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お知らせ 

クリスマス休暇で、今、日本に向かう中継の空港からです。まだ20時間以上かかると思うので、次回の更新まで時間がかかります。

ご訪問下さった方、更新が遅くなりますことをお詫び申し上げます。すみません。
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今日(12月21日)の米国市場 

20-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13450.65, +205.01 (+1.55%)
Nasdaq: 2691.99, +51.13 (+1.94%)
S&P 500: 1484.46, +24.34 (+1.67%)

今日は朝から上昇してスタートし、安定し上昇して終了しています。

本日の主なニュース

全米家電販売2位のCircuit Cityが決算を発表しました。結果は、事前予想を上回る赤字でした。ネットロスは2億730万ドルの大幅な赤字となりました。株価は、本日28.68%の大幅な下落をしています。
Circuit City posts wider loss

薬販売の大手Walgreenの決算上の第1四半期の結果は、5.5%の利益増で、アナリストの事前予想を上回る好決算でした。株価は、本日6.12%上昇しています。
Walgreen 1Q Earnings Rise 5.5 Percent

Merrill Lynchが50億ドルの資金供給を、シンガポールのTemasekから受ける話を行っているとのWSJの報道がありました。
Merrill May Get Capital Infusion

まとめ・コメント

今日は、昨日の市場終了後のRIMMの好決算からハイテクは大きく買われました。今日の時点では、ハイテクのビジネスの米国国内の需要の停滞等の懸念はかなり払拭されてきているように思えます。市場全体も大きく上がり、市場が再びかなり楽観的な見通しをしている様に思えました。

Circuit Cityの結果は予想以上に大きく落ち込んだにも関わらず、小売セクター全体は非常に堅調でした。市場としても、今回のCircuit Cityの結果は、Circuit City自体の問題で、セクター全体には影響をあまり受けてなかった様に思います。

私は来週はクリスマス休暇です。久しぶりに日本に行きます。今まだまだ、荷物等もまとめていない状況です。更新に関しては、できるだけエントリーしようとしていますが、どうなることやら。。。明日以降に投稿予定等整理して、ブログに投稿していく予定です。

今日(12月20日)の米国市場 

20-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13245.64, +38.37 (+0.29%)
Nasdaq: 2640.86, +39.85 (+1.53%)
S&P 500: 1460.12, +7.12 (+0.49%)

本日のDowとS&P 500は、0.5%程度の上下の幅の中で推移し、昼頃はマイナスでしたが、その後戻して昨日比で少し上昇して終了しています。Nasdaqは他と比べるとかなり好調でした。

本日の主なニュース

Bear Stearnsが四半期の決算を発表しました。結果は予想よりも悪く全体で8億5400万ドルの赤字で一株あたり6.9ドルの損失でした。Bear Stearnsが赤字を計上するのは、会社創立以来初めてのことです。アナリストの事前予想は、一株当たり1.8ドルの損失だったので、予想よりも大幅に大きな損失でした。損失の多くは、サブプライムがらみのCDOによるものだとのことです。Bear Stearnsの株価は、本日上下に大きく変動しましたが、結局0.91%の上昇で終了しています。
関連記事: Bear Stearns has huge loss and cuts executive bonuses

MBIAがCDOへのエクスポージャーが合計で306億ドルあることを発表しました。これは、多くのアナリストが想像していたよりも大きかったため、株価は本日26.17%と大幅に下落しています。尚、アフターアワーズでは、10%位戻しています。
関連記事: MBIA Details CDO Exposure

FedExがカレンダー上の第2四半期の決算を発表しました。結果は、EPS1ドル54セントで、昨年同期の1ドル64セントから下落しています。減益の主な要因は、燃料費の高騰と米国内の景気の減速の影響との事です。FedExは、先月に第2四半期の利益予想を引き下げることを発表していました。第3四半期の見込みとしては、EPSで1ドル15セントから1ドル30セントの間を予想しています。(昨年はEPS1ドル35セント)尚、この予想は、燃料の値段が安定してくることと米国内の景気が更に悪くならないことを前提にしているとの事です。添付の記事のでアナリストのコメントとして、FedExの予想は楽観的ではないか、との見方を示しています。FedExの株価は本日1.06%下落しています。
関連記事: FedEx 2Q Profit Falls on Fuel Costs

市場終了後にResearch in Motion12月1日締めの決算のカレンダーで第3四半期の発表を行いました。結果は、昨年同期に比べ売り上げが約2倍となり、利益は一株あたり65セントで昨年同期に比べ倍以上(EPS31セント)の好決算を発表しました。新規の契約数は165万件で、12月に個人の需要が高かったことが好決算の要因との事です。第4四半期は、一株あたり66セントから70セントの利益を見込んでいるとの事です。RIMMの株価は、本日4.76%の上昇で、決算発表後のアフターアワーズでさらに10%以上の大幅な上昇となっています。
関連記事: RIM 3Q Earnings More Than Double

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 下落しているところが多く見られますが、Morgan Stanley, Bear Stearns, Lehman Brothersは上昇しています。。

(住宅) 殆どが、日中は前日比マイナスでしたが、最終的には上昇しています。

(小売) Target, Wal-Martが下がっているのが目に付きました。特にTargetは2.64%と比較的大きな下落となりました。

(テクノロジー) 全般的に好調でした。上昇で目に付いたのは、昨日好決算を発表したOracleが6.45%の大きな上昇。インターネットと郵送の組み合わせのDVDレンタルを行うNetflixが9.53%の上昇、最近下落が続いていたPalmは今日は11.05%の上昇でした。

まとめ・コメント

発表されたBear Stearnsの結果は、予想以上に悪かったものの、株価は結果的には上昇となっています。昨日、似たような非常に悪い結果を発表したMorgan Stanleyも発表後の昨日に続き今日も上昇しています。上昇の理由は、これを空売り解消買い、悪材料出尽くし、と言った様にも考えられますが、いずれにせよ、今の時点での市場への悪影響はそれ程でもなかった、と言えるかと思います。

テクノロジーに関しては、昨日のOracleの好決算と来年の見込みが堅調であることが、好意的に受け止められて、セクター全体の上昇に貢献したと思います。それにしても、今日のRIMMの予想よりも非常に良い決算結果は、かなりポジティブ・サプライズで、明日のセクターのパフォーマンスに貢献するのではと思います。

一方で、FedExの決算発表結果は、米国内の景気の低迷を示すものなので、あまり油断はできないと思います。

今週の今の時点で、セクターごとに見た場合、Bear StearnsとMorgan Stanleyが予想以上に悪い結果を発表しましたが、ファイナンス・セクターは崩れることなく、変動はあるものの、上昇しています。住宅セクターに関しても、今週は結構底堅い形で推移しています。また、テクノロジーのセクターは、先週まで調整的な形で売られ下落していましたが、ここ3日間は順調です。一方、小売に関しては、ここに来て再び下落する様な傾向が見られてきています。

明日は、決算発表を行う企業は少ないのですが、Circuit CityとWalgreenが発表を行うので、米国国内の小売の状況を知る上では参考になると思います。Circuit Cityは赤字となることが予想されていますが、予想に比べどうなのかが注目です。


今日(12月19日)の米国市場 

19-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13207.27, -25.20 (-0.19%)
Nasdaq: 2601.01, +4.98 (+0.19%)
S&P 500: 1453.0, -1.98 (-0.14%)

本日の主なニュース

Morgan Stanleyが第4四半期の決算を発表しました。サブプライム関連の損失で、予想を上回る94億ドルの損失を計上し、会社創立72年の歴史の中で初めての赤字となりました。一株当たりの損失としては5ドル80セントで、全体の事業を合わせた結果として、意図株あたり3ドル61セントの損失となりました。アナリストの予想の一株当たり39セントの損失を大きく上回って(損失額が予想よりも大きい)います。決算発表の席上、Morgan Stanleyは中国から50億ドルの資金融資を受けることを発表しました。株価は本日4.18%上昇しています。
関連記事: Morgan Stanley posts loss, sells stake to China

市場終了後に、Oracleが決算を発表しました。四半期の利益は前年同期比で35%の増加となり、EPSは25セントでした。(昨年のEPSは18セント)諸経費の部分を考慮しない場合のEPSは31セントで、アナリストの予想の27セントを上回っています。また、今四半期に関しての見込みも、売り上げが15から25パーセントの伸びを予想していると発表しました。Oracleの株価は本日2.31%下落しましたが、決算発表後のアフターアワーズでは6%以上の上昇となっています。
関連記事: Oracle posts strong quarterly profit and outlook

ナイキも市場終了後にカレンダー上の第2四半期の決算を発表しました。利益は昨年同期比で10%の伸びで、EPS71セントでした。ドル安による恩恵を受けたことが、好決算に繋がったようです。海外の売り上げの伸びは予想よりも良かった様です。
関連記事: Nike Posts 10-Pct Rise in 2Q Profit

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 上昇、下落に分かれています。変動の幅はそれ程大きくありません。

(住宅) 殆どが下がっています。下げ幅はそれ程大きくありません。

(小売) 殆どが下がっています。下げ幅はそれ程大きくありません。

(テクノロジー) それ程目立った大きな動きは見当たりませんでした。

まとめ・コメント

今日は上下に変動しましたが、インデックスの変動の幅は上下0.5%程度で、それ程大きな幅ではありませんでした。多少は上下に変動するものの市場は比較的落ち着きを取り戻してきている様に思えます。一方で、市場の方向性がはっきりしていないとも言えるので、何かのきっかけで大きくトレンドが動く可能性もあると思います。

Morgan Stanleyの損失は予想以上に巨額であったにもかかわらず、株価は今日は上昇しました。中国の融資を得たことと、今回の損失計上により、サブプライムに対するエクスポージャーがかなり減ったとの見方があり、これらが好材料となったようです。また、空売りの解消買いが上昇に貢献したのではと思います。損失額は非常に巨額で、しかも、前四半期決算発表時に底は脱したのではなどと、かなり楽観的な発言をしていたにも関わらずこの様な結果になって、経営陣の責任は非常に重いのではと個人的には思っています。 (アメリカでは良くある事ですが、前四半期に発言した内容についてあまり振り返ったりしないので、許されているみたいですが。。。。。皆、気にするのは過去ではなく、今と明日みたいです。) 一方で、大幅な赤字計上の発表だけをするのではなく、中国からの巨額の融資を取り付けたことを合わせて発表するところがさすがだと思いました。(それで、ごまかせる様には思えないのですが、、、) 注目したいのは、かなり思い切って損失を確定した様になので、これで底を打ったのかどうかなのですが、それは、しばらくしないと何とも言えない、または、次の四半期の決算発表まで待たないと分からないかもしれません。

市場終了後に発表されたOracleとナイキの結果は共に予想を上回る好決算で、今後のビジネスに関しても堅調な様子なので、これらは明日の市場に対して好材料になると予想しています。Oracleに関しては、テクノロジーセクターも今後米国内の大企業の需要が落ち込むため、ハイテク企業の決算は今後厳しくなるだろうとの見方が一部出てきていたのですが、これを払拭する様な結果だったので良いニュースだと思います。また、ナイキの結果も海外(米国外)の事業が好調で、ドル安も貢献したとのことで、こちらも、一旦沈静化してきつつあった、海外事業の比率が高い優良企業への人気が再び集まる可能性もでてきたのではと思います。

明日は、市場開始前にBear Stearnsが決算を発表します。こちらも厳しいことが予想されますが、どうなることでしょうか?他にも、FedEx, Micron Technology, RIMM等が発表を行います。FedExとMicronはかなり厳しい結果となると思います。RIMMは恐らく四半期の決算結果は良いと思いますが、先行きに対してどの様な見方をするのか注目です。


今日(12月18日)の米国市場 

18-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13232.47, +65.27 (+0.50%)
Nasdaq: 2596.03, +21.57 (+0.84%)
S&P 500: 1454.98, +9.08 (+0.63%)

本日の主なニュース

ECB(The European Central Bank)が3487億ユーロ(約5兆20億ドル)の巨額の資金を市場の金利よりも低い金利で銀行に貸し出すことを発表しました。市場の反応は、それだけ市場環境が悪いためとの解釈や必要とされる額の倍の巨額な金額などから、最初はあまり良くなかった様ですが、最終的には好感したようです。
関連記事:
ECB lends $500bn to lower rates
Stocks get a boost from ECB move

注目のゴールドマン・サックスの第4四半期の決算結果は、昨年同四半期に比べ26%増の利益増の好決算でした。一方で、今後の見通しに関しては、慎重な見方を示したこと等から、株価は本日3.41%下落しています。
関連記事: WRAPUP 1-Goldman 4th-quarter profit rises, shares fall

米家電販売大手のBest Buyが11月末締めの第3四半期決算を発表しました。結果は、利益が一株当たり53セントで、アナリストの予想平均のEPS41セントを大幅に上回りました。開店後14ヶ月以上経過した既存店での販売は6.7%の上昇となっています。尚、この四半期は、カレンダーの関係で通常よりも1週間多く、Thanksgivingの後の1週間を含んでいます。この増加分は約2.5%に相当するとの事です。第4四半期は、逆に1週間通常より少なくなること等の理由から、慎重な見方を示しています。尚、Best Buyは中国でも事業を展開しており、海外の売り上げは32%増と好調だったことを発表しています。
株価は日中は下落し、一時期は約5%程度の下落となっていましたが、その後上昇し、最終的には0.94%の上昇で終わっています。
関連記事: Best Buy posts higher profit but outlook cautious

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 全般的に下がっていることころが多いですが、WFC、WBは上昇しています。

(住宅) 上昇、下落に分かれています。変動の幅はそれ程大きくありません。

(小売) 日中は殆どが下がっていたようですが、結果的には殆どの株が上昇しています。

(テクノロジー) それ程大きな動きはない様に思えます。昨日好決算を発表したAdobeは、2.76%上昇しています。

まとめ・コメント

注目されていた、ゴールドマンの結果は期待通り良いものでした。一方で、今後の見通しに対して慎重な姿勢をとったため、一部の投資家から失望をかったようです。正直、ほぼ予想通りの展開でした。ちょっと予想外だったのは、市場全体はあまりゴールドマンの発表には影響されなかった様に思えました。考えてみればこれはある程度理解できることで、ゴールドマンの結果がほぼ予想通りであったため、市場全体が極端に動かなかったと解釈できるかと思います。(私の独断と偏見です)

Best Buyの結果も予想通り(期待通り)良かったのですが、こちらも良いことは予想されていたので、今後の見通しに対して慎重な見方を示したことが、失望を呼び、最初は大きく下落していました。その後、見直し買いの様な形で最終的には上昇となりました。個人的には、Best Buyの第4四半期は結構厳しいと予想しています。Best Buyは業界内で非常にうまく運営され(ファイナンスセクターにおけるゴールドマンと同様な存在)、成功を収めている会社なので、ここが良いのはある程度、当たり前とも言えます。問題は、競合の会社がどうなのかです。Circuit Cityも今週決算を発表しますが、こちらの方が注目です。

昨日、好決算を発表したAdobeは昨日のアフターアワーズでは下落していましたが、今日は上昇となりました。好決算で、尚且つ今後の見通しに対しても強気の姿勢を崩していないので、当たり前の結果の様に思う面もありますが、市場が冷静さを取り戻してきている表れのようにも感じています。今日のテクノロジーのセクターの株価の動きを見ると、IBM, Intel, Microsoft, Cisco, といった来年も安定した業績が見込まれる株が買われており、今年大きく上昇し、今後も期待ができるものの株価が高水準にあるApple, Google, RIMMといった銘柄はあまり上昇していない、または、下落しているのも、市場が冷静にリスクとのバランスを考えながら動いている様に思えました。

今日は、ゴールドマンとBest Buyといったセクター内の優良な企業の決算発表でしたが、明日以降、セクター内の他の主要企業が決算を発表します。中には、予想以上に悪い決算を発表する会社があるのでは、と思っています。また、逆に思いの他、良い結果を発表する可能性もあると思います。内容によって、セクター毎の今後の動向を占う上でも重要だと思います。

明日は、Morgan Stanley, Nike, Oracle, そしてバフェット氏のバークシャーが最近ポジションを積み出した、中古車販売の大手CarMaxが決算を発表します。中でも注目は、Morgan Stanleyの結果と今後の見通しです。今回の決算は厳しいことが予想されていますが、予想と比べてどうなのか?また、今後に対する見通しがどうなのか?が非常に注目です。それ以外の企業の結果に、ポジティブ、またはネガティブなサプライズがあるのかも市場のセンチメントへの影響を与える可能性が考えられるので注目しています。

CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー (FOMCの日(12-11-2007)) 

(私のコメントを追記しています。)

FOMCの金利政策が発表された先週の火曜日12月11日の朝にCNBCは、サンフランシスコで行われたヒラリー・クリントンの資金集めの会合・イベントに参加しているバフェット氏に生放送のインタビューを行いました。以下のCNBCのウェッブサイトで、本インタビューのビデオとトランスクリプトが掲載されています。
Warren Buffett's Complete CNBC Interview: Video and Transcript (1 of 2)

以下、上記ウェッブサイトにあるバフェット氏インタビューのビデオのトランスクリプトの邦訳です。(一部、英語と日本語の表現の違い等のため、意訳している部分があります。あらかじめご了承ください。トランスクリプトがあるので、英文を読まれる方は、是非上記URLのビデオ、トランスクリプトをご覧になって下さい。 

Becky Quick(CNBCインタビュアー): (最初にイントロダクションの部分がありますが、割愛いたします)

最初にFedに関してのお話をお聞きしたいと思います。昨晩少し話しましたが、Fedの金利の(25bp引き下げの)判断についてお聞かせください。一投資家として見た場合の、あなたににとって、どの様な意味があるのでしょうか?

Buffett:  一人の投資家の意見として、Fedの本日のアクションは何も意味はないと思います。 我々は、もしFedが金利を上げたとしても、あるいは50bp下げたとしても、我々の好きな株を(今日)買うだけです。我々は、そのことを(Fedの金利発表を)元にして売ったりもしません。 ビジネスを所有する、または株を所有することによってビジネスの一部を所有する人にとって、Fedが行うことは、それ程重要ではありません。 もし、あなたが農場を今日買うとしたら、もしあなたがアパートを今日買うとしたら、そしてそれが良い投資と思えたら、Fedが行うことを待ったりしないでしょう。

我々は、1973年にワシントン・ポストを買いました。それは、100倍以上になりました。買ったとき、Fedが何をしていたのか、私は知りません。ですから、投資の決断を下す上で考慮する要素ではないのです。

Becky: そうはおっしゃいますが、あなたが以前にやられたような、例えばドルに賭ける、またはドルが下落することに賭けると行ったような事を考えている時、Fedが何をしようとしているのか、といった事に注意を払う必要がありますよね。

Buffett: ええ、それは大きなマクロ・ファクターです。 Fedは、ドルがどうなるのかという事に関して、第一の決定要因ではありません。 ドルが安くなっている現在の状況で、もし彼らが金利を更に引き下げたら、ドルに対するプレッシャーが強くなる、というのは事実です。しかし、本当の(為替の)決定要因は現在のアカウント・バランス、通商差益です。そして、もし、あなたが一日に20億ドルを国外に送っていることを続けたとしたら、それは資産に対してすることと同じで、ドルに対してプレッシャーがかかります、そしてその様なことが起こっているわけです。

Becky: 我々が話をした殆どのエコノミスト達は、彼らはFedが今日25bp引き下げることを予想しています。何人かの人々、特に何人かのマーケット・プレイヤー達は、50bpの引き下げを要求しています。今日、悪いニュースが発表されており、その様な悪いニュースを全て見た場合、金利を引き下げることでどの様なリスクがあるのでしょうか?

Buffett: そうですね、いくつかあります。為替市場に対する影響です。しかし、私はFedの政策については、Fedの総裁達に完全に委ねています。簡単に調達できるお金は、明らかに景気を刺激するでしょう。そして、彼らがどの程度の刺激が必要なのかにもよると思います。しかし、それによって違いは生じません。もし、あなたが今日株を買う、または売ったとして、そしてそれを5年後に振り返った場合、重要なことは、Fedが今日したことではありません。 重要なことは、その会社が何をしたのかになります。
(コメント: 確かに5年間保持すると決めて、株を買うのであれば、Fedの政策は重要ではないですよね。)

Becky: 景気について、あなたの視点で見た場合、どの様に思われますか?今の状況はどうなっているのでしょう?

Buffett: ある面、驚いている様な状況です。 我々は、深刻な住宅市場の低迷を抱えています。これは、非常に多くの人に影響を与えます。そして、資産の影響に多大に関わっています。一方で、今の時点では、(まだ)雇用には影響を及ぼしていません。 そして今、ドミノが列で並べられているものを、我々は抱えています。もし、失業率が上昇することがあった場合、深刻な影響を与えるかもしれません。しかし、今の時点では、ご存知の通り、失業率は4.7%です。それが4.8または4.9になったとしても、それほど大きな違いはありません。しかし、失業率が大きく上昇したとしたら、恐らく経済の多くのドミノの駒が倒れること(にぶつかる事)になると思います。

Becky: 先週金曜日に出た雇用の数字に関して、どう思われますか? 何人かのエコノミストが予想していた数値よりは強かったですが、ADPの数字から見た場合にはそれ程ではありませんでした。

Buffett: それはその通りだと思います。 しかし、住宅関連の産業の状況を考えた場合、驚くほど強い数字だと思います。我々は、煉瓦、カーペット、建物の断熱材等、そしてペイントの事業を行っています。それらの分野は、かなりの影響を被っています。自分達の家が毎年、自動的に値上がりするだろうと思っていた何千万人のアメリカ人が、貧乏になってきているように感じる様な状況にあります。そして、多くの人がリファイナンスをしています。それは、今のピクチャーにはまだ入っていません。現時点では雇用はそれ程大きな影響を受けていません。大きな影響を受けないのであれば、リセッションにはならないと思います。しかし、影響を受けるのであれば、大きなドミノがそこにあると思います。

Becky: 今、あなたは、多くのあなたの事業が、この様なこと(住宅関連の市場の問題)に直接関わっているとおっしゃいました。煉瓦から、カーペット、断熱等。 あなたは、会社の事業責任者の方々と頻繁にお話されているかと思います。彼らは、あなたになんと言っているのでしょうか? 6ヶ月前と比べて、良くなってきているのでしょうか、それとも悪くなってきているのでしょうか?

Buffett: そうですね、建築関連の産業は、どれもより厳しい状況にあると言えると思います。そして、彼ら(それらは)6ヶ月前もそれ程、加熱していませんでした。 私は、我々の全ての小売事業、貴金属販売の、クリスマス時期の数値を手に入れています。

サンクスギビングの後のブラックフライデーとその後、最初の数日間の売り上げは凄まじいものでした。 それらは、すごい勢いで先細りとなってきています。私は、カレンダー、その他全てを調整しています。しかし、最初の数日間の後は、かなり軟調な状況が続いています。我々はクリスマス・シーズンはどうなるのか注目しています。しかし、今の時点では、強く上昇していく様には思えません。

(一旦、引用、邦訳終了)

この話は、続きます。

(追記: コメント)

「Fedの金利政策は投資判断において、意味をなさない。」と言い切ってしまっているところが、バフェット氏らしいな、と思いました。実際、長期で保持する事を前提に考えた場合は、その通りだと思います。また、(その会社の株を所有する)ビジネス・オーナーといった立場で考えた場合は、まさにバフェット氏が言う通りだと思います。

Fedの政策が、為替に対する影響についても質問され(良い質問だったと思います。実際バフェット氏は為替の投資でも、大きく利益を上げています。)、それに対しても、関係はあるものの、第一の決定要因ではない、との見方を示しているところは、参考になりました。

私自身は、米国株の投資に関しては、バフェット氏の投資手法とは、まったく異なるので、この話をそのまま受け入れて、自分に適用することはできませんが、参考になるところは多々ありました。個人的には、今の市場は、あまりにもFedの金利政策に注目が集まりすぎている気がします。投資手法が中短期であったり、イベント・ドリブンの投資手法であれば、当然、非常に重要なことだと思いますが、その傾向が市場全体にかなり波及している気がし、ちょっと行き過ぎな気がします。ただし、遅かれ早かれ、市場も企業やセクターの業績を主とした観点(金利が上下するから、業績があがるではなく、業績を先に考慮する)に変わってくるのでは、と思います。

上記の考え方の違いは、円とドルの為替の動向を見た場合に”ドル安・円高”なのか”円高・ドル安”なのかといった見方と似た部分があると思います。

私の日本株の投資に関しては、長期投資を前提としているので、考え方としては改めて参考・勉強になりました。


今日(12月17日)の米国市場 

17-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13167.20, -172.65 (-1.29%)
Nasdaq: 2574.46, -61.28 (-2.32%)
S&P 500: 1445.90, -22.05 (-1.50%)

本日は、下落して始まり多少変動はありましたが、下落トレンドを維持し終了しています。Nasdaqは他のインデックスと比べて大きく下落しています。

本日の主なニュース

米国の住宅建設メーカー(ホーム・ビルダー)の12月のセンチメントは3ヶ月続いて過去最低の状況が続いているとのことです。全米住宅建設協会(The National Association of Home Builders)は、速報値(暫定値)のNAHB/Wells Fargo Housing Market Indexの12月の数値は、前月に変わらず19で、統計を取り始めた1985年1月からで最低を維持だそうです。
関連記事: UPDATE 2-US Dec home builder sentiment holds at record low

先週のCPI, PPIの結果や住宅市場の低迷が長引くことが予想させている事等から、スタグフレーションの懸念が高まっているとの事です。

関連記事: US STOCKS-Ghost of stagflation past spooks Wall Street

上記記事の中から、業界関係者の発言の部分を引用、邦訳したものを以下に書きます。

「スタグフレーションの言葉があちこちで聞かれます。」「そしてそれは、工業、原料・素材、テクノロジーといった景気に敏感なセクターから、投資家達が利益確定をする動きにつながっています。」 (Frederic Dickson, Sr. Vice President and Market Strategist, D.A. Davidson & Co., Lake Oswego)

(コメント: 今日の市場は、確かにその様な形で動いたと思います。)

そして、やはり市場の注目はゴールドマンの決算発表に集まっているようです。添付の記事の中での市場関係者の発言を一部引用し邦訳したものです。
関連記事: NEXT UP-Investors await Goldman's every word amid credit woes

「皆、彼ら(ゴールドマン)が予想を上回る結果を出すことに慣れきってしまっています。リスクは彼らが予想を上回らなかった場合です。もしその様な場合、株式市場に良くない結果をもたらし、債権マーケットには良い結果となるでしょう。」(Lou Brien, market strategist, DRW Trading, Chicago)

「もし彼らが期待にこたえた場合、人々は他の会社が抱えている問題に注目を移すでしょう。もし彼らが失望させる様な結果だった場合、人々は「参った、ゴールドマンまでそうなって(だめになって)しまった。」と言う事になると思います。」 (Jim Awad, Chairman of W.P. Stewart Asset Management, New York)

「彼らは、他の殆どの会社よりもうまくこの困難な状況を切り抜けています。そして、皆は今回も上手く切り抜けることを期待しています。」「もし彼らが上手くこなさなかった場合、驚きがダウンサイドとなり、それがシステム全体にショックを与えることでしょう」(Tim Smalls, head of US stock trading at brokerage firm Execution LLC, Greenwich)

上記記事に関連する私のコメントは、下の“まとめ・コメント”セクションに書きます。

Adobeが市場終了後に決算を発表しました。結果はアナリストの予想を上回る好調な結果でした。株価は本日2.87%下落しています。そして、発表後のアフターアワーズでもさらに下がっています。
関連記事: Adobe's 4Q Profit Rises, Buyback Grows

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 市場全体と比べると下落幅は少ないところが殆どです。

(住宅) 上がったところと下がったところとありますが、変動の幅はそれ程大きくありません。

(小売) こちらもあまり大きな値動きをしているところは見受けられませんでした。上がっているところが多かったです。

(テクノロジー) 主力企業は下落しているところが多いです。Apple 3.15%, RIMM 5.4%, Broadcom 3.31%, NVidia 5.1%, Google 3.0%, Yahoo 4.24%, それぞれ下落しています。

まとめ・コメント

今日は、主要投資銀行の決算発表前なので、様子見と言った感じになるかと思いましたが、センチメントは悪いようで、金曜日に引き続き一貫した下落傾向で市場は修了しました。先週後半に発表されたCPI・PPI等の数値からスタグフレーションの懸念が強まったといった見方がでてきたことが、ある程度注目すべき点かと思います。今までは、プライス・インデックスが予想より高かった場合、“インフレ懸念”=“Fedの金利引下げのスローダウン”と言った観点で捉えられることが主でしたが、今回は、更に踏み込んだ“スタグフレーション”の可能性についての懸念が市場関係者の発言等にでてきています。

今週の第一の注目はやはり明日のゴールドマンの発表になると思います。上に報道された記事の中から、市場関係者の発言を取り上げましたが、かなり注目が集まっていることが分かると思います。また、ゴールドマンの決算結果は良いだろう、との期待が支配的なので、それに対して結果がどうなのか、皆、注目しているとの事です。

個人的には、ゴールドマンの結果はかなり良いだろうと、私も予想していますが、それよりも注目しているのは、彼らの今後のビジネスに対する見込みがどうなのか?です。ゴールドマンが予想を上回る好決算を発表しても、彼らが来年の市場環境が厳しいとの見方を示し、収益に対しても慎重な見方をした場合、市場が過剰に反応する可能性はあると思います。ゴールドマンのことなので、市場に与える影響が多大であることを十分に意識して、極力混乱を招かない様な適切な発言をするのでは、と思います。ただ、どんなに考慮した発言であっても、市場がどう受け取るかは、予想できない部分もあります。その辺りが個人的に注目しているポイントです。

また、明日はBest Buyも決算を発表します。Best Buyの結果は、米国の消費者動向がどうなのかを知る上でも参考になると思います。恐らくそれなりに良い結果だと予想しているのですが、結果は今後の傾向を占う上でも重要だと思います。尚、米国内の家電販売に関しては、厳しくなるのはクリスマス商戦本番のこれからと、来年だと思っています。(特に高額商品。ゲームに関しては、今後も堅調に推移すると予想しています。)

最後になりますが、今日の市場終了後のAdobeの決算発表後のアフターアワーズの反応、“好決算を発表したにもかかわらず、株価が下落したこと”はちょっと気になっています。この反応の理由として、一つ考えられるのは、アナリストの予想は上回ったものの、実際の期待はそれ以上だった。または、市場のセンチメントが悪化していることの表れ。もしくは、その両方が考えられます。

いずれにせよ、さしあたっては、明日のゴールドマン、Best Buy、そして今週引き続き発表される主要企業の決算発表に注目したいと思います。

(追記) 一昨日のエントリーで新しいバフェット氏の話を米国時間の週末にエントリーすると申しておりましたが、インターネット接続の問題とPCに問題が生じてできませんでした。お楽しみにされてご訪問くださった方、すみませんでした。お詫び申し上げます。このエントリーに関しては、今晩(日本時間の18日午後)に投稿する予定です。

バフェット氏の話 (WSJの記事から)- その4 

Warren Buffett, Unplugged
By SUSAN PULLIAM and KAREN RICHARDSON
November 12, 2005

(以下、上記のWSJの記事の邦訳です)

(今週前半のエントリー”バフェット氏の話 – 1, 2, 3”の続きです。)

その日の午後、バフェット氏は再保険を扱うNational Indemnityの経営者Ajit Jainに電話をかけました。その時、メキシコ湾でハリケーン・リタ(元のWSJの記事ではウィルマですが、WSJは後に訂正しています)が勢力を強めていました。Jain氏との5分間の会話の中で、バフェット氏が”スーパーキャッツ“または大災害(の保険)に対するバークシャーの(再保険事業)の関わりを大幅に削減する判断を昨年下したことが話題となりました。

「もし今年のハリケーン勢(複数)が昨年、または2~3年前に起こったとしたら、我々のロスは割合としてどれ位の損失になっていたと思いますか?(バフェット氏の決断が実行される前)」とバフェット氏は、Jain氏にたずねました。

「最悪の場合、100%です。」とJain氏は答えました。 (災害に対する)関わりを削減したにも関わらず、バークシャーは、その年(2005年)の第3四半期は、ハリケーン等によって約30億ドルの損失を計上、前年の同期と比べ48%下落の5億8600万ドルの純利益となっていました。(つまりバフェット氏の判断によって、被る可能性があった損失を大幅に減らし、ハリケーン関連の損失を含めても、全体としては黒字の決算となった。)

ハリケーン等に対する(保険の)関わりを減らすことにした様なバフェット氏の判断は、彼の後継者への継承を難しい問題にさせています。54才のJain氏は、バフェット氏が取締役会に推薦した彼の後継者の3人の候補者の一人と思われています。

(バフェット氏の)後継問題は、最近の取締役会において大きな議題となっています。「我々は、その事にたいして最近まで(やらずに)引き延ばしてきましたが、今は多くの時間を費やして積極的に取り組んでいます。」とバークシャーの81才の副会長でバフェット氏に最も近い補佐役のCharles Munger氏は語っています。

「もう一人のウォーレンを得る可能性はゼロです。」とMunger氏は語ります。しかし、バークシャーがそのことで困難な状況に陥る懸念を否定しています。彼は、バークシャーは、“関連会社・子会社の事業ユニットに対する強力な独自の判断権限を与える事と官僚主義を嫌う文化”で引き続き非中央集権の体制で運営されるだろう、と語っています。「バフェット氏に推薦された3人の候補者は、バークシャーに“たくさんの良いオプション(選択肢)”を提供してくれています。」

バフェット氏は、過去数年の間、多くの魅力的な投資案件が見つからなかったため、バークシャーに約400億ドルの現金が蓄積することを許容してきました。何人かの投資家は、(バークシャーの)株主達は、その様な巨額の現金を会社が持ち続けることに対して、バフェット氏がいなければ、我慢し続けることはできないだろうと考えています。

バフェット氏の後継者は、投資案件や買収の選択において、バフェット氏が行うのとまったく同じ様にはできないでしょう。 バフェット氏は、(その会社を)見れば魅力的な買収案件(かどうか)が分かると言います。「もし、それが5分から10分で分からなければ、」「10週間たっても分からないでしょう」とバフェット氏は言っています。

(引用終わり)

4回に渡ってしまいましたが、これでWSJの記事は終わりです。皆様の参考にはなりましたでしょうか? このWSJの記事は、私にとっては、新らたなバフェット氏の一面を知る機会となりました。バフェット氏の投資手法は非常に有名ですが、投資にいたるまでの判断過程、買収した企業の運営の仕方等に関しては、私は知りませんでした。記事の中でも何回か触れていますが、バフェット氏の投資の判断に費やす時間はかなり短いようです。巨額な投資の判断を非常に短時間で決め、長期的にわたり成功を収めていると言うのは、驚異的です。また、買収した企業に経営を任せ、それで大きく成功させていると言うのも、並大抵のことではないことだと思います。 今回のエントリーの部分は後継者問題について取り上げていますが、それから2年後の今はかなり落ち着いてきたように思えます。

2年前の記事でしたが、バフェット氏が言っていることは、今言っていることとまったくずれていません。本当に、彼のスタイル・発言は首尾一貫していると思います。尚、今週火曜日(12月11日)のFOMCのミーティングの日にCNBCがバフェット氏にインタビューを行いました。このインタビューに関しても、この(米国時間の)週末に取り上げる予定です。

今日(12月14日)の米国市場 

14-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13339.85, -178.11 (-1.32%)
Nasdaq: 2635.74, -32.75 (-1.23%)
S&P 500: 1467.95, -20.46 (-1.37%)

本日は、朝に発表されたCPIの結果から、インフレ懸念が高まり、市場は下落して始まり、11時ごろまで一旦は戻したものの、その後は一貫して下落のトレンドに代わりそのまま終了しました。。

本日の主なニュース

発表された11月の消費者物価指数(Consumer Price Index)は、値動きの激しい食料品と燃料費を除いたコアCPIが前月に比べ0.3%の上昇で市場予想のコンセンサス0.2%を上回りました。昨年同期比で見た場合2.3%の上昇となっています。全体のCPIは0.8%の上昇で、こちらもコンセンサス0.6%に対して上回っています。11月のCPIの昨年同期比では、4.1%の上昇で、これは2006年の6月の同4.1%増を上回り、11月は過去2年間でもっとも上昇した月となっています。 
関連記事: UPDATE 1-US Nov consumer prices sharpest rise in two years

これにより、来年1月のFOMCでの金利引下げの可能性が低くなったとの見方があります。(下がったと言っても次回引き下げの可能性80%との事の様ですが、、、)
関連記事: US RATE FUTURES-Strong CPI puts damper on rate cut ideas

本日のWSJの記事で、Goldman Sachsが、サブプライム等の住宅ローンに対して、ショートをかけていたものが11月末までの時点で40億ドル近い利益をもたらしたとのことです。この利益により、住宅ローン関連の損失分15から20億ドルを相殺し、利益向上を見たらすだろうとことです。Goldmanは来週の火曜日に第4四半期の決算を発表する予定ですが、悪化する市場環境の中で、年間の利益として過去最高の110億ドルを記録する見込みであるとの事です。以下にWSJの記事のリンクを添付します。この記事は、かなり掘り下げた所まで書いてあります。お勧めです。
関連記事: How Goldman Won BigOn Mortgage Meltdown

Citigroupが困窮する傘下の7つのSIV(合計で現在490億ドルの資産価値)をバランスシートに組み込むことを発表しました。尚、添付の関連記事によると、8月の時点でのこれらSIV資産価値は870億ドルあったとの事で、現時点で40%以上下落しています。Citigroupの株価は本日1%下落しています。
関連記事: Citigroup says it will absorb SIV assets

Fannie MaeのCEO Daniel Muddが、住宅市場の回復は早くとも2009年の後半になるだろうとの見方を示しました。ただし、Fannie Maeはこの苦境を乗り越え、将来的には繁栄するだろうと語ったとのことです。Fannie Maeの株価は本日8セントの微減で終了しています。
関連記事: Fannie CEO: housing trouble until 2009

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Goldman, Morgan Stanley, Lehmanは上昇。それ以外のほとんどは、下落しています。

(住宅) 下落しているところが多いですが、下落幅はそれほどでもありません。

(小売) 主要な企業の多くは、下落しているところが殆どです。下げ幅はそれなりです。

(テクノロジー) 下がっているところが多いですが、RIMMは上昇、AppleとGoogleは下がりましたが、それ程ではありません。 Intelが3.2%、IBMが2.23%下がっているのが目立ちました。

まとめ・コメント

今日の市場は、発表されたCPI(消費者物価指数)が予想よりも高かったため、インフレの懸念が高まり、それにより今後のFedの金利引下げに対する制約となるだろう、との懸念が高まったことが下落の主な原因だと思います。

一方で、金利引下げの恩恵を直接受けるファイナンスや住宅関連のセクターはそれ程大きく崩れませんでした。2009年後半までは住宅市場が厳しい環境にある見込み、とのFannieのCEOの発言もあったにも関わらず、意外と底堅い印象を受けました。

しかしWSJのGoldmanの記事はかなりインパクトがあると思います。これだけ、クレジットの問題で多くの企業が巨額な損失を計上している中、利益を大きく上げるとは、すごいと思います。今年は過去最高の利益となる見込みで、ボーナスも巨額な支給額となるとのことです。ちなみに、Goldmanの場合、社員の給料、ボーナス、その他福利厚生向けに、165億ドルの資金を用意していることを先週明らかにしています。これは、社員数でわった平均で、62万2000ドル(1ドル113円換算で、約7000万円ちょっと)とのことです。
Goldman breaks Wall Street bonus record

話を市場の方に戻すと、今日の下がり方は、戻す所が殆どなく、下がって終了しているので、ちょっと心配な下がり方でした。来週はいよいよ主要投資銀行の決算発表、そしてBestBuy, Circuit City, Nike, FedEx, RIMM, Walgreen, Oracle等、セクターを代表する企業も決算を発表します。これらの結果がどうなのかも非常に注目です。

来週が何とか落ち着いて終了してくれるといいのですが、、、私は、再来週からクリスマス休暇の予定です。

それでは、皆様、良い週末を!!

(後記)

後で、日本時間の土曜日の夜遅くに、今週続けてエントリーしたバフェット氏の話の最後の部分を投稿する予定です。また、この週末に最新のバフェット氏の話(FOMCの日のCNBCのインタビュー)に関してエントリーする予定です。バフェット氏の話にご興味のある方、こちらも必見だと思います。


今日(12月13日)の米国市場 

13-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13517.96, +44.06 (+0.33%)
Nasdaq: 2668.49, -2.65 (-0.10%)
S&P 500: 1488.41, +1.82 (+0.12%)

本日は、朝から昼過ぎまでは下落した状態でしたが、午後2時ごろから上昇に転じ、DOWとS&Pは昨日に比べて若干の上昇、Nasdaqは若干の下落で終了しました。

本日の主なニュース

Lehman Brothersが第4四半期の決算を発表しました。住宅ローン担保の証券で35億ドルの損失を計上したものの、他の事業の利益でカバーしたため、全体としては8億7000万ドルの利益、EPS1.54ドルとなりました。アナリストの事前予想の平均はEPS1.42ドルで、それを上回っています。 昨年第4四半期は9億8700万ドルの利益、EPS1.72ドルでした。売り上げは43億9000万ドルで、昨年同期比で3%下落しています。
関連記事: Lehman 4Q Profit Down, Beats Estimates

上記だけを見ると、かなり良かったように思えます。実際にかなり健闘したと思います。しかし、第3四半期の決算発表時に、CFOのChris O’Mearaは、「クレジットの問題の調整は峠をこしたと思う」といった主旨の発言をしていました。その後、新たな損失の計上を見込む発表をしています。結果として、峠は越してはいなかったわけです。(この様な発言は(第3四半期の損失が底の様な)、他の会社もしていました。)今回は、「我々は、ここが底だ、といった様な、楽観的な考えをしない様にしている。」と発言しています。この先、数四半期は厳しい状況が続く可能性を示唆しています。
関連記事: Lehman earnings fall 12 percent

Lehmanの株価は、本日変動が大きく、一時はかなりの下落となっていましたが、午後に値を戻し、前日比で0.73%の下落で終了しています。

商務省の発表した、11月の小売販売の結果は1.2%の上昇で、アナリストの予想の2倍で思いの他、良い結果でした。また、労働省が発表した、PPI(Producer Price Index)は、ガソリン価格の上昇もあり、アナリストの事前予想1.5%の上昇に対して、3.2%の上昇となりました。これは、1973年8月以来で、最も高い月の上昇率でした。

この結果-‘高いインフレ率と予想以上に良かった消費者セクターの結果’から、Fedの更なる金利の引き下げの可能性は下がったとの見方がある様です。
関連記事: Gasoline prices boost retail sales, inflation

グリーンスパン氏がインタビューを受け、リセッションになる可能性は高くなってきていると発言したとのことです。
関連記事: Greenspan: Odds rising for a recession

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 日中は、大きく下落したところが多かったのですが、その後大きく戻して若干の下落で終了したところが殆どです。

(住宅) 主要な企業の多くは、若干の上昇で終了しています。

(小売) 主要な企業の多くは、下落しているところが殆どです。Wal-MartとBest Buyは上昇しています。セクター下落の要因としては、ShopperTrakのレポートで12月の客足が悪いとの発表があったことが影響している様です。
US store traffic falls as shoppers await discounts

(テクノロジー) 主力企業は若干下落しているところが多いように思えます。ただし、Microsoft, Cisco, Apple、Oracleは上昇しています。

まとめ・コメント

Lehmanの第4四半期の結果は予想以上に良かったと思います。ただし、上にも書いていますが、今回の発表時に、今後の見通しに関しては慎重な見方をしていることが、重要な点だと思います。前四半期の決算発表時には、かなり楽観的な見通しをし結果的にはまったくそうではなかったので、当然とも言えます。ARM金利凍結により、住宅ローン破綻件数がどうなるかは、今後の鍵となりそうです。今の時点では、破綻件数が劇的に減ると考えるのはやはり楽観的すぎると思うので、先行きにたいして慎重な姿勢を示すことは、妥当な発言だと思います。ある程度の楽観的な見方としては、金利凍結等によって、今後の破綻件数が大幅に減り、第4四半期に多くの損失を計上することによって、クレジットの市場の混乱が収まってくる、といったシナリオもあるかと思います。

Goldmanは第4四半期は損失はないと発言しているので、今日のLehmanの結果を見ると、もしかすると予想以上に良い可能性もあるかと思います。ただし、Morgan StanleyとBear Stearnsに関しては、予想以上に悪い可能性もあると思います。Morgan Stanleyは前回の四半期決算の発表時に、Lehmanと同様にクレジットの問題は底をうった、との楽観的な見方を示していたのですが、こちらは、Lehman以上に悪いことが予想されており、今回、今後に対してどの様な見方をしているのか注目されます。恐らく、かなり慎重、または、悲観的に近い発言をする可能性もあると思います。決算の結果と今後の見通しによって、株価は極端に変動する可能性は高いと思います。

テクノロジーに関しては、ここにきてCiscoがかなり値を戻してきています。また、Microsoftも順調に値を伸ばしてきています。これらの企業は、来年も安定した収益が見込まれ(特にMicrosoft)ので、見直しの買いが入っているように思えます。ただ、Microsoftに関しては、既にある程度高い水準にあるので、これ以上の上昇余地は全体の市場環境、景気等によると思います。

昨日今日の市場の動きを見ていると、一日の値動きは荒いところもありますが、思いの他市場は底堅く、また、落ち着いて動いている気がします。大きなサプライズがなければ、市場全体の水準としては、その日ごとの変動はあったも、最終的にはあまり大きく変わらずに、年末まで行く可能性もあるのでは、と思います。

もちろん、来週の投資銀行の決算結果が予想以上に良く、来年に対しても明るい見通しを示せば、市場が大幅に上昇すると思います。いづれにせよ、来週の投資銀行の結果は、注目です。

(追記) 昨日少し書きましたが、新しい無線LANのルーターを買ってきて、悪戦苦闘の末、セットアップ完了しました。今までのルーターは、7年前から使っている802.11bだったのですが、今回801.11n対応のものにアップグレードしました。設定までは時間がかかりましたが、心なしか反応が早くなった様な気がします。(DSL自体は2Mbps程度なので、無線LANのスピードは関係ないと思っていたのですが、、、)セキュリティーもWPAにアップグレードできたので個人的には満足しています。これで、少し生産性が向上してくれれば、昨日今日使った時間も意味あるものになると思います。いずれにせよ、無線LANの環境が復帰してちょっとほっとしています。


今日(12月12日)の米国市場 

12-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13473.90, +41.13 (+0,31%)
Nasdaq: 2671.14, +18.79 (+0.71%)
S&P 500: 1486.59, +8.94 (+0.61%)

本日は、朝にFedが新たな流動性を高める計画を発表し、昨日の下落分を一気に取り戻す形で上昇して始まりましたが、その後は下落へと転じ、最後に少し戻して終了しました。

本日の主なニュース

FedがECBやThe Bank of England, The Bank of Canada, the Swiss National Bankと共同で’TAF (temporary term auction facility)’を発足させることを発表しました。これは、Fedが短期のディスカウント・ウィンドウを利用して保障した様々な債権・証券をオークションにかけて、それを短期貸付に使用する様なアイディアとの事です。最初のTAFのオークションは12月17日に200億ドルを、続いて20日にも200億ドル行う予定との事です。また、外国為替スワップ・ラインをECBとthe Swiss National Bankと共同で発足するとのことです。
FRBニュースリリース

Bank of Americaが第4四半期の見込みのアップデートを発表しました。クレジット関連の33億ドルの赤字損失の計上等により、第4四半期の収益は最終的には黒字であるものの、かなり厳しい状況にあるとの見方を示しました。株価は本日2.73%下落しています。
UPDATE 2-Bank of America sees disappointing fourth quarter

Wachoviaが第4四半期に(住宅)ローンのロスとして10億ドルを計上する見込みであることを発表しました。前回の発表では5億ドルから6億ドルの見込みだったものを引き上げています。Wachoviaの株価は本日3.38%下落しています。
Wachovia boosts Q4 loan loss provision estimate

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 今日は一日の中で大きく変動した株が多かったです。主要投資銀行は、上昇したところが多いですが、上げ幅はそれ程でもありません。

(住宅) かなり大きく変動し、結果としては少し上がって終了したところが多かったです。

(小売) 上がったところと、下がったところがありますが、それ程大きい変動ではないです。

(テクノロジー) 主要な企業の株は上昇したところが多かったですが、上げ幅は大きくありません。

まとめ・コメント

FOMCの金利引下げ発表後の一日後にFedは流動性の問題に対する対策として新たにTAFを発表しました。これは、新しい試みとのことで、実際の効果がどれ程なのか、未知な部分もありますが、通常のディスカウント・ウィンドー使用した、Fedからの直接貸し付けよりも、対象になる企業が多く、借りやすくなっているようです。そうであれば、ディスカウント・レートを50bp下げるよりも、実質的な効果は高いはずで、実際、Fedのメンバーはインタビューを受けて、その様な主旨の回答をしています。

この発表の後、今日の市場は大幅に上昇して始まりましたが、その後はかなり下がりました。一日の変動幅も大きく、市場としても方向性があまりはっきりしない様な状況でした。今週に入ってからも月曜日のUBS、WaMuの発表に加え、今日のBoAとWachoviaの発表など、クレジット関連の損失は大きくなる一方です。大きな損失を発表して、第4四半期でこの様な損失は打ち止め、または峠を越した、といった様な形になればいいのですが、どうもあまり簡単に収まる状況ではない、との見方が強くなってきている様です。

一方で、非常に感覚的なのですが、今日の市場の動きは大きく変動はしたものの、意外と底堅い様にな印象を受けました。言い換えると、悲観的な心理状況が蔓延しているような状況ではなく、慎重に今後のトレンドを見極めようとしている様なイメージを受けました。

ただし、市場が短期的にどう動くか、といった事は、不確定要因が多く、誰も確実に予想することはできないので、自分としてもあまりこだわって考えていません。中長期的にどうなるのかが、最も気になります。来年第1四半期までの仕込みは既に終わっているのですが、その後の投資戦略はまだ未定です。私の場合は6ヶ月から1年先の状況を見越して仕込むものがあるので、それを判断、計画を立てる時期が近づいてきています。

昨日のエントリーその他で書いていますが、明日から来週にかけては、主要投資銀行の決算発表や米国国内景気動向を占う指針等も発表予定なので、引き続き注目していきたいと思います。

(後記) 今日、突然家のインターネットの接続ができなくなりました、色々検証した結果、どうやらワイアレス(無線LAN)のルーターが壊れてしまった様です。DSLを使っているのですが(ところで米国のブロードバンドは日本と比べ物にない位,遅いです)、DSLのモデムは悪戦苦闘の末、動作確認をし、現在、ケーブルを直接つなげてインターネットにつないでいます。普段は当たり前に使っているのですが、無線LANのありがたみを痛感しました。明日、ルーターを買いに行ってきます。買いに行く時間がもったいない、と思うのですが、しかたがありません。今日のこの問題でも自分の時間を数時間も費やしてしまい、非常にストレスがたまりました。まあ、市場の方が大きく崩れることなく、若干戻したので、気持ち的には多少楽でしたが、、、皆様、更新が遅くなってすみませんでした。

後、バフェット氏関係で、新しい話を近日中、(もしかしたら今日)投稿する予定です。

今日(12月11日)の米国市場 

11-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13432.77, -294.26 (-2.14%)
Nasdaq: 2652.35, -66.60 (-2.45%)
S&P 500: 1477.65, -38.31 (-2.53%)

本日は、FOMCの結果発表まではじわじわと小高く上昇していましたが、発表後一気に下落して終了しました。各主要インデックスは2%を上回る下落となっています。

本日の主なニュース

今日の一番のニュースは、当然ながらFOMCの結果です。金利引下げ幅は、大方の予想通りの0.25%でした。事前の予想で、25bpに加え、ディスカウント・レートを50bp引き下げる見方が(強く)あったので、Fedがディスカウント・レートを50bpに下げなかったことが市場の失望を買ったとの見方があります。今回の表決は、賛成9票反対1票で可決されたとの事です。また、Fedは今後の金利引下げに関しては、状況に応じて柔軟に対応する姿勢を明らかにしています。
関連記事: Fed lowers rates, Wall Street tumbles

Fannie MaeとFreddie MacのCEOがアナリスト向けにミーティング(カンファレンス・コール)を行ったようです。FreddieのCEOのRichard Syron氏は、来年以降に現在発表した損失に加え、新たに55億から75億ドルの損失を被る可能性があることを明らかにしました。また、Fannie CEO のDaniel Muddもアナリストとのカンファレンスコールで、2008年は非常に厳しい年になるとの見方を示し、住宅ローンの破綻と担保物件の差し押さえについては、記憶にある中で最悪の状況であると語っています。
関連記事: Fannie, Freddie chiefs see tough 2008

GEが2008年の収益見込みを発表しました。GEによると、GEは2008年の収益見込みとして、利益が最低でも10%の上昇となると見込んでいるとのこです。2008年のEPSは2.42ドルを見込んでおり、これは事前の予想のコンセンサスの2.49を下回っています。GEの株価は本日1.02%の下落で全体の落ち込みに比べると堅調でした。
関連記事: GE sees 2008 profit up at least 10 percent

TIが第4四半期の収益見込みを50セントから54セントに修正することを発表しました。以前の見込みは48セントから54セントだったので、下限の引き上げといった形になります。TIの株価は本日0.8%上昇しています。
関連記事: TI shares up on improved outlook

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 全般的に大きく下落しています。下落が目立ったのは、Countrywide 9.43%, Morgan Stanley 8.13%, Lehman 6.87%, Goldman 5.82%, Merrill 5.78%, WFC 5.73%, Wachovia 5.65%, それぞれ下落しています。

(住宅) こちらも全般的に大きく下落しています。DHI, KBH, CTX, LEN、BZHは10%以上下落しています。

(小売) 全般的に下落しています。大きく下がって目に付いたのは、KOHL’sが5.98%の下落でした。他、5%程度下がっている所も多く見受けられました。

(テクノロジー) Cisco、TIは上昇しています。GoogleとAppleは下落していますが、水準的には依然として高いところにあります。主要企業で大きく下がっているのは、RIMMで4.39%の下落でした。

まとめ・コメント

発表されたFOMCの金利引下げ幅は、予想通りの25bpでした。それにもかかわらず、市場は発表後に大きく下落しました。このことから推測すると、昨日のエントリーでも少し書きましたが、市場は50bpへの期待がかなり高かったのだと思います。ディスカウント・レートを50bp下げなかったため、との見方がありますが、それだけで、全面的に売られるのは理由としては弱い気がします。

ここ数日間、大きく上昇していたので、今日は下げましたが、インデックスを見た場合、今日の終値は、それ程低いわけではありません。参考までですが、11月末のDOWの終値は13371.72なので、それに比べれば上昇しています。何度かエントリーで書いていますが、これから機関投資家の取引、駆け引きが活発になると思います。

尚、私の言う機関投資家の定義は、“個人ではなく、企業体で投資を行っている投資家全てを指します"。Wikipediaの日本語版での定義と同じです。”機関投資家”に含まれるものは、生命保険会社、損害保険会社、銀行、信託銀行、投資銀行、証券会社 、総合商社、ヘッジファンド、投資ファンド、投資顧問会社、年金基金、その他の資産運用母体です。

米国では機関投資家の取引のシェアが非常に高いため、私のブログのエントリーでも良く書いていますが、機関投資家の動向・考え方をいつも意識しています。(公開しているデータを見たことがないのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです。) 

「機関投資家の取引」「ヘッジファンドの取引・動き」と表現した場合、日本の方で、投機的、仕手戦の様なものをイメージされる方もいらっしゃる場合もあるかと思います。しかし、個人的な印象、意見ですが、米国では、その様な動きは非常にマイナー(少数派)だと思います。ヘッジファンドも戦略に基づいて合理的な取引をするところがほとんどだと思います。

例として、今回のFOMCでは金利を引き下げることが確実視されており、その前に政府のサブプライム案が発表される等、市場環境的にFOMCまでは上昇する可能性が高かったので、ショート・ポジションを取り合えず解消しておく。また、市場全体として、FOMCまではダウンサイドよりアップサイドの方が多いので、取り合えずロングのポジションを拡大する。といったヘッジファンドの動きはある程度、想像できると思います。(もちろん、ヘッジファンドの種類にもよります。Quantsは、上記の様なアプローチは直接該当しません。) これにより、結果的に株価が多少上がることになりますが、それは、価格を引き上げるために誘導しているわけではないと思います。(当然、誘導されて買う個人もいると思いますが、数は多くない) 実際、ここ2週間で、株を新規購入する様な、個人投資家はそれ程多くないと思っています。

今回のFOMCの発表結果は、予想される範囲の中では、比較的アップサイドのない形(アップサイド例:ディスカウント・レートは50bp、または、FFレートも50bp引き下げ、等)となりました。

機関投資家としては、FOMC発表後、年末に向けたウィンドー・ドレッシングでも(ほぼ確実に)売られる可能性が高い住宅セクターに関しては、ロングは縮小・解消、ヘッジ・ファンドはショートを積極的に積み上げたのではと想像しています。多少似た様な考え方での動きが、ファイナンス、小売でもあったと思います。

FOMCが発表され、これからどう市場が動くのか非常に重要な状況になってきてきました。 短期的に(12月末までに)、市場がどの様に動くのかを考えた場合、セクター別の動きで想像がつくものもありますが(例えば、住宅、小売は12月末までであれば、恐らく下落の方向性。小売に関しては企業間の明暗がありそう。)、不確定で尚且つ、市場全体にも影響が大きく、重要なのはファイナンス・セクターです。

ファイナンス・セクターは年初から見た場合は、大きく下げており、底なのでは、と言った見方も根強くありますが、私は底はまだまだ下だと思っています。ただ、買いだと思う層も多くあるので、上昇余地も大きいため、短期的にどう動くのかは、分かりません。とりあえずの目安は今週のLehmanですが、来週のGS, MS, BSCが大注目だと思います。特にGoldmanがどうなのか、だと思います。恐らく結構良い数字を見せると思っていますが、市場の期待も高いため、その期待に満たない場合は、市場は大きく崩れる可能性があります。

ここ数ヶ月、特に、ここ数週間のニュースを見ても、クレジット・マーケットの問題はかなり深刻で、さらに悪化する傾向にあることを示しています。続々と、新たな損失の発表が続いています。しかも、これで収まるわけではないはずなので、(来年もクレジット破綻は続く見込み)市場に対する見方がさらに大きく悪化・悲観的になる可能性は少なからずあります。

この不安要因を、表面上(実質的にもそうですが)覆い隠す効果があるのがFedの金利の引き下げです。また、今の時点で唯一と言っても過言ではない、市場の上昇を支える原動力=Fedの金利引下げ、です。実際、今回もFedの金利引下げの期待で、ここまで大きく戻してきました。市場は、次回のFOMCまでどのレベルまで、持ちこたえられるのでしょうか?かなり無理がでてきている様な気がします。

繰り返しになりますが、私はGoldmanがファイナンス・セクター全体を支える最後の砦だと思っています。(彼らもそれを十分に理解していると思います。) ファイナンス・セクターが崩れた場合、市場全体も大きな影響を受けると思います。Goldmanがどこまで踏ん張るかが、鍵だと思います。

バフェット氏の話-その3 (WSJより) 

(これは、Wall Street Journalの記事の邦訳です。昨日、一昨日のエントリーの続きです)

オマハ生まれ、オマハ育ちのバフェット氏は、 価格が低く、潜在価値の高い株を買うことを説いた“value”投資家の本家Benjamin Grahamの指導の下で、投資を学びました。彼は、1951年にオマハの彼の父親の経営する証券会社、Buffett-Falk&Coでブローカーになりました。それら3年後、ニューヨークでグラハム氏の下で働きました。1965年にバフェット氏は、マサチューセッツのNew Bedfordで設立された織物工場のバークシャーの経営権を手に入れました。その後、しばらくして、彼はオマハの保険会社National Indemnityを買収し、バークシャーに2000万ドルの資産を与えました。

数十年の間に、バフェット氏はGeneral Reや自動車保険会社のGeicoを含むいくつかの大規模な保険会社を傘下に加えました。彼は、ペンキ塗りのBenjamin Moore & Coから、下着メーカーのFruit of the Loom Inc至るまで、多岐に渡る製造や小売業の様々な会社も手に入れました。

その日、Freund氏と話をした後、バフェット氏はバークシャーの事業ユニットのトップ3人から電話を受けました。そのいづれの会話も長い話ではありませんでした。彼は、殆どの時間を、アドバイスすることではなく、聞くことに使います。「(Berkshireの子会社の)CEO達は私と話をしても、私から何をしろと言われるとは思っていません。」とバフェット氏は述べました。バークシャーが会社を買収する前提となる必要条件は、その会社の経営陣が下す判断を信じることです、と彼は言いました。

昼頃に、David Sokol氏(BerkshireのMidAmerican Energy HoldingsのCEO)から電話がかかってきました。Sokol氏は保留になっていたMidAmericanがPacificCorpを51億ドルの現金と43億ドルの借金をひきとる買収案を政府が許可したことをバフェット氏に伝えました。その時、バフェット氏は、受話器を彼の肩とあごで挟み、両手を頭の後ろに回して、Sokol氏の話にうなづいていました。

バフェット氏は、投資は長期で取り組み、その途中経過で多少浮き沈みがあっても、途中で投げ出したりしません。Sokol氏は、2004年の8月のミーティングのことを思い出していました。そのミーティングにおいて、彼はバフェット氏にIowaの事業において、酸化亜鉛のプロジェクトで、3億6000万ドルの損失を計上する必要がある、と言う話を伝えることを計画していました。Sokol氏は、(そのニュースに対する)バフェットの返事(反応)に驚愕しました。

「デービッド、人は誰でも、失敗することはあります。」

そのミーティングは10分で終わりました。

「もし私が彼だったら、私をとっくに首にしています。」とSokol氏は言いました。

「もし、あなたが失敗をしない(様にする)のであれば、あなたは決断をすることはできないでしょう。」とバフェット氏は言いました。

「それらについてゆっくり考えることもできないでしょう」 

バフェット氏は、彼がSokol氏が犯した失敗よりも、はるかに大きな失敗をしていると言いました。

(引用終わり)

最後のくだりを読んで、Sokol氏ではないですが、私も衝撃を受けました。これに関して語ると陳腐化してしまう気がするので、ここではコメントしません。

昨日、後一回で終わると書きましたが、あともう一回あります。

今日(12月10日)の米国市場 

10-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13727.03, +101.45 (+0.74%)
Nasdaq: 2718.95, +12.79 (+0.47%)
S&P 500: 1515.96, +11.30 (+0.75%)

FOMCを一日前に控えた本日、市場は上昇して始まり、その後若干の変動はあったものの、先週金曜日より上昇して終了しました。

本日の主なニュース

UBSが新たにサブプライム関連で100億ドルの損失を第4四半期に計上する見込みを発表しました。これにより第4四半期と、場合によっては、2007年通年も赤字となるかもしれない、との見込みです。この発表と平行して、シンガポールのGICが110億スイスフラン(約975億ドル)をUBSに投資することを発表しました。今回のGIC資金投入に際して、名前が非公開の中近東の投資家が20億フラン融資しているとのことです。

UBSは、11月の中頃まで第4四半期は黒字になるとの見込みを示していました。UBSの株価は本日2.34%上昇しています。
関連記事:
Subprimes Force UBS to Write Down $10B

マクドナルドが既存店の11月の売り上げを発表しました。結果は、売り上げが8.2%の上昇と好調でした。好調の要因は、朝食の事業が堅調だったとの事です。地域ごとでみた場合、ヨーロッパが10.8%も上昇しています。(米国内は4.4%の上昇で、こちらもまずまずだと思います) 株価は本日2%近く上昇しています。
関連記事:
McDonald's November same-store sales up 8.2 percent

Warburg Pincusが住宅ローン債権等の問題から資金難が噂されているMBIAに10億ドルの投資を行うことを発表しました。この発表で、MBIAの株価は本日13.17%上昇しました。
関連記事:
MBIA to Get $1 Billion Capital Infusion

市場終了後、Washington Mutualが住宅ローンとクレジット市場の問題から、予想されていた以上の損失(15から16億ドル)を第4四半期に計上する見込みと発表し、同時に、半分以上の営業所(店舗)の閉鎖と3100人の人員削減を発表しました。本日株価は、4.47%上昇しましたが、発表後のアフターアワーズで8%以上下落しています。
関連記事:
Mortgage crisis forces big cuts at WaMu

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 主要なところは全て上昇しています。大きく上がったのは、Countrywideで8.41%の上昇でした。WFC、BAC、JPMと言った主要銀行も3%前後の上昇でした。投資銀行系も同様に好調でした。

(住宅) 殆どが上がっています。上昇が目立ったのは、DR Horton 6.49%, Lennar 3.82%上昇しています。

(小売) ほとんが上がっていますが、上げ幅はそれ程でもありません。

(テクノロジー) あまり目立った大きな動きはありませんでした。一旦、大きく調整したAppleとGoogleは、再び過去最高の水準に近い所まで戻してきています。ここ最近Yahooの株価が思わしくありません。

まとめ・コメント

全般的に、明日のFOMCの発表待ちといった状況にあり、大きな動きはありませんでした。取引数量もやはり多くありませんでした。セクターとしては、ファイナンスセクターが今日も順調に値を上げています。UBSが100億ドルの損失を計上する発表にもかかわらず、株価は上昇し、セクターとしても、悲観的な受け取られ方はなかった様です。尚、UBS、MBIAに対する資金投入もセンチメントに貢献したと思います。

ただ市場終了後にWaMuが第4四半期の損失が当初予定されている以上(約2倍)の損失となること、営業所の閉鎖と人員の大幅な削減を行うとの発表があり、アフターアワーズで大幅な下落となっているので、これが明日どうなるのか、注目しています。恐らく市場全体への影響は大きくないと思いますが、やはりFedの金利引下げしだいと言う気がします。

市場の見方としては、25bpの可能性が高いとの見方の様ですが、ここのところのファイナンス・セクターの値動きを見ていると依然として50bpの期待が高まっている様に思えます。そのため、もし明日下げ幅が25bpだった場合に、ファイナンスセクター全体が失望売りとなる可能性はあると思います。

もし、50bpだったら、、、どうなるのでしょうか?取りあえずは、お祭り状態になるのでしょうか?ただ、もしそうなった時は、ショートの方も活発になる気がしますが、、、考えてもしょうがない(関係ない)のでお任せです。市場が大幅に上がるようであれば、予定通りポジションを落とす予定です。

明日だけでなく、その後の市場がどう動くか、トレンドはどうなるのか、注目です。週の後半に発表される11月の小売店販売状況、CPI、PPI等の経済指標も、FOMC発表後の市場トレンドを決める上で重要となると思います。特に小売店の販売状況は、米国国内経済の今後を占う上でも重要だと思います。更に、13日木曜日のLehman Brothers, そして来週の主要投資銀行の四半期決算発表と、これらのニュースの内容によって、短期的に市場が大幅に変動する可能性は高く予断は許しません。

恐らく、この1~2週間の間に、一旦、ショートポジションを解消する動きがかなりあったと思われます。その動きが市場の上昇の底上げに貢献していると想像しています。これで、Fedの金利発表の後、再びヘッジファンドやアクティブに運用するファンドマネージャーを中心として駆け引きが活発になると思います。当然のことながら、一部ではショートポジションの積み上げが活発に行われると予想しています。また、今年はウィンドードレッシングの動きも活発になることが予想されます。当たり前のことですが、皆、何とかうまく乗り切って、クリスマス、新年を迎えたいと思っていることと思います。

これらの動きによるいくつかのシナリオを考慮した上、冷静に対応しようと思っています。現時点では、余程大きく変動しない限りは、多少ポジションをいじる程度で乗り切ろうと考えています。自分としては、来週いっぱいを目安に取引は終了して、のんびりクリスマス休暇を過ごしたいと考えています。さてさて、どうなることでしょうか?

バフェット氏の話-その2 

昨日のエントリーの続きです。以下、昨日エントリーで引用したWSJの記事の邦訳です。

ここ数年もの間、全てのBerkshireの投資がうまくいったわけでは、もちろんありません。1998年に、バフェット氏は航空機の部分使用のリース会社のNetJets Incを、その会社の創業者との20分間のミーティングした後、7億2500万ドルの現金と株で買収しました。売り上げは急速に伸びましたが、その会社は、2003年に、ヨーロッパにおける厳しい競争の中、税引き前の損失として4100万ドルを計上したことを含め過去3年間、毎年赤字となりました。Berkshireが株式による4億2000万ドルで買収した靴の製造業のMaineのDexter Shoesは8年間低迷を続けました。そして、2001年の後半にBerkshireの別の事業部が吸収し、2億1900万ドルの損失を計上しました。

時折、その様な深刻な問題のため、バフェット氏は彼の干渉しないアプローチを放棄せざるを得なくなる場合があります。 数年前、Berkshireの再保険(保険会社が引き受けた保険の一部または全てを他の保険会社が引き受ける)の事業ユニットのGeneral Reにおいて、条件の悪い保険契約と複雑な金融派生(デリバティブ)製品による問題が表面化しました。バフェット氏は、株、債権、その他の証券に関する時価と密接に結びついた金融派生製品に対するその会社との関わりを減らす様に動きました。彼は、後に、それら(デリバティブ商品)を“金融の多量破壊兵器”だと呼びました。

今年の初め、取締り官がGeneral Reが2000年に行ったAIGとの取引に対して調査を開始しました。彼らは、AIGが投資家を欺くために帳簿の操作を行った疑いについて、そして、Berkshireの事業ユニット(General Re)の経営陣がその取引が不正なものであったことを知っていたかについて調査していました。バフェット氏は、調査官に対して疑いのある取引に関する詳細は知らなかったと答えました。調査官は、彼が不正に関わるどの様な告発も行っていません。

最近の水曜日の朝、ちょうど9時前に、バフェット氏は、ナンバープレートに“THRIFTY”(倹約な、と言った意味の他、繁栄、注意深い管理といった意味があります)と書かれたねずみ色の(slate: ちょっと紫がかった灰色)リンカーン・タウン・カーで、オマハのタウンタウンの駐車場に車を入れました。バフェット氏は、気力の衰えなどみじんも感じさせずに素早く歩いて、外には何も表示がない一階建てのBerkshireの本社のビルに向かいました。最近、医者の助言から、週に3日の個人トレーナーと運動する養生法を取り入れています。「私はいつも気分が良いです・」と普段の食事はハンバーガーとソフト・ドリンクに偏っているバフェット氏は言いました。

(コメント)今年のテレビのインタビュー(CNBCかFBNのどちらか)でバフェット氏は、「医者からワークアウト(日常の運動・トレーニング)をするか、それともハンバーガーをやめるか、どちらかにしなさい。」と言われて、ワークアウトをすることにした。と言っていました。

バフェット氏は、彼のアシスタントと簡単な会話をした後、急いで彼のあまり大きくないオフィスに入り、ドアを閉めました。そこには、コンピュータはありません。そして、株価を表示する機器や株の情報端末といったものもありません。彼は、テレビを無音声(ミュート)の状態にしたまま、ファイナンス・ニュースのCNBCに番組をセットします。バフェット氏は、外出の際、時々携帯電話を持ちますが、オマハでは携帯電話を使いません。彼は、電卓を机の上には置かず、殆どの計算を自分の頭でする様にしています。(することを好みます) 殆どの投資の判断に厳密・正確な数字は必要ない、と言っています。バフェット氏の机の後ろのキャビネットには、ウォールストリートの彼のブローカーに直通する二つの黒い電話があります。

バフェット氏がやっと落ち着いて席に腰掛けたところで、その二つの電話の一つが鳴りました。それは、彼の長年のブローカーのCitigroupのJohn Freundからの電話でした。Freund氏は、バフェット氏にBerkshire向けに積んでいる株式のポジションについて簡単に説明しました。「もし我々が数100万(株)買えているのであれば、それで結構です」とバフェット氏は言い、Freund氏にその日に彼がどれ位の株を買いたいのかの基準を与えました。(バフェット氏は、それがどこの株なのかについて明らかにすることは断りました)

その日の終わりまでに、バフェット氏はBerkshireの投資ポートフォリオ向けに14000万ドル分の株を購入しました。それは、多くのミューチャル・ファンドの総額に相当する額です。その様な大きな取引を行っているにも関わらず、バフェット氏の机には株の調査リポートの様なが散らかったりはしていません。「私は、アナリストや予言者を使いません」「もし私が使わなければならないとしたら、私はどれ(だれ)にすべきなのか分かりません」

Freund氏は、バフェット氏が株を買う際、彼は、他の投資家が判断する上で気にする事柄、例えば景気の状況などと言ったものにはあまり気を配らないと言っています。取引を行う上で「彼は、Fedが何を行おうとしているのか待ったりしません」、とFreund氏は言います。バフェット氏は、他の顧客よりも早く動きます。「投資コミッティー等はありません」「それが彼が即断できることを可能にしています」

バフェット氏は、Freund氏に多様な取引を行わせています。例として、2003年に、バフェット氏は中国の石油会社のペトロ・チャイナの株を購入しました。Freund氏は、香港の市場が始まるオマハ時間で午後9時にしばしばバフェット氏に電話をかけました。その時間は、通常バフェット氏が家でスウェット・シャツでリラックスしながらブリッジをオンラインで遊んだりしています。彼は、注文をするため、彼のゲームを中断します。

ある晩、2億株のまとまったペトロチャイナの株が市場に出た時、Freund氏はバフェット氏に彼がどの程度興味があるのか計るため電話をしました。「入札しましょう」とバフェット氏が言ったことをFreund氏は覚えています。その夜遅く、香港のブローカーはFreund氏に電話を折り返しかけてきて、バフェット氏向けに株を購入したことを告げました。Freund氏は、‘他の顧客であればその場合望むようなこと’、‘バフェット氏を起こし、取引の詳細を告げる’様なことはせずに、布団をかけなおし、再び眠りにつきました。 規定の申告によると、最終的にバフェット氏は総額4億8800万ドル分のポジションを構築しました。

バフェット氏は、一人の投資家として、“理にかなった”状態を維持する最良の方法として、意図的に湾岸(ウォールストリートを指すと思います)とは別の世界にいることを続けています。もし彼がある会社に投資することに興味を持った場合、彼は自分でファイナンシャルを勉強します。「私は、良い環境を作っています」「私がしなければならないことは、考えること、そして、他の人の影響を受けないことです。」

昨年、バフェット氏は、彼個人の取引口座向けに、買い始め、最終的に韓国の約20社の株を投資総額として1億ドル分投資しました。彼は、投資額はあまりにも小さいのでBerkshireのポートフォリオには適切でないと言っています。「離れて投資するものとして、これらはBerkshireの規模ではない」と語っています。

Citigroupがいくつかの顧客向けに用意した、韓国でまとめられた参考文書を一枚一枚を目を通しながら、彼は、(名前は明らかにされていない)それらの株を選択しました。その文書は、公開されている企業の情報が1ページにつきそれぞれ記載されているものです。「非常に低い収益倍率(注:低いP/E)、そして時として多くの余剰金と言うボーナスが追加されている見込みのある企業を探します。」と彼は述べています。株価が上昇した後、それらのいくつかは処分しています、一方で、彼はそれらはまだ安いと言っています。

(引用、一旦終わり)

今回も長い文章お付き合いくださいました方々、ありがとうございます。ちょっと中だるみ気味な部分もありますが、興味を引いた部分もあったかと思います。(なかったらすみません)以下の様な点、部分が私にとっては興味を引きました。

- バフェット氏の車とナンバープレート (プレートは米国では多少お金を払うと(高額ではないです)好きな文字を使うことができます。”THRIFTY"はバフェット氏らしい単語だと思いま
す。
- バフェット氏は仕事でPCを使わない (少なくとも2005年の時点では)
- バフェット氏はCNBCを見る(当時はCNBCだけでしたが、FBNも今年から始まったので、もしかしたら今はFBNかもしれません。)
- ペトロ・チャイナ株購入の部分 (これが2年前の時点だと言うことが重要だと思います。)
- 韓国の株購入の部分 (Citigroupがんばってますね。日本は?)

あと、もう一度で終わります。次の方が私にとっては印象的な話がありました。明日、エントリーする予定です。

バフェット氏の話 (WSJ記事より) 

お待たせいたしました。投稿予定していたWSJのバフェット氏関連の記事の第1弾です。

今週の半ば頃、‘投資を楽しむ‘でリンクされていた、NightWalkerさんのNightWalker's Investment Blogの「バフェット氏は韓国に夢中」と言うタイトルのエントリーを見て、バフェットさんの韓国投資に関して、少し調べてみようと思い、サーチしたところ、この記事を見つけました。

記事のタイトルは、“Warren Buffett, Unplugged”で、元々の目的の韓国の投資に関しては、簡単に述べられている程度だったのですが、バフェット氏の2005年当時の近況、投資手法、経営手法、いくつかの主要な投資案件(ペトロチャイナの話も入っています。)等、幅広く取り上げています。実は、この記事を読んで、初めて知ったことも結構ありました。以下は、そのいくつかの例です。

- Berkshireの従業員数
- バフェット氏のBerkshireの経営手法
- バフェット氏の投資の決断を下すまでのプロセスとその時間

少し長い記事なので、どの様に取り上げようか、考えたのですが、内容も非常に良くまとまっているので、全文を取り合えず、訳してみようと思っています。取り急ぎ、第1弾として記事の始めの部分を訳したものを以下に記します。最初の方は、割と一般にも知られている所なので、それ程の内容ではないかもしれませんが、、、私にとっては、ちょっと新鮮な驚きを覚えた箇所もありました。もしかするとかなり長い文なので、どの位の方がご興味を持って読んでくださるのか不安ですが、皆様にとっても、ご興味のある部分、参考になる部分があれば幸いと存じます。

Warren Buffett, Unplugged
By SUSAN PULLIAM and KAREN RICHARDSON
The Wall Street Journal
November 12, 2005

(以下は、上記WSJの記事の抄訳です。一部、英語と日本語での表現の違いの関係から、直訳ではなく、若干変更している部分があります。できるだけ本来の記事の内容に則したつもりですが、英語を読むのが苦でない方は、上記記事の原文を是非お読みください。)

ネブラスカ州、オマハ – 

億万長者で保険会社を経営するウォーレン・バフェットは、この夏、彼の事務所にいた時、今までに一度も聞いたことのない会社から、ファックスの文書を受け取った。その文書は、遊戯用の自動車を製造するインディアナのElkhartにあるForest Riverと言う会社の相談役からだった。 文書は、バフェット氏に会社を8億ドルで売却する提案だった。

バフェット氏が目にしたものは彼の好むものであった: その会社は大きな市場シェアを持ち、そして借金は少なかった。

翌日、バフェット氏は、Forest Riverに買収提案を行ないました。そして、それは創業者Peter Liegl氏に引き続き経営を任せると言うものでした。 一週間後に行われた20分間の打ち合わせで、彼はその案件を非公開の価格で買い取ることに合意しました。 打ち合わせの最後の取りまとめの時、バフェット氏は、Liegl氏に、年に2回以上の頻度で彼から連絡があることはないと言いいました。Liegl氏曰く:「自分の事業を売却することが、運転免許を更新するよりも簡単でした。」

何十年もの間、バフェット氏は、Berkshire Hathaway社を運営するのに、自分の直感に頼ってきました。1360億ドル(1ドル110円換算で約14兆9600億円)の巨大な投資を扱う彼の仕事のやり方は、他の近代の巨大な金融企業のものとは似ても似つかないものです。彼は、一日の殆どの時間を彼の仕事場(事務所の中)で過ごします。そこにはコンピュータはありません。彼は、ミーティングやアドバイザーを使用せず、投資法を定型化せずに、すばやい投資判断をくだします。また、彼はマネージャーからの頻繁な報告を求めません。時々、電話を取って、彼のブローカーに電話して、1億ドル(約110億円)またはそれ以上の取引をします。

つい最近の水曜日、彼は、たった13の電話、内一つは間違え電話、を受けただけでした。緊急の折要った話を彼の部下とすると言ったようなことはありませんでした。彼は、彼の友人のビル・ゲイツの誕生日パーティーに使う“Love Me Tender”に合わせた新しい歌詞の吹き替えに取り組む時間がありました。そして、(バフェット氏の住む)オマハの新聞配達の少年から教わった新聞投げのテクニックを披露したりしていました。

バフェット氏が年を取れば取る程---彼は8月で75才になりました---無駄を省いた最小限のアプローチが増え、それがBerkshireに対する疑問をさらに生んでいます。彼の後継者が、どの様にして、バフェット氏の頭の中のBerkshireのDNAを引き継ぐことができるのか?そして、Berkshireの子会社による問題視されている取引に対する調査によって目覚めた疑問、異なる(企業)運営方法がBerkshireをトラブルから救うのでは?等など。。。

バフェット氏は、近々に退任(引退)する様な計画はない、後任者の任命もするつもりはない、と言っています。 マイクロソフト最高経営責任者でBerkshireの取締役のゲイツ氏は、バフェット氏の真似することが困難な経営スタイルを賞賛しています。「彼の他に誰ができるか考えることは、すごく当惑を覚える難しい問題だ」

その不確実な部分は、一部の外部の人々にとって問題視されています。4月に、Fitch Ratingsは、75億ドルのBerkshireの高い投資グレードの負債の先行きのレーティングについて、”ステーブル(安定)“から“ネガティブ(否定的)”に変更した。クレジット・レーティングの会社FitchのアナリストのDonald Thorpeは、バフェット氏の才能/才覚は、簡単に置き換えることはできない、また、Berkshireの現在の投資戦略は彼がいなければ持続することはできない、と考えています。

バフェット氏の会社は大きくなり続ける一方、バフェット氏は、ここ数年の間で彼の日々の過ごし方は少し変わってきたと語っています。彼は、平日の殆どを、物事を考えたり、読み物をして過ごしている、と語っています。いくつかの意味深い電話の会話をし、たいていの日は、いくつかのBerkshireの子会社の経営者と話をしたりしています。彼は、打ち合わせは殆ど行いません。「何もこれと言った事柄・問題はありません」と彼は、彼の仕事場での日々について語っています。

バフェット氏は、個人の試算評価額として430億ドルを所有し、ゲイツ氏に次いで、世界で2番目にお金持ちです。かれの55年近い(投資の)履歴が、彼を歴代で最高の投資家の一人と見なされ、Berikshireの株主から絶大なる信任を受け、そして彼の動きを追従する多くの投資家達が現れています。

バフェット氏は、1951年から、一年で平均でおよそ31%の投資リターンを獲得している計算となります。Standard & Poor’s 500の同様の期間での平均リターンは、年11%です。1965年に1000ドル(約11万円)の投資をBerkshireにした場合、その価値は今日の時点で500万ドル(約5億5千万円)になります。過去10年間で、Berkshireの株価は3倍になっており、同じ期間のS&P500のリターンは2倍です。ここ数年、バフェット氏が市場の状況に対する用心から現金の保有額が増えており、そのため会社の伸びは緩やかになっています。

彼が31%を所有するBerkshire Hathawayは、巨大で複雑な事業を行っています。Coca-Cola, Wells Fargo, American Expressの大株主です。そして、保険、アイスクリーム、煉瓦等、多岐にわたる42の子会社を所有しています。

バフェット氏は、これらの会社は彼からの介入や企業戦略やゴールを統合するために削減を余儀なくされる様なことなくして、独自に経営されるべきだと考えています。

(コメント) 通常、企業を買収、統合する場合は、その企業への経営に介入、経営統合などによる人員削減等を行うことは一般的です。バフェット氏のアプローチはそれらとは、まったく異なり、ユニークだと思います。

このアプローチは、GEの経営最高責任者Jack Welch氏とは、一線を引くものです。Welch氏の場合、経営陣の分権化(非中央集権化)は行うものの、彼のマネージャー(各子会社経営陣、事業責任者)は厳格なゴールの達成を義務づけられ、細かくモニターされています。マイクロソフトの場合、世界中にある事業所、事業部は協力して、会社の製品がお互いにあったものになる様に、取り組むことが求められています。

Lipperにより追跡調査されている米国の株式のミューチャルファンド7063の内の上位8以外と比べ、どれよりも大きい(要は規模として、ミューチャルファンドのトップ10に相当する)Berkshireの450億ドルの株式投資ポートフォリオを運用する仕事は、殆どの投資会社のものと比べ、はるかにシステマチックではありません。Berkshireは、投資コミッティー(委員会)あるいはアセット・アロケーションのガイドライン(指針)といったものはありません。バフェット氏は、アナリストやアドバイザーと会ったりはしません。

その大きさにも関わらず、Berkshireはパブリック・リレーションズ(広報)、人事、投資家向け情報担当(IR)、また、法務部といったものを持ちません。四半期の投資家・アナリスト向けのカンファレンスコールは行っておらず、そして、将来の利益見込みなどを公表したりしていません。本社はたった17人の従業員だけです。

(Berkshireがそんなに小さい規模だとは知りませんでした。尚、Berkshireの子会社の総従業員数は、この当時18万人いた、とのことです。)

Berkshireの監査部はワン・ウーマン・ショー、53才のRebecca Amickの一人だけです。Berkshireの250億ドルの債権ポートフォリオと165億ドルの外国為替投資の取引を、44才のMark Millard、たった一人の従業員、がバフェット氏の指示を受け行います。

Marc Hamburg, 56才の最高財務責任者(CFO)が、Berkshireの42の子会社・事業部門が作成したファイナンシャルレポートを管理し、SECへの規定の報告を行っています。彼は、数週間前まで、ニュース・リリースを書いて、ファックス機を使用してメディアに送ったりもしていました。Hamburg氏は、7人の部下を抱えています。たいていの大きな会社の殆どが、彼の行う業務のそれぞれに対して、数ダースの従業員を抱えているのと比べるとはるかに少ない部下の数です。

バフェット氏は、会社のそれぞれの事業部門のトップに対して、彼向けに特別なレポート等を作ることは一切しないようにと言っています。一例としては、Berkshireが食品の卸売り供給業のMcLane社を2003年の5月に買収した時、バフェット氏は、Grady Rosier最高経営責任者に対して、その前のオーナー、Wal-Mart向けに作成した報告書と同じ形式でBerkshireに提出することでかまわないと言いました。Rosier氏は、バフェット氏は、詳細な情報を要求する様なことは一切されない、と語っています。「ウォーレンは私を呼びつけたりはしません。」と言っています。

最近Rosier氏は、二つの会社のジェット機について相談をしようとバフェット氏に電話をかけました。「ウォーレン、私は1981年製と1982年製の二つのLearjetsを持っています」「それらは、もう25年近く経過しています、そこで、私は新しい飛行機を買おうと思っているのですが、問題ありませんか?」とバフェット氏に尋ねました。
「それはあなたが判断することです。あなたが経営する会社の事です。」とバフェット氏に言われました。「Wal-Martも、我々を独立した会社として扱ってくれました。しかし、この様な形ではなかったです。」

(引用、一旦終わり)

長い文お付き合いくださいましてありがとうございました。

この記事で書かれている様に、バフェット氏の経営スタイルは、通常のものとは大きく異なります。私は知りませんでした。私は、Berkshireが買収により、多くの企業を傘下に治めていることは知っていましたが、経営に関しては買収前の状態を尊重し、細かい管理は一切しないと言うのは、読めば、バフェットさんらしいとは、思いますが、ちょっと新鮮な驚きを得ました。上に書いてある以外にも、経営陣とのやりとりで、興味深い話が以後続きます。また、Berkshireの従業員数が17人とは、、、びっくりしました。少数精鋭なのでしょうが、それにしても、驚きました。


この記事は、まだ、続きます。

今日(12月7日)の米国市場 

7-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13625.58, +5.69 (+0.04%)
Nasdaq: 2706.16, -2.87 (-0.11%)
S&P 500: 1504.66, -2.68 (-0.18%)

本日は変動幅も大きくなく、終値も昨日とほぼ変わらない値となっています。

本日の主なニュース

注目されていた雇用統計が発表されました。非農業の雇用件数は94000件の追加で、事前予想の80000件よりも良い数字でした。ただし、今週水曜日に発表されたADPの雇用状況がかなり良かったので、こちらの雇用統計も良いだろう、との認識が既にできており、5日水曜日に大幅上昇していたので、今日の発表結果はほぼ期待通りのレベルだったと思います。また、失業率は4.7%とと安定しており、事前予想のコンセンサス4.8%を若干下回っています。

Employment Situation Summary

今回の発表結果は、雇用は比較的安定しおり、景気が緩やかに失速しているものの、それ程、ひどい状況にはなっていないことを示しています。ただし、非常に良いというわけではないので、Fedの利下げを阻害するものではない、との認識が殆どの様です。一方、それ程、悪いわけでもないため、来週のFedの利下げとしては、一旦(期待も含め)高まっていた50bpの利下げの可能性は低くなったとの認識も多かったようです。

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 下落している方が多い様に思えますが、下げ幅はそれ程でもありません。

(住宅) 昨日は殆どが10%以上上昇しましたが、今日は少し(数%程度)下落しているところが多いように思えました。

(小売) 上昇しているところと下落しているところに分かれています。どちらもそれ程大きな幅の変動ではありません。

(テクノロジー) 上昇しているところと、下落しているところに分かれていますが、下落の方が多かったです。変動の幅はこちらも大きくありませんでした。

まとめ・コメント

雇用統計は、ほぼ予想通りの数値に収まったため、市場自体は大きな混乱・変動はありませんでした。上にも書きましたが、それなりに良い結果だったため、景気が底堅いものを示したことは良い材料、一方で、利下げに対しては、50bp下がる可能性は低いのでは、との見方が強まった様に思えます。後は、11日のFOMCの結果を待つ、といった状態だと思います。

恐らく、月曜日もそれ程、大きな変動はないのでは、と思います。50bpに対する期待が多少なりとも下がったことは、25bpの場合の(市場の落胆による)下落のダウンサイドのリスクが減ったことを意味し、また、50bpであった場合のアップサイドが上がったことを意味すると思います。

来週は、やはりFOMCの結果が大注目ですが、週の後半に発表される11月の小売店販売状況、CPI、PPI等の経済指標も、FOMC発表後の市場トレンドを決める上で重要となると思います。特に小売店の販売状況は、米国国内経済の今後を占う上でも重要だと思います。

それでは、皆さん、良い週末を!!

サブプライム救済案に対する投資家の意見 

木曜日にブッシュ大統領が発表したサブプライムローン金利凍結に対する投資家の賛成、反対の票の集計と意見の掲載を、Wall Street JournalのForumで行っています。

結果は、私がこのエントリーを書いている時点で、84%が反対の圧倒的な結果です。(今の時点での総投票数は、約8200) 掲示板に多数の人が意見を書き込んでいますが、そちらも否定的なものが殆どです。書いてある内容も、まともなものが多いです。賛成の方は、レーティングが低くなっているのも、興味深いです。この件に関する投資家の見方が圧倒的に否定的なのが伺われます。

それにもかかわらず、なぜ今日の市場は大きく上がったのか?これに関する私の意見は、一つ前のエントリーのコメント欄に書いています。(コメントを書いたのは、夜中の2時過ぎだったので、コメントがまともだと良いのですが、、、乱文でしたらお許しください)

以下のリンクをクリックすれば、最新の結果が見れます。
Do you support the Treasury's plan to freeze rates on some mortgages?

(お役に立てる様な情報でしたら、クリックしていただければ幸いです。)
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今日(12月6日)の米国市場 

6-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13619.89, +174.93 (+1.30%)
Nasdaq: 2709.03, +42.67 (+1.60%)
S&P 500: 1507.34, +22.33 (+1.50%)

大幅に上昇した昨日に引き続き、本日も小高く始まり、その後は安定し、ブッシュ大統領のサブプライム救済案の発表後、再び上昇に続け終了しました。 この二日間でNasdaqとS&Pは3%以上の上昇、Dowも2%の後半と大きく上昇しました。

本日の主なニュース

ブッシュ大統領がサブプライム救済案に関する声明を発表しました。内容は、ほぼ事前の予想通りでした。救済案に関する概要は以下の通りです。サブプライム・ローン利用者に対して、3つの選択肢を提供することを骨子としています。

一、 現行のローンから、新しい住宅ローンへ借り替える
二、 FHASecureローンに移行する
三、 現行の金利を5年間凍結する。

また、これら(HNA)の計画により、120万の住宅所有者が救済の権利を得ることができる見通しであると語っています。
ホワイトハウス・ニュース・リリース

ブッシュ大統領は、これらの救済策は、8月に発表された以下の方針に引き続いたものであるとしています。

1. FHA(Federal Housing Administration: 政府の機関)がFHA-Secureと言うプログラムを開始する。このプログラムは、米国の住宅所有者で、良好なクレジット履歴を持ちながらも、現行の住宅ローンの支払いができない人に対して、FHAで保障された住宅ローン(FHA-Secured mortage)に借り換えを行う。

2. 州政府と協力して、税制を一時的に変更して、住宅ローン借り換えに伴う税金徴収の免除を行う。(現行の場合、返済に窮する住宅ローン利用者が、借り換えに際して、住宅ローン供給会社が負債の一部を免除した場合、その部分が収入とみなされ課税の対象になる)

3. ブッシュ政権が、破産退避イニシャチブ(foreclosure avoidance initiative)を発足する。これは、返済に窮する債務者の借り換えを見つける手助けをするもの。

http://www.hud.gov/content/releases/pr07-123statement.cfm

関連記事:Bush unveils plan to slow home foreclosures

住宅ローン銀行協会(Mortgage Bankers Association (MBA))が、第3四半期の米国の住宅ローンの遅延は、過去20年で最も高くなり、破産件数は過去最高に達しているとの発表を行いました。MBAプレスリリース
関連記事:Home foreclosures hit record high

米小売大手のTargetが、11月の既存店の売り上げが昨年同期比で、アナリストの予想の3%を下回る1.1%の上昇に留まったことを発表しました。 また、12月の売り上げに対しても、悲観的な見方を示しました。これにより、多くの株が上昇する中、Targetの株は7.58%下落しました。
関連記事:Target warns on December sales

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 殆どの企業の株は上昇しました。Countrywide 16.12%の大幅な上昇。Freddie Macも昨日の7.3%に続き今日も7.01%上昇。Fannie Maeも7.22%の上昇でした。

(住宅) 殆どの企業の株が10%を大幅に超える急上昇をしています。本日、決算発表を行い、会社創立以来、初めての赤字転落を発表したToll Brothersは予想されていた赤字額よりも少なかった事もあり、13.03%上昇しています。それ以外の主要企業で目立ったのは、KB Home 16.14%, Lennar 15.26%の上昇、他の大手も10%以上上昇しています。

(小売) Target以外は、殆どが上昇しています。

(テクノロジー) 今日も、全般的に順調でした。

まとめ・コメント

ある程度想定していた範囲内にはありますが(当然、上限に近い)、今日の上昇は余りにも楽観的に上昇している様に思えてなりませんでした。救済案の内容は、事前の予想通りで、救済案によってどの程度改善されるのか、と言う点ではまだ不透明な状況です。 さらにMBAの発表は現在の住宅ローンの状況が非常に悪化していることを示しているにもかかわらず、こちらの悪いニュースは、今日の市場には一切反映されませんでした。

米小売店のターゲットの売り上げ不振の発表に関しても、ターゲット一社の株価が下落しただけで、それ以外は上昇、と言うのも、ちょっと行き過ぎなのではと思います。ご存知の方も多いと思いますが、Targetは米国で最も成功している小売雑貨の大手の一社です。非常に優良な会社です。ここが悪いと言うのは、市場全体が悪くなっていることを示しているはずにも関わらず、少なくとも今日の時点では、この様な考え方で市場は動いていません。

これで、明日発表の雇用統計が良かった場合は、さらに上がるのでしょうか?そして、来週11日にFedが0.5%引き下げを発表したとしたら、、、、今日の勢いは、これらを完全に前提したものではないと思います。と言うことは、もしも雇用統計とFedの金利引下げが期待する様な良い結果となった場合は、さらに上昇する可能性も高いと思います。一方で、プロは利益確定を、てぐすねを引いて待っている様な気がします。

今の市場の状況は、高性能な武器を多量に所有する戦闘のプロががんがん弾を撃っている所に、素人も小さな武器を持って、参加している様な状況の様に思えます。自分は現時点では見物している様な状況です。良くも悪くも、予断を許さない状況になってきていると思います。大怪我をしないで、何とか、来年につなげる様にしたいと思います。

(後記)

昨日、バフェット氏の関連の記事を近日中に投稿を予定していると書いた所、今の時点で6つも握手ボタンをいただいております。(私のブログの中では多い方) ちょっとこれは、予想外の反応でした。私のブログを読みに来てくださる皆様の、バフェット氏関連の情報への興味が非常に高いことを痛感しました。

投稿予定についてのエントリーを書いた理由は、記事を読んで非常に感銘を受けたことと、事前に予告しておけば、常時、私のブログに立ち寄られない方に、事前にお知らせしておいた方が良いのでは、と思ったためなのですが、ご興味をお持ちの方が多いことが分かり、うれしい半面、お待たせすることになってしまい申し訳なく思います。

記事に関しましては、日本の土曜日か日曜日中には投稿する予定です。お待たせすることになってしまい、申し訳ありません。今しばらくお待ちください。

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投稿予定(バフェット氏関連) 

WSJの記事で、バフェット氏に関する素晴らしい記事を偶然見つけました。数年前の記事なのですが、内容的に非常に興味深く、感銘を受けました。古さは感じません。(バフェット氏関連を良くご存知の方なら、十分ご理解いただけると思います)

今週週末(米国時間なので日本の日曜日中くらいまでに)までに取り上げる予定です。バフェット氏関連にご興味ある方、必見だと思います。(もしかしたら、もの凄く有名な事かもしれませんが。。。)乞うご期待下さい。

今日(12月5日)の米国市場 

5-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13444.96, +196.23 (+1.48%)
Nasdaq: 2666.36, +46.53 (+1.78%)
S&P 500: 1485.01, +22.22 (+1.52%)

ここ数日、慎重な状況が続いていた市場ですが、本日朝発表されたADP雇用統計の11月のデータが思いの他良く、それにFedの金利引下げ観測が強まり、大幅に上昇、昼過ぎから一旦は下落したものの、再び上昇となり、昨日に比べ大幅な上昇となりました。テクノロジー株は非常に順調でした。

本日の主なニュース

ADP雇用統計の11月の求人件数は18万9千件で、事前予想の3倍以上でした。このニュースにより、労働省が今週金曜日発表予定の非農業の11月雇用統計も現行の予想以上に良いのではないかとの期待が一気に高まりました。
関連記事: Private-sector Nov jobs growth best in a year

第3四半期の労働生産性は、前回発表の暫定値の年換算4.9%増から6.3%増に修正されました。また、10月製造業受注も0.5%のアップとなりました。
米労働省ニュースリリース: Productivity and Costs, Third Quarter 2007, Revised
Census Bureau, Manufacturers’ Shipments, Inventories and Orders (M3)

一方、11月の全米ISMの非製造業の景況指数は、10月の55.8から54.1に下落しています。事前予想は、55でした。この指数は、50以上の場合は上昇を示しています。

ブッシュ大統領が、サブプライム救済策の金利の凍結案の概要の声明を、明日午後1時40分に発表する予定との事です。
関連記事: 
Bush to make housing statement on Thursday
Bush to outline 5-year rate freeze plan: sources

製薬業大手のBristo-Myersが、この先3年間で、全従業員の10%を削減し、半分以上の向上を閉鎖する大規模なリストラクチャリングを行うことを発表しました。このリストラにより、15億ドルの新たなコスト削減となり、2010年までの間、年間最低15%の利益増を達成するとの見込みを示しました。
関連記事: Bristol to cut jobs and close plants

ケーブルTVのサービス会社全米最大手のComcastが、2008年の売り上げ見込みを引き下げました。理由として、競争の激化と景気のプレッシャーから顧客数が減少するだろうとの予想を示しています。この発表により、Comcastの株価は、10%以上の下落となりました。また、他のケーブルTV会社も影響で大きく下げています。
関連記事: Comcast sees customer loss in 2008

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 殆どの企業の株は上昇しています。Freddie Macが7.3%と大きく上昇。それなりに大きく上昇したのは、Citigroup 3.5%, Fannie Mae 2.7%でした。投資銀行系はほとんどが、上昇していますが、それ程ではありません。Bear Stearnsは少し下落、Morgan Stanleyは変わらず、E-Tradeは3.81%下がっています。

(住宅) 全般的に上昇しています。 Beazer Homesが6.62%, DR Horton 5.07%と大きく上昇しています。それ以外の主要な企業の株もそれなりでした。

(小売) 殆どが上昇する中、カジュアル系のアパレル関係はなぜか下落しています。(ANF, GPS, PSUN等) ただし、下げ幅は大きくありません。

(テクノロジー) 今日も、全般的に順調でした。特に良かったのがハードディスク・ベンダーの大手2社、。Seagate 6.21%, Western Digital 7.76%上昇しています。 特にWesternは、アフターアワーズでも6.5%も上昇しています。Intelはアナリストのアップグレードをきっかけに3.46%の上昇でセクター全体の上昇機運を引っ張ったと思います。NVidia 5.19%、Broadcom 5.47%, Apple 3.16%, それぞれ上昇しています。一方、RIMM、Yahooが下落しているのが目を引きました。

まとめ・コメント

今日の市場は、ある意味非常に分かりやすい動きを見せていたと思いました。セクター別、企業毎の株価の動きをみると、機関投資家が中心となって活発に動いている様に思います。

市場はここ2日間慎重になっていて、このまま来週のFOMCまで市場が動かずに我慢できるのか?というのが、個人的にあった興味なのですが、案の定、フライング気味に積極的な買いが行われたように思えます。(出遅れればそれだけ不利、先に動くこと方が有利とも考えられるので、当然とも言えます)今日の経済指標は、従来であればそれ程株式市場の動きに与える影響は大きくないものが殆どだったのですが、予想外によかったADPの雇用統計により、金曜日発表予定の労働省の雇用発表も良いだろうとの見込みが強まりました。また、それ以外の景気指標も良い状況を示しており、センチメントの向上に貢献したと思います。

明日、木曜日は、ブッシュ大統領がサブプライム対策案を発表し、翌金曜日は、雇用統計でそれも良くなりそうだ、そして、来週はFedの金利引下げ、最低でも0.25%もしかしたら0.5%かも?、といった事を考慮すれば、少なくとも、今週から来週にかけては上昇するだろうとの見方は当然で、機関投資家は、今年のパフォーマンスアップの絶好のチャンスとばかり、安心してこぞって買いに走ったのではと思います。

プロの動きとしては、短期的に上昇することを目標とする場合は特に下落するリスクが高いものははずす。決算結果発表を約2週間後に控えている投資銀行系は取り合えずはずしておく。サブプライム対策案とFedの金利引下げがあるので、恩恵を得るFannie MaeとFreddie Macは取り合えず買っておく。一旦利益確定しておいたテクノロジーの株の中でも、下落リスクの低いものを狙って買う。といった動きがあるのでは、と思いました。

市場は、ひとまずは順調に動いているように思えます。個人的には、この勢いが果たして、来週まで続くのか、それとも、ネガティブなサプライズによる反動があるのか、Fed金利発表後に市場はどう動くのか等、引き続き注目していきたいと思います。

自分としては、週末に書いたエントリー、シナリオ予測と12月の投資戦略に基づいて、どの様に動いても冷静に対応できる様に準備しようと思います。

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11月の投資パフォーマンス 

11月の私の日米のポートフォリオの投資パフォーマンスの結果です。
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今日(12月4日)の米国市場 

4-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13248.73, -65.84 (-0.49%)
Nasdaq: 2619.83, -17.30 (-0.66%)
S&P 500: 1462.79, -9.63 (-0.65%)

昨日に続き、本日も市場は、弱含みで推移しました。変動の幅は、大きくありませんでした。しかし、NYSEの取引数量は今日は33億株で積極的に取引されたようです。Nasdaqは昨日とほぼ同じレベルの約20億株で、昨年平均の20億2000万株とほぼ同じでした。

本日の主なニュース

先週から話題となっている、サブプライム救済案(金利リセット凍結)に関して、効果を疑問視する声や訴訟等の問題が発生するのではといった懸念が高まってきている様です。
関連記事: Big hurdle for subprime bailout: Who to help?

製薬会社のMerckが2008年の収益の見通しを発表しました。08年の利益見込み額は、一株当たり3.28ドルから3.38ドルで、アナリストの予想平均の3.37ドルは範囲内ではありますが、ほぼ上限のほうだったため、市場関係者から失望を買い、午前中は下落していましたが、その後戻して、昨日比若干の下落で終了しています。Merckの株は、今年35%も上昇しており、Dow Jones Industrialの中で株価が最も伸びている企業です。
関連記事: Merck 2008 outlook range mostly below expectations

航空会社のDelta AirとSouthwest Airlinesが、燃料費の高騰によるコストの増加や景気の減速による需要の低下が予想され、今後かなり厳しくなるとの見込みを発表しています。Deltaは、燃料費の高騰から赤字に転落する可能性があるとの見込みを発表。Southwestは、航空輸送枠の増強を当初の予定の半分に減らしています。Southwest CEO Gary Kelly氏は、「景気の失速を示す兆候が増えてきており、それが顧客の需要への影響を与えると予想、また、燃料費の高騰と併せ今後の見通しに対して懸念を抱いている」と語っています。
関連記事: Delta, Southwest warn on fuel, demand

Dellが、100億ドルの自社株買い(stock buyback)を行うことを発表しました。発表後、株価は上昇したものの、その後下落に転じ、昨日終値に比べ1.42%の下落で終了しています。
関連記事: Dell to buy back $10 billion in stock

Fannie Maeが、70億ドルの優先株を売却し、来年第1四半期の配当を30%削減することを発表しました。株価は、本日2.95%下落、発表後のアフターアワーズでさらに約2.5%下落しています。
関連記事: Fannie Mae to sell $7 bln stock, cuts dividend

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) セクター全般として、それなりに下がっています。下落が目立ったのは、Goldman Sachs 5.14%, Bear Stearns 4.87%, Morgan Stanley 4.34%, それぞれ下落しています。Countrywideは今日は取引数量は少なかったのですが6.37%下落しています。E-Tradeは今日も下落し、4ドルを切りました。

(住宅) 全般的に下落しています。 昨日16%近く上昇したMeritage Homesは7.82%下落、Lennarも5.56%下落しています。

(小売) 多くのセクターが下落する中、小売関連のセクターは上昇しています。理由としては、木曜日に発表予定の11月の開店後1年を経過した店舗での売り上げ率か予想よりも良くなる見込みが高まっているためとのことです。

(テクノロジー) 今日も、全般的に下落しました。 ただし、下げ幅は少ないところが殆どです。Cisco 2.21%, RIMM 3.1%下落しているのが目を引きました。

まとめ・コメント

今日も様子見といった感じで、あまり大きな動きはありませんでした。変動幅も小さく、市場は来週のFOMC待ちといった様相を呈してきました。サブプライム救済案に対しても、楽観的に受け止め大幅に上昇するのではなく、慎重・懐疑的な見方が強まり、また引き続きクレジット関連の損失も見込まれるため、市場は懸念を高めながらも、慎重に状況を見ている様に思えます。

テクノロジー株も、小康状態を続けながら下がってきています。 こちらも、次の市場の動き待ちだと思います。少し気になるのが、一部主要株の動きです。 Dellは先週の決算発表後、大きく下落し、その後も下がっています。100億ドルの株式買戻しを発表したにも関わらず、株価が今日も下落しているのも印象的です。Valuation的に見ると、かなり値ごろになってきているのですが、今後、米国経済が低迷すると仮定した場合、株価の戻りも遅いのでは、といった様な判断から売られている気がします。Ciscoも同様の傾向が見られます。米国市場が低迷した場合に影響が大きいと思われるテクノロジー株は全般的に売られやすくなっている様です。

今週のここまでの展開は、週末に作ったシナリオ・プランの3(以下参照)に近いと思います。
以下、12月のマーケット・シナリオ予測 のエントリーから引用抜粋。(フォントカラー変更部)

(12月3日の週のメインイベント)
財務省によるサブプライム・ローン変動金利のリセットの凍結策に関しての発表。

(中略)

シナリオ3: 財務省が発表するものの、市場の反応は思いの他、冷静。救済案についての問題点等が話題として盛んに取り上げられる。市場自体もあまり大きく動かず、来週のFOMCへと注目は移る。


まだ今週2日が終わっただけですが、11日までこのまま様子見となるのか、その前に大きな動きがあるのか、注目です。 何となくなのですが、市場の先行きの不安が高まっていて、Fedの金利引下げが0.25%だった場合、失望が大きくなる様な気がしてきています。また、0.5%引き下げたとしても、上昇はすると思いますが、思いの他、市場が冷静に動く様な気がしています。その様に予想をしたとしても、当たるかどうかは分からないですし、あまり意味がないと思っています。重要なのは、市場がどの様に動いたとしても、ある程度の準備をしておくことだと思います。

自分としては、何とか今月大きなロスをせずに乗り切り、来年に向けた投資戦略を立てたいと考えています。何となくなのですが、これはプロも含めて多くの人がそう考えている気がします。

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今日(12月3日)の米国市場 

3-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13314.57, -57.15 (-0.43%)
Nasdaq: 2637.13, -23.83 (-0.90%)
S&P 500: 1472.42, -8.72 (-0.59%)

12月初日の本日は、昼に一旦戻したものの、全般的に若干弱含みに推移して終了しました。変動の幅は、それ程大きくありませんでした。先週金曜日に続きNasdaqが他よりも弱い展開となりました。本日の株の取引数量は、NYSEが13億3000万株で昨年の一日の平均取引株数の18億4000万株を大きく下回りました。一方で、Nasdaqは20億株で、昨年平均の20億2000万株とほぼ同じでした。

本日の主なニュース

財務省長官のHank Paulson氏が、サブプライム・ローンの救済案の発表は、今週の末までには用意できるだろうとの見通しを示しました。尚、金利凍結以外にも、地方自治体の発行する債券に対して税制面での優遇を認めることで、住宅ローンの借り換えの促進をたくす案を明らかにしました。

Paulson氏は、Bloomberg Televisionのインタビューにおいて、高まるリセッションへの懸念に対して、否定的な見方を示し、景気の状況は底堅いものがあり、引き続き伸びていくだろうと語ったとのことです。また、強いドルに対する姿勢が米国の国益につながると強調しています。サブプライム救済案(金利凍結)によってどれ位の数の住宅所有者が救われるのか、との質問に対しては、具体的な数字の回答することを控えたようです。
関連記事:
Paulson says mortgage relief plan nearly ready

11月のISM製造業景況指数の工場の稼動指数は、50.8で10月の50.9から微減となったが、アナリスト予想の中央値の50.5を若干上回りました。11月の雇用指数は、先月の52.0から47.8に下落し、指数を記録し始めた2003年9月からで最低の数値とのことです。
関連記事:
Manufacturing sector growth slipped in Nov: ISM

11月の北米新車販売台数は、昨年に比べ全体では1.6%の下落となりました。トラックが9.3%下落し、その代わりに乗用車が8.2%増加しています。月の販売結果を年に換算した場合は、全体で昨年に比べ2.8%の下落となっています。年初からのメーカー別の、GMが10.9%シェアを落としました。Fordは1.3%上昇、日本メーカでは、日産が6.1%増で最も伸びており、続いてホンダの4.7%増、トヨタは0.3%増でした。

GMの株価は本日4.09%下落しました。シェアでは健闘したFordも3.46%の下落でした。(ただしアフターアワーズで結構戻しています)
関連記事:
U.S. light vehicle sales, market share for November

BoAのアナリストが、E-Tradeのレーティングを“Sell”にダウングレードしました。アナリストの予想では、E-Tradeは最低でもホームエクイティ関連で、新たに10億ドルの損失が発生する見込みであり、2008年も赤字になることが予想されるため、ターゲット価格を9ドルから2ドルに引き下げました。この発表をきっかけにE-Tradeの株は10.65%下落しました。
関連記事:
UPDATE 1-RESEARCH ALERT-Banc of America cuts E*Trade to sell

住宅建設のLennarがMorgan Stanleyとジョイントベンチャーを作り、所有する11000世帯分の額面価格13億ドルの住宅用地をジョイントベンチャーに5億2500万ドルで売却し、一株辺り3ドル9セントの損失を計上する見込みと発表しました。株価は5.68%上昇しました。
関連記事:
Lennar Sells Land for $525M, Takes Loss

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) Goldmanが微増(0.11%)、それ以外は殆ど下落しています。先週金曜日に大幅な上昇をしたFreddie Mac (4.39%下落), Fannie Mae (5.65%下落)はそれぞれ下落しています。Countrywideは日中は10%位下落していたのですが、値を戻し1.29%減で終了しています。

(住宅) Lennarの発表からか、他の住宅建設メーカの株も堅調でした。Meritage Homesが15.95%も上昇、Centexも4.75%上昇しました。

(小売) 全般的に下がっていますが、下げ幅は大きくありません。Best Buyは上昇しています。

(テクノロジー) 先週金曜日に引き続き、全般的に下落しました。 金曜日に12.79%と大きく下落したDELLは今日も2.44%下落、同様に6.77%下落したRIMMも7.97%下落しています。RIMMの場合、今年大きく上昇しているので、四半期決算発表前に一旦、利益確定しておこうといった動きがあったのではと思います。

まとめ・コメント

今日は様子見といった感じで、あまり大きな動きはありませんでした。Hank Paulson氏のサブプライム救済案に関して具体的な内容の話はなく、市場としても詳細発表を待つといった様な受け止め方だった様に思います。また、一部では今回の案に関する有効性を疑問視する向きや法律的に問題が発生するのでは、と言った様な見方もあり、一方的に歓迎し、市場が大きく盛り上がるような状況にはなっておらず、市場は、比較的冷静に受け止めている様です。

金曜日に大きく上昇した住宅セクターは、今日も一部の企業がさらに大きく上昇する等、好調です。はっきり言って、先行きが非常に厳しいことが分かっているにも関わらず、大きく戻している所が、興味深いです。恐らく、空売りの解消や、多少なりとも投機的な動きもある様な気がします。この辺りもプロの駆け引きの一端の様に思えます。

ファイナンス・セクターは、Countrywideの動きが激しく、活発に取引されています。(通常の倍近い取引数量)金曜日大幅上昇したFreddie MacとFannie Maeは下落しましたが、調整的な意味合いだと思います。これらの株は今週と来週はかなり大きく動くのでは、と思います。投資銀行系の株は、決算を控えているので、それまでは、様子見になってきている様に思います。 ちょっと興味深いのは、NYSEの取引がかなり少なく、Nasdaqは通常通り、活発だったことです。投資銀行系はNYSEで、今日の取引数量は平均の半分程度のところが多かったので、やはり取引数量からも、様子見であることが示されている気がします。

テクノロジーは今日も下がっていますが、これは、機関投資家を中心とした利益確定売りが中心だと思います。12月のシナリオの予測のエントリーにも書いていますが、私は、12月中のどこかのタイミングで、テクノロジーが再び買われることを予想しています。理由は、第4四半期の結果が堅調なところが多い、2008年も他のセクターに比べると、相対的に不安要因が少ない事等です。

しかし、Goldmanやその他の一部業界筋から、突然、テクノロジー・セクターに対して悲観的、否定的な見方をするところが出てきました。(Barron'sの記事の例)これが、最近のテクノロジーの下落の理由の一つだと思います。私は、この様な見方、報道は、機関投資家の駆け引き的な側面が強いと思っており、まったく心配していません。正直な所、Goldmanのもの(上記リンク)は詳細が分からないのですが、かなり内容に疑問があります。(当然同意していません)全体の市場が大きく下がるといった様な市場全体のセンチメントが悪化するシナリオでなければ、テクノロジー・セクター(自分の所有する株は特に)が、今月大きく下がる可能性は高いと思っていません。

ただし、自分の予想をあまり過信することは、危険なので、万が一のシナリオと大きく下落した場合の対応に関しては、事前に準備しておこうと思っています。

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12月の投資戦略 

一つ前のエントリーで、12月の想定されるシナリオに関して書きました。このエントリーでは、そのシナリオに対する自分の戦略に関して書きます。

留意すべき点

- 機関投資家の取引が活発になることが予想されるため、短期的な変動・取引のトレンドに惑わされずに、対応する。
- 中短期的の重要なウィンドウ(時期)は、12月でなく、来年1月中旬からの企業の四半期決算の結果・動向である。
- 米国内経済の減速は明らかな傾向としてある。
- クレジット関連の問題は、そんなに簡単に収まらない。
- Fedは積極的に金利を下げる方向にある。(短期的にはアップサイド)
- 想定のシナリオの範囲内の場合は、あわてて取引する必要はない。

基本的な考え方と戦略

想定内のシナリオの場合は、取引は控える。例外は、市場が大きく上昇した場合で、その際は、ある程度のポジションをクローズする。(反動に備えるため) 勝負は来年の前半と考え、それに向けて備える。12月は深手を負うようなことがない様にする。(万が一の、ワースト・ケース・シナリオに対しても策を用意する) 来年以降の中長期の視点に立った投資が基本であることを再認識する。

(12月前半)
第1週に市場がどう動こうとも、重要な鍵は第2週のFOMCで決まるFedの金利設定になる。第2週に(FOMC前後)に市場が大きく上昇した場合は、ある程度のポジションをクローズする。(目安10%程度)

(12月後半)
第3週にさらに上昇した場合は、ポジションの縮小をさらに進める。(目安: さらに10%程度) 処分する対象の候補と価格を事前に決めておく。第3週に逆に下落した場合は、追加投資をする。(目安: 前半に減らした分を再投入) 投資する対象は、年末までのウインドー・ドレッシングで不利にならないものから選ぶ。 (短期投資の視点では考えない)

12月中に大きな下落(1日の下落幅でなく、11月の末時点のインデックス値にに対して、10%以上の下落した数値になった場合)となった場合をワースト・ケース・シナリオとして、対応案を用意しておく。

12月が終了した時点で、今回のシナリオと戦略の結果をレビューする。

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12月のマーケット・シナリオ予測 

(昨日のエントリーを元に、本日(米国時間2日・日本時間3日)、大幅に書き加えています。)

いよいよ、今年も残すところ後1ヶ月となりました。11月は一旦大きな調整があり、その後、戻したものの市場のセンチメントは変化しやすい状況となっており、株価は上下に大きく変動しました。12月も、引き続き不安定な状況が続く可能性があり、十分な注意が必要と思います。

私の投資戦略は、中長期が基本なのですが、この様な不安定な状況の中、市場が大きく動く可能性もあるので、ある程度の準備をするため、現時点での想定する市場シナリオと自分の投資戦略に関して書きます。

米国市場
12月は、年間のパフォーマンスを締めくくる月なので、プロの動きがさらに活発になることが、予想されます。また、不安定な市場環境の中での激しい駆け引きが行われると想定しています。全般として、第4四半期の企業(S&P等)の決算は、厳しい状況になることが予想されており、機関投資家を主に12月は、ポジション縮小することを進める所が多いのでは、と予想しています。 ただし、プロの場合、パフォーマンスを上げることも重要なので、積極的な売り買いが行われると思います。

日本市場
11月の米国市場が下落する中、日本市場は更に下がり、悲観的な市場センチメントが強くなっていましたが、11月下旬頃からは、売られすぎといった認識も出てきており、市場のセンチメントも落ち着きを取り戻しつつあると思います。為替が若干、円安に戻しつつあることも、センチメントの回復に寄与していると思います。引き続き、米国市場・為替の動向とリンクしながら、動いていくことが予想されます。

以下に現時点で予想される週別のイベント毎に想定するシナリオを記します。

(12月3日の週のメインイベント)
財務省によるサブプライム・ローン変動金利のリセットの凍結策に関しての発表。

シナリオ1: 救済案が今の時点で予想されているほぼ内容の通りの場合、Fedの積極的な金利引下げの期待の高まりも加わり、ファイナンス・住宅・セクターの株は大きく上昇する。大きく上昇した場合、プロは利益確定を行い、テクノロジー株を購入する動きが顕著となる。 結果、ファイナンス、住宅は上昇するものの、それ程の上げ幅ではない。テクノロジーは再び注目が集まり、順調に上昇する。市場全体としての上げ幅はそれ程でもない。

シナリオ2: Fedが翌週50bp下げる見込み・期待が高まりファイナンス・住宅は大きく上昇。他のセクターも好調。株価は全般的に大きく上昇。あるいは、11月30日と同様な形で、テクノロジーが売られ、ファイナンス・住宅に買いが集まる可能性も。

シナリオ3: 財務省が発表するものの、市場の反応は思いの他、冷静。救済案についての問題点等が話題として盛んに取り上げられる。市場自体もあまり大きく動かず、来週のFOMCへと注目は移る。

(12月10日の週のメインイベント)
11日のFOMCの結果発表。

シナリオA: 金利引下げ25bp。市場はほぼ織り込み済みだったので、ほぼ変わらず。または、状況によっては、失望を買い(大きく)下落。 25bpの場合、大きく上昇する可能性は低いと思う。

シナリオB: 金利引下げ50bp。 その前の週のシナリオが1だった場合、大きく上昇する可能盛大。シナリオ2の場合、それ程の上げ幅ではない。

尚、Lehman Brothersが13日に四半期決算発表予定。 発表内容によっては、ファイナンス・セクターを中心に大きく動く可能性もある。しかし、全体としては、翌週にGoldman他の発表が控えているので、翌週の結果待ちといった雰囲気で落ち着くと予想。

(12月17日の週のメインイベント)
主要投資銀行四半期決算発表

Goldman Sachsは18日発表予定、Bear Stearns, Morgan Stanleyは四半期決算の発表時をまだ明らかにしていないが、恐らく、この週となると思われる。 これらの企業の結果が、予想より良いか、悪いかにより、その前の週からのトレンドを継続するかどうかの大きな分かれ目となると想定している。

シナリオX: 主要投資銀行決算発表がほぼ予想通りの場合。あまり大きく動かないと思われるが、その前の週の時点で大きく上がっていた場合は、利益確定の動きが活発になり、下落する可能性もある。

シナリオY: 主要投資銀行決算発表がほぼ予想より良い場合。大きく上昇。しかし、利益確定の動きも見られ、それなりに高い水準で落ち着くのでは。

シナリオZ: 主要投資銀行決算発表がほぼ予想より悪い場合。前の週まで大きく上がっていた場合は、かなりの反動が予想される。

また、Adobe(17日)、 Best Buy(18日), Circuit City(19日),RIMM(20日)に決算発表予定。これらの決算も、小売、テクノロジーのセクターのトレンドを占う上でも重要。Best Buy, Circuit City社は米国家電小売のの大手で、米国国内の消費動向の今後を占う上でも重要。エレクトロニクスは小売の中でも、比較的堅調と認識されているので、悪い場合は、かなりの悪影響を及ぼす恐れあり。Circuit Cityは、苦戦することが予想されるので、Best Buyの決算がどれ位良いか、悪いかが注目。

まとめ

12月第1週と第2週は、サブプライム救済策とFedの金利引下げの期待から上昇する可能性は高い。今の時点は、大きく下落することは余り考えられない。Fedの金利引下げの幅がどうなるのかが、最も注目と思われる。25bpであれば、それなり、50bpの場合、大幅に上昇する可能性がある。FOMC発表後の13日にLehman Brothersが四半期決算を発表を予定しているので、結果が非常に注目される。

機関投資家は、大きく上昇することを期待しており、市場ムードも高まるのでは。一方で、機関投資家の一部(多く)は、大きく上昇した時点で、ポジション解消・縮小することが予想されるため、極端な上昇トレンドにはならないと思う。自分の予想としては、12月のどこかの時点で、先週金曜日(11月30日)と逆の動き=”ファイナンス売り、テクノロジー買い"が起きると予想している。

第3週に主要投資銀行が四半期決算の発表予定。これらの結果により、市場のトレンドが継続するのかどうかが決まる。Morgan Stanleyはかなり悪いのではと予想されているが、来年以降の見込みがどうなるのか注目される。Goldmanはうまくハンドルすると思われるが、万が一、悪かった場合は、市場に与える影響は大。Bear Stearnsの結果がどうなのかが注目。全般としては、厳しい結果になる様に思う。その場合は、12月前半に盛り上がった市場心理が再び慎重に変化すると思う。全般的には、機関投資家の利益確定が活発になり、市場が下落する(前半上昇した分からの調整)可能性も高いと考えられる。

一方で、主要投資銀行が好決算なり、好材料となる結果を発表した場合は、市場センチメントが一気に向上、年末に向けて大幅に上昇することも考えられる。尚、12月後半以降、機関投資家のウインドー・ドレッシングの動きが活発に行われることが予想される。 来年も厳しいと予想される住宅セクター、今後厳しくなる小売業界は、12月前半に上がったとしても下落、ファイナンスもそれなりに下がると思われる。

今の時点では、米国市場が大きく崩れない可能性が高く、その場合、為替も安定してくることが予想される。そうなった場合、日本市場もそれなりに上昇することが期待される。

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サブプライム救済措置に関するWSJの記事について 

11月30日のWSJの一面となった、サブプライム救済措置に関する記事について、引用とコメントを以下に記します。

U.S., Banks Near A Plan to Freeze Subprime Rates
By DEBORAH SOLOMON and MICHAEL M. PHILLIPS
Wall Street Journal, November 30, 2007; Page A1

以下、上記記事の内容で重要と思われる部分に関して、パラグラフ毎にまとめたものを羅列します。

- この計画は、財務省を含む政権関係者と住宅ローンの会社の連合との間で行われている交渉。

- この連合名はHope Now Allianceと名づけられた。構成メンバーは、Citigroup, Wells Fargo, Washington Mutual, Countrywide等。

- 各々のメンバーは既にHNMによって合意された事に対して従うことに同意をしている。

- 詳細に関しては、現在作業中で、早ければ来週早々にも発表される予定。

- 政府と企業連合は、支払いの増加により、問題の発生が予想される特定の住宅ローン利用者に対して、導入初期段階の低金利の期間を延長することについて、大まかなレベルで既に合意している。

以下、該当パラグラフの全文の訳とコメントを追加します。

- 多くのサブプライムローンは、 最初の2年または3年間は“ティーザー・レート”と呼ばれる低金利が設定されているものを使用しており、期間終了後、(リセットされると)、通常、30年の支払い期間の残債に対して高い金利が設定されるものです。典型的な例としては、金利が7から8%のものが9.5から11%程度に上昇するものです。これにより、平均的な住宅ローン利用者に対して、月々の支払いが数百ドル上昇することになります。

(コメント) 通常ARM住宅ローンは、初期の一定期間(通常2から3年、長いものは、5年や7年もあります。)、特別導入金利(これをティーザー・レートと呼ぶ)として、通常より低い金利が設定されています。また、期間が短い方が、より低い金利となっています。(日本の期間限定固定ローンと基本的には似ています。ただし、初期の導入金利が異様に低いものも実際にはあります。) 期間終了後は、通常1年ごとに金利を新たに設定されます。設定される金利に関しては、基準金利に対してある一定の定められ割合を上乗せされます。

尚、一口にARMと言っても様々な種類があります。参考までですが、Wikipediaの説明のリンクを以下に添付します。これを見ていただければ、非常に多くの種類のものがあることが分かります。日本の期間限定固定ローンは、この中のもっとも保守的な(リスクの低い)ものに相当します。

上記、WSJ記事の例では、金利が7から8%となっていますが、2~3年前の金利水準はもっと低く、実際にはもっと低いものがほとんだと思います。当時、ティーザー・レートのものは、ひどいものは1%台でした。割とまともなARMの場合は、5%前後程度だったと思います。

(コメント終わり)

- 厳密にどういった借入者が、どの様な条件で金利の凍結を得られる資格を得、どれくらいの期間凍結されるのかに関しては、まだきまっていない。

- 一つのシナリオとしては、最大7年間凍結とする。 協議者間では、採用の決定条件となる、標準的な基準を設定中。 この基準は、年末までに最終的に決定される予定。

- 住宅ローンのサービス会社-ローンの支払いを収集する会社は、ローン利用者と直接取引きしているため、連合の重要な役割をもつ。サービス会社と当初ローンを提供した会社とは異なる場合が多い。CitigroupとCountrywideは、全米の最も大きい住宅ローンのサービス会社である。今回の連合に加わっている住宅ローンサービス会社で、サブプライムの市場の84%を担っている。連合(HNA)は、貸し方、投資家、そして住宅ローンのカウンセラーを含んでいる。

- ハンク・ポールソン氏は当初、この様な政府が市場に干渉するような案には反対だったが、最近になって立場を変えた。

(コメント)事情が相当悪いことが分かって、ポールソン氏としても、政府が関与せざるを得ないと考えたのだと思います。

- 財務省によると、ファイナンシャル会社は、サブプライムの利用者を、基準を設けて、3つのグループに分けることを行う予定。その3つのグループは、一、金利が上がったとしても、支払いが続けられる、二、金利が据え置かれたとしても、支払いを続けることができない、三、支払いの期間を延長した場合、または現在の金利を据え置いた場合、住宅(ローンの返済)を維持することができる。この3番目の該当者のみ、今回の救済措置を受けることができる。

- Bank of Americaの試算によると、来年に3620億ドルのARMのサブプライム住宅ローンの金利がリセットされる見込み。今年第4四半期には、850億ドルがリセットされる見通し。この試算には、住宅ローンが証券化され銀行のポートフォリオとして所持されているものを含む。

WSJ-Mortgage reset

- リセットとなり支払いの上昇を避けるために、ローンの借り換え、または住宅を処分することをしようとしている住宅ローン利用者は、厳しい状況に置かれている。貸し出しの基準が厳しくなったため、殆どのローン利用者は借り換え条件を満たすことができずにいる。そして、ローン利用者は、住宅の資産が、非常に少ない、またはゼロの状態にある。一部の借り手は、家の価値以上に借金を抱えている。

- 財務省では、債権者がこの様な多くの住宅ローンの条件を緩めることに同意しない場合、借り手の破綻件数がさらに高いペースとなることを懸念しています。First American LoanPerformanceによると、8月の時点で、約6.6%のサブプライムの住宅ローンが担保物件引渡し(破綻)となっています。

(以上、引用終わり。一部、割愛しています。)

かなり踏み込んだ措置だと思いますが、いくつか気になる点があります。

昨年まで、インタレスト・オンリーと呼ばれる住宅ローンが流行していました。これは、一定期間の間、金利の支払いのみを行い、期間終了後、元本の返済を含めて月々返済するものです。これは、通常オプションARMと組み合わせて使用されるケースが多かったのですが、この様なインタレスト・オンリーの住宅ローンの場合、仮に今回の救済措置の対象になったとして、金利が据え置かれたとしても、月々の支払い分に元本の返済分が追加されるため、破綻の可能性は高いと思います。

FRBのウェブサイトでも、このインタレスト・オンリーの住宅ローンに関して詳しく説明しています。
Interest-Only Mortgate Payments and Payment-Option ARMshttp://www.federalreserve.gov/pubs/mortgage_interestonly/
The Federal Reserve Board

また、何度か紹介していますが、私のブログでも、Business Weekがこの問題を詳しく取り上げた記事を引用しているので、良かったらご覧になってください。
米国住宅ローンが抱える爆弾: インタレスト・オンリー ローン

昨年頃まで、頭金なしの住宅ローン等も流行していました。通常、住宅ローンは購入額の80%までの融資となるのですが、それに加えて、セカンダリ・モーゲージと呼ばれるもう一つローンを組むことで、頭金が足りない場合でも住宅が購入することができます。この様な、ローンを使用しているケースの場合、今回の救済措置がセカンダリ・モーゲージにも適用されるのか、もしされない場合は、セカンダリ・モーゲージ(通常、変動金利です)の状況によっては、破綻するケースもあるかと思います。

尚、今回はサブ・プライムに限定されているようですが、Alt-Aと呼ばれるプライムとサブプライムの間に位置するカテゴリーがあります。Alt-Aは通常、個人事業者等を対象にしているのですが、収入を証明する書類が必要ないのが特徴です。このため、収入を実際よりも多く申請するケースも多く、別名Liar's(うそつきの)ローンと呼ばれていいます。このAlt-Aによる破綻も増えているので、こちらの方に対しては救済の対象にはなっていない様に思えます。

また、今週のWells Fargoが14億ドルの損失を計上する見込みと発表しましたが、これは、ホームエクイティによる損失が主なものとの事です。一部のメディアによるとE-Tradeもホームエクイティの破綻による新たな損失の懸念があるとのことです。今回の救済では、このホームエクイティも対象にはなっていないと思います。

今回の発表は、一番問題と思われるサブプライムに対しての措置で、非常に踏み込んだ措置で、また、Fedも金利を引き下げる方針なので、かなりの効果はあると思います。しかし、クレジットの問題はかなり広範囲におよんでいるため、どれ程クレジットの問題が沈静するのか不透明な部分があると思います。WSJの記事によると、今回の救済措置の条件は年内中に詳細を決める予定とのことなので、来年第1四半期から適用する予定だと思います。その場合、第1四半期終了後には、今回の措置がどれ位の効果があるか、分かってくると思います。

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今日(11月30日)の米国市場 

30-Nov.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13371.72, +59.99 (+0.54%)
Nasdaq: 2660.96, -7.17 (-0.27%)
S&P 500: 1481.14, +11.42 (+0.78%)

今日は、昨日のバーナンキ議長の発言と住宅ローン金利リセットの一時凍結のニュースから上昇して始まりました。午後2時以降下落したものの、最後に戻して終了しています。

本日の主なニュース

今日のニュースはなんと言っても、本日のWall Street Journalの一面を飾ったこれです。

U.S., Banks Near A Plan to Freeze Subprime Rates

概要は、米国財務省が、主要な住宅ローン提供会社と変動金利の住宅ローンの期限終了後の金利変更を一時凍結することに、まもなく合意するだろう、とのことです。詳細に関しては来週の前半にでも正式に発表される見込みであるとし、大方の部分に関しては既に合意が済んでいるとのことです。

(この記事は、重要なので後で別途詳しくエントリーします。)

このWSJの記事をかわきりに、本日、同様の内容を他メディアでも盛んに報道しています。

苦戦中のMotorolaのCEO Ed Zander氏が退任することが発表されました。Motorolaの株は、本日、多くのテクノロジーの株が下落する中で、2.04%上昇しています。
関連記事:
Motorola CEO Zander to be replaced by COO Brown

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 前半は、非常に大きく上昇していたのですが、午後に入ってからは多少戻して終了しています。それでも、セクター全体として、2.9%と大幅な上昇でした。バーナンキ議長の発言と住宅ローンの金利凍結のニュースで、かなりセンチメントは良くなっていると思います。

今回の報道で、最も恩恵を受けたのは、Freddie Mac 18.84%, Fannie Mae 18.62%, Countrywideで16.34%と大幅に上昇しています。 Freddie MacとFannie Maeは住宅ローン破綻件数の低下による利益改善、Countrywideに関しては、破産の噂等で最近大きく下落していましたが、今回の発表で、破産は逃れられそうだとの見方が強まったためだと思います。

一方、投資銀行等も一時は大幅に上がっていたのですが、CNBCがMorgan Stanleyの第4四半期のクレジット関連の損失は、予想されていた37億ドルよりも20億ドル多い57億ドルの損失を計上する可能性があると報道があり、かなり盛り上がっていたセンチメントを多少冷まさせた様です。尚、Morgan Stanleyは、昨日、住宅ローン関連の投資事業を統括していた共同社長のZoe Cruzを解任したと発表しました。
関連記事:
Morgan Stanley may face $5.7 billion Q4 writeoff: report

尚、殆どのファイナンス・セクターの企業の株が上昇する中、E-Tradeは4.56%下落しています。

(住宅) セクター全体として大幅に上昇しています。目立った所で、Centex 9.04%, Lennar 7.24%, KB Home 7.96%, Toll Brothers 7.77%、それぞれ大きく上昇しています。

(テクノロジー) 全般的に、下落しているのですが、主力企業で大きく下がっている所が印象に残りました。例としては、DELL 12.79%, RIMM 6.77%, Nvidia 4.77%, Broadcom 4.02%, Seagate 4.8%等、それぞれ下落しています。

Dellを除き、上記の企業は特に悪い様なニュースは発表されていないと思います。Dellに関しても、第3四半期は28%の増益で売り上げも伸びているにも関わらず、第4四半期の利益見込みが失望を買っただけ(だと思います)でこれだけ下がってしまうと言うのが、非常に印象的です。

まとめ・コメント

今日の動きは、いろいろ示唆するものがあり、非常に重要だったと思います。全体として一気に上がるのではなく、明らかに恩恵を受ける企業のみが大きく上昇、間接的にはそれ相応に恩恵を得られる銀行系はそこそこ上昇しましたが、投資銀行系の伸びはそれ程ではありませんでした。また、テクノロジー・セクターが下がっているところが、非常に印象的です。

大雑把な市場関係者の動きとしては、テクノロジー株は一旦売って利益確定、来週の財務省の発表で、明らかに恩恵を得られそうな会社の株を購入、投資銀行関連に関しては多少様子見、ホーム・ビルダーは恐らく反発するだろうから買っておく(または、一旦空売りの解消)、といった感じだったのではないかと思います。

恐らく、来週の前半に住宅ローンの変動金利リセットの凍結の詳細が発表されると思いますが、これとFedの金利引下げの二つの大きな材料を元に、市場の駆け引きが活発になるのでは、と思います。FedがFOMCを待たずに、金利引下げについての可能性を示唆するなど、何か明らかに隠された理由がある気がします。恐らく、住宅ローンのリセット凍結の見返りに金利引下げ、と言った側面は少なからずあると思います。これにより、12月の引き下げはほぼ決定的、しかも50bp引き下げの可能性はさらに高くなってきたと思います。

Fedの金利引下げは好材料ではあっても、景気の動向に関しては、予断を許しません。また、短期的なクレジット関連の損失に関しては、引き続き注意が必要です。また、今回のARM金利リセット凍結がどれほど住宅ローン破産を防ぐのかも、まだ不明です。尚、注意しなければならないのは、今回の件は、金利リセットの一時凍結であって、これが問題の根本解決となるわけではありません。来年、多量に発生する見込みであった住宅ローンの破綻を一時的に回避(先送り)したに過ぎません。

これで11月も終わり、今年も後1ヶ月となりました。Wall Streetの市場関係者も、自分たちのパフォーマンスを何とかうまく終了させようと必死になって動くと思います。今日の市場の動きは非常に活発な市場関係者の駆け引き、心理を示唆するものでした。私も、この週末、頭を整理して、今後の自分の投資戦略を見直そうと思っています。

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