今日の米国市場は、午前中は順調に上昇していたのですが、午後に入り下がってきて、結局先週終値とあまり変わらないレベルで終了しました。各主要インデックスの一日の動きのグラフを以下に添付します。

注目のBlackstoneの第2四半期の結果は、前年同期比に比べ3倍の利益(EPS:46セントvs11セント)でアナリストの予想(40セント)を上回る好結果でした。これを受けて、株価は一時8%近く上昇しましたが、KKRのウォーニング等の発表と市場全体の下落から、先日に比べ1.7%の上昇で終わりました。
個人的な見解ですが、プライベートエクイティやヘッジファンドは第2四半期に関しては、Blackstoneに代表される様に、好調なところも数多く(少なからず)あるのではと思います。ただし、問題は今年の後半です。今年の後半以降は、殆どのプライベートエクイティとヘッジファンドは非常に厳しい状況になると思います。
余談ですが、うわさによると、Blackstoneは東京にOfficeを構える予定のようです。今後の日本・東京の不動産市場は、(他の国と比べ)有望なための様です。Blackstoneは不動産の転売(投資)はかなり強いので、そのBlackstoneが東京に目をつけていると言うことは、日本・東京の不動産市場の今後は注目だと思います。尚、この一つの理由は、日本の金利が世界の中で、異常に低いので、金利と不動産の運用益、上昇の可能性を考えた場合に投資として非常に魅力的というのが、背景にあると思います。(
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(全体の市場の動き等に関しては、以下”続き”をご覧ください。)
先週順調に上昇していた住宅関連セクターは本日は軒並み下がっています。また、ファイナンスセクターに関しても、殆どの主要企業の株価は下がっています。テクノロジーのセクターに関しては、先週上がっていた株は、大きく下がっているものが散見し、逆に先週下がっていた株で、かなり戻している(上昇している)ものも目につきました。
上記チャートを見ると、全体としては、Nasdaqは今日は若干上昇し、他のセクターより良い結果でした。この傾向が、私の期待通り(テクノロジーが今後見直される)トレンドとなっていくのかどうかは、まだしばらく時間を見ないことには何とも言えません。個人的には、数ヶ月程度後になれば、トレンドが結果としてどうなのか、判ると思います。その時点で、市場予想と結果の比較等も含め、レビューする予定です。
本日、13日のWSJのMoney&Investingに"
Fed Treads Moral Hazard"と言うタイトルの記事があります。読んで、「非常に良い記事だなあ」と感心したのですが、読んだ後で知ったのですが、
伊藤洋一さんのブログと"
The Big Picture"の両方ともこの記事を取り上ていました。The Big Pictureによると今日であればこの記事は、オンラインで全文無料で読めるとのことです。今チェックしてみましたが、確かに読めます。これは、絶対お勧めです。
尚、この記事に関連してですが、本日GSが窮地に陥っている自社のヘッジファンドに対して、$3Bの追加支援融資を行うことを発表しました。おそらくこの資金は、Fedの今回の救済目的の融資だと思います。今回の、ECB, FRB, (と日銀)の追加融資がなければ、破綻していた、または破綻寸前に陥ったヘッジファンドはかなりの数あったと思います。これにより、短期的には市場は大きく崩れることを回避することができた、と思います。ただし、その弊害(市場原理に基づいていなく、また、特定の企業・業界が恩恵をこうむることになる)これらが、まさにモラル・ハザードの問題だと思います。繰り返しになりますが、是非、WSJの記事を読んでください。
また、私見ですが、
今週(8月13日)の伊藤洋一さんの「News & Analysis」は本当に素晴らしいです。伊藤さんの分析力に対して、私は本当に敬意を持っています。また、日記のほうも学ばされることが多いです。多分、私のブログを読まれている殆どの方は、既に読まれていると思いますが、もしもまだの方は、一読をお勧めいたします。
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