える爆弾: インタレスト・オンリー ローン 

サブプライムローンの問題が広がりを見せようとしています。サブプライムローンの一つの大きなリスクは、与信の問題もあるのですが、他にもやっかいなことがあります。

それは、インタレスト・オンリーと呼ばれるローンで、サブプライムローンの選択肢の一つです。このローンの特徴は、一定の期間、利息のみを払うだけで良いと言うローンです。インタレスト・オンリーの期間は通常3~10年で、この期間内は、月々の支払いが非常に少なくすみます。一方、インタレスト・オンリーの期間終了した場合、月々の支払いは、大きく上がります。

私の以前のサブプライムローンのDMを紹介したエントリーで、月々の支払いの例で、融資額に対して、支払額が非常に低いことを宣伝しています。

例えば、25万ドル(1ドル122円で換算して3050万円)を借りて、月々の支払いが644ドル(同レート換算で、約7万9千円弱)。

つまり、“3000万円のローンを組んで家を買って、月々の支払いは、8万円以下”

と言うのは、ちょっと話がうますぎますよね。これはインタレスト・オンリーを利用しているものと推測されます。(紹介例には具体的な説明がありません。) 日本人の感覚だと、ちょっと話がうますぎて、警戒すると思いますが、米国では、これは、れっきとした住宅ローンの一つのオプションとして存在します。

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記録的なロスを経験 

(予想通り)本日の市場は、昨日夜のBear Stearnsのニュースから、市場は全面安です。(追記:午後になってかなり戻していますが)下落に関して、いくつか要因はあると思いますが、やはり、メインはサブ・プライムローンの問題が他に波及するか、どうかだと思います。

インテルの株は、昨日の決算発表で、グロス・マージン(粗利益)が想定していたより、低かったことから、昨年同期比に比べ、44%も利益が上がるという、好決算にもかかわらず、本日は5%以上の大幅安です。

インテルに関しては、今年、特に今月になってから、株価がかなり上がってきており、投資家の期待が、今回の決算に対して、非常に高かったため、それに対する失望売りと思います。ちなみに、インテルの年初の価格は$20.45で、本日大幅に下がっているとは言え、年初から比べれば、現在の株価は、約25%も高い状態です。

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Bear Stearnsのサブプライムローンのファンドは価値がほとんどないことが判明 

本日のReutersによると、Bear Stearnsのサブプライムローンが元のファンドは価値が非常に少しの価値しか残っていないことが、投資家向けに送られた文書によって明らかになりました。

Bear says troubled funds have “very little value”

関連記事: Bear Stearns Says Hedge Fund Worthless

以下、上記1番目の記事の引用

Bear Stearns in June had said it would provide up to $3.2 billion in financing for its High-Grade Structured Credit Strategies Fund. The investment bank had also said its Enhanced Leverage Fund had taken greater risk in investments backed by subprime mortgages.

Bear Stearnsは、6月に、関連のHigh-Grade Structured Credit Strategies Fundに対し、最大$3.2B (1ドル122円換算で約3900億円)の融資を行うと語っていました。また、Bear Stearnsは、Enhanced Leverage Fundはサブプライムローンを元にしているため、よりリスクが高いと語っていました。

"The preliminary estimates show there is effectively no value left for the investors in the Enhanced Leverage Fund and very little value left for the investors in the High-Grade Fund as of June 30, 2007," according to the letter. A copy of the letter was obtained by Reuters. 

投資家充ての文書によると‘初期段階(前段階)の見積もりでは、Enhanced Leverage Fundは、実質的に投資家向けの価値はなく、6月30日の時点で、High-Grade Fundは非常に少ない価値しか残っていない(殆どない)ことを示しています。’とのことです。
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不安要因を抱えながら、上昇する米国市場 

本日のWall Street JournalのMoney&InvestingにWhat Could Topple Bulls’ Wall of Worryと言うタイトルの記事が掲載されています。この記事は、現在の市場の不安要因に関して、よくまとめられており、現状を把握と再認識する上で、非常に良い記事と思い、本日のエントリーで取り上げたいと思います。

Wall of Worryについての説明は、Investopediaによると以下の通りです。

A phrase used to describe a bullish market trend occurring in the face of negative uncertainties.
否定的な不確定要因に直面しながら、強気のマーケット・トレンドが起きていることを、示す言い回し(慣用句)

使い方としては、Stocks climbing a wall of worryという様な形でよく使われます。それと、一つ前のエントリーの中にも、'Stocks Climb a Wall of Worry'について書いてありますので、そちらも良かったら参照して下さい。

このWSJの記事は、米国の株式市場は、いくつかの不安な材料を抱えながらも、過去最高の記録を更新し、上昇を続けている現状を捉えて、書かれたものです。

以下に記事の引用とその要約、そして私のコメントを付加しております。
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Words to the Wise 

2005年のクリスマスの後、12月27日のWall Street Journalの記事を自分で記録していたものを、以下に添付します。投資向けの格言の様なものですが、たまに読み返したりして、使っています。

この内の一つに関して、次のエントリーで取り上げる予定です。(そっちは、いつもの様に日本語の解説をベースにします。)

有名なのも多いと思いますが、何かの役に立つかとも思い、記録していたものを、ブログの方に投稿します。日にちがいつなの不明だったので、サーチしたところ、面白いものでThe Big Pictureでもこの件のエントリーがありました。(人は同じ様なことを考えますよね。)

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これを知って、パフォーマンスが劇的に変わった  

私は、株式投資に関して、ここ2年半は、インデックスを上回る結果を出せていますが、以前はぜんぜんだめでした。

自己紹介の所に書いていますが、日本の株式に初めて投資したのが、99年でした。当時、買うとしたら、ある程度自分が分かっているハイテク業界の株を買おう、と思っていました。しかし、単位株が大きいためと、投資資金が少なかったため、買う場合、一銘柄しか買えませんでした。買った株は、その後、ITバブルの崩壊でどんどん下がり、塩漬けになってしまいました。

2000年からアメリカに行き、現地の会社に勤めだしました。ハイテク・バブルとその崩壊を、現地で経験しました。2004年位までは、個別株を買って、後は様子を見ると言うのがスタイルだったのですが、時として、どう考えても、行き過ぎと思われる様な株を空売りをして、損をしたり、2003年の頭にNasdaqがやっと長い低迷期を抜けて、急上昇し始めたときに、それまで、ずっと持っていた株を全て売ってしまったりしていました。(売った後、6ヶ月程度の間に、30%以上上がりました。)

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2007年後半の私の投資戦略 

米国市場は、一部問題があるセクターを抱えながらも、全体としては、非常に順調に推移しています。日本市場に関しても、堅調に推移していると思います。

米国では、今週から、多くの企業が第2四半期の決算を発表します。これが、短期的には、07年後半を占う上で、非常に重要なイベントだと思います。私のポートフォリオにおいても、中期投資用の(3~6ヶ月前に投資した(購入した))、パフォーマンスがどうなるのか?と言った点で、重要なタイミングです。

以前、アセット・アロケーションのエントリーで述べましたが、日米の投資配分に関しても、今月末をめどに再分配を予定しています。

中期投資用(6ヶ月先を見据えた)を中心として、日米のポートフォリオの再編成を行います。ポートフォリオ再編成にあたっては、株式・為替の動向のシナリオ予測、アセット・アロケーションの再配分比、現在のポートフォリオのレビュー、銘柄の選択とポートフォリオにおけるポジショニング等を考慮して行います。

私の投資戦略とそのアクションプランを、以下に書きます。

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