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今週・今後に向けて-私の見方 

今週は、FOMCの金利政策の発表、主要投資銀行の決算発表等、今後の動向を占う上でも非常に重要な局面と思われます。また、PPI (Producer Price Index), CPI(Consumer Price Index)等、インフレ動向の指標となる数値も発表されます。株式市場も、これらの結果・内容によって、大きく変動する可能性があります。

Fedの金利に関しては、金利を下げることはほぼ確定と見ており、下げ幅に関しては、0.25%か0.5%のどちらになるかが、注目されています。メディア等の見方を見ていると、0.25%と想定している方が多いように見受けられます。

投資銀行の決算に関しては、今まで続いてきた好決算から、一変して厳しい結果になるであろうとの予測が大勢だと思います。どれ位厳しいのか?、その後の見通しはどうなのか?といったところが、注目されている主要な点だと思います。

Fedの金利政策と今後の対応、投資銀行の決算動向は、非常に重要だと思いますが、冷静に考えてみると、例え今週の発表が予想以上に良いものであったとしても、その後、市場を上に引っ張っていく様な材料はほとんどない様に思えます。

例えば、Fedが金利を引き下げ、今後も段階的に下げる様なシナリオを想定した場合、市場、景気の動向は下向きになっていると推定されます。逆に言えば、株式市場が上昇を続ける中、Fedが金利を引き下げていくとは思えません。

投資銀行の今後のビジネス動向に関しては、M&Aブームの終焉、ABCPの処分、投資活動全般の停滞、等が今後、予想され、市場環境は非常に厳しいと推定しています。例え今回の決算結果が、それ程悪くなく、もしくは良かったとしても、今後は相当厳しい状況になると思います。言い換えれば、今後、投資銀行・ファイナンス・セクターの株が上昇する様なシナリオをサポートする材料は非常に少ないと思います。

既に、住宅、自動車産業等は低迷期に入っており、来年いっぱいは厳しいとの見方が大勢をしめています。救いは、全世界の経済動向、BRICsが依然として好調なことだと思います。これらのこと、今後のドル安の可能性等を考慮した場合、ブルーチップが魅力的なのは自然な流れだと思います。実際、先週はその様な見方から、ブルーチップが買われたと思います。

ただし、米国景気が減速すると仮定した場合は、ブルーチップの収益、株価の上昇余地は限られていると思います。

以上、現在の状況、今後の展開を考慮すると、今週の発表がどうであれ、中長期的な流れはほぼ見えてきている気がします。先週のエントリーにも書きましたが、短期のショート(今週末で期限が切れるプット・オプション)を積み上げてしまいました。 このアプローチだと、今週の発表の結果と株価の動向次第の様な状況になっており、非常に硬直的な状態に陥ってしまっています。 本来、自分のとるべき戦略としては、レバレッジを落とし、ポジションを軽くして、展開によって(大幅な下落等があった場合)、買い増しを行う、等だと思っています。

済んでしまったことは、仕方がないので、今週の結果、株価の動向を注視していきたいと思います。いずれにせよ、今週の末には私のポジションは、少なくとも一旦は、軽くなるはずなので、何とか今週を乗りきって、今後に向けた仕切り直しをしていこうと考えています。

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