今日の米国株式市場は、午前中は上下の変動も少なく、午前中は先週末の終値から、変わらないレベルでしたが、午後に入り、一旦は下落の方向で、2時ごろから今度は上昇に転じました。終値は、DOWが42.27(+0.32%)、Nasdaqは3.56(+0.14%)上昇、S&P 500は、ほぼ変わらないで終了しました。(0.39ポイント下落(-0.03%))

本日、住宅関連の日用品販売大手のLowe’sが、予想を上回る(EPS予想60セントに対し67セント、前年同期比9%アップ)、第2四半期の決算は発表し、株価は6%も上昇しました。(Lowe’sはHome Depotに次ぐ業界2位の会社です。この2社で殆ど市場のシェアを取っています。) 業界1位のHome Depotは、第2四半期は減益だったので、それに比べると対照的です。ただし、今後の予想売り上げ・利益に関しては、住宅市場の低迷を反映して、見込みを落としています。Lowe’sのビジネスの好調の要因は、マーケットシェアを伸ばしていることで、市場全体としては、厳しいと言うことに関しての見方は変わっていないようです。
ハイテク関連では、Research In MotionがGoldman Sachsのアナリストが、レーティングをアップグレードしたことがきっかけで、7%も上昇しています。先週、RIMMは結構下がっていて、その反発と、恐らく、空売りの解消が要因で大きく上がったと思います。
住宅セクターは、上がっている株と、下がっている株、両方あります。セクターとしてみた場合は、ある程度、安定してきているように思えます。 (悪い材料も出尽くし、また、良いニュースもそれほどない。) ファイナンスセクターの主な企業の殆どは、本日、若干下落しています。(恐らく、これがDOW、NASDAQに比べ、S&P500が低かった主な理由だと思います。)
先週から特に注目を集めているCountrywideは、本日は、7.56%も下落しました。本日、Countrywideは従業員のLayoff(簡単に言うと人員削減です)を始めると発表しました。以下関連記事のリンクを添付します。今日の株価の下落は、このLayoffのニュースではなく、金曜日大幅に上昇したので、調整的な理由の気がします。Countrywideの株価は、今後もかなり不安定に推移することが予想されます。
Countrywide Said to Begin Layoffs市場終了後にCapital Oneが、住宅ローンの事業を閉鎖し、1900人の従業員を解雇することを発表しました。この発表後、アフターアワーズの取引で、株価は一時6%を超える下落をしましたが、その後、本日終値と変わらないレベルに戻ってきています。尚、本日Capital Oneの株価は約3%下落しています。
Capital Oneの住宅ローン事業(GreenPoint)は、Alt-Aの住宅ローンを中心だったとのことです。Alt-Aは、サブプライムとプライムの間に位置するもので、ここ数ヶ月に明らかになってきた、サブプライムから、他の住宅ローン(基本的にはAlt-Aとプライムのホームエクイティ)に問題が広がっているのことを、裏付けたニュースだと思います。 Capital Oneはこの発表時に今年のEPSの予想を$7.05から$5に落としています。アフターアワーズでは一旦、パニック的な売りが出た後、持ち直していますが、住宅ローン業界の問題の広がりを再確認するニュースなので、明日以降の下落要因となる可能性はあります。
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