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かなりインパクトがありそうな、ニュース 

バーナンキ議長の発言に加え、本日の夜中にWSJオンラインに掲載されたこの記事は、かなりインパクトがありそうです。(多分、明日の紙面にも載ると思います。)

U.S., Banks Near A Plan to Freeze Subprime Rate
Wall Street Journal Online, November 30, 2007

これは、ARM (adjustable rate mortgage: 日本で言う期限限定の変動金利の住宅ローン)の金利のリセットについて一時的に凍結することに、金融機関が合意したとの観測のようです。実は、WSJは今週の週末から話を少ししていたのですが、今回の報道はそこからかなり踏み込んだ・進展したものの様です。

金利のリセットとは、一定期間の固定金利(通常、最初の金利は低めに設定される)の期間終了後、金利を再設定するのことで、数年前の低金利の時に組んでいたものがほとんどなので、金利がかなり上がることが予想されており、これにより破綻する件数が劇的に増えることが予想されていました。

尚、ARM他、米国の住宅ローンに関して説明したエントリーと、今、そしてこれから最も問題になりそうなオプションARMに関してのエントリーのリンクを以下に添付します。
日本と米国の住宅ローンの違いに関して
米国住宅ローンが抱える爆弾: インタレスト・オンリー ローン

具体的な内容等、まだ良く分からないので何とも言えないのですが、市場にかなりインパクトをあたえる可能性のあるニュースです。尚、この話はそんなに簡単なものではない(問題を先送りにする等の弊害がある)ので、あまり劇的に良いニュースとして材料視されない可能性もあります。

バーナンキ議長の発言とこのニュースで、明日は大きく上昇する可能性もでてきました。12月11日のFOMC前後が今年最後の山場となるのかと思っていましたが、前倒し気味となる形で、にわかに盛り上がってきそうです。

私は、明日は様子見で、今後に関しての準備を週末にしようと思います。

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今日(11月29日)の米国市場 

29-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13311.73, +22.28 (+0.17%)
Nasdaq: 2668.13, +5.22 (+0.20%)
S&P 500: 1469.72, +0.70 (+0.05%)

二日連続して大きく上昇した後の、本日の米国市場は、開始後は下落して始まりましたが、昼にかけ戻し、一旦はプラスになった後、再び下落と上昇を繰り返し、前日と比べほぼ同じレベルで終了しました。

本日の主なニュース

発表された第3四半期のGDP(速報値)は、4.9%の伸びでした。 これは、過去4年間で最も高い伸び率です。 先月に発表された、事前予想の3.9%を大きく上回っています。第2四半期のGDPの伸びは3.8%でした。政府発表によると、今回のGDPの伸びは、輸出、個人消費(PCE)、ハードとソフトウェアの機器、政府の支出と業務用の建設関連が堅調で、住宅関連の投資の不調を補ったためとのことです。また、輸入も増加しています。(GDPに対しては、マイナス要因)

コンピュータ関連の売り上げが、GDPの伸びの0.27%を占めており、これは、第2四半期上昇分の0.21%から増えています。自動車(Motor vehicle)は、第3四半期の伸びの0.43%で、第2四半期の0.03%から比べ、利益の伸びに大きく貢献しています。米国商務省ニュースリリース
関連記事: GDP growth surges but jobless claims up

商務省のGDP発表と平行して、ホワイトハウスが2007年のGDPの予想を従来の2.3%から2.7%増に変更、同時に2008年の予想に関しては、3.1%から2.7%に引き下げたとの事です。
関連記事:
White House lowers '08 economic forecast

労働省の発表で、失業保険の申請件数は、23000件で、2月以来最も高い数値との事です。

新築住宅の10月の販売件数は前月に比べ1.5%の増加でした。しかし、数値が大きく下方修正された9月の数値との比べてのため、良い数値ではありません。年間のペースに換算すると72万8千件で、予想していた75万件よりも低い数値でした。新築住宅の販売価格の中央値は、13%と大きく下落しています。
関連記事:WRAPUP 2-Soft U.S. home sales cast economic gloom

E-Tradeがヘッジファンド大手のCitadel Groupから25.5億ドルの現金での融資を受けることを発表し、CEOのMitch Caplan氏は解任されることとなりました。この発表後、本日株価は大きく上昇して始まったのですが、その後下落に転じ、昨日終値から8.71%の下落で終了しています。
関連記事: E-Trade Gets $2.55B Infusion, CEO Out

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 全般的に下落していますが、銘柄によって差があります。比較的、大きく下がったのはE-Trade以外では、Lehman Brothersで4.87%下落しました。ここのところ下落を続けていたCountrywideは今日は6.65%の上昇しました。

(住宅) 全般的に、下落していますが、下げ幅はそれ程大きくない所が多いように思えました。比較的大きく下がったのは、Meritage Homesで5.35%下落でした。

(テクノロジー) 全般的には、それ程大きく変動している銘柄はそれ程多くなく、上昇・下落がまざっている様に思えます。Appleは今日も好調で、2.26%上昇しています。

市場終了後にDellが第3四半期の結果を発表しました。結果は、利益が27%の上昇でほぼアナリストの事前予想通りでした。しかし、第4四半期の収益が厳しいとのワーニングを行ったため、アナリストからの失望を買い、アフターアワーズで10%以上の下落となっています。(本日は1.63%上昇しました。)
関連記事: Dell earnings rise, but outlook remains murky

まとめ・コメント

二日間連続して大きく上昇したので、今日はどうなるかと思いましたが、上下に変動はあったものの、思いの他堅調だったと思います。GDPの結果は、ほぼ予想通りであまり株価への影響はありませんでした。上に書いていますが、第3四半期の景気自体は、全体としてはかなり良かったと言えると思います。しかし、それが今後、景気が急速に失速する兆候が見られている、と言ったことが、市場全般としての一般的な認識かと思います。

E-Tradeに関しては、Citadelからの融資を受けることで、短期的な危機に対しては、回避できたと思います。しかし、今後に関しては、他の会社に買収されるのかどうか、依然不透明な状況にあります。E-Tradeは私のメインのアカウントです。気に入っているので、何とか危機を独自に乗り越えてほしいと思っているのですが、こうなってくると、他へ移行することも検討だけはしておいた方が良い様な気になってきました。

市場終了後のDellの第3四半期結果発表後のアフターアワーズでの大きな下落が気になっています。最近結果を発表したHPは第4四半期に対しても強気の見方を示しており、個人的には、これはDell固有の問題だと思っているのですが、市場がどう見るかによっては、テクノロジー全般の動向に影響する危険性もあります。

昨日のFed副議長のKohn氏に引き続き、市場終了後、バーナンキ議長が景気の先行きに対して懸念を示し、金利引下げを示唆する発言をしたようです。昨日は、Kohn氏の発言で、市場全体を大きく引き上げることになりましたが、今度のバーナンキ氏の発言で、市場がどう反応するのか注目です。何となくですが、今度は、金利引下げより景気の先行きに対する不安が高まりそうな予感がしています。。。(後記)と書きましたが、もう一つ考えられるシナリオは、(何度かエントリーで書いていますが)金利引下げの幅に関しての期待に変わる可能性もあるかと思います。

関連記事: Bernanke says financial strains dimming outlook

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今日(11月28日)の米国市場 - 続き 

今日のニュースー続き

Fedがベージュブックを発表、Fedの調査によると、個人消費に失速が見られ、クリスマス商戦は、昨年に比べ若干の増加を予想していることろが多い、とのことでした。製造業に関しては、明暗が分かれており、住宅関連の製品の需要は弱い一方、ITや燃料や資源関連の製品に関しての需要はけんちょうであるとのことです。

インフレに関しては、燃料費と食品の高騰が、それらを使用した製品やサービスに対する価格の大きなプレッシャーを与えている、とレポートしています。しかし、それ以外の殆どの物価に対しては安定、または若干下下がっていると、Fedは語っています。これらのことは、燃料費と食品の高騰が、インフレが経済全体に広がっていないことを示しています。

全米の雇用状況に関しては、全般的に良いものの、建設関係と他の仕事で影響があるところが見られます。全般としては、賃金の増加は穏やかなレベルにあるとのことです。雇用の創出や賃金の増加は、住宅価格の低下やクレジットが得られにくくなっている状況を補っているとの事です。

Fedベージュブック概要
The Federal Reserve Board
November 28, 2007

関連記事: Fed: Economy loses speed, shopping slows

10月の中古住宅の販売は1.2%の減少で、年換算で497万戸のペースです。これは、エコノミストの予測を下回り、全米不動産協会が統計を取り始めた1999年からで制定のベースです。

住宅販売の中央値は、5.1%下落の20万7800ドルで、売れ残っている在庫は1.9%増加の445万戸となり、現在の販売ペースで10.8か月分の供給となっています。

多くのエコノミストは、住宅市場の低迷はさらに悪化することを予測しており、2008年に重大な失速をまねくことが懸念されています。

関連記事: Home sales at record low as durables orders fall

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 全般的に殆どが大きく上昇しています。目立った所では、Citiが6.5%の上昇、昨日、新たに14億ドルの損失を発表したWells Fargoが2.98%の上昇しています。また、Freddie Macは13.34%の大幅な上昇でした。投資銀行では、Morgan Stanley 7.43%, Goldman 6.65%, Lehman Brothers 8.26%, Merrill Lynch 8.89%と大きく上昇しています。この様に、セクターが大きく上昇する中、Countrywideは下落しているのが気になります。

(住宅) 全般的に殆どの株が大きく上昇しています。Meritage Homes 12.33%, KB Home 5.02%, Centex 6.35%, Toll Brothers 5.66%上昇しています。

(小売) 下がっているところが多いですが、下落幅はそれ程でもないように思えました。Bestbuyは上昇してます。Targetは3.41%下落しましたが、これは、金曜日に上昇した分の調整的な感じだと思います。 (後記)昨日のものを消し忘れてしまいました。失礼しました。本日の小売りのセクターは、全般に上昇しています。

(テクノロジー) 概ねどこも堅調でした。目立った所で、Apple 3.09%, Nvidia 6.69%, RIMM 4.9%上昇しています。昨日第3四半期の決算を発表したMarvellは、10.15%の大幅下落となりました。下落の主な理由は第4四半期の売り上げ見込みが低かったこと等の様です。正直な所、この会社の製品は競争力も高く、また、新たな分野への取り組みも目の付け所も良いのに、投資業界からは非常に低く評価されています。前回の決算発表、第2四半期の決算発表の時のカンファレンスコールを聞いていたのですが、CEOの発言等が非常にネガティブに受け取られているのを感じ、非常に不思議でした。(正直な所、こういった部分のギャップが、ハイテク業界と投資業界関係者には結構あり、ハイテク業界の人があまり株で儲けられないケースの一つの理由となっていると思います。)

まとめ・コメント

いったん収まったかに見えた12月のFedの金利引下げへの期待は、今日のKohn氏の発言により、一挙に盛り上がりました。市場全体への影響も非常に大きかったと言えると思います。ちょっと不思議なのが、Fed自体は慎重な姿勢をずっと維持していましたが、市場自体は12月の金利引下げは既に織り込んでいたはずだったにもかかわらず、今日の大幅な上昇となったことです。昨日新たな損失を発表したWells Fargoは、昨日のアフターアワーズでは4%以上の下落となっていたにも関わらず、今日は上昇しており、悪いニュースもFedの金利引下げで帳消しとなった形です。

今の市場環境で、市場を上に引っ張るのはFedの金利引下げしかない様な状態になってきている様に思えます。FOMCは12月11日なので、それまでの間、そして発表後、市場がどう動くか注目です。個人的には、上昇への燃料が切れつつある様に思えます。これ以上のアップサイドとしては、Fedが50bp金利を引き下げること、12月に主要投資銀行が予想外の好決算を発表し、来年に向けて明るい見通しを示すこと位かと思います。一方で、ダウンサイドの方は、材料に事欠かないような気がします。

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今日(11月28日)の米国市場 

28-Nov.png
各主要インデックスの終値
Dow: 13289.45, +331.01 (+2.55%)
Nasdaq: 2662.91, +82.11 (+3.18%)
S&P 500: 1469.02, +40.79 (+2.86%)

今日の米国市場は、昨日に引き続き上昇してはじまり、一貫して上昇のトレンドを維持し、大幅な上昇となって終了しています。

本日の主なニュース

今日のニュースは、何と言っても、FedのVice Chairman Donald Kohn氏が、10月のミーティング時と比べ、景気の失速が見られ先行きへの懸念を認識したことから、12月の金利引下げの期待が一気に高まったことです。
関連記事: WRAPUP 1-Fed's Kohn hints at December rate cut

以下、上記関連記事からのKohn氏の発言部を中心とした一部抜粋とその抄訳です。

"I have to admit that, speaking for myself ... the degree of deterioration that has happened over the last couple of weeks was not something that I personally anticipated," he said in response to questions after his speech.
"Financial institutions became more cautious, and I think this process is one that we are going to have to take a look at when we meet in a couple of weeks," Kohn said, adding the central bank was looking at "lots" of different ways to supply liquidity to the markets.

「ここ数週間で起こっている(景気の)悪化の度合いは、自分が個人的に予想していた以上のものだったことを認めざるを得ません。」とKohn氏は、彼の演説後の質問に対して答えました。
「ファイナンス業界の企業は、(先行きに対して)非常に警戒して(慎重になって)います、そして、我々は、数週間後に控えているミーティング(FOMC)において、これまでの経過に関して考慮する必要がある、と思います。」とKohn氏は語り、中央銀行が、市場に流動性を供給する方法として、様々な視点で検討していることを付け加えています。

His remarks contrasted sharply with comments from other members of the Fed's interest rate-setting committee, including a speech by Dallas Fed Bank President Richard Fisher that explicitly spelled out there was a split among policy-makers regarding the risks between inflation and growth.

一方で、今回のKohn氏の声明は、以下のダラスの中央銀行総裁のRichard Fisher氏を含む他のメFのFedの金利政策について発言と際立って対照的なものでした。Fisher氏は、インフレーションと景気の伸びに対するリスクに関して、政策立案者の間で意見が分かれていることを明らかにしています。

"There are people at the (Federal Open Market Committee) table, myself included, that are very concerned about inflationary pressure. I don't think we're done in terms of getting it to where we want it to get," he told a community forum hosted by the Dallas Fed in Amarillo, Texas.
Fisher's words followed warnings from two other regional Fed bank

「私自身を含め、FOMCのメンバーで、インフレの圧力に対して非常に懸念を抱いている者がいます。私は、我々が望む方向に向かうための措置に関して(手段を取り)終わったとは思っていません」とダラスのFed Fisher氏は語っています。Fisher氏の発言は、二人の地方連邦銀行総裁の火曜日の発言に続くものです。

"It sounded nothing like anything we've heard since the last meeting from other FOMC members," said Laurence Meyer, a former Fed governor attending the same event with Kohn. "It's not a surprise because the only FOMC members that can change the message are the vice chairman and the chairman."

「(今回のKohn氏の発言に関して)我々が、前回のミーティングから今まで聞いてきた他のFOMCのメンバーの発言とは、大きく異なる印象でした。」と、Kohn氏の出席している会合に出ていた前Fed理事のLaurence Meyer氏は語っています。「特に驚くことではないと思います。なぜなら、FOMCのメンバーの内、(Fed)のメッセージを変えることができるのは、会長と副会長だけだからです。」

(引用終わり)

(コメント) 今回のKohn氏の発言は、Fedの他のメンバーの発言と大きく異なり、しかも金利引下げに対する姿勢として踏み込んだだと思います。これで、Fedの金利政策の見方に関しては、12月引き下げに向け大きく傾き、Fisher氏を含む他のFOMCのメンバーの昨日今日の、引き下げに対する見方への慎重な発言は吹っ飛んでしまったようです。

こうなってくると、次は引き下げの幅が25bpなのか50bpなのかに話題は急速に移っていきそうです。ある意味、予想通りの展開とも言えないのですが、この時点でのKohn氏の踏み込んだ発言は、市場関係者の期待を必要以上に高めてしまった様な気がします。今日の市場の上昇は、このニュースが大きな要因と思われますが、FOMCまで2週間近くあり、今日の市場の上昇により、FOMC前後まで金利の引き下げ予想の見方のみで、大きく上下に変動する可能性があると思います。

(重要と思われるので、取り急ぎここまでの部分をアップします。後で、このエントリーに、いつもの項目を追加します。次回更新は、日本時間の昼少し過ぎ頃を予定しています)

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今日(11月27日)の米国市場 

27-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 12958.44, +215.00 (+1.69%)
Nasdaq: 2580.80, +39.81 (+1.57%)
S&P 500: 1428.23, +21.01 (+1.492%)

今日の米国市場は、昨日の下落から反転して上昇して始まり、上下の変動はそれなりにあったものの、最終的には、各インデックス1.5%前後の上昇となりました。ほぼ昨日の下落分を取り戻した様な形です。

本日の主なニュース

昨日、市場終了後に発表された、Citiに対するAbu Dhabi Investment Authority (ADIA)の75億ドルの出資のニュースは、市場に対しても好材料となった様で、本日、ファイナンス・セクターは全体としては大きく上昇しました。Citiの株価も上昇して始まりましたが、その後すぐにマイナスとなり、本日は1.24%下落して終了しました。ADIAに支払う金利が年11%と高いのが、投資家の失望を買ったようです。ADIAは今回の出資により、Citiの筆頭株主となるとのことです。
関連記事:
Citigroup to sell $7.5 billion stake to Abu Dhabi
Citi's $7.5B Infusion Met With Criticism

本日発表された、11月の消費者コンフィデンスのインデックスは4ヶ月連続下落して87.3となりました。これは、10月の修正値95.2から8ポイント下落しています。今回のインデックス値は、2005年10月の原油とガスの高騰に、ハリケーン・カトリーナによる災害があった月に記録した85.2に次ぐ低い値とのことです。また、下落幅に関しては、2005年9月以来で最も大きいものとのことでした。尚、アナリストの事前予想は、91.5で、それを大きく下回っています。
関連記事: Consumer confidence tumbles in November

先週、第3四半期の決算で20億ドルの損失を発表したFreddie Macが、配当を半分に引き下げることと60億ドルの優先株の発行することを発表しました。これは、さらなる損失が予想されるための対応との事です。配当の引き下げは、株式を公開した1989年以来始めてのことです。Freddie Macの株価は本日5%上昇しています。
関連記事: Freddie Mac to sell stock, cut dividend

市場終了後に、Wells Fargoが、第4四半期に14億ドルの損失を計上する見込みであることを発表しました。主な損失の理由は、家を担保に融資を得るホームエクイティ・ローンによる損失との事です。Wells Fargoの株価は、本日1.15%上昇しましたが、発表後のアフターアワーズでの取引では、4%以上の下落となっています。
関連記事: Wells Fargo to take $1.4 billion charge for bad loans

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Citi以外は、上昇しています。

(住宅) S&Pは、四半期ごとの中古住宅の販売価格は、第3四半期に4.5%下落したと発表しました。下落幅は、調査を開始した1987年からで最も大きかったとのことです。このニュース等から、ほとんどの住宅建設会社の株は下落し、今年最低の水準になっています。高級住宅に特化したToll Brothersは本日1.38%上昇してます。

(小売) 下がっているところが多いですが、下落幅はそれ程でもないように思えました。Bestbuyは上昇してます。Targetは3.41%下落しましたが、これは、金曜日に上昇した分の調整的な感じだと思います。

(テクノロジー) 今日は、ほとんどが上昇しました。 ちょっと気になったのは、AppleとGoogleはあまり上がっていません。Appleの場合、昨日、殆どの会社が下落する中、上昇したので、その調整的な可能性も考えられます。 Ciscoは1%下落と振るいませんでした。市場終了後にMarvellが決算発表を行い、結果は赤字でしたが、ストック・オプション等の経費を除いた利益は、アナリストの事前予想を大きく上回ったものの、株価は、アフターアワーズで10%近く下落しています。(日中は4.13%上昇) 正直、なぜこれほど大きく下落するのか分かりません。ちょっと気になっています。
関連記事: Marvell Technology beats despite loss

まとめ・コメント

昨日の下落により、DOWとS&Pは最高値から10%下回る水準となり、これにより、正式にWall Streetはリセッション'Correction'(市場の調整)に入ったとの報道がWSJを含め各メディアで報道されました。尚、最近過去5回の同様のケース(リセッション'Correction':最高値から10%下落)は、内4回に関しては、6ヶ月後以降には上昇に転じており、一部では“買い“のサインでもあるとの見方もあるようです。
関連記事: It's Official: Wall Street Correction

ここのところ大きく下がっていたので、反発の勢いが高まっていたようで、CitiのADIAの融資の発表を材料に、市場は大きく上昇しました。

一方で、11月の消費者コンフィデンスは、予想を上回る落ち込みを見せています。米国の経済の3分の2をしめる消費者の購買が失速した場合、影響は大きいので、経済動向としてはかなり注意が必要な状況だと思います。

また、市場終了後に発表されたWells Fargoの損失計上のニュースは、クレジット関連の問題が引き続きあることを示しています。特に注意したいのは、今回のWells Fargoの損失は、住宅ローンではなく、ホームエクイティ・ローンの損失だと言うことです。一般に、ホームエクイティ・ローンは、住宅の時価に対して負債との差分の80%を上限に融資を行うもので、利用者はそれを利用して、自由にお金を使うことができます。使用例としては、家の改築費やクレジット・カード等金利の高い負債の返済等につかったりするのですが、人によっては、家具や車などぜいたく品の購入にも使います。住宅価格が高騰して、時価が上がったため、ホームエクイティを利用する人は、最近まで非常に増えていました。ここにきて、住宅市場価格が下落したため、必要以上に融資を得たりした一部の負債者にとっては、家計の圧迫、貧窮につながっていると思います。このホームエクイティの問題は、住宅価格が下がれば、さらに大きくなる可能性があり、今回のWells Fargoの発表を含め、今後、サブプライムの破綻に関連したクレジットの問題に加え、新たに大きな問題となる(破綻件数の増加など)可能性があります。

今日は反発しましたが、本日発表されたニュースを見ると、悪い材料が多い気がします。明日以降の上昇するための材料はあまりなく、下落に関しては材料がさらに増えている気がします。また、上に書きましたが、今日の市場終了後のMarvellの決算に対するアフターアワーズでの市場の反応が気になります。アフターアワーズでの取引の値動きは時として、非常におかしな場合があるので、そうであれば良いのですが、、、個人的には、今の株価のレベルで、今回の発表結果で大きく売られるのは、(市場のセンチメントが非常に悲観的でない限り)理解できません。

個人的に注目しているFedの金利引下げに関するニュースは、今日の市場終了後に発表されたこの記事です。
関連記事: Fed officials lean toward no "holiday" rate cut

この記事は、シカゴの中央銀行のCharles Evans氏と、フィラデルフィアのCharles Plosser氏が、来月にFedが金利を引き下げる観測が高まっていることに対して、否定的な発言をした、との事です。この記事の中で、金利が引き下げることによる弊害の懸念を表明し、現行の金利水準が適切とし、今の時点で金利の更なる引き下げは必要ではない、との見方を示しているようです。

一方で、Wall Streetの関係者の間では、更に大幅な金利引き下げの予測(期待)が高まっているようです。この記事の中でも、Goldman Sachsの見方として、リセッションの可能性の高まりから、従来の必要とされる金利見込みを4%から3%に引き下げているとの事です。(これは、恐らく12月の時点での金利目標ではなく、来年のことだと思います。)

恐らく、今週後半から来週にかけて、再びFedの12月の金利引下げに関する業界関係者の駆け引きが活発になってくると思います。

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重要なトレンドの転換かも? 

米国市場が大きく下落したにもかかわらず、本日、日本市場は上昇しました。一つ前のエントリーに書きましたが、上昇のきっかけとなった理由に関しては、疑問点が残るものの、今日の市場の動きは日本市場の重要なトレンドの変換点となる、または、それが近づいてきていることの表れとなる可能性があります。

シナリオ・プランニングのエントリーでも書いたものを以下に引用します。
(以下、引用)

- ハイレベルな視点で見た場合、基本的に日米の株式市場の動きは同期する (変動幅に関しては、偏りが生ずる)

 (米国市場が上昇する場合、日本市場も上昇、また、米市場が下落する場合、日本市場も下落する。これが、毎日続く訳ではないが、傾向として同期すると言うことを前提とする)

- 同期する場合でも、変動の幅に関しては、以下の様なトレンドが考えられる。

1)日米の市場の変動幅はほぼ同じ
2)日本弱含み
 (米国市場上昇→日本市場は少し上昇、米国市場下落→日本市場より大きく下落)
3)日本強含み
 (米国市場上昇→日本市場はより大きく上昇、米国市場下落→日本市場少し下落)

(引用終わり)

今までは、上記の2)の状況が続いていましたが、いよいよ3)へと転換してきている可能性があります。仮に3)になったからと言って、米国を始め世界の主要市場が下落のトレンドになってしまった場合は、日本市場も厳しい状況が続くと思うので、単純に楽観視することはできないと思います。しかし、米国市場が今後下落すると決まった訳では、もちろんないので、もし3)へとトレンドが移行できれば、日本市場の今後はかなり期待できると思います。

そうなってくれることを期待して、今後の動向を見守りたいと思います。

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アブダビ投資庁が米シティへ出資: について 

今日の日本市場は、"アブダビ投資庁が米シティへ出資"のニュースが好感され、為替、市場ともにポジティブな反応になったようです。

Citigroupにとっては、確かに良い話だと思いますが、市場全体がこれで反転したとすると、’ちょっと’と思ってしまいます。

11月16日にアブダビ投資庁は、米国半導体メーカーのAMDに出資する発表を行いました。この日のAMDの株価は、前日比微減でした。今は、その時に比べ10%以上下がっています。つまり、短期的に言えば、アブダビ投資庁の投資は株価への影響はあまりない状況です。
参考記事:
AMD Sells 8.1 Percent Stake to Abu Dhabi

また、今回のCitigroupへの出資と似た様なケースとしては、Countrywide FinancialにBank of Americaが8月に20億ドル出資したものがあります。こちらは、発表直後は、市場は好感しCountrywide の株価は急上昇しました。当時、Bank of Americaは一瞬にして7億ドルの額面での上昇を手にし、一旦は非常にタイムリーな投資だともてはやされましたが、その後、Countrywide の株価は急降下し、現在では、額面上で10億ドルの損失となっているとのことです。

Bloomberg参考記事:Bank of America's Countrywide Deal Loses $858 Million (Update1)

これ以外の例としては、BlackstoneのIPOの際に、中国政府が30億ドルの出資を行いましたが、現時点では、額面上大幅な損失となっています。
INVESTMENT BANKING - PRIVATE EQUITY Beijing to buy Blackstone stake for $3bn

これらの投資は、全て長期的な視点で行われたものだと思うので、単純に今の時点で額面上損失が発生しているからと言って、失敗だったと結論づけるつもりは、ありません。しかし、今回のアブダビ投資庁の米シティへ出資も長期的な視野に立った上での投資で、短期的に市場にプラスになる様なことではないと思います。当たり前のことですが、これで、Citiが今抱えているクレジットの問題が解決するわけでもありません。

と言うことで、なぜ、このニュースで日本市場が反応したのか良く分かりません。ただし、日本市場はかなり売られて、値ごろ感が出てきているので、ちょっとしたニュースがきっかけで、市場に買いが集まる状態になってきているのかもしれません。

もしそうだとすると、日本市場が今後挽回が期待できる良い下地ができつつあるとも言えると思います。


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今日(11月26日)の米国市場 

26-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 12743.44, -237.44 (-1.83%)
Nasdaq: 2540.99, -55.61 (-2.14%)
S&P 500: 1407.22, -33.48 (-2.32%)

Thanksgiving後のクリスマス商戦は、小売業界の積極的な販売戦略もあり、思いの他、堅調な滑り出しとなった様です。米国内の消費が失速しているとの懸念が一部払拭され、市場開始時は小高く始まりました。その後、午後2時ごろまでは小康状態を保っていましたが、2時過ぎから下落のトレンドへ一気に変わり、各主要インデックスは2%前後の下落となり終了しました。S&P 500は、年初から比べマイナスになりました。 S&P 500は、今月に入ってから9.2%下落しており、一月の下落率としては、過去5年間で最低のレベルに近づいているとのことです。

本日の主なニュース

ShopperTrakの発表によると、ブラック・フライデー(11月23日)の小売店の売り上げは、103億ドル、続く24日土曜日は61億ドルの計164億ドルとなり、昨年と比べ7.2%増でした。尚、ブラックフライデーは、昨年比8.3%増、土曜日は5.4%増とのことです。
BLACK FRIDAY SHOPPING MOMENTUM CONTINUES THROUGH SATURDAY

UBSが、Freddie MacとFannie Maeのレーティングをを“Buy”から“Neutral”にダウングレードしたとの発表がありました。株価は、Freddie Mac 7.44%、 Fannie Mae 10.19%それぞれ大幅に下落しています。

また、CNBCがCitigroupが、大規模なレイオフの発表をまもなく行うとの報道をしました。レイオフの規模は、現従業員の15%にあたる45000人に達するかもしれないとのことでした。
関連記事: Citi Aims to Cut Costs; Layoffs Possible

Federal Home Loan Bank of AtlantaがCountrywide Financialに貸付していくる額が増加しており、それに対して、Charles Schumer下院議員が懸念を表明し、調査を要求していることが、報道されています。Countrywideの株価は本日10%を上回る下落をしています。
関連記事: UPDATE 1-U.S. Sen. Schumer questions Countrywide borrowing

Goldman SachsがHSBCが米国のサブプライム住宅ローンとホームエクイティローンで更に120億ドルの引き当てが必要となると予想しているとの事です。HSBCは、月曜日(本日)に傘下の2つのSIVの救済のために最大350億ドルを用意する予定であることを発表しています。
関連記事: HSBC backs SIVs with $35 billion

これらのニュースから、クレジット関連の問題の懸念がさらに高まり、ファイナンス・セクターは本日大きく下落し、市場全体にも影響を及ぼした様です。

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 上に書いた様に、クレジット関連の問題の新たなニュース等もあり、セクター全体として、今日は大きく下落しました。E-Tradeは、住宅ローン関連の問題により、売却先の候補の会社(SchwabまたはAmeritrade)が懸念を持っているとの報道があり、今日は、13.7%と大きく下落しました。

(住宅) この様な市場状況の中で、住宅セクターは大きく下落したところがありました。KB Home 9.41%, Meritage Homes 10.08%, Centex 7.92%, が大きく下落しました。

(小売) 下がっているところが多いですが、下落幅はそれ程でもないように思えました。Bestbuyは上昇してます。Targetは3.41%下落しましたが、これは、金曜日に上昇した分の調整的な感じだと思います。

(テクノロジー) ほとんどが、下落している中、Appleは微増。下落幅は、会社によって差があります。ちょっと注目は、HDDのメーカーのSeagateとWestern Digitalが上昇しています。Valuation的に買いなのは十分に理解できるのですが、主要顧客のPCやServerのOEMも下落しており、ストレージ・メーカーのEMCやNTAPが下落している中での上昇は、ちょっと理にかなっていません。 (まあ、時々あることですが、ただ普通は何か理由があります。)

まとめ・コメント

今日は、それなりに大きく下落しました。クレジット関連の問題の新たな発表、報道がある中で、懸念が高まっているので、ある意味、下落は納得できなくもありません。ただ、Technologyセクターも大きく売られているのが気になります。

金曜日の上昇は、主に個人投資家の買いが理由にあったと思うのですが、Thanksgivingの休暇も終わりヘッジ・ファンド等の、プロの投資家(機関投資家)がポジションを縮小している動きが続いている様に思えます。

正直な所、私自身も今週、来週に市場が上昇するようであれば、不確定要因に対するリスクを低減するために、ある程度のポジションを縮小しようと思っていました。プロは、アクションを取るのが早いので、出遅れ気味かな、と思っています。

プロの場合は、年内中のパフォーマンスで、ボーナスや査定が決まるので、年末までにポジション変更等いろいろ動きがあるのは、周知の事実です。自分の場合は、その様な制約、事情はないので、落ち着いて対応を考えようと思っています。今の時点では、米国のポートフォリオの構成に関しては、現在の状況でもある程度対応できると考えているので、それ程、あわてて取引をするつもりはありません。(ある程度のポジション変更はしたとしても) 日本のポートフォリオの方は、できるだけ早く対応案を検討する必要があります。(取引はしなくても、準備をする必要がある。)

ちょっと気になるのが、今日のニュースにはFedの利下げに対する期待等の報道がほとんどなかったことです。実際、今発表されているクレジット関連の問題は、Fedが金利を下げたとしても、状況が劇的に変わるわけではないので、当然と言えば当然のことだと思います。今まで、Fedの金利引下げが、状況を劇的に解決するようなイメージで市場が捉えていたことが、おかしいと言えばおかしいのですが、、、だんだん市場は状況を冷静に把握してきている様に思えます。このことは、Fedが金利を引き下げたとしても、今までのように投資家のセンチメントが劇的に変わり、市場全体が大幅に上昇する様なケースから、状況が変わってきている様にも思えます。

この辺りは、ここ2週間くらいの市場の動きやセンチメントで明らかになってくると思います。

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シナリオ・プランニング - キー・イベント 

シナリオを立てる上で、今の時点で分かっている重要と思われるイベント(来年前半まで)を以下に記します。

2007年

12月11日: FOMC
12月中頃以降: 主要投資銀行四半期決算発表

2008年

1月中頃-2月: 主要企業07年第4四半期決算発表
1月30日: FOMC

3月中頃以降?: 主要投資銀行四半期決算発表
3月18日: FOMC

4月中頃-5月: 主要企業08年第1四半期決算発表
4月30日: FOMC

6月中頃以降?: 主要投資銀行四半期決算発表
6月25日: FOMC

これらのイベントを考慮して、シナリオを作ります。まだはっきり決めていませんが、細かくしすぎると、不確定要素が大きくなってしまうので、イベントを考慮しつつハイレベルなシナリオにする予定です。

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S&P 500の第3四半期は前年同期比で減益に転落 

11月25日のThe Big Pictureに、"Read it here 1st: Profits Flip Negative for Q3"と言うタイトルのエントリーがあります。これは、The Big Pictureの11月20日の"S&P 500 Profit Flips Negative for Q3"の続きです。

この記事は、S&P500の企業の内90%以上の企業が第3四半期の決算を発表し、結果は、利益が前年同期比で8.5%の下落に転じたことに関して書かれています。

(以下、The Big Pictureの11月20日の"S&P 500 Profit Flips Negative for Q3"から一部引用し、訳しています。)

S&Pの米国企業の第3四半期の収益見込みは、前回の水準から下落しており、本四半期はマイナスになりました。前年同期比で見た場合、S&P 500の第3四半期の利益は8.5%のマイナスになっており、減益となったのは、2001年以来(-24.2%)のことです。10月の時点でのコンセンサスは3.3%の上昇でした。

第4四半期の数字は、前回の予想より低くなっています、ただし第3四半期の状況ほどではありません。 まるで、アナリストは、第3四半期の結果は常軌を逸しているとして、受け入れていないかの様です。ロイターによると、第4四半期のS&P 500利益見込みは5.9%の上昇で、この予想は先週の7.6%の上昇よりも下がっています。恐らく、GMの390億ドルと言う巨額の引き当てを計上したことが、(第3)四半期が振るわなかった理由と解釈しているようです。

もしGMが(第3四半期の問題の)原因だったとするのであれば、我々は、住宅、クレジット、消費者のセクターの三位一体のひどい状況を考慮しなくて良いことになります。
.
第3四半期に消費者向けのセクターは、前年同期比で38.9%下落しており、ファイナンス・セクターは33%下落しています。いくつかのセクターは良好な結果をだしており、特にヘルスケアとテクノロジーに関しては、12%と15%それぞれ上昇しています。

SP500 Q3 Earnings

(引用終わり)

通常、ファイナンス・セクターがS&P 500の収益の30%程度のシェアがあるとのことなので、今回(第3四半期)にファイナンス・セクターがマイナスになったことが、S&P 500全体がマイナスになった一つの大きな要因と考えられます。今の時点での第4四半期のアナリストの利益予想はプラスの様ですが、最新の状況を考えると、第4四半期のファイナンス・セクターの結果はさらに悪くなることが予想されるので、第4四半期のS&P 500もかなり厳しい状況になると思われます。

また、The Big Pictureの"Read it here 1st: Profits Flip Negative for Q3" エントリーで引用しているBarron'sの記事において、Merrill LynchのDavid Rosenberg氏は、企業の収益に関して言えば、既にリセッションになっている、と語っています。引用しているBarron'sの記事のリンクを添付します。(記事の具体的な内容を読むためにはサブスクリプションが必要です)

Skeleton at the Feast
By Alan Abelson
Up and Down Wall Street
Barron's, November 26, 2007
http://online.barrons.com/article/SB119586356074702600.html

米国企業の第4四半期の結果は、かなり厳しいものになることが予想されます。また、著名なエコノミスト(David Rosenberg氏)が既にリセッションだ(収益に関して、と限定していますが)、と語っていることも注目です。

このBarron'sの記事は、ほとんどの業界関係者は読んでいると思います。

(後記)
後で読んでみて、これを読んで不安に思われる方もいらっしゃるかと思いました。私の主旨としては、注意を払った方が良いのでは、といった観点で、このエントリーを書きました。このエントリーは、米国のメディア、業界関係者が読んでいるものをベースにしているので、重要と思ったため取り上げました。この情報は、数多くある市場情報の一つでしかありません。今後の見方に関しては、人それぞれですし、明るい見通しをする意見も当然あると思います。

尚、私自身は、今の時点で日本と米国とも所有する株を売っていません。状況を十分に見極め、今後の動向を考慮した上で対応を考えようと思っています。自分としては、このエントリーの内容も、今作成中のシナリオ・プランニングとそれに応じた自分の投資戦略を立てるため上で、考慮する情報の一つとして位置づけています。

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サブプライム関連の損失発表リスト 

先月より、サブプライム関連のクレジットの問題による損失の発表を行った企業のリストと内容に関して、Wall Street Journalのオンラインで見ることができます。日付順に(他のアイテムでもクリックして簡単にソートできます)非常に良くまとまっていて、状況を把握することができます。

以下にURLと11月20日までの発表分のリストのHTMLをダウンロードしたリンクを添付します。是非、ご覧になって見て下さい。

サブプライム関連の損失発表リスト(11月25日現在)

Source:
Subpar Earnings: Companies Blame Housing, Credit Problems for Weakness
Wall Street Journal Online
http://online.wsj.com/public/resources/documents/info-retro-subpar20070925.htm

相互リンクしている"かえるの気長な生活日記。"のかえるさんが、”[メモ] どこもかしこもサブプライム”と言う記事の中で、日本企業を含む今までに発表されたサブプライムの損失額と企業名を取りまとめられています。そちらの方も併せてご覧になってみると、現時点での問題の状況・概要が良く把握できると思います。

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シナリオ プランニング - 基本条件の想定 

将棋や囲碁、スポーツ等にも共通することですが、ビジネスや投資の世界においても、相手・市場がどう動くのかをある程度予測して、行動することは、成功/勝利を収める上で、重要なことだと思います。 一方、将来何が起こるかを、確実に予測することは、現実的には不可能です。 仮に、予測が当たっていたとしても、それは、結果としてそうであっただけで、いつも当たるとはかぎりません。

そのため、いくつか想定されるシナリオを事前に考えておいて、そのシナリオ別に対応策を用意することにしています。7月に一度シナリオ・プランニングに関してのエントリーをいくつか書いたのですが、(例:2007年後半の米国マーケット・シナリオ予測(続き) )、今回シナリオのアップデートを行い、戦略の見直しとシナリオ別の対応を検討しようと考えています。

このエントリーでは、まず、シナリオを立てる上で前提となる部分に関して書きます。尚、このシナリオは、日本と米国の市場にファーカスしています。

- ハイレベルな視点で見た場合、基本的に日米の株式市場の動きは同期する (変動幅に関しては、偏りが生ずる)

 (米国市場が上昇する場合、日本市場も上昇、また、米市場が下落する場合、日本市場も下落する。これが、毎日続く訳ではないが、傾向として同期すると言うことを前提とする)

- 同期する場合でも、変動の幅に関しては、以下の様なトレンドが考えられる。

1)日米の市場の変動幅はほぼ同じ
2)日本弱含み
 (米国市場上昇→日本市場は少し上昇、米国市場下落→日本市場より大きく下落)
3)日本強含み
 (米国市場上昇→日本市場はより大きく上昇、米国市場下落→日本市場少し下落)

(コメント)
現状は2)のトレンドにあるが、そのトレンドが継続、または、変化するシナリオ両方を想定、検討する。

また、為替に関しても市場動向との関連性も強いので、考慮する。

- 米国株式市場が下落トレンドとなった場合、為替は円高のトレンドとなる。またその逆に、上昇トレンドとなった場合は、円安となる。

(Fedと日銀の金利政策が、為替の動向に大きな影響を与える。米国市場・景気低迷の場合、Fedは金利引下げを行う可能性が高く、それによって、為替はドル安・円高となる傾向を想定。)

このエントリーは明日以降に続きます。

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米国市場動向について-アップデート 

最近の株価の動きを見ていると、機関投資家がポジションの縮小をしている様に思う、と先週のエントリー、“最近の米国市場動向 - ちょっと気になること ”他、いくつかのエントリーで書いていましたが、やはりその可能性は高そうです。

今週の週末のWSJの記事、“Dow Jumps 181.84 Points as Retailers, Financial Issues Climb”を読んだのですが、この記事の中で、業界関係者の発言が引用されており、その中で、最近の機関投資家のポジション縮小について触れています。WSJのオンラインは、有料の記事と無料の記事があるのですが、幸いなことにこれは、無料なので、記事の内容を引用します。(マードック氏が買い取った後は、無料になると言う噂があります。)

記事自体は、23日金曜日に市場が上昇した件についてかかれたものです。この日の市場についていくつかの業界関係者の発言を引用しながら、市場の状況について書いています。

(以下、引用)

"When the market is thinly traded, it's really not a good snapshot of what's going on like a normal day would be," said Robert Tendler, a principal of Harbor Lights Financial Group in Manasquan, N.J.

「市場の取引が少ない場合、通常の日の様に動向がどうなっているのか把握するのには向きません」とロバート・テンドラー氏、ニュージャージーのHarbor Lights Financial Groupのプリンシパルは語っています。

Many stock dealers and institutional traders take the Friday off, which is sandwiched between the Thanksgiving holiday and the weekend, leading to trading volume in the short session typically much lower than a normal trading day. Total trading volume for stocks listed on the New York Stock Exchange was 1.53 billion shares, compared with a daily average of 4.05 billion shares for the month as a whole.

多くの株式ディーラーや機関投資家は、サンクスギビングの祝日と週末の間の金曜日に休みを取っています。そのため、短い取引時間とあいまって通常の日と比べ取引数量が非常に少なくなっています。New York Stock Exchangeに上場している株のそう取引数量は、15億3000株でした。対して11月の一日当たり平均の40億5000万株です。

"The sellers are on vacation," said Steve Shobin, chief market strategist at AmeriCap Advisers. Institutional investors have tended to be sellers in this market. "Everybody has become risk-averse because of the problems in the credit market," he said. "People are trying to manage risk by reducing exposure."

「売り手は、休みを取っています」とAmeriCap Advisersチーフ・マーケット・ストラテジストのスティーブ・ショビン氏は語っています。機関投資家は、現在の市場で売り手となっている傾向があります。「クレジット・マーケットの問題で、皆、リスクを避けようとしています」「人々(機関投資家を指すと思います)は、ポジションを縮小してリスクを管理しようとしています。」 
以下、ファイナンス・セクター、小売セクターの市場の動き、と原油、金、主要インデックスの動き等の話が続きますが、割愛します。

(コメント)

この記事のコメントだけで、断定することはできませんが、私としては、ここ数週間の株価の動きを見ていて感じていたことだったので、この記事の中で、”機関投資家が売り手となっている”との業界関係者の言葉は非常に納得のいくものでした。

また、この週末にWSJ、その他のメディアでサブプライムの問題が来年さらに悪化するであろう、と言った内容の記事が掲載されており、クレジット関連の問題に対する懸念は高まる傾向にあります。プロは、当然、もっと前から分かっていると思うので、新聞記事の与える影響は一般投資家に対してがメインだと思います。

だからどうするか?と言うことは、その人の投資戦略や考え方にもよると思います。仮に、(多くの)機関投資家がポジションを縮小していることが事実だったとしても、だから必ず市場が下落すると決まったわけではありません。

しかし、注意が必要なことは、確かだと思います。

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来週(11月26日の週)に向けて 

米国では、Thanksgivingの週末となりました。このエントリーでは来週(今週)に向けての、注目点を整理したいと思います。

主な経済指標

11月27日(火):消費者コンフィデンス

11月28日(水):10月の中古住宅販売件数,10月耐久財受注、原油在庫状況

11月29日(木):Q3GDP(暫定値),10月の新築住宅販売件数

11月30日(金):コアPCE, 家計調査(Personal Income/Spending)

等です。

注目しているものとしては、10月の中古/新築の販売状況がどうだったのか、悪いことは予想されているので、特に事前予想に対してどうなのかに注目しています。また、数値自体よりも、それに対して市場がどう反応するのかに注目しています。住宅販売メーカーの株価は、2週間前までは上昇していましたが、先週の調整で今年の最低のレベルに近い所まで再び下がってきています。個人的には、現在のレベルも高いと思っているのですが、株価がどう動くのか興味があります。

原油価格が$100近いレベルまできているので、原油の在庫の指数発表に対して、価格がどう反応するのかも、少し興味があります。

市場動向の注目点

別のエントリーにも書きましたが、Freddie Macが来週初めにも優先株の発行を行う様なので、そちらの売れ行きがどうなのかも、注目です。(これにからんで)12月のFedの金利引き下げ期待がさらに高まり、下げるのか下げないかの予想ではなく、下げる幅の大きさに市場の注目は打移っていくのでは、と思います。

一部(多数?)の見方としては、先週(19日の週)は売られすぎたとの観測から、今週(11月26日の週)は、買い戻しが入るとの見方もあるようです。これに、Fedの金利引き下げ期待が加われば、大きく戻す可能性もあります。ただ、その見方はあまりにも楽観的・安易な気がするのですが、実際どう動くのかは注目です。

尚、WSJの記事で、伝統的なテクニカル指標(Dow Theory)としては、株価は今後下落する方向にあるとの記事が掲載されています。

Technically, a Challenge for Blue Chips
By Scott Patterson
Wall Street Journal, Friday, November 23, 2007, C1

また、今週の週末の記事等でサブプライムの問題が来年さらに大きくなると言った趣旨の記事がWSJを含む複数のメディアで取り上げられており、これらの報道が市場にどの様な影響を与えるのか、に関しても注目しています。これらの記事に関しては、別のエントリーでもう少し詳しくとりあげようと思っています。

この問題が大きくなった場合、それに対するFedや政府の対応についても市場の注目が集まる可能性もあります。

上記発表予定の経済指標と注目の点は、住宅、ファイナンス・セクターの動向との関連性が大きいと思います。また、それらセクターの動きと市場全体がどう動いていくのかも注目です。

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ブラック・フライデー 

皆さんは、“ブラック・フライデー”をご存知ですか?ブラック・マンデーと違って、株式市場の暴落の話ではありません。 Thanksgiving(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日は、ブラック・フライデーと呼ばれ、クリスマス商戦の開始日とされています。ブラックフライデーは、公式には祝日ではないのですが、殆どの会社がThanksgivingとその翌日のブラック・フライデーは休みとなっており、Thanksgivingが終わった翌日の金曜日、多くの人が買い物に繰り出します。

小売店業界としても、ブラック・フライデーはクリスマス商戦の開始として非常に重要な位置づけをしており、目玉商品を用意して、スペシャル・セールを開催します。店にもよりますが、開店も早朝(5時頃)からと早く、お客も目玉商品目当てに前日からならんだりして、相当な盛り上がりを見せます。

Thanksgivingの日の新聞には、ブラック・フライデーのスペシャル・セールのチラシが満載されて配達されます。 今年は、米国内の小売店も苦戦が予想されており、各社・各店、かなり積極的なセールを展開しているようです。私は、今日は買い物には行きませんでしたが、ブラック・フライデーのちらしを見て、価格の安さにちょっとびっくりしました。

ちらしの一部をコピーしましたので、参考までにご紹介します。

まずは、開店とセールの時間のお知らせ
Opening.jpg

(金曜日朝5時開店、7時間限定セール)

つづいて、ノートパソコン299.99ドル、プリンター、ルーター、セキュリティ・ソフトも無料でついてます!
notebook.jpg

そして、シャープ製42インチ液晶テレビ799.99ドル!
20071124152247.jpg


買い物嫌いな私でも、思わず、あまりの安さに行こうかと思ってしまいました。ちなみに、これらの商品は朝一で行かないと売切れてしまうと思いますが、、、

今年のクリスマス商戦はかなり過激となりそうです。株式市場はあまり過激になってほしくないのですが、、、

Thanksgivingが終わると、こちらはあっという間にクリスマスです。私も、クリスマスの飾りつけ、プレゼントの購入、クリスマスカードの準備など色々やらなければならないことが山積みです。

投資の方も、今年最後の山場を迎えつつあるので、手を抜けません。自分の場合は、来年の投資計画がメインになります。また、万が一、市場が大きく動いた場合の自分の対応を念のため、事前にある程度準備しておこうと思っています。明日以降、私の投資戦略、計画について書く予定です。

それでは、皆さん、良い週末を!!

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Thanksgiving 

Thanksgivingは、米国において、クリスマスと並らぶ大きなファミリーイベントです。(と言っても、宗教にもよるので、人、家族にもよります)

この2つのイベント時に、普段は離れて生活している家族が集まって、お祝いするケースが非常に多いです。と言っても、全ての家庭がそうするわけでは、もちろんなく、家族で集まらない(集まれない)場合は、親しい友人を集めてパーティをしたりします。

私の場合、例年は旅行に行ったりするのですが、今年は旅行せず、招かれた友人の家に行ってきました。ご存知の方も多いと思いますが、Thanksgivingでは、七面鳥を焼いて食べるのが一般的です。と言う事で、今回のパーティでの七面鳥の写真を添付します。
20071124092806.jpg

写真では大きさは分かりづらいと思いますが、かなり大きかったです。そばにあるワイングラスもアメリカサイズ(巨大)です。

今回のパーティでは、5~6家族が集まりました。子供も小さい子からティーンエージャーまでのバラエティに富んだ構成でした。このパーティで大きく盛り上がったのがこれです。



Wii.jpg

(任天堂 Wii)
ご存知の通り任天堂のWiiは、一人でなく、複数で楽しめる様に設計されているのが一つの特徴です。また、対象も子供から大人まで楽しめることをコンセプトにしています。今回のパーティでも、Wiiで異常に盛り上がりました。

恐らく、今年のThanksgiving、クリスマスはWiiで盛り上がるところは非常に多いと思います。家庭ごとのゲームのユーザー層を増やすことが任天堂のWiiの戦略の一つなのですが、これは、アメリカ市場において特に有効な戦略だと思います。既に、Wiiはかなり好調な滑り出しをしていますが、今後アメリカでは前例のない大成功を収めると思います。

家電、携帯電話等、従来、日本企業が圧倒的に強かった分野(特に家電)も、世界市場では苦戦中です。一方で、自動車の分野では日本企業は強さを発揮しています。そしてゲームでは、任天堂が市場を再開拓し大成功を収めつつあります。また、ご存知の方も多いかと思いますが、日本のアニメは全世界で大人気です。

ちょっと元気のない日本の株式市場ですが、世界を舞台に活躍している日本企業も多くあります。日本人の一人として、そして日本企業に投資する(たいした額ではないですが)投資家の一人として、日本企業、日本の産業の活躍を祈っています。

がんばれ日本!!

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今日(11月23日)の米国市場 

23-Nov.gif

(Source: BigCharts.com)

各主要インデックスの終値
Dow: 12980.88, + (+1.42%)
Nasdaq: 2596.60, -34.45 (+1.34%)
S&P 500: 1440.70, +23.93 (+1.69%)

Thanksgiving明けの本日は、特にニュースはありませんでしたが、買いが主となり、一昨日の下落分を取り戻すような形で上昇して、終わりました。。

本日の主なニュース

今日はそれ程、経済動向などに直接影響する様な大きなニュースはありませんでした。 原油価格が再び上昇、ドルがユーロに対して更に安くなったこと、その他として、以下が主なものだと思います。

今週、第3四半期に20億ドルの損失を発表したFreddie Macが、来週の頭にも優先株発行し50億ドルの資金調達を行う予定であると、Wall Street Journalが金曜日の記事で報道しました。Freddie Macはこの報道に対して、ノーコメントの様です。

以下、この件に関する添付参考記事から主要な部分をハイライトします。

- Freddie Macは、今週初めの四半期決算発表の際に、きわめて近い将来に、大規模の資金調達をする必要があることを明らかにしており、アナリストの試算では、最低でも50億ドルの資金調達が必要となるとの見込み。

- クレジット・スイスの調査レポートによると、Freddieはサブプライムの”AAA”ポートフォリオから、10億から50億ドルの損失を被るかもしれない、とのこと。

- つい最近まで、その様なレーティングの(サブプライムの”AAA”ポートフォリオ)債権は、大丈夫だろうと思われていた。

- Freddie Macは、サブプライム住宅ローンによるクレジットの損失は、今後増える見込みで、最低でも2009年中までは続くだろうと予想している。

上記以外にも、重要と思われる記述がありますので、添付記事を読まれることをお勧めします。
参考記事:Freddie to raise $5 bln in preferred stock sale: report

E-TradeがCharles SchwabとTD Ameritradeと合併に関する話をしていると、CNBCが報道したとのニュースで、株価は本日25%以上上昇しています。
参考記事:E*Trade may be in talks with other brokers

(コメント) この2社としては、どちらも是非E-Tradeを手に入れたいと思っていると思います。私の友人は、今回の件で、E-Tradeの口座を閉じて、Fidelityに移すと言っていました。私は、E-Tradeをメインに使っているので、何とかこの危機を独自で乗り切って欲しいと思っているのですが、、、、念のためAmeritradeのサイトを見てみましたが、あまり使いたいと、思える気分になりませんでした。合併するのなら、個人的には、Schwabとしてほしいです。(多分、Schwabとであれば、事業としては分離して継続すると思うので。。。)

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 今日は大きく上昇している所が多く、一昨日の下落分を取り戻しているところが多かった様に見受けられます。

(住宅) こちらも、今日は上昇しています。

(小売) 上昇している所が多く、特にTargetは5.67%と大きく上昇しました。

(テクノロジー) 今日は、殆どが堅調に推移したように思えます。

まとめ・コメント

今日は、一昨日の下落分を取り戻すような形で上昇しました。大きなニュースもなく、取引数量も少なかったので、特に気になる点はあまり感じられませんでした。

来週は、住宅関連の指標がいくつか発表されるので、その結果とそれに対して住宅関連のセクターの株がどう動くのか、と言ったところが一つの注目点です。また、Freddie Macが来週初めにも優先株の発行を行う様なので、そちらの売れ行きがどうなのかも、注目です。恐らく、あっさり引き取り手(銀行系)が決まるのでは、と見ています。それの(銀行系が優先株を引き取ることによる)見返りにFedに対して、金利の引き下げを期待する声が高まるのでは、と予想しています。

既に、市場は12月のFedの金利引下げを織り込む様に推移している様に思えます、また、為替相場に関しても同様で、それがドル安を加速していると思います。来週以降の話題は、Fedが金利を引き下げるか否かではなく、25bpなのか50bpなのかに話題が移るのではと思います。

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ブログの更新 

友人の家で、Thanksgivingを過ごし、今、帰ってきました。ちょっと疲れているのと、風邪気味なので今日はブログの更新をお休みさせていただきます。いろいろ頭を整理して、いくつか書こうと考えている項目があります。明日以降、積極的にブログに取り組む予定です。本日、ご訪問くださいました方々、申し訳けありません。しばらくお待ちくださいます様、よろしくお願い申し上げます。

今日(11月21日)の米国市場 

21-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 12799.04, -211.10 (-1.62%)
Nasdaq: 2562.15, -34.66 (-1.33%)
S&P 500: 1416.77, -22.93 (-1.59%)

Thanksgiving前の本日の米国市場は、下落で始まり一旦はかなり戻したものの、引けにかけて再び下落して終了しました。今日も変動が激しい一日でした。また、昨日と同様に、セクター間、銘柄によっての差が大きかった様に思えます。

本日の主なニュース

今日はそれ程、経済動向などに直接影響する様な大きなニュースはありませんでしたが、以下が主なものだと思います。。

米財務長官Henry PaulsonがWSJのインタビューで、2008年の住宅ローンの破綻件数は、2007年に比べて非常に多くなるとの見方を示したことが、報道され市場センチメントに影響したようです。関連記事:Paulson Shifts on Mortgages (Wall Street Journal)

本日発表された、失業保険申請件数は、前回に比べ1万1千件減少の33万件で、雇用状況は堅調に推移していることを示しています。尚、これはほぼ事前予想通りの結果でした。

GAPが第3四半期の決算を発表し、アナリストの事前予想を若干上回る利益が26%増の好結果でした。しかし、売り上げの減少と、今後の見通しに対して、かなり厳しいとの見方を示したため、株価は本日6%以上下落しています。
関連記事:Gap 3Q Profit Rises 26 Pct on Cost Cuts

耕作機器メーカー大手のDeereの第4四半期(決算上)は、前年同期比52%増の好決算でした。農業向けの売り上げが大幅に伸びたためとのことです。株価は本日4.87%上昇しました。関連記事:Deere 4Q Profit Climbs, Beats Forecast

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Hank Paulson氏のWSJのニュース等により、今日も市場のクレジット不安は強く、セクター全体として、今日も下落しています。ただ、日中の最安値からはかなり戻したところが多かった様に見受けられます。大きく下がったのは、Countrywideで8%以上下落しています。E-Tradeは、今週は再び大きく下がっていたのですが、今日は12%以上上昇しました。それ以外では、主要投資銀行が比較的大きく下がったのが目に付きました。Goldman -3.67%, Merrill Lynch 3.45%, Morgan Stanley 3.81%, それぞれ下落しています。

(住宅) 昨日に引き続き下落している所が多かったです。

(小売) セクターの指数としては、S&P 500 Retailing Index が0.3%下落、consumer discretionary sectorが1.0%の下落で、意外に堅調でした。また、昨日決算発表後に大きく下落したTargetは、今日は反対に4.66%上昇となりました。

(テクノロジー) 今日も、銘柄によっての上下落の差が大きかったです。主要な所では、Google, RIMMが上昇、Appleはほぼ変わらず、Intel, CiscoがNasdaq指数以上に下げています。

まとめ・コメント

今日も市場は、非常に激しく上下に変動しました。昨日に引き続き、セクターや、セクター内の銘柄による差もかなり大きかった様に思いました。今日を含み今週は、特に直接的な景気・経済に関わる大きなニュースがない中で、市場センチメントだけで大きく変動している様に思います。 

既に何度か書いていますが、ここのところの市場の動きを見ると、ヘッジファンドや主要機関投資家の間でポジションの縮小を進めている様に思えるのですが、その傾向がさらに強くなっている様に感じます。

次々と発表され、収束がまだ見えないクレジット関連の問題、財務長官Paulson氏も語っているように、恐らく更に悪化することが確実な住宅市場と住宅ローン市場、引き続き厳しい状況がつづくことが確実視されている自動車業界、等、市場環境は非常に厳しい状態にあると思います。さらに、自動車ローンにも破綻が増えてきているとのニュースや、米国内小売業も今四半期からかなり厳しい状況にあると見られており、米経済環境は悪化の材料が増えてきています。

ここ数日で、ある程度の調整が進みましたが、後は、12月半ばの主要投資銀行の決算発表とFedの金利政策がどうなるのか、と言ったところに焦点は集まってきていると思います。それまでの間は、Fedが何か特別な発表をする、等がない限りは、相変わらず市場心理で株価が変動する状況が続くのではと思います。

年内までの見通しとして、12月の投資銀行の決算発表でポジティブ・サプライズ等があるとは、非常に考えづらい気がします。また、“底を打った”、“悪材料は全て出た”と言った状況にはまだならない様に思います。 市場好転となる材料として、唯一とも言えるのは、Fedの更なる利下げだと思います。

何となくですが、余りにも(現実的に)状況が悪化してきて、この“Fedの利下げ”効果も市場に対する有効性が落ちてきているのでは、と思います。

2002年の2月にアニュアル・レポートの中の投資家向けのレターで、バフェット氏が語った有名な言葉:
"After all, you only find out who is swimming naked when the tide goes out. "

「潮が引けた後、最後になって、誰が裸で泳いでいたのか分かります。」

(全文はこちらです)

何となく、潮が引けてきている様に思えます。気のせいだと良いのですが、、、

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日本市場トレンド転換点はまだ、、、 

昨日のエントリーで、”日本市場の重大な転換期かも?”と書きましたが、今日の市場の状況を見ているとまだまだな様に思えます。

米国市場下落→それ以上に日本市場下落。
米国市場上昇→日本市場は米国市場ほど上昇しない。

または、
米国市場下落→円高→日本市場大きく下落

と言うパターンが最近の傾向の様です。

そろそろ、
米国市場下落→日本はそれ程下落しない。
米国市場上昇→日本はそれ以上に上昇。

円高→国内事業中心の株価は堅調

にトレンドが変わる時が来ると思っています。問題は、それがいつになるのか?だと思います。まだまだ先なのでしょうか?

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今日(11月20日)の米国市場 

20-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13010.14, +51.70 (+0.40%)
Nasdaq: 2596.81, +3.43 (+0.13%)
S&P 500: 1439.70, +6.43 (+0.45%)

本日の米国市場は、昨日市場終了後に発表されたHPの第3四半期の好決算とフォーキャストの上方修正、Nordstromの予想を上回る好決算、UBSがExxonMobileのレーティングをBuyにアップグレード、そして予想を上回る10月の新築住宅の着工の増加などから上昇して始まりました。しかし、Freddie Macのニュース等からファイナンス・セクターが大幅安となり、午後にかけては、の市場全体が下落していきました。3時頃から市場は再び上昇に転じて、結果的には昨日より少し上昇して終了しています。

本日の主なニュース

住宅ローン債権の購入と保証を行う全米第2位のFreddie Macの第3四半期は、過去最大の20億ドルの損失となり、資本の新規融資が得られない場合、今後、事業の縮小を余儀なくされるとの発表を行いました。また、四半期の配当を半分に引き下げる可能性を示唆しました。損失額は、Wall Streetの事前予想を大きく上回っています。

この発表から、株価は28.69%と大幅に下落しています。株価は、過去11年間で最も低い水準になっています。尚、全米最大のFannie Maeも本日24.83%の大幅な下落となっています。
関連記事:Freddie Mac loses $2B, seeks new capital

米商務省の発表した10月の住宅着工件数と建設許可件数は、住宅着工件数に関しては事前予想を上回る数値で、市場からも少し意外に受け止められた様です。(Positiveな意味で)
米商務省ニュースリリース:10月の住宅着工件数と建設許可件数

10月のFOMCの議事録が発表されました。議事録によると、10月の金利引下げすべきどうかの判断は、結果として、引き下げにいたったものの、非常に微妙だったようです。以下に10月のFOMCの議事録と関連記事のリンクを添付します。尚、先週発表された様に、今回のFOMCの議事録からFedの2010年までの見込み等のデータが追加されています。
10月FOMC議事録

関連記事:Fed minutes show Oct rate cut was "close call"

米小売大手のTargetが第3四半期の決算を発表しました。結果は、4%の利益減でアナリストの予想を下回っています。(EPS$0.56 vs $0.62)
関連記事:Target 3Q Profit Slips, Misses Estimates

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Freddie Macのニュースをきっかけに日中は大幅に下落したところが多かったのですが、後半急速に値を戻しました。Countrywideは、破産の噂などから大きく値を落とし、一時8.21ドルまで下がったのですが、10ドル28セントで終了しています。(前日比2.74%) 主要投資銀行の値動きも非常に荒かったです。以下、Goldman, Merrill Lynch, Morgan Stanley, Bear Stearnsの本日の株価の動きのチャートを添付します。
20071121092812.png

(住宅) こちらも、本日値動きが激しかったです。最終的には、KB Home -6.66%やLennar -9.39%が大きく下落する一方、 DR Horton 2.49%やMeritage Homes 1.89%は上昇しています。

(小売) 第3四半期の結果が思わしくなかったTargetは4.1%下落。他の主要企業の株価は、多少上がっていたり、少し下落したりで、あまり変わらないところが多かったです。

(テクノロジー) Nasdaqの指数は上昇していますが、下落している株の方が多かったです。(56%下落) 主要企業は、指数以上に上がっているところが多かったです。

まとめ・コメント

今日の市場は、非常に激しく上下に変動しました。インデックスでは、それ程でもないのですが、一部の個別株の値動きは非常に激しいものがありました。また、セクターや、セクター内の銘柄による差もかなり大きかった様に思います。

本日の最も重要なニュースは、Freddie Macの発表だと思います。今後、資金調達のために優先株発行等の手段を取るようですが、今の市場環境、クレジット不安が高まる中で、それがうまくいくのかは、非常に注目です。また、それが市場、Fedの政策に与える影響も大きいと思います。踏み上げ太郎さんが、今日のエントリーでFreddie Macの件に関して、エントリーを書かれています。

フレディマック(FRE)を巡るドラマは金融版『バルジ大作戦』だ

私も、この件にからんで、FedがFF金利を引き下げざる終えなくなる、と言う踏み上げ太郎さんの見方に賛成です。一方で、下落する一方のドル、高騰する原油等、それ以外にもインフレに関する懸念は依然として払拭されていない状況で、さらなるFF金利の引き下げは、ドル安を加速したり、インフレを引き起こす要因ともなりかねないので、Fedの舵取りは非常に難しいところだと思います。ただ、ここまでクレジットの問題が大きくなってきて、さらに広がる危険性があるため、金利を引き下げざるを得ないのでは、と思います。

今日の市場の値動きを見ても、水面下で来るイベントに向け着々と準備を備えている動きがある様に感じました。暴落があると決まったわけではありませんし、個人的に恐れているのは、一時的な大きな下落ではなく、中長期にわたる下落トレンドが形成されることです。シナリオに対する対応等、計画を作成中です。ブログにもアップしていく予定です。

(後記)踏み上げ太郎さんの添付したエントリーを見ましたが、彼がいくつかコメントしています。非常に的を得た鋭い視点で書かれています。いくつか引用いたします。(引用:水色フォント)

きょうのフレディならびにファニーの▼30%近い下げというのは「震度9の激震」くらいのビッグ・ニュースなんですね。普通のマーケットなら壊れていたと思います。それが曲がりなりにもダウがプラスで引けているということろがミソです。
(コメント)私もそう思います。良く、市場が崩れずに(日中は多少その気配があった)持ち直したと思います。なぜか?と言った点を考えることも重要です。米国市場が強いこともあると思いますが、市場関係者の間で、Fedの大胆な介入の期待が高まっているのではないかと、想像しています。

繰り返しになりますけど今、試されている:

①FRE、FNMのGSEとしての存在意義、さらにインプリシット・ギャランティーの是非
②肥大化したOTCデリバティブ市場を金融機関のバランスシートで受け止められるかどうか?

という問題はウォール街の関係者にとっては15年越しくらい頭を片時も離れなかった「永遠の命題」なのです。それが同時に今、テストされようとしている、、、。
つまりこの危機を乗り切れればアメリカの金融界というのは以前より遥かに強靭な存在としてカムバックすると思うんです。

「アメリカはもう駄目だ」式の議論がありますけど、僕に言わせれば世界経済はひとつの生命体であってウォール街はその心臓部分、ないしは頭脳部分なんです。これは今後中国がどんなに発展しても取って代われる部分ではないのです。(1980年代終盤、勢いに乗りまくっていた日本もその覇権奪取を試みたけど、、、まるっきり駄目だった、、、)

過去2週間くらいのウォール街というのはアニマル・スピリットが出まくりです。真正面から問題に取り組もうと格闘している、、、。

この部分というのは日本の金融関係者は学ぶものが多いと思います。

(コメント)私も本当にそう思います。しかし、この様な考えを即座に持ち、コメントにできることに対して、非常に敬意を持ちます。

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ゴールドマンのレポート 

11月16日のエントリーで、ゴールドマンサックスのサブプライム問題が与える今後の経済に深刻な影響を与える可能性を示唆するレポートの記事を取り上げました。

(以下、関連部分抜粋)
Bloombergの記事で、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミストのJan Hatzius氏が、銀行、証券、ヘッジファンドのサブプライムとそれに関連する貸付の減少は、2兆ドル(1ドル111円換算で222兆円相当)に達する可能性があり、これにより米国は“非常に深刻なリセッション”を招く可能性があるとのレポートを15日に発表したとのことです。
(以上、抜粋終了)

以下、Bloombergの記事の訳です。(できるだけ原文に即して訳したつもりですが、一部表現を変えています。)

Goldman Sees Subprime Cutting $2 Trillion in Lending
By Kabir Chibber
Bloomberg.com, Nobember 16, 2007

ゴールドマン・サックスによると、世界中のクレジット・マーケットの低迷は、銀行、証券、そしてヘッジ・ファンドの貸付額(融通資金)が2兆ドル減少し、これが引き金となって、“深刻な景気停滞”を引き起こす可能性がある、とのことです。

ファイナンシャル企業にとって、記録的な住宅ローン破産に関連した損失は、概算で最大4000億ドルに達するかもしれない、とゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミストのJan Hatzius氏は、昨日(11月15日)のレポートに書いています。レポートには、影響は、借りたお金を使用して投資する様な資金調達の縮小により10倍程度にまで膨らむかもしれない、と書かれています。

「現在起きつつある住宅ローンのクレジットロスは、一般で認識されているよりも、はるかに重大・深刻なマクロ経済の危機を引き起こすでしょう。」「そのようなショックが、深刻な経済停滞を引き起こすことは、想像するに難しくありません」とHatzius氏はレポートに書いています。

ゴールドマンの予想する貸出資金の縮小額は、全米の家庭、企業、政府の借入額の合計の7%に相当し、停滞する住宅市場は既に景気に悪影響を与えています。 昨日、Wells FargoのCEO John Stumpfは、住宅市場は、大恐慌の時以来の最悪の状態にある、と語っています。

全米最大の銀行、Citigroup、そしてMerrill Lynchを筆頭としたファイナンスの企業は、サブプライム・ローンに関連する債権で500億ドルの損失を計上しています。 銀行などのさらなる損失のリスクは、彼らの資金調達のコストを、通常の投資グレードの企業向けのものよりも高い状態に引き上げています。 今週、Citigroupは債権者達に、今まででベンチマークとして最も高い金利を支払っています。

控えめな見積もり

米連銀は、高騰する資金調達コストに対処するために、ターゲットの金利を過去2ヶ月に2度引き下げ、5.25%から4.5%にしています。連邦理事のRandall Kroszner氏は、本日のNew Yorkでのスピーチで、中央銀行は、現在の経済動向の“粗い穴埋め”を塞ぐために再び金利を引き下げる必要は、恐らくないだろうと語っています。

先月の金利引下げを支持する投票をしたセントルイスの連銀総裁のWilliam Poole氏は、昨日、クレジット・マーケットの問題が片付くことに対して、“楽観的な立場である”とDow Jonesに語りました。

Hatzius氏は、彼のレポートの中で、“控えめな見積もり”として、ファイナンス企業は、損失した資金の10倍程度の貸付資金の削減となる、と書いています。投資家たちは、可能性のある損失額の半分、2000億ドルを確定した場合、2兆ドル貸付の削減を強いられることとなる、と語っています。

それらのリスクに対して、金利の引き下げで対応する、それで、我々は、連銀が金利を引き下げると思っています。 Hatzius氏は、本日のインタビューで語っています。ゴールドマンは、12月11日Fedのミーティングで、0.25%の金利引下げを予想しています。

リセッション・リスク

もし、ゴールドマンの予測する貸付金の減少が1年で起こった場合、米国の景気はリセッションに陥ることになるだろう、とHatzius氏は書いています。

ゴールドマンの予想は、ノーベル賞を受賞した、前世銀のエコノミストのJoseph Stiglitz氏の予想と一致しています。本日のインタビューで、氏は、米国は、家庭での借入による過剰な消費が原因となって、”非常に大きな失速、あるいは、リセッション“に直面するだろうと語っています。

「結局のところ、Joe Six-Packは、自分の家を担保に借り入れをし続け、それが米国の景気を支えていた、という事です。」とロンドンのABN Amro Assett Managementのグローバル・クレジット・ストラテジストの Simon Ballard氏は語っています。「今、住宅価格は修正が起きています、バブルは縮小しています。そして、あなたは、世界経済の牽引力が大きく弱まっていくことを見ることになるでしょう。」

景気予測

ゴールドマンの経済予測は、今後2年間で、1兆ドルの貸付金の減少が起きると既に想定しています、言い換えれば、(今回のレポートの)減少額の半分に相当する、と予測自体のアップデートはないものの、レポートに書かれています。 ゴールドマンは、2008年の経済の伸びは1.9%に失速すると予想しており、この値は、ブルームバーグの11月1日から8日に行われた70人のエコノミストのフォーキャストの中央値の2.4%の伸びを下回っています。

ドイツ最大の銀行、Deutsche Bankは、クレジット・ロスは4000億ドルに達する可能性がある、と今週のレポートで語っています。これは、“株式市場の悪い一日”、または、米国株式市場の2.5%相当額に値する、とHatzius氏は書いています。

「2.5%の株式市場の下落が、景気の今後の見込みに重大な差を及ぼすとは、まじめな(まともな)アナリストは主張しないことでしょう」「それで何か、住宅ローンの損失だと差があるのですか? それは、レバレッジです」

(最後のセンテンスは省略)

以上、ゴールドのレポートの訳終了です。

(コメント)

天下のゴールドマン・サックスのチーフエコノミストのレポートだけに、かなり重大なインパクトがあると思いましたが、発表が明らかになった当日の市場はあまり反応がありませんでした。また、推定している数字は巨額ながら、記事の中に書かれていますが、ノーベル賞受賞のエコノミストも近い数字を予想しています。

これが、先週の株価の動きで少し変だと思った理由の一つです。週明け後の本日は、ファイナンス・セクターは大幅に下落したので、ある面、一日遅れた、とも言えますが。。。。

尚、「かえるの気長な生活日記」のかえるさんが、 "[メモ] どこもかしこもサブプライム”と言うタイトルで、現時点で発表されている世界中の金融機関の損失計上額をまとめられています。

この記事を見ても、既に発表されている損失額だけでも、かなり巨額なことが良く分かると思います。また、今後も損失額は増えることが予想されています。

これらを、考慮すればファイナンス・セクターの今後の不透明要因、景気へ与える影響度の大きさを感じることができると思います。

米国の主要投資銀行の次の決算発表は12月中頃なので、その頃が短期的には一つの注目点だと思います。また、中長期的には、このゴールドマンのレポートが指摘している様に、巨額の損失による超巨額の貸し出し資金の縮小が景気に与える影響(甚大だと思います)がどうなるのか、が注目です。

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日本市場の重大な転換期かも? 

米国株式市場が(それなりに)大幅に下落したにも関わらず、日本市場は最終的に上昇して終了しました。

一つ前のエントリーの最後にも書きましたが、これは、日本市場のトレンドの重大な転換点となる可能性があると思います。。これを書いている時点で(日本時間で午後3時半頃)、HANG SENG INDEXは下落しており、上昇していません。もしも、世界の株式市場が下落する中、日本市場が上昇したとなると、日本市場に世界の投資家の目が集まる可能性がでてきました。

尚、これも一つ前のエントリーに書いていますが、米国市場終了後のHPとNordstromの第3四半期決算は好結果だったため、明日の米国市場は上昇する可能性があります。そうなった場合に、日本市場は売られすぎていたことによる見直しと、米国市場の動きの先取り、といった様なレベルでの認識に留まる可能性もあります。

まだまだ、予断が許せる状態ではありませんし、今後の世界経済、株式市場の不安要因等ありますが、今日の日本市場の結果は、今後に向けて多少なりとも明るい兆候となるかもしれません。

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今日(11月19日)の米国市場 

19-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 132958.44, -218.35 (-1.66%)
Nasdaq: 2593.38, -43.86 (-1.66%)
S&P 500: 1433.27, -25.47 (-1.75%)

本日の米国市場は、ゴールドマン・サックスがCitigroupのレーティングをダウングレードしたこと、住宅関連資材小売(日本で言えば、日曜大工センター)全米第2位のLowe’sの第3四半期の減益と07年の見込みの引き下げの発表等をきっかけに、市場全体が全面安となりました。NYSE、Nadaqの約8割の株が下落しました。

本日の主なニュース

ゴールドマン・サックスのアナリストが、Citigroupのクレジット関連の損失は、第4四半期に110億ドル、来年第1四半期に40億ドル計上する見込みであるとし、レーティングを“Sell”にダウングレードしました。Citiの株は本日5.88%下落しています。
関連記事:
UPDATE 4-Citigroup falls on "sell," $15 bln writeoff seen

住宅関連資材小売(日本で言えば、日曜大工センター)全米第2位のLowe’sが第3四半期の結果を発表しました。純益は、前年同期比で10.2%下落、売り上げは、微増(昨年112億ドルに対して、今年116億ドル)でしたが、開店後最低1年経過した店での売り上げ比は4.3%下落しています。EPSはアナリストの予想41セントに対して43セントで上回りましたが、問題は第4四半期の利益見込みを、EPS25から29セントに落としており、アナリストの予想の36セントを大きく下回っています。この発表で、本日のLowe’sの株価は7.56%と大きく下落しています。
関連記事:
Lowe's 3Q Profit Falls, Cuts Outlook

尚、市場終了後に、HPが第3四半期の決算を発表しました。結果は、純利益が年同期比28%増の約22億ドル、EPS81セントの好決算でした。アナリストの事前予想は、もろもろの費用を考慮する前の段階で、82セントで、それに対して結果は86セントでした。第4四半期の見込みに対しても、明るい見通しを示しています。また、80億ドルの自社株買(ストック・バイ・バック)が取締役会で承認されたと、発表しました。HPの株価は、本日2.58%下落しましたが、アフターアワーズでの取引でこのエントリーを書いている段階では、1%弱上昇しています。 良い結果発表だったにも関わらず、それ程、アフターアワーズで上がっていないのは、(事前予想以上に)好決算になるだろうとの見込みが株価に既に織り込まれていたからだと思われます。
関連記事:
HP profit rises as notebook PC sales grow

そして、Nordstromも市場終了後に結果を発表、こちらも事前予想を上回る結果でした。第3四半期利益は22%増でアナリストの予想を上回っています。こちらの方は、予想以上に厳しいのではないか、との懸念があったので、本日は6.12%下がっていましたが、アフターアワーズで、10%を上回る大幅な上昇となっています。

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Citiを筆頭に主要企業の株は、それなりに大きく下落しています。主なところで、Citi 5.88%, BofA 3.49%, JP Morgan Chase 3.99%, Wachovia 2.63%, Goldman 2.09%, Morgan Stanley 3.35%, Lehman 2.93%, Bear 5.07%, Merrill 3.99%、下落しています。 また、E-Tradeは13.42%、Countrywideは12.43%と大きく下落しています。

(住宅) 主なところで、DR Horton 7.48%, Lennar 8.68%, Centex 5.91%, KB Home 6.51% 下落しています。

(小売) 先週大きく下げたTargetは今日はほぼ変わらず(微増)でしたが、それ以外の小売関連の企業の株は殆どが下落しています。 Home Depot 3.03%, Kohl’s 4.21%, Wal-Mart 1.88% 下落しています。

(テクノロジー) 下落しているところがほとんどですが、AppleやGoogleはそれ程下がらず、MicrosoftやYahooは殆ど下落していません。

まとめ・コメント

ゴールドマンのCitiの損失見込みに関して、今四半期は既にCitiが発表している見込み額(上限ですが)に沿っており、来四半期にも損失するだろうとの見込みが新しいものの、殆ど予想された範囲で、特別に新たに問題を提起したものではない様に思えるのですが、この発表が今日の市場に与えた影響は大きかったようです。Lowe’sに関しても、かなり悪いだろうと予測されていたので、特別驚くべき様なものではなかったと思います。個人的には、今日の値動きが、先週あるべきだと思っています。(一つ前のエントリーでも書いていますが、先週の値動きは少し変でした。)

尚、市場終了後に発表されたHPとNordstromの結果は、明日以降の値動きに与える影響は大きいと思います。これらの結果が、悪かった場合、恐らく市場心理は非常に悲観的になっただろうと考えています。結果は、HPに関しては、ほぼ予想通り、しかし内容自体は非常に良く、しかも、今四半期に対しても大丈夫といった安心感を与えるものでした。これで、Ciscoがきっかけとなったハイテク・セクターに対する(必要以上に)悲観的な不安・見方は多少なりとも払拭されたと思います。個人的には、市場センチメント・認識にHPの結果があたえる影響は非常に大きいと思います。

また、Nordstromの結果は、完全にポジティブサプライズだと思います。明日の市場は、これらの企業のニュースで、大きく下落する可能性は減ったのではと思います。

今日は米国市場はそれなりに大きく下がりましたが、日本市場がどれだけ下がるか注目です。今日、あまり下がらない、または、万が一上がる様なことがあれば、市場トレンドの重要な転換期となると思います。 多分、アメリカにつきあってそれなりに下がってしまうと思っていますが、その様な悲観的な見方を裏切ってくれる期待をこめて見守りたいと思います。

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最近の米国市場動向 - ちょっと気になること 

ここ最近の著名な投資家の動き、発言やゴールドマンの投資家向けのレポート等から、彼らがBRICsの株式市場でのポジションをクローズ、または、縮小していることが、明らかになってきています。主な例として、いくつか以下に挙げます。

- バフェット氏がペトロ・チャイナ株を全て売却

- ジム・ロジャーズ氏が「米国は疑いなくリセッション(景気後退)にある」と発言
U.S. "undoubtedly in recession": Jim Rogers (Wed Oct 24, 2007)

以前のエントリーで、Fortune誌でのジム・ロジャーズ氏の市場に対する見方をとりあげました。まだ読まれていない方は、是非一読をお勧めします。(ジム・ロジャーズの意見

- ゴールドマン・サックスの新興国株式投資のポジション縮小

また、日本の株式市場に関しても、海外の(機関)投資家を中心にポジションを縮小していることが、最近株価の下落の一つの要因だとされています。

確たる情報があるわけではないのですが、米国の株式市場に関しても、最近の動きを見ていると、機関投資家の一部は、ポジションを縮小しているのではないか、と感じています。

ここ数週間の市場関連のニュースを見ても、米国景気の失速を示す様な記事を目にすることが多くなってきました。住宅関連市場も、改善の見込みは見えない状況、ファイナンスに関してはクレジット関連での大幅な損失を計上する企業が多くなってきており、さらに、このクレジットの問題は年内で収束する様な見方は、急速に後退してきています。小売店の10月の販売状況、クリスマス商戦の見込みも、厳しい状況を示す発表がされています。これまで、米国経済を支えてきた、旺盛な消費活動が今後停滞する可能性が高くなってきています。

この様な状況にも関わらず、2週間前にそれなりの調整はありましたが、先週は若干上昇しており、市場は大きく崩れていません。 先週の一部銘柄の株価の動きを見ていると、もっと下がってもおかしくない様な銘柄が上がったり、もう少し上がってもおかしくない銘柄がそれ程上がらない、または下がったりしています。この様な動きの要因として、機関投資家が、空売りの解消、利益確定、レバレッジ・ポジションの縮小を行っていることが、考えられます。

また、VIXも再び上昇(先週は下落)しており、今後、市場は変動が激しくなることが予想されています。今年の夏、ヘッジファンド、特にQuantsに関しては、市場の激しい変動の際に大きな損失をだしたところがあったことは記憶に新しいところだと思います。今後予想される市場の変動に備えて、ヘッジファンドでは、一旦、ポジションを解消、縮小する様なところもあるのでは、と思います。 (もちろん、全てではなく、中にはポジションを拡大するところもあると思います。)

良く知られていることですが、市場の暴落、恐慌時は、著名な投資家等にとって、絶好の投資機会とされています。市場の先を行く機関投資家たちは、既にそういったイベントに備えており、その次のレベルの投資家達が今、準備を始めているような気がしています。

ここから先は、プロ達の熾烈な戦いが展開される様な状況になってくるのでは、と思います。一般の投資家にとっては、かなり注意が必要だと思います。 あわててポジションを変更する必要はない(すべきでない)と思いますが、万が一の状況、厳しい投資環境に備えての準備をする必要があると思います。 

一般的には、Value投資株の長期所有やインデックス・ETFのドルコスト平均法で購入する様な手法・戦略であれば、この様な状況でも問題はないと思います。しかし、私の場合、今、市場が大きな調整に入ったり、長期的に下落のトレンドが続くような状況になった場合、私の今のポジション、投資戦略だと大きな痛手を被るリスクがあります。

今週のThanks Givingの休暇を利用して、頭を整理して、今後のシナリオ、対応策を準備する予定です。

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日米株式市場インデックスのパフォーマンス比較 

今週、先週、今年の日米の主要インデックスの変動率についての表を以下に添付します。20071118151351.png

(表が読みづらい場合、クリックしていただければ、拡大してみることができます。)

大幅な下落となった先週に対して、今週(11月12日の週)は、米国市場は若干の上昇に転じました。一方、日本市場は、先週に続き下落しました。11月16日終値と昨年末終値とを比較した場合、日経平均株価、TOPIX共に12%以上下落しています。

今週の決算発表、米国のニュース等から見ると、米国国内の小売店の売り上げが減速してきている傾向が見られ、米国景気は失速しつつあることが、様々なデータからも明らかになりつつあります。また、ファイナンス・セクターのいくつかの主要企業が、サブプライム・クレジット関連の大幅な損失を計上することを発表しています。

日本市場に関しては、米国景気の減速への懸念、円高等から、日本市場の先行きに対する懸念、悲観的な市場センチメントが強まっていることが原因と思われます。一方で、ニュース等からの市場の状況、情報を考慮した場合、どう考えても米国の市場の方がダウンサイドが多い様に思えるのですが、市場の反応・インデックスの動きは逆となっています。

日本市場の低迷の原因としては、景気の先行きに対する懸念等以外に、日本以外の世界各国の市場や、FX等、他の投資対象への投資資金の移動が起きていることが要因としてあると思います。これは、国内投資家だけでなく、世界の投資家にとっても、日本株への投資比率が相対的に低下する傾向があった(ある)と考えています。(定量的なデータを見たわけではないのですが、後日、具体的な数値を含め検証しようと思っています)

ここにきて世界各国の株式市場の今後の見通しは、日本市場以上に不安要因が高まってきている様に思われます。どちらが、下落リスクが高いか?と言った点で考えた場合、相対的には、日本市場は低いと思います。その様に仮定した場合、今後、世界市場の不安要因がさらに高まる様になった場合に、日本市場が見直されることが考えられます。個人的には、そのシナリオが起きる可能性は、かなり高いと思っています。問題は、そのタイミングです。

私の投資戦略は、基本的に”日本市場が今後見直される”シナリオをベースに立てています。これが、ここ2週間でかなり裏目になってしまい、大きな(額面上の)損失を被ることになってしまいました。ただし、今でもこのシナリオに対する考え方は変わっていません。私にとって、今の課題の一つは、タイミングのリスクをどう管理するか、だと思います。

今後、色々な角度から状況を検証し、シナリオと戦略を見直す予定です。

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今後の予定 

第3四半期の決算結果発表もほぼ終わりました。また、市場動向、今後の市場展開に影響、関連する様な発表、記事もでてきています。今後の予定として、以下の様な項目に取り組もうと思っています。

1.第3四半期決算発表結果から見た市場のステータス・動向
2.今後のマーケット・シナリオ
3.投資戦略のレビュー・アップデート
4.所有銘柄のステータス・アップデートとレビュー
5.今後に向けたプラン

ブログの方にも順次、エントリーしていきます。

中国政府筋が米国景気減速の影響を懸念 - 続き 

昨日(16日)のエントリー"中国政府筋が米国景気減速の影響を懸念”の続きです。このエントリーに関連するFianancial Timesの記事が非常に良くまとまって書かれています。重要、留意しておいた方が良いと思われる点がいくつかありますので、記事の全文の引用と訳、コメントを以下に記します。

US slowdown threatens Chinese export growth
(米国景気減速による、中国輸出の伸びに悪影響の恐れ)
By Jamil Anderlini in Beijing
Published: November 15 2007 20:15 | Last updated: November 15 2007 20:15
Financial Times

China’s commerce ministry warned on Thursday that a slowing US economy would trigger a drop in Chinese exports that would mark a “turning point” for China’s rapid economic growth.
A global economic slowdown stemming from problems in the US subprime mortgage market and the resulting credit squeeze “will be the biggest challenge to China’s economy next year”, a report from the ministry’s policy research department said.

中国の商務省は、木曜日、米国経済の失速は、中国の輸出の低下を招き、中国経済の急速な成長に対するターニングポイントとなる可能性があると警告した。 商務省の政策研究部門のレポートによると、米国のサブプライム住宅ローンの問題から起因した世界経済の失速と、その結果生じた信用収縮は、“来年の中国経済にとって、最も大きな挑戦(厄介な問題)となるであろう”と書かれています。

The report is Beijing’s first public comment on what repercussions it expects from the global credit crisis and a sign that the government does not support the view that Asian growth has “decoupled” from the US. “If demand in the US drops further, Chinese exporters will be devastated by a rapid and continuous fall in orders,” the report said.

レポートは、世界的なクレジットの問題に対する影響についての北京の視点と、アジア圏の経済成長はアメリカと関連性はない、との見方を中国政府は支持しない姿勢を、初めて、対外的・公式な声明として示したものです。

(コメント)上記最初のパラグラフですが、日本人の感覚で見た場合、ほとんど当たり前のことの様に思われる場合もあるかと思います。しかし、米国内では、急速に拡大しつつあるBRICs市場の存在等から、米国経済の世界経済に与える影響は、以前ほど大きくなくなっており、米国経済が失速しても、中国を始めとする新興諸国が今後も伸びをつづけ、世界経済を支えるとの見方が、(希望的な観測も含み)少なからずあります。2番目のパラグラフにおいて、そういった見方に対しての、中国政府としての姿勢を明らかにしたものとして、注目されます。

市場はこのニュースに対しての反応は、今の時点では大きくなく、正直なところ、ちょっと驚いています。個人的な考えですが、恐らくウォールストリートの殆どは既にその様に考えているものの、この様なニュース、見方が大勢を占めてしまうと、さらに悲観的な見方が強くなり市場に対しても悪影響が大きいので、あまり積極的に姿勢・見方を明らかにしていない、のではと思います。

Exports account for more than a third of China’s economic growth and 10 per cent of overall GDP, a radically different situation from just four years ago, when exports contributed nothing to headline growth figures. Huang Yiping, chief Asia economist for Citigroup, said: “I agree with the government that a marked slowdown in the US would be very bad for China.
“We haven’t seen overcapacity or a so-called hard landing in China because it has been able to export all its excess capacity until now.”

輸出は、中国の経済成長の3分の1、GDP全体の10%を占める。輸出は経済成長を示す主要項目でなかった4年ほど前と比べると、急速に状況が変わってきています。Citigoupのアジア経済エコノミストのHuang Yiping氏は、「私は、顕著な米国景気の減速は中国にとっても悪い影響をあたえる、と言う政府の意見に賛成です。」と語っています。「我々は、今まで過剰な供給について輸出することができていたため、供給過多(過剰)、または所謂”ハードランディング“になることなく済んでいました。」

The ministry’s report was pessimistic about the chances of avoiding a US and global slowdown, pointing out that although central banks in the US, Europe and Japan had taken numerous steps to alleviate the credit crisis, the situation had continued to deteriorate and “panic in the credit market remains”.

商務省のレポートは、米国と世界経済の失速を回避する可能性に関して悲観的であり、米国、ヨーロッパ、そして日本の中央銀行が様々な手段を講じて信用不安を和らげようとしているにも関わらず、状況は引き続き悪化しており、“クレジット・マーケットのパニックの継続“を指摘しています。

The US receives a fifth of all Chinese exports, making it the second-largest destination for Chinese-made goods after the European Union. China’s central bank estimates that every 1 per cent drop in US economic growth translates into a 6 per cent fall in Chinese exports.

米国は、中国の輸出の5分の1を占めており、EUに次いで2番目に大きい中国製品の出荷先です。中国の中央銀行は、試算として、米国経済の1%の下落は、中国の輸出の6%下落に繋がるとしています。

Exports to the US have slowed significantly since the start of the year, dropping from a 20.4 per cent year-on-year rise in the first quarter to a 15.6 per cent increase in the second. Growth fell to 12.4 per cent in the third quarter following the eruption of subprime loan problems.

米国向けの輸出は、今年に入ってから急速に鈍化しており、年毎の伸びは第1四半期の20.4%から、第二四半期には15.6%に落ちています。サブプライムローンの問題が高まった第3四半期は、12.4%に伸びが落ちています。

(コメント)伸びが確かに急速に鈍化しているようです。それにしても、それでも年10%以上の伸びとは、ものすごいとは、思います。ただし、この様な急速な伸びが中国の市場に対する見方の前提となっている現在、もしも、伸びがさらに減速した場合、前提が大きく変わる可能性があり、その結果、株式市場等に与える影響も大きいと思います。

The ministry said a combination of falling US interest rates and rising Chinese rates was limiting Beijing’s ability to rein in soaring property and stock market prices and inflation was running at its highest level in a decade. It also noted that continued turmoil in global financial markets could encourage greater capital inflows to China, straining the country’s financial and regulatory system and increasing inflationary pressure.

商務省は、米国の金利の低下と中国の金利の上昇の組み合わせは、過去10年間において最も高い水準にあり、さらに高騰し続ける不動産、株式市場、そしてインフレーションに対して、それらを制御する北京の力を削いでいる、としています。

While potentially devastating for Chinese exports, a US slowdown could help reduce China’s soaring trade surplus, which hit a monthly high of $27bn in October, having increased more than 59 per cent to $212.4bn in the first 10 months from a year earlier.

中国の輸出に対する悪影響の可能性がある一方、米国経済の失速・低迷は、10月に月別の記録として最高を記録した270億ドル、年初からの10ヶ月で、昨年に比べ59%上昇し2124億ドルに達している、急激に上昇する中国の貿易黒字を抑えることに寄与することができます。

Copyright The Financial Times Limited 2007

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お礼 

ブログ・ランキングの金融・投資(全般)部門で、昨日の段階で一位になってしまいました。恐らく、一瞬のことだと思いますが、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

ランキングや訪問者数にはあまりこだわるつもりはありませんが、訪問してくださる方が増えたり、ランキングが上がることは、正直、非常に励みになります。

いつも、ご訪問くださいまして、ありがとうございます。また、ランキング・クリック、拍手ボタンを押してくださる方々、ありがとうございます。私は、エントリー毎のアクセス解析等は行っていないので、コメントや拍手ボタンは、励みになるとともに参考になっています。

株式市場や投資環境は厳しい状況にありますが、こういった時こそ、冷静に状況を分析し、自分の投資を振り返る良い機会だと思います。この様な状況において、皆様と一緒に考えながら厳しい状況を克服し、お互いにとって、今後に向けた糧となる様になる機会が得られれば、と考えております。

今週も終わり、来週は私は休みなので、いろいろ取り組もうと考えています。今週末、来週にかけてブログも常時、更新していく予定です。皆様にもお役に立てるような情報を提供し、コメント、トラックバックを通して、皆様と情報交換等を行っていければ幸いです。

今後ともよろしくお願いいたします。

(追記)
相互リンクさせていただいている皆様、

特に、staygoldさんぐっちさんまろさんAKIさん、(順不同です)には、何度か私の記事を紹介して下さいました。いつも本当にお世話になっております。この場をお借りして、改めて、お礼申し上げます。

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今日(11月16日)の米国市場 



各主要インデックスの終値
Dow: 13,176.79, +66.74 (+0.51%)
Nasdaq: 2637.24, +18.73 (+0.72%)
S&P 500: 1458.74, +7.59 (+0.52%)

本日の米国市場は、日中は前日比0.5%程度を境に上下に変動し、前日終値に近い所で小康状態を保っていましたが、終了直前に買いが入り、各インデックスは0.5%程度の上昇で、昨日の下落分から戻した様な状態で終了しました。

本日の主なニュース

Bloombergの記事で、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミストのJan Hatzius氏が、銀行、証券、ヘッジファンドのサブプライムとそれに関連する貸付の減少は、2兆ドル(1ドル111円換算で222兆円相当)に達する可能性があり、これにより米国は“非常に深刻なリセッション”を招く可能性があるとのレポートを15日に発表したとのことです。
関連記事:
Goldman Sees Subprime Cutting $2 Trillion in Lending
(Source: Bloomberg.com)

(この記事に関しては、後で別途エントリーで取り上げる予定です。)

政府関連の会社で住宅ローンの売買を行うFannie Maeが、住宅ローンに関する損失の計算方法を変える、アカウンティングの変更を発表し、話題を呼んでいます。Fannie Maeは、2004年にも帳簿操作のスキャンダルで非難を集めましたが、今回の変更も損失隠しではないか、との憶測を呼んでいます。株価は、5.46%下落しています。
関連記事:
Fannie Under Fire Over Accounting Change

Ciscoが$10B(100億ドル)の自社株購入(ストック・バイバック)がボード(取締役会)から承認されたことを発表しました。このニュースでCiscoの株は、本日2.18%上昇しています。
関連記事:
Cisco plan to buy back $10B in stock

FexExが決算上の第2四半期と通年の業績見込みを、下方修正したことを発表しました。この発表を受け、株価は本日4.51%下落し、過去1年間の最低値を下回りました。FedExは業績見込み下方修正の主な理由として燃料費の高騰を挙げているのですが、アナリストは米国での需要が低迷することが要因としてあるのではないか、と受け取っているようです。
関連記事:
FedEx Cuts 2Q, Full-Year Outlook

中流層を対象顧客としたデパートのJ.C. Penneyが今年の業績見込みの引き下げを発表し、株価は2.6%下落しています。同様の顧客層を対象とするKohl’sも見込みを下げています。(株価は上昇)

昨日、決算発表時に2008年の売り上げ・利益見込みが予想よりも思わしくない発表をしたStarbucksは、今日は、10%近い下落で始まりましたが、徐々に値を戻し、前日比3.86%で終了しています。

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 日中は一時大きく下がったりしていましたが、戻して若干の下落で終了しているところが多かったです。

(住宅) 主要企業は全て下落していますが、幅はそれ程大きくありません。昨日と似たような動きでした。

(小売)下落したところが多いですが、上昇している株もあります。(Wal-Mart, Kohl’s、Best Buy等)。昨日、決算発表時に2008年の売り上げ・利益見込みが予想よりも思わしくない発表をしたStarbucksは、今日は、10%近い下落で始まりましたが、徐々に値を戻し、前日比3.86%で終了しています。Targetは今日も下落して、過去1年で最低の水準にあります。

(テクノロジー) 日中は下落していたところが、多かった様に思えますが、最終的には上昇しているところが多かったです。

まとめ

市場に対して明らかに大きな影響を及ぼすようなニュースはありませんでしたが、今後の見通しとしては、景気の停滞、下落への転換を示唆するニュースが多く見られる様になってきました。昨日ふれた、中国政府筋の米国景気減速による輸出への影響に対する懸念の記事は、今日のFinancial Timesの紙面の1面に載りましたが、市場に対しての影響は大きくなかったようです。

ゴールドマンの発表も衝撃的だと思いますが、それ程、反応がなかった様に思います。
株式市場は、一見、冷静・安定を取り戻してきた様にも見えますが、もっと下がってもおかしくない様な株が底堅かったり、上がっても良い様な株が下がったりしていて、ちょっと変な印象を受けています。(全てがそうだと言う事ではありませんが、、、)本当に感覚的なのですが、何か、全体的に動きがおかしい気がします。ただの杞憂に過ぎないと良いのですが、、、

来週はThanks Givingの週です。Thanks Givingが終わると、米国内は一気にクリスマスに気分は変わります。休みも多くなるので、今年の年末まであっという間です。私の会社は来週一週間休み(有給を消化する)なので、市場の傾向分析、投資戦略の見直し、今後の計画、その他、色々取り組もうと考えています。ブログの方にも随時、エントリーしていく予定です。

それでは、皆様、良い週末を!!

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