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5月29日の米国市場 

29-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12646.22 +52.19 (+0.41%)
Nasdaq: 2508.32 +21.62 (+0.87%)
S&P500: 1398.26 +7.42 (+0.53%)

本日の主なニュース

New York Mercantile Exchangeの7月供給の原油の価格は、本日$4.41下落し$126.62で終了しています。本日、US EIA(Energy Information Administration)が発表したレポートによると、米国の原油の貯蔵量は先週に比べ880万バレル減少したとのことです。しかし、EIAは追加の説明として、メキシコ湾が霧にために閉鎖となり、タンカーが寄港することができなかったことを理由として挙げています。この発表後の朝は、一時原油価格は上昇となりましたが、ドル高や需要の減少の見込みが高まり、その後下落に転じて$4以上の下落となり終了しました。
Oil tumbles on supply report, dollar concerns

商務省が発表した第1四半期のGDPは、一月前に発表された速報値0.6%増から0.9%増に上昇修正されました。修正の主な理由は、米国製の商品(消費材)の国内消費(PCE for nondurable goods )が増えたこと等による、 輸出入の差損の減少や業務用(商用)建設の上昇等が寄与したとのことです。
商務省ニュースリリース
GDP growth revised higher, jobless claims up

Bear StearnsがJPMorgan Chaseに買収されることについて、Bearの株主が承認しました。これで、Bear Stearnsの85年の歴史に幕が閉じられることが確定しました。

Costcoが、四半期の結果がアナリストの予想を上回る利益が32%増の好決算を発表しました。しかしながら株価は、0.35%の下落となりました。
Costco 3Q profit climbs 32 percent, tops outlook

市場終了後にDellが四半期の決算を発表しました。利益はEPS38セントでアナリストの予想EPS33セントを上回りました。増益の理由として、コンスーマー向けと海外市場での事業が好調であることと、コスト削減が寄与したとのことです。株価は本日0.55%の上昇でしたが、発表後のアフターアワーズでさらに10%近い上昇となっています。
Dell profit tops estimates, says turnaround working

市場終了後に発表されたMarvell Technologyの四半期の結果は、EPS11セント、一時的な特別出費を除いた場合EPS24セントで、アナリストの予想を大きく上回りました。また、売り上げも事前に公開していた予想範囲を超える好決算でした。株価は、本日は1.81%の下落でしたが、発表後のアフターアワーズでは、17%近い大幅な上昇で取り引きされています。
Marvellニュースリリース
Marvell Technology swings to 1Q profit

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)ほとんどが上昇しています。特に上がったのは、2008年の売り上げ見込みを引き上げる発表をしたMastercardで7.71%の上昇でした。

(住宅)  ほとんどが下落しましたが、下落幅は大きくありません。

(小売り)ほとんどが順調に上昇しています。目立ったのは、Best Buy 4.82%, Target 2.73%等です。

(テクノロジー)上昇しているところが多いですが、Apple, Intel, Yahooは下落しました。Googleは、2.6%の上昇で好調でした。

まとめ・コメント

本日は、原油価格が在庫が減少しているとの発表にも関わらず、4ドルを超える下落となったこと、GDPが情報修正されたこと等から、全般的にセンチメントも良く上昇して終了しました。昼過ぎ頃までは、大きく上昇していましたが多少調整的な形で下がりましたが、おおむね堅調だったと思います。

卸売り直売の大手チェーンのコストコが発表した四半期の決算は、アナリストの予想を上回る大幅な増益の好決算でしたが、株価は若干下がりました。今日は、それ程極端な上昇や下落はなかった様に思います。原油価格が下がって、GDPも上方修正と言った良いニュースがあった割には、市場は冷静に対応した様に思えます。

市場終了後に、DellとMarvell Technologyが四半期の決算を発表し、両社とも予想より良い結果だったこともありますが、上に書いた通りアフターアワーズで大幅な上昇となっています。ちょっと両社とも極端な上がり方の様にも思いますが、テクノロジー株は一部を除いて必要以上に売られている(バリュエーションの観点で)株も多く、また、今後は収益が落ちるのではといった極端な悲観的・慎重な見方も強かったので、その反動とも考えられます。

今日の市場の動きを見ると、経済指標等からも、米国の全体の景気は思った程悪くなっていない、あるいは、急激に悪化はしていない、との見方が強まってきている気がします。その一方で、ガソリン価格の高騰が与える消費者支出への影響については、懸念が高まっている様に思います。今日のCostcoが予想を上回る好決算を発表しながら、下落したこともその様な見方を示唆しているとも言えると思います。

思いの外、市場が冷静に動いている気がして、個人的には少し意外に思っています。この状態がしばらく続くのか、それとも再び極端な動きがあるのでしょうか? また、個人的には、今日のアフターアワーズのDellとMarvellの動きが 明日以降の市場で、テクノロジー全体が見直される様な動きになるのかどうかに注目しています。

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5月28日の米国市場 

28-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12594.03 +45.68 (+0.36%)
Nasdaq: 2486.70 +5.46 (+0.22%)
S&P500: 1390.84 +5.49 (+0.40%)

本日の主なニュース

商務省国勢調査局が発表した4月の耐久消費財の新規受注(発注)は、10億ドル, 0.5%減少し2144億ドルでした。これは、3月の0.3%下落に続き減少となっています。エコノミストの事前予想は、1.5%の下落を見込んでおり、それよりはかなり小さい下落でした。また、変動の大きい移動手段・機関(Transportation)向けを除いた場合、2.5%の上昇となっており、エコノミストの反応は、4月から6月にかけての製造業は改善に向かっている、との見方も出てきている様です。
商務省国勢調査局ニュースリリース
Durable goods show strength in many areas

原油価格は、ナイジェリアの内紛等から供給の不安が高まり、本日は上昇となりました。 New York Mercantile Exchangeでの7月の供給の価格は1バレル$131.03で終了しています。
Oil rebounds on Nigeria threat, supply concerns

JPMorganによるBear Stearnsの買収について、Bearの株主の投票が明日行われる予定とのことです。
Stearns-JPMorgan Chase deal set for vote

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)下落と上昇に分かれていますが、変動幅はそれ程大きくありません。

(住宅)  ほとんどが上昇しています。ただし、上昇の幅は大きくありません。

(小売り)上昇しているところが多い様に思えます。

(テクノロジー)上昇しているところが多いですが、主要なところで下落しているところもあります。下がったのは、Intel, Qualcom, Cisco, Microsoft等です。

まとめ・コメント

本日は、予想以上に良い耐久消費財受注結果発表のニュースと原油価格が再び上昇に転じたこと、この二つがメインだったと思います。売り買いが交錯しましたが、結果的には上昇して終了しています。4月耐久消費財受注の結果は、かなり悪いだろうと予想していたのに対して、懸念した程悪くなかったこと、特に重機械等の受注が堅調なこと等から、製造業は予想以上に堅調に推移しているのでは、との見方が出てきている様です。

先週Nordsonの四半期の決算も良く、決算結果から製造業が堅調な状況であることを間接的に物語っているのでは、と書きましたが、今日の耐久消費財受注の結果からもその様な状況であることが伺われます。(ちなみにNordsonは今日は3%を超える上昇でした。)テクノロジーに関しても、好決算を発表する企業が多く、今の時点では堅調です。

ただし、今後の景気の先行き、株式市場の動向に対して慎重な見方も強くなってきている様に思います。今日の市場がそれ程大きく動かなかったこともそれを間接的に示していると解釈することもできるのでは、と思います。原油がこれだけ高い水準にあり、しかも今日は上がっているので、さすがに単に買いが集中する様にはやはりならない、とも言えます。

原油価格に関しては、昨日の大幅な下落に対して本日は上昇となる等、原油価格の高騰が簡単には収まりそうもない可能性もあります。(昨日今日の動きだけで判断するのは、当然時期尚早だとは思います。)ガソリンスタンドでの価格は今日も上昇となったと報道されています。また、消費者が車の運転を控える傾向が出てきている、とのメディアのニュースもかなり多く目にします。

ガソリンの高騰が、消費者の購買動向にあたえる影響もこれから高まってくることが予想されます。実際に消費者の支出がスローダウンした場合に、米国内の景気に与える影響、様々なセグメントの企業の収益動向に対する影響、米国景気がスローダウンした場合、新興国経済への影響がどの程度あるのかにもよりますが、今後原油価格の上昇が与える影響を考えると、当面は楽観視できない状況が続く気がします。

5月27日の米国市場 

27-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12548.35 +68.72 (+0.55%)
Nasdaq: 2481.24 +36.57 (+1.50%)
S&P500: 1385.35 +9.42 (+0.68%)

本日の主なニュース

本日原油価格は、需要のトレンドがメモリアルデーの週末を挟んで下落に転じるとの見方が強まり、先週に比べ大きく下落しました。New York Mercantile Exchangeでの7月供給の原油取り引き価格は、$3.34下落し1バレル当たり$128.85で終了しました。メキシコとナイジェリアの供給の問題が報道されましたが、価格は大きく下落しており、需要が落ちるだろうとの見方の方が強かったことを示唆しています。
Oil drops below $129 a barrel on demand concerns

Conference Boardが発表した5月の消費者コンフィデンスは下落し、過去16年間で最も低い数値となりました。
ニュースリリース

商務省が発表した4月の新築住宅の販売戸数は、季節要因を考慮した年間の販売ペースに換算して526000戸となりました。これは、3月の509000戸のペースから上昇していますが、2007年の4月と比べた場合、42%の下落となっています。この販売ペースでの在庫は、10.6ヶ月分に相当し、3月の11.1に比べ若干下がりましたが、依然として高水準です。
商務省ニュ-スリリース

発表されたS&P/Case-Shiller Home Price Indicesは、2008年第1四半期の住宅価格の指数は、2007年第1四半期に比べ14.1%の下落となりました。この下落幅は、指数を開始した20年の歴史の中で最も大きい下落幅で、1990年から91年の住宅リセッションの際の2.8%の下落を大きく上回っています。
S&Pニュースリリース

Citigroupのアナリストが米国の自動車市場の低迷は2009年も続くだろうとし、GMのレーティングを引き下げたこと等から、株価は下落し過去27年の最安値となりました。Fordの株価も下落しています。
GM, Ford stock extend slide on dimming outlook

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)Wells Fargoが若干下落しましたが、それ以外の主要なところは上昇しています。

(住宅)  上昇しています。

(小売り)上昇しているところが多い様に思えますが、Best BuyとCircuit Cityは下落しています。

(テクノロジー)上昇しているところが多いです。Yahooは下落しています。

まとめ・コメント

メモリアルデーの週末明けの本日は、原油価格が大きく下落したこと等から投資家のセンチメントは再び向上し上昇となりました。また、商務省の発表した4月の新築住宅の販売結果は、予想を上回る上昇、平行して、S&P/Case-Shiller Home Price Indicesも発表されました。Case-Shillerの指数では、第1四半期の住宅価格は記録的な下落幅となったことが発表されましたが、商務省の住宅販売の統計はより新しい4月の数値だったこと(Case-Shillerのは3月の統計)から、こちらの方が好材料として扱われた様です。

ファイナンス・セクターは、Bank of AmericaとBernsteinのアナリストが投資銀行大手3社の第2四半期収益見込みを引下げたこと等が報道され、これら3社の株価は一旦は下落したもののその後上昇に転じ、上昇して終了しています。一部のメディアでは、ファイナンス・セクターは最近売られ過ぎだったことからの見直し買いが入ったとの見方を報道しています。Nasdaqが他のインデックスよりも大きく上昇しましたが、これはGoogleやAppleが大きく上昇したことが全体の上昇に貢献した様です。

Conference Boardの消費者コンフィデンスは、やはりかなり悪く過去16年で最低の数値となったと発表されましたが、こちらは今日の株価の動きに対してはあまり材料視されませんでした。消費者コンフィデンスが大きく下がっていることは周知のことなので、既に市場に織り込み済みといった解釈もあるかと思います。

全体としては、本日は原油価格が下落したことが大きな材料だったと思います。当面は原油価格の動向が大きな市場の焦点として扱われる様に思います。原油価格は先週がピークで、今後は下落していくだろうとの見方が強まっている様ですが、この想定するシナリオと異なる展開になった場合は、市場に与える影響も大きいと思います。また、原油価格が今後大きく下落していくのであれば、市場のセンチメントは再び大きく改善されることになると思います。原油価格の動向に関しては、不確定な面が多い様に思えます。このことは、今後の株式市場に対しても、大きな不確定要因があることを意味すると思います。

5月22日の米国市場 

22-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12625.62 +24.43 (+0.19%)
Nasdaq: 2464.58 +16.31 (+0.67%)
S&P500: 1394.35 +3.64 (+0.26%)

本日の主なニュース

本日の原油価格は、1バレル$135を超える最高値を更新した後、下落となり$130.81で終了しました。添付記事によると、下落の要因は、一部投資家が$135を目標としており、その数値に達したため利益確定の売りがでたことを挙げています。
Oil pulls back after hitting record above $135

Office of Federal Housing Enterprise Oversight (住宅都市開発省 建設業者監督局)が発表した第1四半期の住宅価格指標は季節要因の修正を考慮した第4四半期から第1四半期にかけての変動は、1.7%の下落となりました。この下落幅は、統計を取り出した17年間の中で最も大きい下落でした。
OFHEOニュースリリース

Ford Motorが、2009年に黒字転換する計画は達成できる見込みがないとして、販売計画の下方修正を行い、2009年についてはほぼブレーク・イーブン(損得なし)になる見込みであることを表明しました。
Ford abandons '09 profit goal, recovery sputters

子供服販売のChildren’s Placeは、アナリストの予想を上回る好決算を発表しました。株価は本日16.33%の大幅な上昇となりました。
Children's Place profit beats targets

米国書店チェーン大手のBarnes & Nobleは、赤字幅を拡大する四半期の決算を発表しました。結果は、Barnes & Nobleが見込みとして明らかにしていた数値の下の範囲でしたが、アナリストの予想とほぼ合致しています。決算発表の際に、財政困難に陥って身売りを検討している同業のBordersに対する買収の妥当性について検討を行うチームを作成したことを明らかにしました。株価は本日0.27%の若干の下落で終了しました。
Barnes & Noble posts loss, cuts sales forecast

婦人服販売のAnnTaylorは、リストラクチャリングの費用から減益となる決算を発表しています。尚、結果はAnnTaylorが明らかにしていた収益見込みの数値の範囲の上限で、アナリストの予想を大きく上回りました。株価は本日0.71%の下落となりました。
AnnTaylor posts lower quarterly profit

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)投資銀行大手Goldman, Merrill, Lehmanは下落、コマーシャルバンクは上昇しているところが多いです。

(住宅)  下落しているところが多いですが、それ程下がっていません。

(小売り)上昇しているところが多いですが、下落しているところもあります。

(テクノロジー)上昇しているところが多い様に思えますが、下落しているところも目にします。変動の幅はそれ程大きくありません。

まとめ・コメント

原油価格は日中最高値を更新したものの、その後下落し昨日よりも低い価格で終了しました。原油の価格が下がったことで、市場も一安心といったところかと思います。

2009年の見込みの修正を発表したFordは、最近の四半期決算で予想外の黒字となる決算を発表し、米国大手自動車メーカーの中で業績回復の先頭を走っている印象を与えていましたが、今回の見込みの引き下げで、米自動車業界の状況は相変わらず非常に厳しいことを示唆していると思います。

小売りの企業の何社かが本日四半期の決算を発表しましたが、ほとんどがアナリストの予想を上回る結果でした。既に着手しているコスト削減によって収益が改善しているところが多い様です。ただ、ガソリンやその他の消費材の価格が上昇することにより、小売業は今後非常に厳しい市場環境になっていくことが予想され、予断は許せる状況にはないと思います。

OFHEOの発表した住宅販売価格の指数は、過去17年で最も大きな四半期での下落となることが発表されましたが、住宅セクターの株はそれ程下がりませんでした。一方、ファイナンス・セクターは投資銀行の株が下落する一方で、コマーシャル・バンクの株は殆ど上昇と対照的な動きとなっているところが興味を引きました。

今日は一旦下がり一安心と言ったところですが、この先の値動きがどうなるのか、不確定な要因は多いと思います。 当面は原油価格の動向に市場の注目が集中しそうです。

5月21日の米国市場 

21-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12601.19 -227.49 (-1.77%)
Nasdaq: 2448.27 -43.99 (-1.77%)
S&P500: 1390.71 -22.69 (-1.61%)

本日の主なニュース

(市場全般)

急上昇している原油価格は、今日さらに上昇し$130をあっさりと上回ってしまいました。原油の7月の供給分のNew York Mercantile Exchangeでの取り引きの終値は、$4.19上昇し$133.17で終了しています。本日の上昇の主な要因は、Energy Departmentが発表した原油の貯蓄量(在庫)が、先週に比べ500万バレル以上も減ったと発表したことです。アナリストは、若干の上昇を予測していました。添付の記事は現在のオイルの市場の状況を非常に良くまとめて解説しています。是非ご覧になってみて下さい。
Oil prices pass $133 after report of supply drop

4月のFOMCの議事録が発表されました。FF金利の引き下げはこれで終わりとし、当面引き下げを行う予定はない姿勢であることを示唆した(most members viewed the decision to reduce interest rates at this meeting as a close call.)表現があることが、大きな注目点です。また、今後の見通しに関しては、08年のGDPの伸びの予想を引き下げる一方で、失業率、物価指数に関しては予想を引き上げています。
2008年4月29-30日のFOMC議事録
Fed lowers growth forecast, raises inflation view

米国航空業最大手のAmerican Airlinesが、燃料費の高騰と米国経済の低迷から、航空機の削減、数千人の人員削減、預け荷物に対する課金等の大規模なリストラクチャリングを行う計画であることを明らかにしました。AMRの株価は本日24.15%の大幅な下落となりました。
American Airlines to slash jobs, charge for bags

(企業決算関連)

婦人服販売のTalbotsの第1四半期の結果は、予想よりも良かったことから、株価は本日5.91%上昇しました。
Talbots operating earnings top view, shares jumpb

市場終了後にNordsonが4月31日締めの決算上の第2四半期の結果を発表しました。結果は、アナリストの予想を上回るEPS97セント、59%の増益でした。株価は本日1.74%の下落でしたが、発表後のアフターアワーズでは、10%近い上昇となっています。
Nordsonニュースリリース

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)ほとんどが下落しています。下落で目立ったのは、Lehman Brothersで5.81%の下落でした。

(住宅)  ほとんどがそれなりに大きく(5%程度)下落しました。下落で目立ったのは、Meritage Homes 7.99%, Lennar 7.43%, DR Horton 6.22%等です。

(小売り)ほとんどが下落しています。大きく下がったのは、Kohlsで4.72%の下落でしたが、アフターアワーズでは、下落分以上に上昇しています。。

(テクノロジー)下落している方が圧倒的に多い様です。今日は、昨日多くの企業が下がる中上昇していた優良企業、Google 4.94%, Apple 4.15%, RIMM 4.12%が大きく下がっているのが印象的でした。

まとめ・コメント

大きく下落した昨日に続き本日も、朝発表となった原油の貯蔵量が予想の上昇に対して、減少となったことを切っ掛けに原油価格がさらに大きく上昇しました。市場は朝の段階では下落基調だったものの、昼を挟んで戻し、FOMCの議事録発表を待つ雰囲気でした。

発表されたFOMCの議事録は、上にも少し書いた通り金利の引き下げはこれで当面しない方針であることを明確に示唆する内容でした。これに加え、GDPのフォーキャストを引き下げる一方で失業率、インフレの上昇予測を引き上げる等、今後の米国景気の先行きに対して悪化する見込みとインフレに対する懸念が高まってきていることを示していました。

FOMCが行われた時から比べ、更に大きく上がってきている原油価格の現状を考えると、今日のFOMCの議事録は昨日から高まっているインフレ懸念をだめ押しする様な内容だったと思います。また、現在の原油価格やコモディティ価格を考えた場合、 状況が大きく変わらない限り、今後のさらなる金利の引き下げの可能性は非常に低いことが予想されます。

FOMCの議事録を読みましたが、この中でも金利引き下げによりドル安を誘発し、それがインフレ懸念となるリスクについて述べており、ここ最近の状況はまさにこのリスクが現実となってきていることを示していると思います。現在の市場の状況、原油その他の価格の状況を考えると、昨日に続いて今日の大きな下落はいたしかたない印象を受けました。

また、再びファイナンス・セクターの株に対して空売りする動きが加速してきている様です。
Short Stocks: Bets build against financials

株式市場はここのところ、比較的落ち着きつつありましたが、これで再び投機的な動きも活発になって、変動も激しくなりそうな気がします。

American Airlineのニュースを上に取り上げましたが、航空機業界は燃料費の高騰と米国景気のスローダウンの影響をもろに受けつつある様です。本日、AMRの株価が大幅に下落しましたが、航空機業界全体は当面はかなり厳しい状況となることは免れそうもありません。

一方で、Nordsonの予想を上回る好決算は、関連する製造業も堅調な状況であることを間接的に物語ってていると思います。昨日のHP決算結果や今後の見通しを始めとして堅調なテクノロジーセクター等、セクターによって今後の事業動向はかなり差が出てくるのではと思っています。

短期的には、原油価格の動向が市場に与える影響が更に強くなってきていると思います。

5月20日の米国市場 

20-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12828.68 -199.48 (-1.53%)
Nasdaq: 2492.26 -23.83 (-0.95%)
S&P500: 1413.40 -13.23 (-0.93%)

本日の主なニュース

(市場全般)

労働省が発表した4月のPPI(Producer Price Index)は、季節要因を考慮して0.2%の上昇となりました。今回の上昇は、1.1%上昇した3月と0.3%の上昇となった2月に続くものです。食料品と燃料費を除いたコアPPIは、0.4%の上昇でした。PPIの伸びはアナリストの予想よりも低かったものの、コアPPIはアナリストの予想を上回る上昇でした。
労働省ニュースリリース

原油価格は本日も上昇となり、最高値を更新して1バレル$129を上回って終了しています。
Oil settles above $129 for first time

(企業決算関連)

住宅関連用品の小売り最大手のホームデポの四半期の決算は、EPS41セントでアナリストの予想37セントを上回りました。しかし、既存店の売り上げは6.5%減となっており内容が悪く、また、今後の見通しに関しても、見込みの範囲の下の方になることを予想していることを明らかにしたことなどから、株価は本日5%を上回る下落となりました。Home Depot shares falls on cautious 2008 outlook

全米日用品小売りの大手Targetの第1四半期の結果は、8%の減益となる6億200万ドルの利益、EPS74セントでした。アナリストの予想は、EPS71セントで予想よりも良い結果でした。既存店の販売は、0.7%の減少でした。 Target CEOのScovanner氏は今後の見通しは、08年全体としてはアナリストの予想の範囲にあるとしたものの、第2四半期に対してはアナリスト予想の中央値EPS79セントより、ある程度弱いとコメントしました。Targetの株価は本日1.15%下落しました。
Target 1Q profit drops, cites higher costs

市場終了後に発表されたHPの経理上の第2四半期は、利益が20億6000万ドル、EPS80セントでした。昨年同期に比べ16%の増益でした。海外での事業が好調だったことが好決算の主な要因とのことです。尚、HPは先週のEDS買収の際、第2四半期の結果の概要を既に明らかにしていたので、今回の発表で特に目新しい点等はなかった様です。今後の見通しに関しても先週明らかにした数値を堅持しているとのことです。株価も発表後のアフターアワーズのこのエントリーを書いている時点では、微減でほとんど代わりはありません。
HP's 2Q profit up on strong demand outside US

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)ほとんどが下落しています。下落で目立ったのは、JP Morgan Chaseで4.98%の下落でした。

(住宅)  ほとんどが下落しました。

(小売り)ほとんどが下落しています。。

(テクノロジー)下落している方が圧倒的に多い様に思われますが、その中で、事業が順調なApple, Google, RIMMは上昇でした。下落で目立ったのは、Microsoft 2.38%, Intel 3.18%, NVidia 2.59%, Broadcom 5.58%, EMC 3.84%等です。

まとめ・コメント

高騰し続ける原油価格から再びインフレの懸念が強まってきている様です。本日発表された小売り関係の大手企業の決算は、減益ではありますがアナリストの予想よりも良い結果でした。しかし、記録的な原油高からガソリン価格が今後さらに上昇することがほぼ確実で、これによる消費者の影響に対しての不安が再び高まってきています。

原油価格の高騰は先週から今週にかけて顕著で、ガソリン価格も上昇していると、連日報道されていたにもかかわらず、突然懸念が高まった様です。ただ、株式市場全体がかなり戻してきているので、調整的な動きとも考えられなくもありません。

PPIに関しては、予想よりも低くかったものの、コアは予想よりも高く、結果をどう解釈するか見方が分かれるところだと思いますが、原油価格の大幅な上昇からネガティブに受け取った方が多かった様です。

テクノロジーは本日大きく下落するところが多くありました。これに関しては恐らく短期的な利益確定、あるいは今後の懸念からポジション解消といった調整的な動きが背景にある様に思います。市場終了後に発表されたHPの決算結果は、先週、既に明らかになっていた通りなので殆ど材料視はされていない模様です。

個人的には、HPの好決算と今後に対しても楽観的な見通しを堅持していることは、HPだけでなく、他の優良なテクノロジー企業全体にも言えることだと思うのですが、少なくとも今日の市場の反応はその様には動いていません。

昨日当初の予定を大幅に上回る資金調達を発表したAIGは2.13%の下落で、それ程大きく懸念する見方はなかった様です。ファイナンス・セクターは本日は下落していますが、それ程でもありません。ちょっと気になったのはJPMorganが目立って下落していたことです。JPMorganはTargetのクレジット・カード事業を買収することになっているので、それが悪材料となったのかもしれません。クレジット・カード関連の株は本日は5%前後下落しているところがありました。

明日は、4月30日のFOMCの議事録の発表が予定されており、また、いくつかの小売り関係の企業の決算発表が予定されています。本日の下落が一時的な調整なのか、それとも、再びセンチメントが悪化していくのかが、短期的には注目です。中長期的には、やはりインフレの問題・懸念が高まることはほぼ間違えなく、また、消費者の動向が景気に与える影響が高まり深刻な問題となるのではと考えています。

5月19日の米国市場 

19-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 13028.16 +41.36 (+0.32%)
Nasdaq: 2516.09 -12.76 (-0.50%)
S&P500: 1426.63 +1.28 (+0.09%)

本日の主なニュース

Conference Boardが発表した4月の米国景気の先行き指標(The US leading Economic index)は、0.1%上昇しました。これで5ヶ月下落から、反転し2ヶ月続けての上昇となりました。Economistの予想は0.1%の下落で、予想よりも良い結果でした。この数値から、米国景気はリセッションを回避できるかもしれない、との見方も出てきている様です。(添付記事参照)尚、全ての指数が良い訳ではなく、今後の幾重に関しては依然として不透明な部分、不安要因は少なからずあります。
U.S. LEADING ECONOMIC INDICATORS - Conference Board news release
Index: Weak economy may dodge a recession (関連記事)

San Disk CEO Eli Harari氏がBostonで行われているJPMorgan technology conferenceにおいて、原油価格の高騰が消費者の支出に影響を与えるだろうと語り、今後の先行きに対して慎重な姿勢を示したことが報道されています。このカンファレンスで、メモリーの価格が落ち着きつつあるものの、供給が依然として需要を上回っている状況が続いていることを示唆しました。この報道から、Sandiskの株価は急激に下落し、本日7.46%の下落で終了しています。
SanDisk CEO sees oil weigh on discretionary spending

MicrosoftがYahooに対して、買収ではなく、出資を含む技術提携等の代替え案を提案していることを明らかにしました。一つ前のエントリーでMicrosoftの声明等を取り上げています。尚、その後の報道では、Yahooのサーチの事業を買い取るとの噂も出てきている様です。
Microsoft plan on Yahoo involves buying search: source

AIGが200億ドルの資金調達を行なう見込みであることを発表しました。先週金曜日の時点で既に135億ドルを調達しており、最終的には約200億ドルに達する見込みであるとのことです。先月の決算発表の際には、125億ドルを調達する計画としていましたが、今回の発表で前回示した予定額よりもはるかに大きい資金調達を行うこととなった様です。
AIG to raise roughly $20 billion in capital

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)日中は上昇しているところが多かったのですが、最終的にはほとんどが下落して終了しています。ただし変動幅はそれ程大きくありません。

(住宅)  下落しているところが多いです。

(小売り)下落しているところが多いですが、Targetは若干の上昇となっています。

(テクノロジー)日中は上昇しているところが多かったのですが、最終的には下落したところが多いです。一方、Barron’sのトップ記事となったOracleは上昇、TIもアナリストのアップグレードから上昇となっています。

まとめ・コメント

本日の午前中は、上に書いた発表されたConference Boardの指標が予想よりも良く、「思った程景気は悪くないのではないか」との最近強まっている見方を支持する様な結果だったこと等から、上昇して始まりました。上に添付したチャートにもある様に、2時少し前までは順調に上昇していました。

2番目に取り上げたSan DiskのCEOの発言のニュースが2時頃に発表になり、その事が切っ掛けとなった様で、テクノロジーを筆頭に下落基調に転換しました。好決算を発表する企業も多いこと等から、景気の影響をそれ程受けずに済みそうだとの見方が強まっていたことが、 ここ最近テクノロジーの上昇基調の背景の一つとしてあったと考えています。それが、このSan Diskの見方で、テクノロジーもやはり、オイル高等の影響を受けることは免れないとの、悲観的な見方と、短期的な利益確定の動きが今日の下落の理由の様に思います。

San Diskの場合、事業がメモリー(とそれを使用した派生製品(e.g. MP3 Player等))に特化しており、メモリーの市場は今の時点でも価格が厳しい状況が続いているので、全体の話とは別だと個人的には考えているのですが、投資業界の見方と反応は(少なくとも今日の株価を見る限り)私の考えとは異なる様です。

日曜日にMicrosoftがYahooに対する新たな提案を行う声明を発表し、本日メディアで大きく取り上げられています。今回の声明によって、再び買収の可能性が高まったとの見方、期待がある様ですが、まだ時期尚早の観があります。上に添付していますが、今日の市場終了後の記事でサーチの事業を買い取るとの見方がありますが、これはMicrosoftの考えを推測すると十分考えられる話だと思います。提案撤退発表後、Icahn氏の動きが活発になっている中で、仮にYahooが買収の再交渉をしよう、と言ってきた場合に対する釘を事前に打っておくといった考えが背景にある気がします。

AIGの予定よりもはるかに大きい200億ドルの巨額の資金調達の発表は、今後、更に損失が大きくなることに備えたものとも考えられ、先行きに対する様注意材料とも受け取れるかと思います。この発表がある前の本日の朝のニュースで、バフェット氏がクレジット・クランチによる影響は、まだこれからであるとの発言をしたことが報道されています。この発言の詳細はまだ入手していませんが(以下に関連記事のリンクを添付します)、恐らく以前からバフェットさんが言っていることとあまり変わりはないと思っています。
No end in sight to market woes say Trichet, Buffett

景気の先行きに対しては、楽観的な見方が再び強まってきていますが、原油価格は本日も上昇、AIGの巨額の資金調達等のニュースからも、先行きに関しては依然として予断を許せる状況ではないと思います。


Microsoftが対Yahoo代替え案を発表 

先週Carl Icahn氏によるYahoo取締役に対する提案等、新たな動きが出ていましたが、Yahooに対する買収提案を撤回したMicrosoftが、代替え案を発表しました。

本日のWSJでも一面でこの件を取り上げています。
Microsoft Revives Yahoo Fight, Considers More Limited Deal

WSJの記事で、関係者の話としてYahooの検索結果に対してMicrosoftが広告を載せる様な提携案を行っているとのことです。

以下に本件に関するMicrosoftのプレスリリースの要約と原文を添付します。
msft-yahoo.jpg



REDMOND, Wash. ― 2008年5月18日 Microsoftは以下の声明を配布

MicrosoftのYahoo買収提案の撤回発表以後の状況(展開)を勘案し、Microsoftは、オンラインサービスと広告の事業の拡張と向上のための代替案を引き続き行っていくことを発表しました。

Microsoftは、Yahooと全株式を取得するのではない、代わりの取り引き案を提案し、検討しています。(コメント:完全な買収ではなく、Yahooに対して出資する等を検討) 

Microsoftは、現時点ではYahooの全株式を取得するために新たな(買収の)提示を行うことはしていません、しかし、将来の状況やYahooとの話し合い、またはYahooあるいはMicrosoftの株主, 他の機関との話し合いによっては、代替え案の再検討を行う権利を保持します。(コメント:状況によっては、買収の再検討をする余地があることを示している。)

当然のことながら、これらの話し合いの結果によって、(金銭的な)取り引きが行われる保証はございません。



REDMOND, Wash. ― May 18, 2008 ― Microsoft Corp. today issued the following statement:
“In light of developments since the withdrawal of the Microsoft proposal to acquire Yahoo! Inc., Microsoft announced that it is continuing to explore and pursue its alternatives to improve and expand its online services and advertising business. Microsoft is considering and has raised with Yahoo! an alternative that would involve a transaction with Yahoo! but not an acquisition of all of Yahoo! Microsoft is not proposing to make a new bid to acquire all of Yahoo! at this time, but reserves the right to reconsider that alternative depending on future developments and discussions that may take place with Yahoo! or discussions with shareholders of Yahoo! or Microsoft or with other third parties.
“There of course can be no assurance that any transaction will result from these discussions.”

Source: Microsoft
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/may08/05-18statement.mspx



5月15日の米国市場 

15-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12992.66 +94.28 (+0.73%)
Nasdaq: 2533.73 +37.03 (+1.48%)
S&P500: 1423.57 +14.91 (+1.06%)

本日の主なニュース

(市場全般)

本日発表された5月のフィラデルフィア連銀製造業景況調査の結果は、4月の指数の-24.9から-15.6に上昇しました。この数値は、過去5ヶ月の中で最も高い数値です。多くの企業が調達のコストと製品出荷価格の両方が上昇していることを報告しています。調達コストの増加を報告した企業は4月の55%から5月は61%に増えています。出荷価格の上昇を報告した企業は4月の38%から5月は43%に上昇しています。6ヶ月先の景況予測の指数は4月の13.7から、28.2に大きく上昇しています。この数値は、過去7ヶ月で最も高い値です。

Business Outlook Survey (Philadelphia Federal Reserve)

原油の先物価格は、10セント下落し$124.12となりました。添付の記事によると本日の下落の主な要因は、オプション取引の期限が切れたことの様です。また、ガソリンスタンドでの価格は、引き続き上昇していることが報告されています。
Oil falls as options expire; gas prices rise

Carl Ichan氏がYahooに対してプロキシー・ファイトの準備があることを示し、Microsoftとの再交渉を要求しました。詳しくはこちらを参照下さい。

(企業決算関連)

J.C. Penneyの第1四半期の利益は、昨年の同期に比べ約半分となる減益でした。今後の見込みに対しても厳しい状況となることを発表しました。しかし、アナリストの予想より若干良かったこと等から、株価は本日4.68%の上昇となりました。
JC Penney 1Q profit falls 50 pct; rough year ahead

レンタル・ビデオ(DVD) の大手Blockbusterの第1四半期は、コスト削減等が効果を発揮し黒字に転換となりました。株価は、本日0.65%の下落でしたが、アフターアワーズでは4%近い上昇となっています。
Blockbuster swings to 1Q profit on US sales growth

市場終了後に、高級デパート・チェーンのNordstromが第1四半期の結果を発表しました。結果は、利益が24%の減益でした。EPSは54セントでアナリストの予想の49セントを上回りました。尚、既存店の売り上げは、6.5%の下落で予想されていた3から5%の間を下回りました。また、2008年の利益予想を引下げました。株価は本日3.18%上昇しました。発表後のアフターアワーズでさらに3%を上回る上昇となっています。
Nordstrom 1Q profit sinks 24 pct on economy

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)上昇と下落に分かれています。Lehmanが6.01%と大きく上昇したのが目立っています。Merrillも結構上がっています。一方、Goldmanは若干下落しました。

(住宅)  今日も大きく上昇しています。

(小売り)Wal-Martが若干の下落となりましたが、その他はほとんど上昇しています

(テクノロジー)主要なところは殆ど上昇しています。上昇で目立ったのは、NVidia 7.75%, EMC 6.715%, Intel 4.74%等です。EMCの上昇は恐らくVMWareの上昇が寄与している様です。

まとめ・コメント

発表されたフィラデルフィア製造業景況指数は、かなり改善が見られる明るいニュースだったと思います。原油の価格も若干下落したこと、GEが家電部門を売却する可能性があるとの報道や、Icahn氏の動きによってMicrosoftのYahoo買収案が再び可能性が出てきたこと等による期待等、全般としてポジティブなニュースが多かったと思います。今日は悪いニュースはあまりなかったので、最近良くなってきているセンチメントも貢献して上昇した様です。

セクターとしては、今日のNasdaqが他のインデックスよりも良いのにも表れてますが、ここ最近テクノロジーが比較的堅調に推移しています。決算結果も良い結果を発表するところが多く、また、既に発表済みですがGoogleの第1四半期の結果による不安要因の払拭、RIMMのBlackberry新機種の発表と好調な決算結果、これらに加えAppleが3G対応のiPhoneを発表する予定しかも価格は200ドル程度の積極的な値段となるとの噂があり、Appleの株価は過去最高値に再び近づいています。これら絶好調の企業に加え、Intel, IBM等のブルーチップの企業の株も順調に上昇してきています。また、一旦はご破算となったMicrosoftのYahoo買収が再浮上してきており、今の市場のセンチメントの中でテクノロジーが上昇するのは理にかなっていると思います。

ファイナンスは今週はそれ程上がっていませんが、その前までに随分戻してきているので、逆に今週の上昇がそれ程でもないことも、市場の動きとして個人的には好感しています。しかし、住宅セクターに関しては、政府の大規模な救済案の期待からなのか、分かりませんがあまりにも上昇しすぎている気がします。どうしてここまで買われるのか、個人的には納得いかないのですが、市場の動きで納得できることばかり等と言う状態は殆どあり得ないので、ある意味納得はしています。

株式市場は良い方向に行きつつありますが、住宅市場の低迷、物価の上昇、失業率の増加等の米国経済にあたえる影響はこれから大きくなってくると予想しており、景気の先行きとしては、個人的にはまったく楽観視していません。自分の投資戦略も自分の見方等に併せて、もう一度見直し・再確認をしようと思っています。

Carl Icahn氏のYahoo会長宛の手紙 

今週、Carl Icahn氏がYahooに対してプロクシー・ファイトをしかけるとの観測が高まっていましたが、本日5月15日(木)にYahooの取締役会 会長のRoy Bostock氏に対してMicrosoftの買収提案を受ける様に要請する書面を送付したことを発表しました。

以下、文書の要旨です。

Microsoftの買収提案の$33の最終オファーを拒否したのは株主の利益を著しく損ねるもので、承服できるものではない。Microsoft買収提案を撤廃を発表した後、多くの株主から、現行の取締役を解任し、新しい取締役を就任させMicrosoftとの交渉を再開し合併に導くためのプロクシー・ファイトを行うことを要請された。自分は、MicrosoftとYahooの組み合わせは両社にとって最も道理にかなったものであると思う。そのため、私は以下のアクションをとった。

1. 過去10日の間に、Yahooの約5900万の株式あるいは株に相当するものを購入した。
2. 株主総会での投票で選出する現取締役に代わる10人を揃えた。
3. 独占禁止法に抵触せずにYahooの株を約25億ドルまで入手できる様、FTCに対して了承を求めている。

さらに正式な通知を別の文書でYahoo宛に本日送っている。

私は、あなたがMicrosoftとYahooの合併に対して障害となる様な取り引きを行わないと考えているが、最近のプレスリリースであなたが表明している"戦略的代替案”に対して行動を起こすことを懸念している。故に、もしもそれら将来のMicrosoftとの合併を阻害する様な"戦略的代替案”の取り引きを実施する前に、最低でも株主に対して意見を聞くことを望み、信じている。

私は、あなたが株主達の望みに注意を払い、プロキシーファイトが必要となくなる様に、直ちにMicrosoftとの合併の交渉を行うことを望む。

と言った内容です。Carl Icahn氏の対企業に対する提言は、通常は他の株主側で意見が分かれることが多いですが、今回の件に関しては、Icahn氏に賛成する株主が多い様に思います。尚、新たな取締役を選出する場合の期限は今日までで、先週の末にMicrosoftはプロキシーファイトのために準備していた新取締役陣の解散を発表していました。このことが、Yahoo株主から失望を買い、今週中に新取締役を新たに揃えることは時間的に無理なのでは、といった見方がでていた時、突然Icahn氏が登場し新取締役をそろえたことには、驚きました。

文章の内容、特に$33の最終提案額を文面に載せているところ、買収に大きな障害となりうるGoogleとの提携に対して行動をとらない様に釘を刺しているところが、Icahn氏の老獪さを感じさせます。Microsoftが再交渉に応じる保証はありませんが、一旦大きく遠のいた本案件は、実現する可能性が高まってきていると思います。

以下、Icahn氏の手紙の内容を添付します。

Dear Mr. Bostock:

It is clear to me that the board of directors of Yahoo has acted irrationally and lost the faith of shareholders and Microsoft. It is quite obvious that Microsoft's bid of $33 per share is a superior alternative to Yahoo's prospects on a standalone basis. I am perplexed by the board's actions. It is irresponsible to hide behind management's more than overly optimistic financial forecasts. It is unconscionable that you have not allowed your shareholders to choose to accept an offer that represented a 72% premium over Yahoo's closing price of $19.18 on the day before the initial Microsoft offer. I and many of your shareholders strongly believe that a combination between Yahoo and Microsoft would form a dynamic company and more importantly would be a force strong enough to compete with Google on the Internet.

During the past week, a number of shareholders have asked me to lead a proxy fight to attempt to remove the current board and to establish a new board which would attempt to negotiate a successful merger with Microsoft, something that in my opinion the current board has completely botched. I believe that a combination between Microsoft and Yahoo is by far the most sensible path for both companies. I have therefore taken the following actions: (1) during the last 10 days, I have purchased approximately 59 million shares and share-equivalents of Yahoo; (2) I have formed a 10-person slate which will stand for election against the current board; and (3) I have sought antitrust clearance from the Federal Trade Commission to acquire up to approximately $2.5 billion worth of Yahoo stock. The biographies of the members of our slate are attached to this letter. A more formal notification is being delivered today to Yahoo under separate cover.

While it is my understanding that you do not intend to enter into any transaction that would impede a Microsoft-Yahoo merger, I am concerned that in several recent press releases you stated that you intend to pursue certain "strategic alternatives". I therefore hope and trust that if there is any question that these "strategic alternatives" might in any way impede a future Microsoft merger you will at the very least allow shareholders to opine on them before embarking on such a transaction.
I sincerely hope you heed the wishes of your shareholders and move expeditiously to negotiate a merger with Microsoft, thereby making a proxy fight unnecessary.

Sincerely yours,


CARL C. ICAHN

5月14日の米国市場 

14-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12898.38 +66.20 (+0.52%)
Nasdaq: 2496.70 +1.58 (+0.06%)
S&P500: 1408.66 +5.62 (+0.40%)

本日の主なニュース

発表された4月の物価指数は、食料品価格は大きく上昇したものの、全体としての伸び幅は0.2%に留まりました。市場予測は0.3%上昇で、予想を下回りました。コアCPIは、0.1%の上昇でこちらも予想を下回りました。
労働省プレスリリース
Tame April price rise eases inflation worry

4月の住宅ローン遅延による抵当流れ(Foreclosure)の件数は、昨年4月に比べ65%の上昇となりました。
US foreclosure filings surge 65 percent in April

Freddie Macの第1四半期の結果は、1億5100万ドルの赤字でした。一株当たりの損失は66セントで、アナリストの予想の92セントの損失よりも良い結果でした。結果発表と併せて、55億ドルの資金調達を行うことを発表しました。Freddie Macの株価は本日9.17%の上昇となりました。
Freddie Mac loses $151M in 1Q, but beats expectations

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)上昇しているところが多いですが、幅は大きくありません。

(住宅)  上昇しています。目立って上昇したのは、Meritage Homes 8.03%, Lennar 6.41%等です。

(小売り)主要なところはほとんど上昇しています

(テクノロジー)上昇と下落に分かれています。ここ最近順調に大きく上昇していたGoogle, Apple, RIMMは、下落となりました。一方、昨日EDSの買収計画を発表し株価が下がったHPは、3.09%の上昇となりました。

まとめ・コメント

発表された4月の消費者物価指数は、それ程上がらないだろうと予想はされていましたが、予想よりも更に低い伸びだったため、市場は好感した様で上昇して始まりました。引けにかけて若干調整的な形で下がり終了しましたが、市場のセンチメントはかなり良くなってきている様です。

住宅ローンの破綻件数が大きく上昇しているとの発表、Freddie Macの決算発表時に、CEOが住宅ローンの問題は2009年いっぱいは続きそうだとの見方を示したとの報道がありましたが、住宅メーカーの株は上昇、一部は大きく上昇しています。この様な住宅セクターの株の動きのトレンドがしばらく続いています。

本日のWSJの記事で、エコノミストの予想も2月の時点での予想よりも、リセッション回避の見込み、あるいは、リセッションになったとしても回復は比較的早いと予想する様な見方が多くなってきているとのことです。一方で、スタグネーションの可能性が高くなっており、景気の低迷は長引く恐れがあると言った見方もあり、今後の行方に関しては見方が分かれている様です。(悲観的な見方をする意見の方が少ない様ですが、、、)

全体としては、ここ数日市場はかなり落ち着いた動きをしていると思います。あまり過度に上昇していないのは、個人的には良いと思っています。

5月13日の米国市場 

13-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12832.18 -44.13 (-0.34%)
Nasdaq: 2495.12 +6.63 (+0.27%)
S&P500: 1403.04 -0.54 (-0.04%)

本日の主なニュース

商務省が発表した4月の小売店の販売状況は、先月に比べ0.2%の下落でした。これは、エコノミストの予想と合致しています。

全体への影響が大きかったのは、 自動車の販売で2.8%減となりました。自動車販売を除いた場合の小売りは、0.5%の上昇で予想よりも良い結果でした。しかし、デパートメント・ストアの販売は0.1%の下落となっており、高額商品の販売が思わしくないことを示唆しています。
商務省ニュースリリース
Retail sales dip for second time in 2 months(関連記事)

Wal-Martが第1四半期の結果を発表しました。結果は、昨年同期に比べ6.9%の利益増、アナリストの予想を1セント上回りました。しかし、第2四半期の利益予想がアナリストの予想を下回ったこと等から、株価は本日2.36%の下落となりました。
Retail stocks mixed as Wal-Mart softens outlook

原油価格は再び上昇となり最高値を更新し、その後若干下落となり$125.80で終了しました。
Oil price, financials hit Dow; techs lift Nasdaq

HPがEDSを139億ドルで買収する計画を発表しました。買収価格は、EDS一株当たり25ドル現金での支払いとのことです。買収額は先週金曜日のEDSの終値に対して33%のプレミアムを付けた金額に該当します。所持金と新たに調達する資金を併せて買収資金とし、その割合に関しては非公開となっています。HPの株価は本日約7%の下落となりました。EDSの売り上げの半分は、政府関連と金融機関向けで、今後高伸びが期待できない分野であること、プレミアムが高すぎる、と言った見方があり、HPの株の下落につながった様です。
HPニュースリリース
HP seals EDS deal for $12.6 billion

Carl Icahn氏がYahooに対してプロクシー・ファイト(proxy fight: 委任状争奪戦)を行うことを検討しているとCNBCで報道されたことを各メディアが伝え、Yahooの株は本日5.15%の上昇となりました。
Icahn mulls Yahoo proxy fight: report

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)主要なところはほとんど下落しました。

(住宅)  下落と上昇に分かれています。変動の幅は大きくありません。

(小売り)主要なところは下落しているところが多いです。

(テクノロジー)上昇と下落に分かれています。目立ったのは、HPとYahooでした。Appleは今日も上昇しています。

まとめ・コメント

商務省の発表した4月の小売り店の販売状況は、全体としてはほぼ予想通りとなりました。上に書きましたが、悪かったのは自動車販売で、ガソリンの高騰、住宅価格の低迷、経済の先行きへの不安等を考慮すると、今自動車を買おうと思う人が少ないのは当然の結果とも考えられますが、自動車市場の厳しい状況を物語る様な結果でした。

自動車を除いた販売は予想を上回る上昇となっていますが、これも、製品価格の上昇の影響もあることも考えられ、また、デパートの売り上げに関しては下落となっていることを考えると、内容的には市場が厳しい状況であることを示していると思います。

Wal-Martは、予想を上回る良い結果を発表しました。しかし、第2四半期の予想に関しては慎重な見方を示しており、こちらも小売りの市場の今後に対して厳しい状況となる可能性があることを示唆する様な発表でした。

原油価格は、昨日は下落したものの、本日は一転して上昇となり、高値を更新しています。原油価格の高騰が続くことにより、今後の経済に与える不安要因も大きくなってきていると思います。

昨年までのプライベート・エクイティーによる企業買収のブームは完全に収束する一方で、資金が潤沢にある大企業による大型の企業買収の動きが活発になってきています。本日発表となったHPのEDSに対する買収計画の発表も最近の傾向を示したものだと思います。厳しい市場環境の中で今後に向けた業界再編への動きは今後さらに活発になるものと予想されます。

HPの株は発表により下落しましたが、ある意味では、市場が変に盛り上がらずに冷静に対処している表れとも考えられ、好ましい動きなのではと思います。MicrosoftがYahoo買収提案の撤回を発表して一週間少しが経ちましたが、今日のIcahn氏ががahooの株を買い集め、これからプロキシー・ファイトを検討しているとの報道はかなりインパクトがあった様です。Yahooの株価は、このニュースが明らかになる前は下落していたのですが、報道後上昇を続け5%を超える上昇で終了しました。

Icahn氏が仕掛けYahooの取締役を全員解任する様に動くのでは、との観測(期待)が高まっていることが今日の株価の上昇の理由とのことです。このYahooの株の上昇が今日のNasdaqの上昇に寄与し、またHPの株の下落はDow Jonesの下落に寄与した様です。

市場全体としては、今日も比較的安定しており、落ち着いた動きの様に思います。昨日、上昇したファイナンス・セクターは今日は下落となりましたが、それ程極端な値動きをするところもなかった様に思います。

5月12日の米国市場 

12-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12876.31 +130.43 (+1.02%)
Nasdaq: 2488.49 +42.97 (+1.76%)
S&P500: 1403.58 +15.30 (+1.10%)

本日の主なニュース

原油の先物価格は日中に最高値を更新する$126.40となったものの、その後下落して$124.23で終了しました。原油価格が下がったことが、好材料となった様で、本日は市場は上昇して終了しました。
Stocks up as oil price drop eases inflation fears

MBIAが第1四半期の決算を発表しました。結果は、24億ドル一株当たり$13.03の損失でした。損失額はアナリストの予想の倍以上の額でしたが、株価は本日4.45%の上昇となりました。
Writedowns push MBIA to $2.4bn loss

JPMorgan Chase CEOのJames Dimon氏が、資本市場の問題は解決したとしても、リセッションはまだ始まったばかりだ”と発言したことが、報道されています。
JPMorgan Chase CEO: Recession is just beginning

HPがEDSを買収する話し合いが行われていることが明らかになりました。早ければ明日5月13日にも発表される見込みです。この発表を受け、HPの株価は5%以上の下落、買収される側のEDSは、28%を上回る大幅な上昇となりました。
HP in talks to buy EDS in deal reportedly worth $12B to $13B

RIMが3G対応の新製品Boldを発表しました。この発表で、RIMMの株価は本日6.93%の上昇となりました。
RIM hits new high with new BlackBerry unveiling

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)順調に上昇しています。

(住宅)  上昇しています。

(小売り)主要なところは上昇しています。 Wal-Mart 1.47%, Target 2.37% up

(テクノロジー)主要なところは上昇しているところが多いです。

まとめ・コメント

先週市場終了後のFedEXのプロフィット・ウォーニングに加え、今朝発表されたMBIAの第1四半期の決算結果も予想を大幅に上回る悪いものでした。しかし、市場は順調に上昇し終了しました。メディアによると、原油の価格が下落したことが、好材料となったとの見方です。また、MBIAの結果についても、予想よりも悪かったが、これで住宅ローン市場の混乱も収まりつつあるとの考えが強まってきている様です。

UBS 2008 Global Financial Services Conferenceが始まり、そこでのLehman BrothersのCFOの発言として、今四半期に関しては非常に厳しくなる見込みであるとの発言等が報道されましたが、Lehmanの株は本日上昇しています。
Lehman CFO: Co. has been slogging through 2Q

また、上に取り上げましたが、JPMorganのCEO Dimon氏がクレジット・クランチはまもなく終わることとなるだろうと語った一方で、米国の景気は深刻で長いものになる可能性がある、と語っています。深刻なリセッションになった場合は、2010年まで続くかもしれない、その場合、消費者向けの貸し付けの事業等で大幅な損失が発生するかもしれない、と発言しています。JPMの株価は、この報道にもかかわらず1.44%上昇しています。

あまり直接的に良いニュースがないにも関わらず、ファイナンス・住宅のセクターは本日順調に上昇しました。MBIAの悪い決算結果、Lehman, JPMorgan等の経営者の先行きに対する慎重な見方の発言は、悪い材料として解釈はされませんでした。

上にも書きましたが、カナダのResearch In MotionがBlack Berryの3Gに対応した新機種を発表し、株価は順調に上昇しています。Black Berryは、企業ユーザーを中心として高いシェアを誇るスマートプォンです。RIMMはここまで事業を順調に伸ばしてきており、収益も大幅な上昇が続いています。今回の新製品によって、今までの好調を維持できるだろうとの期待が強い様です。また、主にコンスーマーを対象にiPhoneを展開しているAppleも順調に株価が上昇しました。Appleは、一時大幅に下がっていたのですが、ここ最近で大きく戻しています。

今日の市場の動きを見ると、再び投資家のセンチメントは大きく改善しているように思えます。一方で、取引数量はあまり多くありませんでした。今の上昇を支えているのは、「市場が底を打った」、「これから回復するだろう」、または、「思った程悪くなくすみそうだ」と言った様な期待が中心の様に思われるので、個人的には、危うい気がしています。

今週は、4月の小売りの販売統計、CPI等の指標が発表される予定です。恐らく、小売りの結果は悪くなく、CPIも上昇しないだろうとの見込みからも、センチメントが強気なことを支えている気がします。確かに先週までの発表等を見ると4月の小売りは、悪くなさそうなので、第1四半期の企業決算もおおむね好調、米国国内の景気減速も懸念された程ではない、といった見方が強まってくるのは分からなくもありません。

ただ、この様な見方は短期的なもので、あまり長くは続かない、あるいは、あるニュースを切っ掛けに大きく市場の見方が変わる可能性が少なからずある様に思います。

モンティ・ホールの問題 

’株をはじめる前に読むブログ’のstaygoldさんが、「行動経済学」の内容を引用したエントリー、”次の問いに答えよ。 ~行動経済学1 ”、”現状維持バイアスとサンクコスト効果 ~行動経済学2 ”を書かれています。

非常に興味深い内容ですのでお勧めです。この中で、取り上げている問題は、「モンティ・ホール問題(Monty Hall Problem/Paradox」と言うものです。名前の「モンティ・ホール」は米国の長寿バラエティ番組の”Let's make a deal"の司会者のモンティ・ホール氏が番組の中で行ったゲームからつけられた問題です。また、問題自体は同じもので、3人の囚人の問題(Three Prisoners Problem)、マリリンと羊(Marilyn and the Goats)、等があります。(英語版Wikipediaの解説から引用、以下のParadeの話もそこからの引用です。)

この問題は、れっきとした条件確率の問題なのですが、答えを聞くと一瞬、「え、違うだろう」と思ったり、「そんなはずはない!」といった反応があることでも有名です。答えを説明しても、中々納得できない方も多く、この問題と答えが、Paradeと言う雑誌に掲載された時、1万人の読者、内数100人の数学の教授が答えが間違っていると、抗議の手紙をよせたことでも有名です。Paradeの条件の定義の仕方が不明瞭だったことが、議論を加熱させた様ですが、数学的・確率的には何もトリックがないものです。

実際、staygoldさんのエントリーのコメント欄でも、納得がいかない、あるいは、説明や条件の定義(受け手の解釈)で答えが違うのではと言った活発な意見、議論がかわされています。

私個人の考え方としては、この問題は、最初にドアを選んだ時と、その後、条件が加えられ(一つはずれを明かす)て、再度選択の余地が与えられるので、選択としては2回の機会があります。これを順列と組み合わせの概念を入れて、確率を考えればクリアになる問題だと思います。

Wikipediaの日本語版(モンティ・ホール問題)にもこの問題の説明が書いてあるのですが、説明が少し分かりにくく、人によっては読んでも納得いかないケースもあると思いました。特にルールの変更と言うタイトルで説明しているところは、さらに解釈を取り違える恐れがあるのでは、と感じました。

英語版のWikipediaの方では、かなり明確で分かりやすく説明されています。

また、この問題は、いくつかのサイトでシミュレーションができます。The New York Timesのものが良くできているので、ここではそれを紹介します。

モンティ・ホール問題シミュレーション(Source: New York Times)

注)最初に広告が出ますので、それをスキップしたい方は、右上のskip adをクリックして下さい。次に”Let's Play"ボタンを押すとシミュレーションできます。

頭では分かったけど何となく釈然としない方、納得のいかない方は是非試してみて下さい。もう分かっていると言う人も、やってみても楽しめると思います。

私は、このモンティ・ホール問題/条件付き確率を行動経済学で取り上げていることに非常に興味を持ちました。staygoldさんの記事、まだ、読んでいらっしゃらない方、是非、一読をお勧め致します。

(備考・追記)私のアメリカ人の友人によると、Let's make a dealは本当に有名だったとのことです。彼は、Monty Hall Problemを覚えていましたが、答えは間違っていました。ちなみにこの友人は、博士号を持っていて、特許もたくさん持っている人です。

日本のサイトでは、ファイナンシャルプランナーがこの問題を出して、答えが間違っていた人は、資産運用がうまくできない人です。と、書いてあるものを見かけました。この問題と資産運用とは全く関係ないと思っています。まあ、セールス・トークなのでしょうが、しかも載っていたところが、某一流新聞社系のサイトだったので、非常に違和感を覚えました。個人的には、確率の問題を投資に(直接)結びつけるのはどうか、と思っています。バフェットさんの様な、ユーモラスな喩えで皮肉るべきなのでしょうが、私にはその様な才能がありません。あるいは、コメントする必要もない様なことなのかもしれません。まだまだ、未熟だと自分で思います。

5月9日の米国市場 

9-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12745.88 -120.90 (-0.94%)
Nasdaq: 2445.52 -5.72 (-0.23%)
S&P500: 1388.28 +5.11 (+0.37%)

本日の主なニュース

原油の先物価格は本日も上昇し、連日に渡って最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格は$126.25の最高値の記録を更新し、$125.96で終了しました。
Gas jumps above $3.67, oil passes $126 on Venezuela concerns

3月の貿易赤字が予想以上に減少していることが明らかになりました。3月の貿易赤字は582億ドルで、2月から比べて5.7%の減少となりました。減少の主な理由は、輸入が2.9%げらくしたことによるものとのことです。
March trade deficit drops by bigger-than-expected amount

今日の市場の下落の主な要因として、昨日市場終了後に発表となったAIGの決算結果と原油の上昇を挙げている記事が多くありました。
Stocks decline as AIG reveals need for cash, oil surges

AIGは、本業の保険事業は堅調に推移しているものの、CDSによる評価損として200億ドルを計上したためとのことです。CEOのSullivan氏は、昨年CDSで実損失となることはないだろうとの見込みを示していましたが、今回実際に損失を計上する可能性があり、損失額は最悪のシナリオでの見込みを9億ドルから12億5000万ドルに引き上げました。アナリストは、更に大きな損失を計上することを見込んでおり、予想額は評価損の約半分の90億ドルから110億ドルを予想しています。

AIG sees no signs of mortgage asset market rebound yet

市場終了後に、FedExがプロフィット・ウォーニングを行いました。5月1日締めの決算上の第4四半期の利益は、これまでの見込みの1ドル60から80セントの間から、1ドル45から50セントになる見込みであることを発表しました。アナリストの予想は、$1.69でした。

利益見込み引き下げの理由として、予想をした3月の時点と比べ、原油価格が大きく上昇していることを挙げています。

FedEx cuts 4Q profit forecast, blames fuel costs

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)上昇と下落に分かれていますが、変動の幅は大きくありません。

(住宅)  下落しているところの方が多い様に思えますが、変動幅は大きくありません。

(小売り)あまり変動していません。

(テクノロジー)主要なところは下落しているところが多いです。

まとめ・コメント

今日も原油価格は上昇し、高値を更新しました。このニュースと昨日のAIGの決算結果と住宅ローン市場の低迷が深刻な状況にあるとのニュースが、本日の市場の下落の主な要因との報道が多くありました。AIGは本日8.77%の下落となりました。確かに、市場全体のセンチメントに対しては、影響はあった様ですが、関連するセクター、ファイナンスや住宅セクターの株はそれ程下がっておらず、直接の影響度はそれ程大きくなかった様です。

他のファイナンス企業も大幅な損失を発表しており、住宅ローン関連のFannie Maeが巨額な損失を今週発表しているので、セクターとしては特に驚く程悪いニュースと受け取らなかったのでは、と想像しています。

住宅ローン破綻を防ぐ・減らすための救済案が議会の承認を得たとの報道をWSJの本日の記事で読みました。総額3000億ドル($300B)とのことです。大統領が拒否権を使うとの見方もあり、まだ、紆余曲折が予想されている様ですが、いづれにせよ何らかの住宅ローン破綻に対する救済案は行われることになると思います。また、この救済案を当てにして、住宅セクターの株はかなり買われている様に思えます。個人的には、救済案が実施されたとしても、それは間接的にしか恩恵は得られないのではと考えています。

原油価格の高騰は収まるどころか、すごい勢いで上昇しています。ガソリン・スタンドでの価格も上昇が顕著となってきており、インフレの懸念はさらに高まってきています。実際問題、既に物価の上昇は見られているのですが、今後更に上がってくるとなると、消費者の切実な問題となってくる様な気がします。

5月8日の米国市場 

8-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12866.78 +52.43 (+0.41%)
Nasdaq: 2451.24 +12.75 (+0.52%)
S&P500: 1397.68 +5.11 (+0.37%)

本日の主なニュース

(市場全般)

原油の先物価格は本日も上昇し、最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格の終値は$123.69で終了しました。アフターアワーズでは、$124を超える値段で取引されています。また、全米のガソリン価格の平均は2.7%上昇し、1ガロン当たり$3.65となりました。このままで行くと、$4を突破するのは時間の問題と見られています。
Gas jumps nearly 3 cents to record; oil crosses $124

4月の米国小売店の販売状況は、予想よりも良い結果となりました。UBS-International Councile of Shopping Centersの4月の小売り販売の合計は、3.6%の上昇で、2%増の予想を上回りました。尚、3月は0.5%減となっており、3月の売り上げとしては過去13年で最低の数値だったとのことです。トムソン・ファイナンシャルの事前予想によると、19の小売り会社は、予想を上回り、9社は下回ったとのことです。企業別では、Wal-Martは、既存店の売り上げが予想の2.1%に対し3.2%増、Targetは予想4.5%増に対して3.1%増、Costcoは予想6.1%増に対して8%増、TJX Cos.は、予想6.5%増に対して8%増でした。デパートメント・ストアでは、Nordstromが予想を下回りました。
Consumers give stores some relief but still spend cautiously

(企業決算関連)

市場終了後に世界最大の保険会社AIGが第1四半期の結果を発表しました。結果は、78億1000万ドル、一株当たり$3.09の過去最大の赤字を記録しました。発表後のアフターアワーズでの取引で、7%以上の下落となっています。
Insurer AIG posts 1st-quarter loss on write-downs

この結果から、S&PがAIGのレーティングを”AA”から”AA-minus”に引下げることを発表しました。また、 S&Pは、状況によって(AIGが125億ドルの資本調達をする計画の成り行きによって)はレーティングをさらに引下げる可能性もあるとしています。
S&P cuts AIG's rating on larger-than-expected loss

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)下落しているところが多いです。日中はかなり下がっていたところもありましたが、それなりに持ち直して終了しています。

(住宅)  下落しているところが多いです。

(小売り)下落しているところが多いですが、Wal-Martは上昇(0.58%)でした。

(テクノロジー)主要なところは上昇しているところが多いです。

まとめ・コメント

小売店の4月の販売状況は予想よりも良かったのですが、セクターとしての株の動きは今日はあまり思わしくありませんでした。懸念されていた程、米国消費者の購買動向が落ちていない様な結果ではありましたが、売上高の理由として小売店が積極的なバーゲン・セール等を行ったこと等が挙げられています。また、昨日のFedの発表の米消費者の借入金の増加等を考えると、やはり単純に結果が良かったから、買いが入るといった形にはならなかった様です。

本日のニュースでも、ガソリンスタンドでの販売価格も上昇してきていることが報道されました。このガソリンの高騰が消費者に与える影響は今後さらに大きくなってくると思います。 また、今日も原油は上昇となりました。

本日は資源株や燃料株が好調でした。一部のメディアによると、背景としては、経済の停滞が心配した程悪くなく、今後も建設等の需要は堅調にいくのでは、との見方から買われた、とのことです。

大手テクノロジー企業の株は、本日は上昇の幅はそれ程大きくはないものの、堅調に推移しました。今年に入ってから、一時大きく下落していたAppleとGoogleの両社の株はここ最近大きく持ち直してきています。ここ1週間くらいの傾向としては、全般的にテクノロジーは堅調に推移しており、再び見直し買いが入ってきている様です。

市場終了後のAIGが大幅な赤字決算を発表しました。住宅ローン関連への投資の損失等が合計で約60億ドル、住宅ローンの保険事業で3億5200万ドルの損失があったとのことです。アフターアワーズで株価は約7%以上の下落で取引されています。AIGの結果が、明日市場全体にどの程度影響をもたらすのか注目しています。


バークシャー 年次株主総会/ニュース・カンファレンス 

これは、Berkshire Hathaway Annual Meeting(バークシャー・ハサウェイ年次株主総会)に期間中の2008年5月4日にオマハで行われた、ウォーレンバフェットとチャーリ•マンガーによるニュース・カンファレンスの模様です。

以下は、CNBC Warren Buffett Watch: LIVE BLOG ARCHIVEからの邦訳です。少し長いので、二つに分けてエントリーします。

2:22 pm: バフェット氏とマンガー氏は、ホテルのミーティングルームのテーブルに座っています。写真、ビデオ、録音は許されていません。ニュース・カンファレンスは、基本的に新聞・雑誌記者達(print journalists)向けのものです。

2:23 pm: バフェット氏は、韓国の株式市場は今の世界市場の中で、最も魅力的な株式市場の一つだと語りました。しかし、彼は中国に関しては価格が上昇してしまっているため、中国の株式については見ていない。(コメント:意味としては、購入することを(今の時点では)検討していない)(バフェット氏は、 昨年秋のアジアへの出張した時に、韓国と中国について似た発言をしています。)その一方で、中国は彼のレーダーに留まるだろうとも語りました。(引き続き注目はするとのこと)ペトロ•チャイナも彼のレーダ・スクリーンに入っている。もし、価格が適正になったら、昨年の売却から、再び購入するだろう。

2:25 pm: 質問:イタリアの政治情勢について、市場に対するバフェット氏の見方に影響を与えているか?
回答:No.我々は、米国内の政治情勢についてすら我々の投資に影響は与えていない。

2:27 pm: 質問:経済の状況が厳しい時に、どの様な感情的な反応があるか?
回答:チャーリーと私は、他の人達が興奮(get excited)している時に落ち着いた状態でいることが 彼らの投資哲学(基本方針)の一つである、と語った。全て単にビジネス(事業)です。特に株式分割について、全く興奮(気分が盛り上がる)しない。(なんとも思わない)(バフェット氏)それは、投資哲学の根底として持つべき重要なこと。彼は、それをBen Grahamから教わった。沈着冷静な気質と自分自身について冷静に考える正しい能力をもつことは重要。「他の人が株について考えていることは、何の影響(違い)をもたらさない。」

2:30 pm: 群集心理・考えから離れた気質は、うまく機能して(働いて)いる。そして、それがうまく機能していると、習慣として強化されてくる。チャーリーと自分は、冷静でいられる元来の資質をもっている。(バフェット氏)

2:32 pm: 大学教授や権威者の気違いじみた考えにそそのかされてはだめだ。学者達は、バフェット氏や自分がしていることを評価していない。なぜなら、我々の戦略はあまりにも単純であるためである。複雑なモデルはなく。公式もない。(No complicated models. No formulas.) 「バークシャーがしていることは、非常に単純です。しかしそのようなやり方は、多くの教授にとってはつまらないことです。」(マンガー氏)「私に取ってはつまらなくないのです。」バフェット氏。

2:34 pm: 自分が買った株が短期間下落することは、うれしく思う。なぜかと言うと、安い(バーゲン)価格でもっと買えるから。多くの人は、株が下がると、嫌に思う。自分はそうではない。(バフェット氏)

2:35 pm: バンキング・セクター(金融セクター)の損失は、さらなる苦難があることでしょう。しかし、それが正確にいくらになるかは誰も分からない。いくつかの投資銀行は計上しなければならない損失がある、しかし、多くの損失は既に計上されている。経済で今後起きることによる。しかし、大規模な金融のパニックが起こる恐れは、Bear Stearnsの崩壊を防止したFedの行動によって鎮圧された。

2:38pm: Wells Fargo(バークシャーが株主を所有)は、通常よりももっと大きな損失を被ることになるだろう。しかし、それは、世界の終わりとなるわけではない。我々は、この先5年から10年は(注:Wells Fargoの株を)所有し続けるつもりだ。「私は、Wellsは、10年後には今よりもはるかに巨額な収益を得るだろうと予測しています。」もしWells Fargoが株式市場で3年間非公開(delist)となったとしても、自分にとっては関係ない。事業の行方を見ているだけだ。(It wouldn’t matter to him if Wells Fargo was delisted for three years and he could just watch the business.) もちろん、全ての銀行についてその様に思っている訳ではない。

2:40 pm: 「今あなたがたが見ているのは、正義です。」(“What you are seeing now is justice.”)(正当な裁きを受けているのです。)銀行は馬鹿げた行いをし、過剰な反応をしていました。その行いに対する相応な苦しみを受けています。(マンガー氏)
正義(裁き)は株主から来るものです。しかし、同様に何が起こっていたのか分かっていなかった株主にも影響を与えています。(バフェット氏)

2:42 pm:  韓国人記者からの質問: 米国と韓国間の自由貿易協定(合意)について
回答(バフェット氏): その(自由貿易についての)合意書の詳細を読んでいない。しかし、一般的に行って、より多くの貿易(取引)を行うことは、良いことだと思う。しかし、米国の輸出が伸びる一方で、輸入はさらにもっと伸びている。不均衡が問題だと思う。(He thinks “the imbalance is a problem.”) 大きな(貿易)不均衡は、今後、経済と政治の問題を引き起こす可能性がでてきていると思う。しかし、一般的に、特定の国、製品、あるいは業界に対して優遇することなく、多くの取引(貿易)を行うことはできる。バフェット式の取引の方針は、“ワイド・オープン”だ。(‘wide open” 幅広く解放、自由に行う。)

2:46 pm: バフェット氏は、外国製品は喜ばしいものと認識されているので、貿易は政治的に困難な問題とはならないであろう、と付け加えた。ただし、選挙活動中は非常に難しい件である。今私が話した様な自由貿易についての利点は、工場を失った小さな町に済む人にとっては、ほとんど意味のないものです。豊かな国においては、セーフティーネット(安全装置、問題を解決・防止する仕組み)があるべきだと語る。

2:48 pm: バフェット氏はバークシャーは保有するデリバディブの評価をするのに、保守的で、標準的な式を使っていると語った。それ(その式を使うこと)は間違っていると思っているが、一方で、バークシャーが”良い数字”を見せる様な(計算)式を使いたくない。バークシャーを含むファイナンシャルの企業(の株)を購入する時、責任者のリスクに対する耐性に対して安心できる様でなければならない。多くの銀行は、その様に(注)リスクに対して十分な対策ができている様に)しているのか、分からない。(バフェット氏)その銀行の経営者に対して自分が(信頼できると)絶対の自信がある時のみ、銀行に投資する。「我々は、殆どの時は、かれらが何をしているのかを知ることはできない。」(“We just can’t figure out what they’re doing most of the time,”)とファイナンシャル企業について語った。

2:52 pm: 複雑な投資手法(戦略)を使っている非常に巨大な金融企業に対して規制するシステムを作ることは不可能です。それよりも、それを経営している人を知ることの方が良いと(うまくいくと)思います。(バフェット氏)
金融企業が政府の援助を受け入れるのであれば、非常に慎重に取引を行うことが求められるべきだと思います。(マンガー氏)

2:54 pm: Fannie MaeとFreddie Macは、”非常に巨大なため、失敗(破綻)することはできない。”と言われています。取り締まり機関(OFHEO (Office of Federal Housing Enterprise Oversight): 住宅都市開発省の建設業者監督局)から 200人が指名されており、彼らの仕事は、FreddieとFannieを監視することです。(監視をすることに特化した仕事)人は、間違った誘因・報償(金)を与えられると、悪いふるまいをします。経営者は、ウォール・ストリートのために”きれいな絵を描いて見せなければならない”、そしてそれが、悪い経理(操作)を導くのです。
(原文:People will behave badly when given the wrong incentives. Management had to “paint pretty pictures” for Wall Street and that led to bad accounting.)

2:58 pm: おかしな品物を売っている人は、いつも打算的になります。(お金で動かせる)(マンガー氏)(原文: “The people selling the weird products are always going to be venal.”)

「まあ、必ずいつもではありませんが」とバフェット氏は付け加え、「”通常の取引”での 利益率が搾られてくると、人は(悪い意味で)生産的になります。”有害廃棄物”はウォールストリートにとって、”ごく普通もの”より魅力的となります。」(バフェット氏)

(原文:”Well, not always.” Buffett notes that when the profit margin gets squeezed out of the “plain vanilla” transactions, people start getting creative. “Toxic waste” more attractive to Wall Street than “plain vanilla.”)

3:00 pm: 質問:(バフェット氏とマンガー氏の)パートナーシップについて 
回答: 我々二人は最初からばっちりの相性でした。お互いの冗談で、床を転げ回る程笑い続けたりして、その時(出会ったとき)からずっと楽しいことを体験・経験してきています。時々、意見の相違はありますが、1959年以来、口論になったことはありません。チャーリーは、ビジネスの評価・見積もりの仕方や人間についてたくさんのことを教えてくれました。チャーリは、安っぽい”葉巻をくわえた男”になりそうになる自分を、強固な事業家になる様にさせようとしてくれています。(バフェット氏)

3:02 pm: 自分がバフェット氏に影響を与えたことより、はるかにもっとバフェット氏は彼の人生に影響を与えました。バフェット氏は自分に法律の仕事を辞める(あきらめる)様に決断させたことは、特に大きいことでした。「我々は、両方とも学ぶことが好きです。」「バークシャーは、常に学び続ける機械の一例です。人間(であること)の最も良いことは、他の人の知識を高めることを手伝う・助けることができることです。」(マンガー氏)

二人は、お互いが出会い、バークシャーの多くの(いたるところにいる)非常に才能のある経営者達と一緒に仕事を続けることができたことは、非常に恵まれたこと(天から授けられたこと)だと語りました。
(They say they are blessed to know each other and to be able to work with such talented managers throughout Berkshire.)

3:06 pm: 質問:ファイナンシャルの株の中で買いな物はあるか?
どの銀行に投資するのでも、バークシャーが投資する場合、非常に巨額となる。 自分は、殆どの銀行について十分に分かっていない。自分は、ちょこまかと国内を回り、一人の経営者と会って話をして、またその次、等といった様なことをしようとは思わない。単に経営者と話をしただけでは役に立たない。時として、彼らは彼ら自身信じているといった様な嘘をつく場合もあります。バークシャーの立場から見た場合、中規模の銀行を見つける様に努める様なことはあまり意義を感じません。しかし、たまに、目に飛び込んでくる物もあります。(バフェット氏)
“その将来性の領域”(prospecting territory)は、ある可能性・見込みがあるものかもしれません。しかしそれは、バークシャーではなく、他の人達にとっての物です。(マンガー氏)
多分、米国のファイナンシャルの株よりも韓国の株の方が価値の可能性(将来性)を見つけるのは簡単かもしれません。(バフェット氏)マンガー氏もそれに同意して、「そっちの方が米国の銀行よりも明らかなオパチュニティー(投資の機会)があります。」



予定より少し後になってしまいましたが、バークシャーのアニュアル・ミーティングでのバフェット氏とマンガー氏のプレス・インタビューやはり興味深いものだったので、エントリーしました。これは前半です。続きは後日エントリーします。

5月7日の米国市場 

7-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12814.35 -206.48 (-1.59%)
Nasdaq: 2438.49 -44.82 (-1.80%)
S&P500: 1392.57 -25.69 (-1.81%)

本日の主なニュース

Fedが発表した3月の消費者の借入は前の月に比べて倍以上の急激な上昇となりました。上昇は、2月の3.1%に対して3月は7.2%でした。3月の消費者の借入金の上昇の合計は年換算で153億ドルで、アナリストが予想していた60億ドルの上昇と比べはるかに大きい上昇幅でした。
Consumer borrowing unexpectedly surges in March

原油の先物価格は本日も上昇し、最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格の終値は$123.53で終了しました。
Oil jumps over $123 on drop in diesel, heating oil supplies

National Association of Realtors(全米不動産協会)が発表した米国のペンディングの住宅販売は、その前の月に比べさらに下落したと発表しました。インデックスの値は、83.0で2月の83.8を下回っています。(昨年3月は103.9でした。統計を取り始めた2001年を100としています)
NAR: US pending home sales drop to new low in March

WiMaxを推進する会社Cleasewireが、SprintとケーブルTVの大手Comcast, Time Warner, Intel, Goole, そしてBright House Networksから出資を受け、WiMaxのサービスを提供する新たなジョイントベンチャーの企業となることを発表しました。
Sprint, cable form $14.5 billion Clearwire venture

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)下落しているところが多いです。

(住宅)  下落しているところが多いです。

(小売り)下落しているところが多いですが、Wal-Martは上昇(0.85%)でした。

(テクノロジー)ほとんどが下落しています。その中でIBMは上昇しています。

まとめ・コメント

今日の市場の下落の主な理由は、高騰を続ける原油の価格から、今後の経済の先行きへの懸念が再び高まってきていることの様です。
Stocks retreat as oil prices creep higher

昨日市場終了後に決算を発表したDisneyとCiscoは、Disneyは2.88%の上昇、Ciscoは約2%の下落となりました。Disneyの結果は文句なしの好決算だったので、上昇はある意味当然かと思います。Ciscoに関してはアナリストの予想よりも良かったものの、今後に対する懸念が再び起きている様です。尚、Ciscoの株はここ数週間でかなり上昇($23少しから、今は$26を超えている)してきていたので、調整的な意味合いもあるかと思います。

3月のペンディング住宅の販売結果が発表されましたが、過去最悪となった2月からさらに下落しています。米国の住宅販売は、今がピーク・シーズンなのですが、3月の販売が2月より悪いと言うのは状況が非常に深刻であることを示しています。Beazer Homesがデフォルトの警告を受けたと今朝のWSJ等で報道されましたが、株価は4.13%下落しただけで、特にパニック売りと言った様なことに至りませんでした。(普通この手の発表は、もっと下がる。しかも午前中は上昇していた)尚、BZHの株価は過去3ヶ月で最も高い水準のレンジを維持しています。

Fedが発表した消費者の借入金が急上昇しているとの発表も要注意な結果だと思います。最近の小売店の販売動向や企業の決算結果から、米国内の消費者動向は思いの外、底堅い数値を示していたのですが、それが借金を増やして消費していたということであったとしたら、大きな問題を抱えていることを意味すると思います。これだけの材料で、その様に判断することはもちろんできませんが、懸念すべき事項だと思います。

悪いニュースが発表されても、「最悪の状態は過ぎた」「底は打った」という考えで買われてきたファイナンスと住宅セクターは、今日はさすがに下落しています。今日の下落が最近の上昇に対する一時的な調整となのかどうか、明日以降の展開に注目したいと思います。

5月6日の米国市場 

6-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 13020.83 +51.29 (+0.40%)
Nasdaq: 2483.31 +19.19 (+0.78%)
S&P500: 1418.26 +10.77 (+0.77%)

本日の主なニュース

(市場全般)

原油は、高値を更新し1バレル$123近くまで上昇しました。最新のGoldman Sachsの予想は、原油はこの先2年の間に$150から$200にまで上昇する可能性があることが、明らかになったことが、上昇の主な要因となった様です。

また、月ごとに発表するレポートで、Energy DepartmentのEnergy Information Administration(EIA)のは、原油価格は今年の平均で1バレル110ドルを予想しています。先月の予想から$9引き上げています。

さらに本日のドルの下落も原油が買われた理由となった様です。一部の投資家は、オイルを含むコモディティをインフレーション(=ドル安(貨幣価値の下落))に対するヘッジとして購入しています。ドル安の長期化を予想する多くの投資家が、オイルを買っていることが、オイル価格の高騰の大きな要因として背景にあります。

Oil nears $123 on $200 oil prediction, supply concerns

ラスベガスのカジノTropicanaを経営するTropicana Entertainment LLCがChapter 11を申請しました。
Owner of Tropicana casinos files for Chapter 11 protection

(企業決算関連)

市場開始前に、Fannie Maeが第1四半期の決算を発表。結果は、25億1000万ドル、一株当たり$2.57の赤字でした。(配当支払い後、支払い前の赤字は21億9000万ドル)この結果は、予想の範囲を超えていました。(予想平均を下回るのではなく、最も悪い結果を予想していたアナリストの数字よりも悪い)
Fannie Maeは四半期の配当を一株当たり35セントから25セントに引下げることを発表し、また、優先転換優先株等を発行し60億ドルの資金調達を行うことを発表しました。
Fannie Mae posts loss, to cut payout

スイスのUBSが、第1四半期の決算が、115億スイスフラン(ドルで109億7000万ドル相当)の赤字となることを発表しました。発表と同時に5500人の人員削減を行う予定であることを明らかにしました。
Swiss bank UBS reports 1Q net loss of $11 billion

Legg masonが予想を上回る(予想よりも悪い)大幅な四半期の赤字を発表しました。Legg masonが赤字となるのは、会社の歴史で初めてのことです。純損失は2億5500万ドル、一株当たり$1.81でした。アナリストの予想は、一株当たり84セントの損失でした。
フラッグシップのBill Millerが運用するValue Trust Fundが、過去最悪のパフォーマンスで19.7%を失っていいます。
Legg Mason posts first-ever loss

Wachoviiaが、4月14日に発表した第1四半期の3億9300万ドルの赤字をを7億800万ドルに修正しました。
Wachovia restates, nearly doubles loss

市場終了後、CiscoとDisneyが決算を発表しました。

Ciscoの結果は、17億7000万ドル、EPS29セントでした。昨年同期と比べると5%の減益でしたが、一株当たり9セントの買収と株による従業員への報酬等の一時的な出費を除いた場合、EPSは38セントでアナリストの予想を2セント上回りました。売り上げも、アナリストの控えめな予想を上回りました。
Cisco 3Q profit beats subdued expectations

Walt Disneyの結果は、11億ドルの純利益、EPS58セントで、昨年同期に比べ22%の増益でした。アナリストの予想平均は55セントでそれを上回っています。
Disney beats Wall Street, movies, parks strong

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)午前中は下落しているところが多かったのですが、最終的には殆ど小幅の上昇で終了しています。

(住宅)  ほとんどが上昇しています。

(小売り)上昇と下落に分かれていますが、変動の幅はそれ程大きくありません。

(テクノロジー)上昇しているところが多いです。Yahooは、株主の働きかけでMicrosoftとの再交渉が始まるのではとの期待等から5.54%の上昇でした。Googleは今日は少し下落しています。

まとめ・コメント

上に書いたUBSの大幅な赤字決算、Fannie Maeも巨額な赤字に加え、配当の減額と新たな資金調達の発表、そして、ホームビルダーDR Hortonの予想をはるかに上回る赤字決算等が、今日の朝発表されました。市場は、下落して始まりましたが、昼を挟んで回復基調となり上昇して終了しました。

巨額の損失を発表するファイナンス・セクター、大幅な赤字の住宅建設会社、そして記録的な原油の高値と、通常であればマイナス要因として大きく扱われる様な材料がありながらも、市場は逆に上昇となっています。

UBSは、若干の下落となりましたが、それ以外の”悪い”結果を発表した企業の株は、上昇で終了しています。一般的に考えると、どの様に考えてもおかしい気がしますが、最近の市場の傾向を考えると、この様な結果になっても分からなくはない気がします。しかし、あまりにも楽天的と言うか、なんと言うかあきれることを通り過ぎて、感心してしまいます。
上の主なニュースは、別に悪いニュースを意図的に集めた訳ではなく、実際に今日の主要なものだったと思います。ヘッドラインと概要を読み直しても、これらのニュースがあって上昇する市場に非常に興味深いものを感じます。

市場終了後に発表されたCiscoとDisneyの結果は、実際に良いものだったと思います。Disneyの結果は、ポジティブサプライズと言っても良い好決算、Ciscoは、全体としては若干の減益ではありますが、買収コスト等、一時的な費用を除けば増益です。利益も相応に大きく、結果もアナリストの予想を利益・売り上げ共に上回る等、まずまずの(好)決算だった様思います。この2社の結果が悪かった場合、市場心理が一転してしまう可能性があった様に思います。結果は良かったので、素直に喜ぶべきかと考えています。

しかし、原油は高騰を続け、値を戻すどころか上昇のトレンドを見せているのには驚かされます。ガソリンの価格もここ最近でかなり上昇してきており、それが消費者に与える影響、さらには、資源価格高騰によるインフレの影響、は中長期的にはかなり大きな懸念事項だと思います。

以下、ちょっと余談です。

今週発行されたBarron’sでテクノロジーを担当しているEric Savitz氏の記事で、Sunの結果が非常に悪かったので、Ciscoの結果に気をつける様にとの記事が掲載されています。この記事を読んだ時、自分としては全く同意できませんでした。(彼の書いた記事はほとんどそう思ってしまいます。)ハイテク業界にいて、全体のことが分かっている人間であれば、Sunの結果は固有のもので、Ciscoの業績とは大きく関係しないことは普通に予想がつくと思っています。(実際、私のブログのエントリーでもその様に少し書いていました。)Sun特有の問題なのか、そうでないのか、どうしてそう思うのか、と言った切り口から、Ciscoの話につなげていくのであれば分かるのですが、、、

この記事だけでなく、アナリストやBarron’s等のファイナンス紙で書かれているハイテク企業の業績や市場予測は、ハイテク業界の人間の見方と(大きく)異なる場合が多々あります。これが、ハイテク業界内の人間が投資をする上で、非常に難しいところだと思っています。なぜかと言うと、株式市場に参加している大多数は、ハイテク業界の人間ではありません。いくら市場のトレンドや企業の動向に対して見方があっていたとしても、市場・株価の動きとの時間差に大きなギャップがあるため、購入や売却のタイミングがはずれることによって、投資がうまくいかないことが多々あります。

自分もこういった問題をずっと抱えてきたので、今はファイナンス業界の見方、トレンドを知るため積極的に経済誌やファイナンスの雑誌を読む様にしています。テクノロジーについて書かれている記事で、同意できない意見を見ることは多々ありますが、それをどの様に捉えるかは、投資がうまくいくかの重要な分かれ目と考えています。

自分の予想・期待通りに株が動かない場合、それを市場やアナリストのせいにするのではなく、どうしてそうならないのか、自分の考え方に落ち度はなかったのか、等を考えることが自分の投資にとっては重要なことだと思っています。テクノロジーに限定するだけでなく、今日の様な市場の展開、最近の市場のトレンドに対する考え方にも共通する部分がある様に思います。

5月5日の米国市場 

5-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12969.54 -88.66 (-0.68%)
Nasdaq: 2464.12 -12.87 (-0.52%)
S&P500: 1407.49 -6.41 (-0.45%)

本日の主なニュース

本日発表された4月の非製造業のISM指数は、市場予想の49.1(3月に比べて下落)に対して、2.4%上昇し52.0でした。
ISMプレス・リリース

Microsoftは、Yahoo買収提案を取りやめると発表しました。
Microsoftプレス・リリース
Yahooプレス・リリース

先週金曜日の夕方に、週末の間に話し合いがもたれ、まとまるだろうとの観測があったのですが、土曜日の朝にMicrosoftが買収提案の取りやめを発表しました。Microsoftのサイトにプレスリリースがあり、そこに、バルマー氏からYahoo CEO Jerry Yang氏宛のレターが添付され掲載されています。その手紙によると、Microsoftは、提案額を$33まで引き上げたものの、Yahooの希望価格は$37以上で、さらに敵対的な買収にMicrosoftが動いた場合のYahooの行動計画を考慮すると、買収の意味合いがなくなるとして、撤退を表明しています。

Friedman, Billings, Ramsey & Co.のアナリストPaul Miller氏が、調査レポートで、Bank of AmericaはCountrywideの買収を撤回、あるいは、買収価格を大幅に引下げるべきだと書いたことが、大きく報道されています。理由として、悪化が続く住宅ローン市場の影響を挙げています。現状の見込みだと、Countrywideの住宅ローンの損失として200億から300億ドルの損失を計上する可能性があるとしています。Miller氏は、買収継続の場合の新たな適正価格は、$0から$2の間とし、ターゲットの価格を$2に設定しています。1月に明らかにされたBank of AmericaによるCountrywideの買収は株式によるもので、約40億ドルで合意されています。先週金曜日のBank of Americaの株価$39.79を使った場合、Countrywideの株価$7.25に該当するとのことです。Countrywideの株は、本日10.37%下落し$5.36で終了しています。

Countrywide shares fall as analysts question deal price

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)下落しているところが多いです。ただし、幅はそれ程大きくありません。

(住宅)  上昇しているところが多いです。KB Homeが4.24%の上昇でした。

(小売り)下落しているところが多い様に思いました。

(テクノロジー)ほとんどが下落しています。Microsoftは上昇して始まりましたが、最終的には若干下がって終了しています。Yahooは15.0%の下落でした。下落が多い中、Apple, Google, RIMMは順調に上昇しています。

まとめ・コメント

週末に発表されたMicrosoftのYahoo買収断念のニュースで、Yahooは大きく下落して始まりました。その後多少戻して、15%の下落で終了しています。この程度の下落ですんでいるのは、株主達の働きかけでMicrosoftとの買収がまとまる、あるいは、YahooがMicrosoftに代わる何か魅力的な取引をどこかと決めるのではといった投機的な期待の買いが入ったためと思われます。取引数量は、約2億8000万株と非常に多い取引が行われました。(デイトレーダーが大活躍したものと思われます。)この件は、後日、別エントリーで取り上げたいと考えています。

Countrywideに関連するニュースも結構インパクトのあるもので、株価は10%以上下がり、他のファイナンス関連の企業の株価にも影響を与えた様に思えます。今の時点では、アナリストのレポートの話ですが、もしも万が一Bank of Americaが買収撤回をしたりした場合、市場に大きな波紋と影響を与えると思います。

また、原油の6月の取引価格は再び大きく上昇し$120近くになってきています。原油価格の上昇が、物価上昇や消費者支出の低下等市場に与える影響が予想されます。個人的には、市場に与える影響はかなり大きく、注意しなければいけない状況なってきていると思います。

発表された4月ISMの非製造業の指数は、予想の下落ではなく上昇となりましたがほとんど材料視されなかった様です。

明日は、Cisco, Walt Disney等が決算を発表します。先週Sun Microsystemsが予想よりも大幅に悪い決算で大きく下落しましたが、Ciscoの決算が予想と大きく異なる場合、セクター全体に大きな影響を与える可能性があるので注目しています。個人的には、Ciscoはそれ程悪い決算を発表しないと思っています。第1四半期の企業決算のピークも後少しで終わりとなります。ここ数日は市場はかなり安定してきている様に思えます。

ウォーレン・バフェットの株主とのQ&A -午後の部( CNBC ライブ・ブログから) 

バークシャー・ハサウェイのアニュアル・ミーティングののウォーレン・バフェット氏とチャーリー・マンガー氏の株主とのQ&Aセッションの午後の部です。(昨日のエントリーは午前の部で、その続き)

このエントリーは、CNBCのWarren Buffett Watchのブログでのライブ中継から、主な部分を抜粋して邦訳したものです。ちょっと長いですが、興味深い話も途中で出てきます。

Source:
CNBC, LIVE BLOG ARCHIVE: Warren Buffett's Q&A With Shareholders (Afternoon Session)

(会場の写真:Wall Street Journal, May 5, 2008, C1 (Reutersから))
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(午後の部)
1:12 pm: Warren BuffettとCharlie Mungerがステージに戻り、株主からの質問を受ける。午前のセッションよりは、空席がいくつかある。しかし、アリーナは殆ど満席の状態。

1:14 pm: バフェット氏は、彼が何年もの間に多くの間違い(mistakes)をしたと語る。しかし、それらのどれ一つとして、”通常のdue diligence”で防ぐことはできなかったであろう。

(コメント:つまり、情報、資料を吟味して、それらの間違えを防止することは非常に難しかった(事実上不可能とも言えると思います。))

1:15 pm: ファイナンシング(コメント:Financing: 一般的な意味では融資すること)はするところがどこか必ずあります。どのようなことがあったとしてもと言って、「もしも仮に、ベン・バーナンキがパリス・ヒルトン(ホテル王ヒルトンの長女で有名な女優)と南アメリカに駆け落ちしたとしてもです。」会場は大爆笑。

Paris Hilton 2

(パリス・ヒルトン)


1:16 pm: 彼の信教について聞かれて、「自分は、アグノスティック(agnostic: 不可知論者(神の存在は知ることができないと考える))です。単に神がいるのか分からない、そして、神の存在を見つけることができるのか、分からない。」とバフェット氏。

1:20 pm: Kraftについて聞かれ、殆どの食品会社は、優良な資産(good assets)を所有していると答えた。彼は、コカコーラが良い例だと語った。何十年もかけて築かれたブランドの力のため、ビジネスを奪うことは非常に困難。「その分野でダントツのリーダーとなっているブランドの製品は、安心できます。」バフェット氏。

(コメント)バフェットの手紙の”堀”の話といっしょです。

1:30 pm: バフェット氏「我々は、バークシャーを誰かに依存する様な形(方法)で経営していません。我々は、もしも会社以外の世界が昨日までのやり方が通用しなくなったとしても、会社がうまくやっていける様に望んで(経営して)います。

1:33 pm: 我々は通常5分以内に決断します。そして、適時、素早く行動をおこします。「もしも、我々が5分で決断できない場合、5ヶ月かかっても決断できないでしょう。」「我々は多くの時間を無駄にしています。しかし、それは我々が時間を浪費したいと思うことに対してだけです。」(“We waste a lot of time, but only on the things we want to waste time on.”)

(コメント:バフェット氏の短時間で決断する話は有名。こちらのエントリーでも触れています。(お勧めです)。

中略

1:38 pm: チベットの問題で、コカコーラに北京オリンピックをボイコットする様に勧めるか?と聞かれ、「全ての国がオリンピックに参加すべきだと思う。」と回答。「オリンピックは、“素晴らしい行事(wonderful event)”である。そして、長い間、世界をより良くするために貢献している。」(バフェット氏)
「中国は完全ではないが(imperfect) 、正しい方向に進んでいる」(マンガー氏)
「米国も正しい方向に進んでいる、なぜなら、黒人や婦人の投票権を認めていなかった時もあった。」(バフェット氏)

1:40 pm: 「我々は、環境を守りながら、石炭を使う良い方法を見つけ出すだろう。Mid-Americanは、風力発電に多大な力を注いでいるが、依然として石炭に依存している。そして、(その日が来るまで)当分の間は石炭への依存は続くであろう。世界全体の規模でのリーダーシップと協力が必要となる。そして、過膨大なエネルギーを使っている過去がある米国は、非常に強いリーダーの立場ではない。」(バフェット氏)
「石油燃料と比べて、積極的に石炭を活用すること(being pro-coal compared to biofossil fuels)は、環境上も利点(理由)がある。ほとんどの人はその様には考えないが、私はそう思う。」(マンガー氏)

1:47 pm: どの様にすれば、核の拡散を防止できるか?と質問。
核については”精霊(The genie: 童話で人間の姿になって願い事をかなえてくれる。)は、ボトルの外に出てしまった。” 多くの知識があり、そして、害となることを行う誰かが常にいる。難点(chokepoint (コメント:窒息させるポイントでも良いかも?))は、核物質です。それは、人間が直面している根本的な問題です。世界の人口が多くなれば、側にいる人達(neighbor (近所))に害を加えたい人も増えます。核技術は、その様な人達に隣の洞穴に石を投げつける人よりも、もっと強い強力な武器を与えます。我々は、本当に大変危険な世界に住んでいます。そして、さらに危険になってきています。我々は、1945年以来非常に幸運でした。”(バフェット氏)(コメント:第2次世界大戦終了以来)1962年のキューバのミサイル危機の時、世界は核による対立を回避できたことを思い出しました。

1:52 pm: いかに自分が若い人達に経済的な責任を教えているのかを、長々と説明する女性に対して、拍手がおこり(彼女の演説を)中断させる。しかし、女性は(話を)止めずに続けていると、さらに大きな拍手がおこる。ウォーレンは、彼女に彼女の質問は何かと聞く。彼らが学ぶことを手助けするのに、何か他にすべきことはあるのか。(コメント:と言うのが彼女の質問だった様です。)バフェット氏は、今からそのクラスを集めることができると語り、「あなたができる最も重要な投資は、あなた自身にあります。良い習慣を若い内に身につけることです。」と助言。

1:56 pm: シカゴから来た9才の質問、バフェット氏が、その子が好きなシカゴ・カブスをSam Zellから買い取りたいか?そして、野球は良い投資か?観衆から大きな笑い。

バフェット氏は、テレビが(試合の観客を)球場から広げることによって、 野球のチームは良い投資となっている、と回答。バフェット氏は、質問者の年齢の時、自分は最終的には野球のチームを買おうと思っていた、でも、いまはそう思っていない、と答える。

2:04 pm: 質問:なぜ、アメリカ人はお金をもっと節約しないのか? 
回答:この国は、あまりお金を節約しないかもしれない。なぜなら、お金があまりない国に比べて、節約する必要がないからだ。

2:09pm: 個人住宅が(余波を送り出し)引き金となった似た様なクライシス(危機)は、バフェット氏の人生の中で思い出すことができない、と語る。しかし、彼はその題目のバリエーション(派生版、変化版)は多く見てきている。これらのお金持ちになろうとする、そして、歯の妖精(tooth fairy)を信じようとする根本的な衝動(駆り立てる力)が存在します。(バフェット氏)

「それは、特に馬鹿げた混乱です。インターネットを使用して日用品の配達を行う、と言った本当に馬鹿げたものの方が、住宅ローンの混乱で起こったことよりも、まだ賢いくらいです。」(マンガー氏)

2:14 pm: バフェット氏とマンガー氏は、簡素なテーブルの両側に座っており、アリーナの角に当てられたスポットライトに照らされています。彼らは、まだ元気です。記者席、こちらでは、タイプし続ける100人程のレポーター達の間で、疲労の兆候が出てきています。

中略

2:20 pm: 米国での自動車の人気は、国内での大衆の移動手段(例えば、電車やバス等)の拡大の実現を非常に困難にさせている。それは、人間性によるものの(に起因する)様です。 (The popularity of the car in the U.S. makes expansion of mass transit in the country very unlikely. “It seems to be human nature.”)

2:22pm: 質問:クレジット・デフォルト・スワップ(CDS: credit default swap)の市場は、サブプライムに続き次のファイナンスの危機となるか?

バークシャーは 会社が倒産することに対して、事実上の保険として裏書きすることで、 その市場で事業を行っている。Federal Reserveが、Bear Stearnsが崩壊することを防止するため介入したことが例となる様に、問題(CDSによるファイナンス危機)が発生するとは思っていない。Credit Defaultは、変動が非常に激しい状態が続いている、しかし、今までの時点までで、それが問題を引き起こしてはいない。Fedが介入する用意がある限り、システム上のリスクとはならないと思う。いくつかの企業は、巨額の損失を被るかもしれない、しかし、どこかの誰かは、大きなお金を稼ぐであろう。(バフェット氏)(コメント:反対のポジションをとっている人は、巨額の利益を手に入れる。)

CDS市場において、愚行がある。しかし、住宅ローン市場ほどではない。「廃れた町の片隅にいた浮浪者達を追い出して、住宅ローンをもらう様なものだ」マンガー氏。
(マンガー氏のこの発言の原文部分:”bums were swept off skid row and given mortgages.”, skid rowは、a run-down part of a won frequented by vagrants, alcoholics, and drug addicts.)

(blog記者のコメント:チャーリーは、(今回のセッションで)たくさんの馬鹿げたことを話している様です。)

2:32 pm: 12才の質問:なぜバフェット氏は、Ben Grahamの導いた配当を導入しなかった(受け入れなかった)のか? 

バフェット氏の答:冗談で、自分なりの何かをしなければいけなかったから。続けて(きちんとした)説明。See’s Candiesの様なバークシャーの子会社は、過剰な現金を産み出している。しかし、それを(得られた現金を)、配当として株主に支払うのではなく、会社内の他の分野に割り振っている。なぜかと言うと、会社(バークシャー)は、そのお金をうまく運用することができ、それによって、配当(の場合それ)に対して税金を納めることになる株主に対して長期的に利益をもたらすことができるためである。

(コメント:12才の子の質問とは驚きました。)

2:38 pm: 質問:バークシャーは、中国またはインドにおいて、大きな事業(ビジネス)の購入を検討しますか?
バフェット氏の回答:米国を除いた場合、どの国においても大規模な買収を行う可能性は非常に低い。多分、小さい会社を買うことはあるでしょう。(ただし)どの国であっても、大規模な買収(の案件)を除外する訳ではありません。(コメント:確率は低いが、もし良い投資案件があれば考慮する、ということだと思います。)

2:40 pm: 質問:投資と人生(生き方)において、誰から最も影響を受けましたか?
バフェット氏の回答: 最も影響を受けたのは、父親。後は、Ben Graham, Dave Dodd,...チャーリーは、Ben Franklinから多くのことを学びました。両親は、非常に重要な先生で、何を言ったかではなく、何を(実際に)行ったかで多くのことを教えてくれます。

(コメント:自分にとっては、非常に印象深い言葉です。)

マンガー氏は、学び方は人によって異なる。(違う方法でも人は学ぶ)彼は、たくさんの本を読むことで学んだ。

2:46 pm:  経営者への過剰な支払い(給料) バフェット氏は、“大きなかつら(big wigs)”は、当惑させられることを好みません。ですから、株主達は、過剰な支払いを見た場合、遠慮せずに声を大にして言うべきです。そして、プレスが残りの仕事はしてくれます。

(原文:“big wigs” don’t like to be embarrassed, so shareholders should speak up when they see excesses and the press will do the rest.)

バフェット氏は、その様な行動をとることは、株主にとって困難だった、と付け加えました。

2:49 pm: 「ハイ・ランキング・エグゼクティブ(高い地位にいる経営者達)は、過剰なお金を得るべきでない、 道徳上・倫理上の義務(“moral duty”)がある」(マンガー氏)

2:51 pm: 質問: どの様にして、会社の競争における優位性(competitive advantage)が持ちこたえられると分かるのですか?特に、製薬会社の”パイプライン上にある(開発中の)(“in the pipleline”)製品等については、評価することが困難です。

バフェット氏の回答:単独の製薬会社が将来的にもうまく行くかどうかを見極めることは困難です。しかし、グループとしては長期的にはうまくいくことでしょう。我々は、製薬会社に関しては、一社ごとに選択することはしません。

2:54 pm: 「中国の人々は、彼らの将来性を悟りつつあります。(気づきつつあります。)」

(コメント:バフェット氏の発言の様ですが、不明)

2:58 pm: バフェット氏は、今から20年後のバークシャー・ハサウェイが、その企業文化-良い経営者達が彼らの労働寿命の残りをそこで働きたいと思う場所であり続ける-を維持していることを望んでいる。それと、(その時に)世界の”最も年を取った現役の経営者”をしていること。(がバフェット氏の望み)

観客は、総立ちで拍手を送りました。それで、Q&Aのセッションは終了となりました。

3:10 pm: 休憩後、バフェット氏は、正式なアニュアル・ミーティング(年次株主総会)を開催しました。それは、まったく通常の流れです。

3:15 pm: バフェット氏、マンガー氏、他の取締役達は再選され、ミーティングは解散となりました。

(引用・邦訳終わり)



(後記)

どうも、このQ&Aセッションがアニュアル・ミーティングの目玉の一つの様です。時間のかけ方からいっても、そのことがうかがわれます。メディアのヘッドラインもこのセッションの中からのものが多く、今回は特にこれと言うよりも多種の話題があり、メディアによって取り上げている部分が異なる様でした。(とCNBCでも書いてあります。)

様々な質問に答えるバフェット氏とマンガー氏、面白い質問もあり、回答も興味深いものがありました。質問者に子供もいたりするのに驚かされました。ビジネスの世界、ファイナンス業で成功している人の中には、(当然のことながら)かなり教育熱心な人もいて、子供の頃から投資の教育をする家庭も少なくない様です。

バークシャーの第1四半期の結果は、長期のデリバティブの現時点での含み損を考慮したため、大幅な減益となりましたが、それについての目立った質問、討議はなかった様です。(少なくともQ&Aのセッションにおいては)バークシャーの株主達は、十分にその理由を分かっていることの表れなのかな?と推測しています。正直、ちょっと意外でした。

先ほど(米国時間の日曜日の午後)、記者団とのニュースカンファレンス(プレスカンファレンス)が行われた様です。こちらの方も、CNBCに載っています。内容を読んで、おもしろい内容でしたら、こちらもアップします。(する場合、多分明日)

今回は参加できなくて残念と思ったのですが、CNBCのブログのおかげで随分、雰囲気はつかめました。

このエントリーが皆さんのご参考、お楽しみにもなれば、幸いです。


ウォーレン・バフェットの株主とのQ&A ( CNBC ライブ・ブログから) 

CNBC Warren Buffett Watchで、バークシャーの株主総会の前のバフェットさんとマンガー氏の株主とのQ&Aをブログでライブ中継しています。以下は、CNBCのLive Brog Archiveからの、主な部分を抜粋して邦訳したものです。ちょっと長いですが、興味深い話も途中で出てきます。

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会場のクエスト・アリーナの外に並ぶ株主達。ドアが開く午前7時の一時間前。外は、華氏40度台(華氏40度は、摂氏4.4度)、しかも強い風が吹いていたそうです。(CNBC Warren Buffett Watchの写真を引用)

8:31am アリーナのライトが消され、バフェット氏がビデオで登場し、今年の映画の紹介をする。ビデオ録画は禁止、アリーナでのカメラ撮影も禁止。

8:39am フィルムは、チャリー•マンガー氏が大統領選に参加するユーモラスなアニメ(cartoon)。どの様にグローバル・ウォーミングに立ち向かうのか?と聞く。皆、Dairy QueenのIce Creamを食べよう。アニメは、全てのバークシャーの会社についてふれる。マンガー氏は、もちろん NetJetsの宣伝をする。

中略

8:57am バークシャーの所有する企業の様々な宣伝を上映。アリーナは、殆ど満員。ステージの後ろの席にも人がいる。

9:09am: CNBCのBecky Quickが偽の”Breaking News”で、”バフェットがバークシャーを辞める”、とレポート。

9:30am: (ビデオ)テープは終わり。アリーナの電気は少し明るくなり、群衆から期待の拍手が起こる。

9:32am: (CNBCの)Beckyが偽の”Breaking News”で、再び登場。ウォーレンは、All May ChildrenのSusan Lucciと仕事を交換したと語る。Beckyは、Lucciはバークシャーの新しいCEOになるために、オマハに向かっていると語る。

(注:”All My Children”は、毎週月曜日から金曜日までABCで放送されているテレビドラマ。1970年1月から続いている、長寿番組。Susan Lucciは、開始から現在まで38年間番組に登場している女優。)

9:33am: チャーリー・マンガーに続いてLucciがステージに登場、席に着く。Lucciは、(バークシャーにおいて) ”チープ”な配当の決まりを含む、いくつかの変更を行いたいと言う。観客は拍手。Lucciは、バークシャーが、毎週ガイダンス(売り上げ・利益予想)を行う様にしたいと言う。更に、取締役(directors)に年に900ドル以上支払うべきだと発言。取締役達は立ち上がって、声援を送る。

9:35am: Warren Buffettがステージに登場、そして、再び彼の仕事を”取り戻す”。取引(Susanと仕事の交換)はなし。彼の”role(役割・任務)”は、Berkshire Hathawayを経営すること。しかし、彼はLucciにBorsheims(バークシャーの子会社の宝石店)に行って、彼女が好きなものを何でも選んで、”支払いはチャーリーに付けておく”様に言う。

9:36am: 「それでは、ショーを始めましょう」「チャーリーと私は昼食休憩をはさんで3:30まで質問を受け付けます」とバフェット氏。「出席者は、31000人となる見込み」

9:39am: 一番目の質問者は、インドのボンベイから来た人。彼は、バフェット氏は、どの様にして投資を始めたのか、と聞く。バフェット氏は、Benjamin Grahamの本、”The Intelligent Investor”について語り、「彼のアドバイスに従えば、まちがうことはありません。」とバフェット氏。

9:46am: 「チャーリーと私は、将来株式市場がどうなるのか、まったくアイディアがない(分からない)」「我々は、そのビジネスに参加していません。(We’re not in that business.) 単に、我々のゲームではないだけです。(It’s just not our game.)] 彼らは何千ものビジネスを見てますが、魅力的な価格付けがされていることは非常にまれです。チャーリーは、何も付け加えることはない。バフェット氏は、何週間もスピーチの練習をした、と語る。

9:50 am: バフェット氏:「我々の仕事は、素晴らしいマネーシャー(経営者)を選ぶことではなく、彼らを(惹き付けて仕事を)続けさせることです。(使われた言葉は、’retain’ (維持する、保持する)です。)多くの経営者達は、バークシャーが買収後も会社に残ります。「我々の仕事は、彼らが仕事に対して同じ情熱を持てる様、にきちんとすることです。仕事を愛することは、お金を愛することよりも重要です。我々は、彼らの目の中に情熱を見る様にしなければなりません。契約書を使うべきではありません。それは、うまくいきません。我々の経営者達は、感謝されていることを感じ、 感謝の気持ちを持っています。」株主達、拍手。

9:54am: どの様に公開されている企業の株式のオプションを買って、または、エグジットしているのか?
「通常は、普通の株を単に買うだけである。」「少しのプレミアムのコール・オプションを使用するのは、5回のうち4回はうまく行くかもしれない。しかし、我々は、実際のところオプションを使ってポジションを構成したり、終了したりすることはまったくない。」「我々が、何か欲しい場合、それを買います。」バフェット氏。

(コメント)バフェットの手紙にも書いてありますが、バークシャーはプット•オプションを発行しています。(08年第1四半期の減益の理由の一つは、プット•オプションの評価額下落によるものです。)しかし、コール・オプションの取引はしていないとのことです。

9:56am: 「ファイナンシャル・マーケットをカジノ(賭博場)にし、クルピエ(Croupier: 賭博の進行係、掛け金を集めたり支払ったりする係)がもっとお金を稼ぐと言う様なアイディアは、我々には意味をなさないことです」マンガー氏。「ビジネススクールの生徒が、オプション・プライスのテクニックを学ぶことは馬鹿げたこと。企業と株式市場をどの様にしての価値を見いだすかを知ることが必要。』「ファイナンス業界の聖職者達の間で、彼らが知っていること(コメント:例えばオプション等)を教えることの強い希望があります。それは、投資を行なうこととは関係がありません。」「市場に影響されてはいけまえん。”The Intelligent Investor”の第8章に書かれている、マインドセット(考え方)が求められます。」バフェット氏。

(コメント: 非常に興味深い言葉です。後で、The Intelligent Investorを読み直そうと思います。)

10:00am: チャリティーにお金を寄付することによって、自分の生活に与える影響はまったくない。お金がそれ程ないのに、寄付し、他の人のために自分たちの時間を捧げる人達に敬意を持つ。 バフェット氏。

10:02am: 「我々は、我々の事業(ビジネス)の運営方法に誇りを持っている。」「我々は、それらの事業に対して、多くのガイドラインを与えていない。我々は、評判をお金のために交換する様なことは決してしない。特定の数字(売り上げ)を達成する様にバークシャーの本社から圧力をかけたりはしない。」バフェット氏

中略

10:10am: もし我々が長期のリターンが10%の株を買うことができれば、我々はすごくハッピーである。バークシャーの株の将来のパフォーマンスは、過去から今までの様に良いものとはならないことは、絶対に確実である。会社は、(昔に比べ)はるかに大きくなっている。たとえ5億ドルの投資を倍にしたとしても、バークシャーのパフォーマンスには、小さなパーセンテージの影響しかない。

(コメント:会社が非常に巨大なので、 本当にそうだと思います。しかし、これからは今までの様なパフォーマンスになることはない、と明言するところはバフェットさんらしいと思います。今までにも何度も言っているし、株主向けの手紙にも書いてあることですが、、、)

10:13am: 我々が、過去のパフォーマンスに近いものを達成すると思っている人は、保有している株を売るべきだ。彼はお金を稼ぐことはできるが、かつて(パフォーマンス)に近いものには決してならない。バークシャーを買うよりも、別のことにお金を使った方が良いかもしれない。他の大きな会社と比べて、魅力的な投資だが、何千もの可能性の中で、世界の中で最も魅力的な投資機会ではない。

中略
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(アリーナでのミーティングが始まる前に、取材を受けるバフェット氏。Warren Buffett Watchから引用)

10:21am: どの様にして、心身の健康を保っているのか? See’sのキャンディを食べる。それが、バランスの取れたダイエットの始まり。(笑い)自分が愛することをやっていて、人生が嫌になることができるでしょうか?(バフェット氏)「我々は、フィジカル・フィトネスのポスターボーイズになることを望むが、殆ど全ての健康(を維持するための)ルールを無視している。今の時点では、それがうまくいっている。」(マンガー氏)

10:24am: もし違う仕事を選ぶとしたら何を選びますか? 自分がしていることをするでしょう、と回答。自分が情熱を持つことができるものを早く見つけたことは、幸運だった。最も重要なことは、好きなことをすることだ。追加、ヘビー・リフティングはだめです。
全ての人にとってそれが正しい仕事とは言えませんが、人生の中で何かしら好きなことを見つけることはできると思います。それから、正しい配偶者を得ることは大切です。」バフェット氏。「自分が得意な(才能のある)ものに情熱を注ぐことは最良だと思います。ウォーレンは、バレエ(舞踏)は上手にできなかったですが。」マンガー氏。

10:31am: 若い頃、大衆の前で話すことについて、非常に恥ずかしかった。( バフェット氏)それを、大衆の前で話すことを自分に強いることで克服した。コミニュケーションをうまく行うことは、非常に重要なスキルである。しかし、このことを行うのは、若いうちにやるべきだ。このエントリーは、後で、書き足します。自分を表現することは、内向的な人にとって、とても役立つことである。(バフェット氏)

中略

10:51am: 小さいビジネスを伸ばすには? 時間がかかることだ。会社は、一度でできるものではない。手品はありません。一般的な方法として、我々は同じことを何年も続けて、それをこの先何年も続けることです。我々は、俊足の馬の様に早くなくても、嫌ではありません。(しかし、)前に向かって全く進まないのは、嫌です。”We’re not unhappy if we’re not galloping. We’re unhappy if we’re not moving forward at all.”

11:05am: フィラデルフィアからきた7年生(日本の中学生7th grader: 日本での中学生(一年生)に該当)が、学校では教わらないことが世の中にはいっぱいあるので、どんな本を読んだら良いのか?と質問。
バフェット氏は、新聞を読むことから始めることを助言。世界で何が起きているか、を知る。どこかの時点で、自分が本当に興味が持てることが見つかるでしょう。もっと学べば、もっと学びたくなるでしょう。(バフェット氏)「今話した若い人は、どうすれば人生で成功するか、をもう既に会得している」(マンガー氏)

11:09am ドイツ人の質問者が、See’sとドイツのチョコレート・メーカーの比較について長い質問。ウォーレンは、質問を理解したか再質問。質問は、利益と拡大のトレードオフについて。バフェット氏は、彼の標準的な基準:継続性のある競争における優位性(durable competitive adtantage), 良い経営陣、良い価格、について繰り返し語る。

11:10am:バフェット氏は、我々(バークシャー)は、人々に彼らの事業(ビジネス)を売る様に迫ったりしたことはない。我々は、維持する様に勧めます。我々が会社を買う時は、家族経営の事業を売る様に、外部の要因で迫られた場合です。それらの場合、バークシャーは、その家族によって所有されていた時に行われていた事業の運営方法(手法)を続ける様に手助けをする様にします。 もし彼らが必要であるならば、 バークシャーの対案があることを知らせるために、 ヨーロッパに行き、家族経営の人達と話をします。

11:12am: 株式市場は、あなたにバーゲン・プライスを提供します。個人・独立した(企業の)オーナーは、(バーゲン・プライスを提供)しません。バフェット氏は、プライベート・カンパニーで良い価格のものを探しています。バーゲンプライスではありません。ファミリー・ビジネスを、高い値段を得るために知らない人に売ることは正気の沙汰ではない。(マンガー氏)

11:14am: 我々は、外国の貨幣でお金を稼ぐ会社に喜んで投資します。なぜなら、それらの貨幣は米ドルにたいして大きな下落はしないであろうと考えるからです。バフェット氏は、ドルはこの先10年以上は弱い状態が続くであろうと思っていることを繰り返して語りました。もし、バフェット氏が火星から”火星の貨幣を持って”やってきたとしたら、彼は多分全てのお金をドルに替えることはしないでしょう。彼は、コカコーラの様な、米国外で巨額の収益を得ている会社に喜んで投資する、と語っています。我々は、為替のヘッジのビジネスはしていません。

11:18am: もしバフェット氏が、少ないお金で投資をするのであれば、何をするか?債券、株、海外のものを含む何千ものオパチュニティー(投資機会)がある。例として、何年か前に、韓国で素晴らしい投資機会を見つけた、しかし、彼は多くのお金を注がなかった。ほとんどの投資機会は、スモール・ストックになります。チャーリー、(どう思いますか)?そうです。

(コメント)バフェット氏の韓国投資については、以前エントリーでも取り上げましたが、良い投資機会ではあるが、バークシャーが投資する程大きくない(数億ドル未満)ので、自分のお金で投資した、と語っています。バフェット氏のポイントは、少ないお金の投資の方が色々な投資機会がたくさんある、と言うことだと思います。

中略 (バフェット氏の後継問題に関する、質疑応答)

11:34am: バフェット氏は、彼のネットワースの内75%を投資するのに十分自身を持てるアイディアがあったことが、何年もの間にたくさんあったと語った。マンガー氏は、冗談で、彼は彼のネットワースの100%以上を注ぐものが何度もあったと、言いました。バフェット氏は、しょっちゅう起こることではないが、素晴らしい投資機会を見つけることができたのであれば、ネットワースの75%を注ぐべきだとかたりました。ただし、ネットワースの500%は投資してはいけません。

11:36am: 「分散投資は、know-nothingの投資家のもので、プロのものではない。」(マンガー氏)バフェット氏が付け加え、「know-nothing investorであることは、まったく間違っていない。そして、分散投資するべきである。」

中略

11:49am: 「究極的には、世界は太陽をエネルギーの供給源として使うべきだ。」「炭素を基にした燃料をつかうことは、”気違い(Crazy)”なことだ。政府のエネルギーに対する政策は、特に道理をわきまえたものではない。最終的には、経済の繁栄をもたらすには、太陽の燃料に依存しなければならなくなる。(マンガー氏)マンガー氏は、質問に対してよりアイディアリスティックで、バフェット氏はよりプラグマティック(pragmatic: 実用本意の、実際的な)

11:52am: 質問者が、バフェット氏とマンガー氏は、大統領を一期づつ務めるべき(バフェット氏が先)だと言う。バフェット氏は、マンガー氏が先にするべきと回答。そして、もし彼が大統領だったら、かれは 大金持ちがもっと支払う様に 税金の制度について何かを行うことでしょう。
11:53am: エタノールに関して、食品を燃料に変えるのは、今までで最も馬鹿げた発想だ。その様な考えは、廃れるであろう。(マンガー氏)

11:54am: もしあなたが投資を始めたばかりで、フルタイムの投資家ではなかったとして、最初の100万ドルを投資するとしたら、どうしますか?バフェット氏の答え: Vanguardの様な会社の低コストのインデックス・ファンド。マンガー氏の答え:もしも、非常に才能のある投資家になる見込みがないのであれば、インデックスファンドを選択するべき。マンガー氏とバフェット氏は、お金をどのように運用するか助言することでお金を稼ぐ人達の言うことを聞くことに対して、警告しています。しかし、チャーリーは、ストック・ブローカーの何人かは、本当に正直な人達がいることを付け加えています。

11:58am: 子供のファイナンスに対するアドバイスは? 一般的に、子供は、親の例をまねする傾向がある。親がお金に分別があり、将来を見据えた使い方をするのであれば、子供も分別を持つ。時として、若い内に何かにお金を使うこと、例えばディズニーワールドに行くことによって、家族の思い出ができる等、は非常に良いこととなる場合もある。「私は、極端な倹約をすることを、勧めません」(バフェット氏)

昼食休憩へ。



量が多いので、省こうと思ったのですが、いざやり出してみると、取り上げる方が圧倒的に多くなってしまいました。尚、Klamath River Damの問題について、何人かから質問が出ていましたが、割愛させて頂きました。問題視している人も多い様です。私はこの話はあまり良く分かっていないので、後で少し調べてみようと思います。

皆さんはどの様にお感じになりましたか? 個人的には、興味深い話も多かったです。

長文、おつきあい下さいましてありがとうございます。尚、訳に関しては大雑把にやっています。多少、文章に難があるかもしれませんが、お許し下さい。


CNBC ウォーレン・バフェット インタビュー (バークシャー株主総会前日) 

CNBCが、バークシャーの株主総会を前日に控えたバフェット氏とのインタビューを行いました。インタビューの一部のビデオは、以下のリンクで見れます。トランスクリプト付きですので、よかったら是非見て下さい。

Exclusive Interview With Warren Buffett

(コメント)
短いビデオですが、バフェットさんは、この総会を非常に楽しみにしている様子が分かります。このイベントは週末を通して行われ、朝から晩まで Q&A, 総会、カクテル・パーティー、インターナショナル・レセプション等、様々なイベントがあります。バフェット氏は、おもしろいことに全然疲れない、と言っています。84才のマンガー氏もそうだ、と言っています。

バークシャーの社員数は今は19人の様です。(2年前に比べると、二人増えた様です。)

尚、もう一つのビデオの方で、総会は毎年参加者が増えてきており、(昨年は27000人、今年は30000人を見込む)ホテルを確保するのも6ヶ月以上前から予約していないと難しいとのことです。尚、オマハのホテルは当然のことながら、ネブラスカ州の中のホテルの半分は満室とのことです。(つまり、(かなり)遠くはなれたホテルに泊まって参加する人も多数いると言うことの様です。。。

安易に来年はバークシャーのアニュアルミーティングに出たい等と考えていたのですが、本気で出席するつもりである場合、かなり前から用意しないと無理の様です。

(追記)

Berkshire Hathawayが第1四半期の結果を発表しました。純利益は64%減となったと、メディアで報道されています。尚、これはデリバティブによる含み損の16億ドルを考慮しているためです。バークシャーの ニュースリリースを添付しますが、この件に関してきちんと説明しています。明日の総会でもこまかく議論される可能性があるかと思います。(添付のニュースリリースを読めば、基本的には十分だと思います。)何か新しいこと等あれば、また、アップします。

Berkshire net income falls 64 percent because of derivatives

バークシャー 二ユース・リリース

5月2日の米国市場 

2-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 13058.20 +48.20 (+0.37%)
Nasdaq: 2476.99 -3.72 (-0.15%)
S&P500: 1413.90 +4.56 (+0.32%)

本日の主なニュース

(市場全般)

本日発表された4月の失業率は、3月の5.0%に対して、予想されていた上昇ではなく、0.1%の下落となり5.0%になりました。

Job cuts in April less severe than feared

また、商務省 国勢調査局発表の3月の工場受注は、1.4%の上昇となりました。その前は、2ヶ月続けて下落となっていました。事前の予想は、0.2%の上昇だったので、予想よりもそれなりに大きい上昇でした。しかしながら、売れ残りの製品在庫は、調査局が統計を取り始めた1992年からで最も高い水準となっているとのことです。
プレスリリース

Fedが、隔週で行っているTerm Auction Facility(TAF)の金額を現行の500億ドルから、750億ドルに引き上げることを発表しました。この引き上げにより、5月5日からTAFによる融資残高の総額は、1500億ドルに上昇するとのことです。

TAFの規模の拡大とともに、FOMCは、ECBとSwiss national Bank(SNB)と執り行なっている現行の一時的な為替のアレンジメントを拡大することを承認したことを明らかにしました。増額は、ECBに対して200億ドル、SNBに対しては60億ドルで、総額は最大でそれぞれ500億ドルと120億ドルとなるとのことです。また、アレンジメントの期限を2009年の1月30日までに延長しています。

さらにFOMCは、Schedule 2のTSLFに対するcollateralに、AAA/Aaaレートの資産担保証券(Asset Backed Security: http://ja.wikipedia.org/wiki/資産担保証券)を加えることを承認しました。

Federal Reserve Press Release

MicrosoftのYahoo買収提案に関しては、ここ数日動きがあるのではとの報道やバルマー氏のマイクロソフト社員向けの発言等が取沙汰されていましたが、こちらの金曜日の夕方(日本の土曜日の朝)の時点で、まだ正式な発表はありません。Microsoftが提案額を引き上げる、といった見方がでてきており、この週末に話がまとまるのではと言う観測が報道されています。Yahooの株は本日6.92%上昇しました。さらに、アフターアワーズで1ドル程度(約3.5%)上がっています。尚、それだけ上がっても、Microsoftが最初に提案を公表した時の提案額よりも低い株価です。(以下、添付記事をご参考下さい。)
Microsoft, Yahoo could reach weekend deal: sources

(企業決算関連)

Chevronの第1四半期の利益は51億7000万ドル, EPS$2.48でした。アナリストの予想をEPSで7セント上回りました。昨年に比べ10%の増益でしたが、昨年は一時的な収益として7億ドルがあったので、それを除いた利益から見た場合、上昇幅はさらに大きくなります。尚、売り上げに関しては、アナリストの予想の756億4000万ドルに対して、大幅に低い659億5000万ドルでした。(それでも昨年の売り上げと比べた場合、37%増)株価は、本日0.4%の上昇でした。
Chevron's 1Q profit of $5.17B marks Big Oil's latest gusher

Sun Microsysystemsの発表した四半期の結果は、3400万ドル、一株当たり4セントの赤字でした。不振の原因は、米国の中小企業からの需要が大きく落ち込んだことを挙げている様です。ファイナンス企業からの注文は県庁とのことです。 アナリストの予想は、一株当たり18セントの利益を予想しており、今回の発表はアナリスト達を大きく失望させた様です。株価は、本日22.61%の大幅な下落となりました。
Sun Microsystems 3Q loss stuns Wall Street

(コメント)個人的な意見を以下に書きます。サーバーの市場は、全体としては順調に拡大しており、ハイテク業界の中でも大きく期待される分野の一つです。市場が拡大しているにもかかわらず、ここ数年Sunの売り上げはあまり伸びていなかったので(特に2006年から2007年にかけて)、Sunはマーケット・シェアを落としているな、と思っていました。ここ数四半期は利益が出ていたのですが、売り上げは殆ど伸びていないので、コスト削減が利益増に貢献していると想像していました。伸びている市場で、シェアを落としているのは、危険な兆候だと危惧していました。これは、Sunに限った問題だと考えています。Sunに関しては、この先一年、二年が正念場になると思います。2年以内に問題を解決しないと、致命的な状況に陥る危険性があると思います。

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)上昇と下落に分かれていますが、幅はそれ程大きくありません。尚、Goldmanの株は再び200ドルを超える1月の初め頃の価格水準まで、戻してきています。

(住宅)  上昇しているところもありますが、下落の方が多そうです。ただし、変動の幅は非常に小さいです。

(小売り)上昇と下落に分かれています。Wal-MartとTargetの大手2社は下落しています。

(テクノロジー)上昇と下落に分かれていますが、殆どはそれ程大きくは動いていません。その中で、Yahoo(上昇)とSun(下落)はかなり目立っています。

まとめ・コメント

発表された失業率は、予想された上昇ではなく下落となり、少なくともポジティブな結果だったと思います。工場受注に関しては、予想よりも高い上昇となりましたが、在庫が膨らんできていることを考慮すると単純に良いと言い切れる状況ではない、結果でした。

市場は上昇して始まりましたが、その後下落の傾向となり、最終的にはDow Jones IndustrialとS&P 500は若干の上昇、Nasdaqは若干の下落で終了しました。昨日の大幅な上昇を考慮すれば、今日は落ち着いた動きだったと思います。

テクノロジーセクターに関しては、Sun Microsystemsが大幅な下落、Yahooが大幅な上昇となりましたが、この2社の株価の動きは特定の理由・材料からのものなので、全体としてはやはり落ち着いていたのではと思います。

尚、明日はいよいよバフェットさんのBerkshire HathawayのAnnual Meetingです。これにビル・ゲイツ氏とYahooのPresidentのSusan Decker氏も出席する予定だそうです。多分、買収提案を巡る話には関係ないと思いますが、、、、

バークシャーのミーティング等で面白そうな話を見つけたら、この週末にエントリーする予定です。それでは、皆さん、良い週末を!!

5月1日の米国市場 

1-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 13010.00 +189.87 (+1.48%)
Nasdaq: 2480.71 +67.91 (+2.81%)
S&P500: 1409.34 +23.75 (+1.71%)

本日の主なニュース

(市場全般)

今日の大幅な上昇の理由として、ドルの上昇とオイル価格の下落が、経済の回復を示すものと解釈された様です。
Stocks rise as dollar advances on optimism about US economy

4月の米国の自動車販売は、急激な下落となりました。ガソリン価格の上昇等の影響から、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)やピックアップ・トラックの販売が不振となったことが大きく影響したとのことです。年間の販売ペースで150万台を下回っており、過去15年で最も低い値となっています。

GMは売り上げが23%下落、Fordは、19%の下落で共に予想されていた以上の下落でした。トヨタは約5%の下落でした。本田、日産、Chryslerの販売結果は、後で発表される予定とのことです。

April auto sales slump, truck sales plunge

GM, Ford US sales down, Toyota up as gas prices rise
(こちらの記事のタイトルで、トヨタが上昇となっていますが、上昇は乗用車の販売で、SUV, pickupは下落となっています。レクサスも下落でした。総合した場合、上の記事の様に下落になっていると思います。このエントリーを書いている時点ではまだ、トヨタのWebサイトにはプレスリリースは載ってませんでした。)

商務省 経済分析局(Bureau of Economic Analysis)が発表した3月の消費者の支出は0.4%の増加となりました。これは、エコノミストが予想していた数値の倍でした。しかし、インフレーションの分を差し引いた場合、0.1%の上昇に留まるとのことです。(消費者支出の上昇のほとんどは物価上昇によるもの)

PERSONAL INCOME AND OUTLAYS (BEA Press Release)

Consumer spending up mainly because of sharp price increases

SIA(Semiconductor Industry Association)が、第1四半期の半導体の売り上げは、昨年と比べ3.8%の上昇となったと発表しました。売り上げが低迷しているメモリーを除いた場合は、11%の上昇だったとのことです。
First-Quarter Semiconductor Sales Show 3.8 Percent Year-on-Year Gain
(Press Release)


Microsoftが金曜日(明日)か来週月曜日に何か発表するとの話になっています。その前の話では、水曜日だったのですが、、、
Microsoft To Announce Something At Some Point; Maybe Tomorrow, Maybe Monday

(企業決算関連)

Exxon Mobileの第1四半期の結果は、利益が17%増の109億ドル、EPS$2.03でした。しかしアナリストの予想のEPS$2.13を下回ったため、株価は3.62%下落しています。

Exxon Mobil 1Q profit up 17 pct, Wall Street expected more

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)大きく上昇しています。American Express 6.89%, Goldman 4.01%, Lehman 6.08%, Merrill 5.14%, Morgan Stanley 3.56%, Wells Fargo 4.81%, Citigroup 4.17%, Bank of America 4.93%それぞれ上昇しています。

(住宅)  主要なところは殆ど5%以上の大幅な上昇となっています。

(小売り)ほとんどが上昇しています。

(テクノロジー)ほとんどが上昇しています。その中で、Yahooは2.17%の下落でした。

まとめ・コメント

FOMC発表から明けた本日、市場がどの様に動くのか注目していましたが、結果はなんと大幅な上昇となり終了しました。主要なインデックスでは特にNasdaqが本日2.8%の大幅な上昇で終了しています。上昇の理由としては、上に載せていますが、ドル高とオイル価格の下落を挙げている報道があります。

尚、商務省が発表した消費者の収入と支出に関しては、上昇を支持する程、明るい材料ではなかったのでは、と思います。上にも書きましたが、SIAが発表した第1四半期の半導体の売り上げは、メモリーを除けば11%の上昇で非常に順調であることを示していると言えると思います。恐らく、このニュースが今日のテクノロジーの上昇を支持するものだと思います。

一方で、テクノロジー以上に上昇しているのが住宅セクターそしてファイナンス・セクターです。こちらの方は、ご存知の通り市場の環境は悪い状況が続いているにもかかわらず、最悪の状況は終わり、これから回復するのとの期待から上昇している様ですが、これらのセクターの方が大きく上がっているのが非常に面白いところです。これらのセクターの最近の株価の動向は、上昇の裏付けとなる確固としたデータはないが、今後への期待が大きいことから上がっているのが大きな特徴だと思います。特に、住宅のセクターに関しては、政府の救済策が唯一と言っていい程の好材料の気がしますが、このところの株価の動きを見ていると、今後上昇すると考えている投資家が多いことを表しているかと思います。

住宅、ファイナンスのセクターに加え、自動車の市場も低迷を続けており、本日の発表もそれを裏付ける様なものでした。しかし株の動向としては、大幅な販売減となったGMとFordの今日の株価は、GMはほぼ変わらず、Fordは2.66%の上昇でした。

明らかに好材料となるデータがある訳でもないにも関わらず(半導体に関しては、今日のSIAの発表はポジティブだと思います。)、市場がこれほど大きく上昇してしまうことに、危うさを感じますが、株式市場の動きとしてこの様な展開があることも現実にはよくあることだと思います。

明日、失業率が発表される予定ですが、雇用に関しては厳しい状況となってきており、4月の失業率は3月の5.1%から5.2%に上昇することが予想されています。これに関しては、市場は織り込んだ上での今日の上昇との見方が大勢の様です。私もそうだとは、思いますが、それにしても今日の上昇はあまりにも行き過ぎなのでは、と思っています。反動がないと良いのですが、、、

4月30日の米国市場 

30-Apr-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12831.94 -39.81 (-0.31%)
Nasdaq: 2426.10 +1.70 (+0.07%)
S&P500: 1390.94 -5.43 (-0.39%)

本日の主なニュース

(市場全般)

注目のFOMCの結果は、予想通り25bpの引き下げでした。声明から、市場は今後の金利の引き下げに関しては、当面保留と解釈した様です。詳しくは、一つ前のエントリーを参照して下さい。

FOMCの声明(プレスリリース) 

商務省 経済分析局(Bureau of Economic Analysis)が発表した、2008年第1四半期のGDPの速報値は、年換算で0.6%の伸びでした。昨年第4四半期も0.6%で変わりませんでした。市場の予想は0.5%増で、予想よりも0.1%良い結果でした。

GROSS DOMESTIC PRODUCT: FIRST QUARTER 2008 (ADVANCE)

Citiが資金調達を行うため新株を発行し45億ドルを調達したことを発表しました。当初の予定は30億ドルでしたが、調達額を引き上げています。価格は、29日火曜日の終値から4%の割引価格を適用したとのことです。
プレスリリース

(企業決算関連)

Golgate-Palmolive(減益, 株価 -6.7%), General Motors(赤字、株価 +9.43%) Kellogg(減益、株価-1.56%), Kraft(減益、株価 +2.79%), Procter & Gamble(増益、株価+1.75%)の結果はいずれも、アナリストの予想を上回りました。Time Warnerは若干予想を下回りました。

Colgate-Palmolive 1Q profit dips 4 percent on charges

Kellogg's 1st-quarter profit falls 2 percent on higher costs

GMの結果は、33億ドル、一株当たり$5.74の赤字でした。また、米国の販売予測を引下げました。しかし、結果はアナリストの予想よりも良かったために、株価は本日9.43%の大幅な上昇となりました。
GM loses $3.3 billion in 1Q, lowers sales outlook

Kraft profit falls 13 percent amid higher ingredient costs

Procter & Gamble's profit rises, helped by razor blades

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)日中は上昇していたところが多かったですが、最終的には下落で終了したところが殆どです。JPMorgan ChaseとMerrillは若干の上昇となりました。

(住宅)  今日は、下落しているところが多かったです。

(小売り)下落が多い様に思えました。

(テクノロジー)日中は上昇しているところも多かったのですが、下落で終了しているところがほとんどです。その中で、Googleは2.83%の上昇と好調でした。MEMCはアナリストのダウングレードがきっかけで、本日9.27%の大幅な下落となりました。

まとめ・コメント

第1四半期のGDPの速報値は、年換算で0.6%増で昨年第4四半期と変わらず、アナリストの予想を若干上回りました。尚、速報値は後で修正される場合もわりとあります。こちらの方は、ほぼ予想通り、少し良かったので悪いニュースではありませんでした。

上に書いた様に午前中に発表された主要企業の結果は、アナリストの予想を上回るところが多く、市場のセンチメントは良い状態、株価も上昇する中で、FOMCの発表を迎えました。結果は予想通りで特に驚く様なことはなかったと思いますが、発表後に売られる株が多く、全体としては発表前の上昇を打ち消す形で昨日終値とほぼ変わらない水準で終了しています。ここ数週間は特に市場センチメントも良かったので、材料もある程度出そろったこと等から、多少の利益確定と言った動きがあった様です。

今日のWSJやFTで取り上げられているのですが、住宅ローンの破綻が増加してきている様です。今後社会問題かしてくる可能性も高く、また、経済に与える影響も大きいと思います。FF金利を引下げは、恩恵を直接受ける企業もありますが(ファイナンス・住宅)、既存の住宅ローンの破綻を防ぐ効果は直接的にはそれ程ありません。多分、今後の政府(と直接・間接的にFed)の注力は、住宅ローン破綻の防止に移ってくる気がします。

上に取り上げた企業の決算動向は、アナリストの予測よりは良かったですが、減益、赤字のところも多く、単純にポジティブに判断することはできないと思います。むしろ、今後悪化していく可能性も少なからずあるので、今後の不安要因を払拭する様な発表結果ではなかった、と解釈することもできるかと思います。

個人的には、第2四半期以降の決算動向が中長期的な市場の方向性を決めると思っています。例えば、実際にGDPがマイナスに転じ、住宅市場は停滞したまま、ファイナンスの企業は期待した程劇的に収益の改善が見られない、ブルーチップの企業でも減益傾向が出始める、といった様なシナリオになる可能性は少なからずあると思います。このシナリオの場合は、さすがに市場が下落の明確なトレンドとなると思います。しばらくやっていませんでしたが、近いうちにシナリオ・プランニングをやろうと思っています。

短期的には、注目は失業率が予想に比べどうなのか(0.1%上昇が現時点でのコンセンサス)、ここ数週間で上昇していた投資家のセンチメントを後押しする様なニュースがあるのか、どうかといったところが、注目かと思います。

尚、明日MicrosoftがYahoo買収に対して新たな動きを見せるとの観測が高まっています。今の時点での可能性は、委任状獲得に向けた株主への働きかけの開始、買収提案での現金の割合の引き上げ(提案価格は基本的に維持)、計画の撤廃、のいづれかが有力の様です。こちらも注目したいと思います。

FOMCの声明(プレスリリース) 

FedがFOMCの金利政策を発表しました。結果は、FF金利を25bpの引き下げることとなりました。以下、プレスリリースの要約です。

Press Release

Release Date: April 30, 2008

For immediate release

連邦公開市場委員会(FOMC)は、本日フェデラル・ファンド金利の目標を25bp引き下げ2パーセントとすることを決定した。

最近の(市場関係)の情報は、経済活動が引き続き弱いことを示している。住宅と企業の支出は抑制されてきており、労働市場は更に弱まってきている。金融市場は、引き続き非常に強い重圧があり、厳格なクレジット(融資)条件と住宅市場の深刻な低迷が、この先数四半期に渡り経済の成長を妨げる重圧となるであろうと予想される。

コア・インフレーションの指数は幾分改善されたものの、燃料費と他の生活必需品の価格は上昇しており、いくつかのインフレーションの今後の予想(今後の物価動向)の指標は、ここ数ヶ月上昇を続けている。委員会は、燃料費が下落に転じ、他の生活必需品の価格も利用状況から上昇圧力が軽減されることが反映され、インフレーションは数四半期の間に収まってくることを予想している。しかし、インフレーションの先行きに関する不透明感は引き続き高い。引き続き注意深くインフレーションの形成の監視を行っていくことが必要である。

市場の流動性の促進するための手段と併せて、本日までに行った大幅に緩和した金融政策が、緩やかな伸張を促進と経済活動のリスクを軽減することに寄与するとなるであろう。委員会は、引き続き経済と金融の(市場の)成長を監視し、必要に応じて、継続的な経済の伸びと価格の安定を促進するための手段を取っていく。

FOMCの金融政策の動議に賛成したのは、Ben Bernanke, Timothy Geithner, Donald Kohn, Randall Kroszner, Frederic Mishkin, Sandra Pianalto, Gary Stern, そしてKevin Warsh. 反対は、Richard FisherとCharles Plosserで、今回のミーティングにおいてフェデラル・ファンド金利の据え置きを望んだ。

関連した施策として、理事会はディスカウントレート(公定歩合に相当)が2.25%になる25bpの引き下げを満場一致で承認した。この(政策)発動において、ニューヨーク、クリーブランド、アトランタそしてサンフランシスコの連邦準備銀行の理事から提出された要求案を理事会は承認した。

Source:
Board of Governors of the Federal Reserve System
http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20080430a.htm




引き下げ幅は予想通りの25bp。声明において、前回の声明の後半のパラグラフにあった"downside risks to growth remain." (しかし、経済成長に対する反落のリスクは依然としてある。)がなくなっていることが、一つの注目点です。もう一つは、"The substantial easing monetary policy, ...." (大幅に緩和した金融政策)とsubstantialを入れて、金利を大きく引下げたことを強調しています。

市場はこの声明で、金利の引き下げは当面は保留するだろうとの見方が強まった様です。今回の引き下げに反対した二人は、前回の75bpの引き下げの時も反対しています。
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