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なぜか、わくわくしています 

(追記:当初タイトルとして”投資を楽しむ”にしましたが、私の愛読する、まろさんのブログのタイトルと同じで、後で考えれば、考えるほど、失礼なことをしたと、後悔の念が強まったため、タイトルを変更しました。まろさん、すみませんでした。)

米国株式市場はこの2週間で状況は大幅に変わりつつあります。サブプライムに端を発したクレジットの問題は広がりを見せつつあり、投資家のセンチメントも大きく変わってきています。この2週間の米国株式市場の下落で、私のポートフォリオも7月上旬から比べ、ここ2週間の間で、評価額の合計が30%近い大幅な下落を経験しました。また今後の市場の動向によっては、さらに利益を失い、マイナスになる可能性もあります。

この様な状況において、先週・先々週は、保有する株の再分析、状況の把握、今後の対策等を検討を行いました。ここ2週間、殆ど取引は行っていません。ポートフォリオがすごい勢いで下がるのを見て、少なからずショックを受けましたが、今は、不思議と落ち着いております。少し変なのですが、むしろ、今後どうなっていくのか、ちょっとわくわくしています。

なぜそう思うのか、について以下に書きます。
私の投資の目的の一つは、(当然のことながら)資産を増やすことです。ただし、その資産を使って、近い将来に自分のビジネスを立ち上げようと考えています。投資は、事業立ち上げ用の資金の確保が、一つの大きな目的でした。会社を辞めることは、安定した収入源を失うことになります。また、自分のビジネスがすぐに収入を得られるとは考えていないため、ある程度の生活費の蓄えも必要と考えています。自分なりに、大まかな必要資金の目標額(予算額)を算出し、それを確保するために、節約と投資を行ってきました。

幸いなことに、ここ2年半の投資結果は、比較的順調で、今の時点で、自分の当初設定した必要資金とある程度の予備資金に関しては、既に確保できています。ただし、それはあくまでも最低必要額なので、安心できるレベルはもっと上にあります。どうしても欲張りになってしまい、もう少し欲しい、もう少し、と言う気持ちがありました。

投資が順調だったのは、市場環境が上昇し続ける良好な状況にあったことが、一つの大きな要因だったと思います。ビジネス、人生ももそうですが、いつも順調とは限りません。また、あまりうまく行き過ぎてしまうと、どうしてもつい慢心が起きてしまったりします。

7月の上旬に、私のポートフォリオは非常に順調に上昇していました。正直なところ、その時点では、私が以前想定していたシナリオ通りに行っていました。(半年以上前から、この夏ごろまでに、投資の主力株が大幅に上がることを想定しており、実際そうなりつつあった。)かなり順調にいっていたため、主力株の決算発表の週、元々は発表前に大幅に上がった場合は、ある程度の保有分を利益確定する予定でいたにもかかわらず、決算発表を待てば、もう少し上がるのでは、と欲を出して決めていたルールを破ってしまいました。

その株は、決算発表前後から株価はかなりの勢いで下がり始め、他の保有株に関しても、好決算を発表したにも関わらず、大きく下げるものが続出してしまいました。結果として、当初予定していた、日本と米国の投資比率のリバランス(米国の利益分の一部を日本に再配分する)ことも、現在にいたるまで保留になっております。

結果としてかなりの額を失うことになってしまいましたが、この失敗により非常に良い経験が得られたと思っています。私は、今後の株式市場はかなり困難な状況になっていくのでは、と予想しています。(米国市場に関して特にそう考えています。日本市場は、影響は受けると思いますが、私は、日本市場に関しては、比較的堅調に行くのではと思っています) そういった市場環境の中で、試行錯誤しながら、投資に取り組むのは、長期的に見た場合、非常に良い経験・スキルを得られると考えています。

市場が順調に上がり、自分の投資も順調と言うのは、一見良いと思いますが、市場が下落するような局面での投資がどうなのかは、非常に重要です。長い目で見た場合、必ず起こる下落の局面でどう対応するかが、長期投資において、成功するか否かの、分かれ目になると思います。80年後半の日本のバブル、90年後半から2000年にかけてのIT/ハイテク・バブルも経験していますが、それは、私が投資を積極的に行う前のことです。

まだ、これから市場が(長期)下落に向かうと決まったわけではありませんが、不透明な市場環境になってきていることは、間違えありません。また、7月後半の大幅な損失に加え、今後も予断が許さない状況がつづくと思います。

私は、チャレンジが好きで、楽に大きく儲けるよりも、悪戦苦闘しながら、困難な状況で、絶対額の利益は少なくても、納得できるような投資ができることの方が、魅力を感じます。困難な状況に立ち向かうことで、自分のスキルを磨き、新しい知識・経験を身につけることができると思っています。

と言う事で、不思議なのですが、結構、わくわくしています。これで、さらに巨額な損失を出してしまうと、自分のビジネスを始める予定も大幅に狂ってしまうのですが、その様なプレッシャーも結構、心地よく感じています。

状況等にもよりますし、いつまで、そう思っていられるのかわかりませんが、これからが勝負どころと思いがんばっていこうと思います。人生と同じで、投資も長期戦だと思います。

長い文章にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

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この記事へのコメント

>楽に大きく儲けるよりも、悪戦苦闘しながら、困難な状況で、絶対額の利益は少なくても、納得できるような投資ができることの方が、魅力を感じます。

全く同感です。
現在は米国市場も日本市場も大きな調整局面に入っていますが、まさにこういう時こそ自分に納得できる投資を継続できるかの分かれ道だと思います。

3歩進んで2歩下がる状況であっても、着実に前進できればそれで良いのかなと。『投資を楽しむ』心は、私も忘れず持ち続けていきたいです。投資は生涯続けていくものですからね♪

ぐっちさん、

コメントありがとうございます。今の時点では、(過剰な位に)不安が高まっている状況ですが、株価自体は、調整はしていますが、それ程大きく下がっていないと思います。しばらくは、方向性が見えづらい、不安定な状況が続く気がします。

今後どうなっていくのか、見ものですね。

お互いにがんばりましょう。

今後ともよろしくお願いいたします。

こんにちは。

ブログへのコメントありがとうございました。
返事はこちらのコメント欄に書かせていただきます。

今回の株価の下落についてはサブプライムがどうのこうのといわれていますが、私は経済関連のニュースをあまり見ないことや、マクロ経済の勉強をしていないことから、実際のところは株価下落の理由がほとんど理解できていません(と言うか、理由は別に何でもいいと思ってます・笑)。世間では株価下落を説明するための何らかの理由が必要とされているだけだと思っているので、株価が下がったという事実以外に特に関心がありません。

こういった局面は世界中のあらゆる市場で定期的に起こることでしょうし、長期間投資を続けるのであれば避けては通れないことだと思っています。投資家として必要なことは株価下落の理由を知ることではなく(仮に知ることが出来ても次回の株価下落を避けられるとは思えません)、この株価下落をチャンスとして捉えること、また、それが出来るようにマーケットで生き残ることだと思っています。

そういう意味で、Alphaさんの
> 少し変なのですが、むしろ、今後どうなっていくのか、ちょっとわくわくしています。
と言う気持ちはなんなく理解できる気がします。

どなたか忘れましたが、有名な個人投資家さんのサイトで、「一人前の投資家になるには最低3回は下落相場を経験しなければならない」といった発言があったことを思い出しました。このような局面でも落ち着いて行動を取れるようになれればいいなと考えていますが、私は「投資を楽しむ」という境地にはまだまだ遠いようです(笑。

Itoさん、

コメントありがとうございます。投資に関する考え方やアプローチは、人の性格と一緒で、人それぞれだと思います。Itoさんのお考えを書いてくださって、ありがとうございました。違った視点を知ることは、興味もありますし、参考になります。

私自身は、元々、ビジネス、マーケット、経済の動きに興味があるもので、そこから、投資に入ってきています。

後、性格も大いに影響すると思います。上には書かなかったのですが、投資があまりうまく行かないと、自分が未熟だとか、考え方が甘いとか、結構落ち込みます。また、かなりうまくいっていると、こんな安易にうまくいって良いのだろうかと、不安になります。変なのですが、多少下がったりすると、安心したりします。(今回の場合は、下がりすぎてそんな気持ちはどっかに行ってしまいました。)

前々から、下落局面で自分の投資がどうなるのかが重要と考えており、その時がくるのをまっていました。まだ、下落すると決まったわけではないのですが。。。

今後ともよろしくお願いいたします。

気をつかいすぎですよ

そこまで悩んでいただかなくても…。
「投資を楽しむ」で商標登録してないですから(笑)

まろさん、

思いやりのあるお言葉ありがとうございます。事前に断るなり、何なりできたにもかかわらず、それを怠ってしまいました。
以後、もっと気をつけます。本当にすみませんでした。
これからもよろしくお願いします。

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