今日の米国市場は、午前中は若干の上下があったものの、昼から午後にかけては、大きな変化もなく終了しています。

Dow: 13974.31, +6.26 (+0.04%)
Nasdaq: 2733.57, +4.14 (+0.15%)
S&P 500: 1542.84, +3.25 (+0.21%)
本日はそれ程目立ったニュース、日中の決算はありませんでした。本日発表された、経済関連の指標としては、、9月19日終了の週の失業保険の申請件数、31万7千件で、事前予想の31万件を若干上回りました。Commerce Departmentが発表した8月の製造業受注(Factory Order)は、事前のコンセンサスの2.8%減よりも悪い3.3%減でした。
これらの発表に対して市場の反応は、あまりなく、明日の朝の9月の雇用統計に注目が集まっています。今週は、今までの時点で週を通して、雇用統計の結果待ちと言う形で、殆ど大きな変化もなくきている様に思えます。
市場終了後にカナダのBlackBerryで有名なResearch In Motionが四半期の決算を発表しました。結果は、一株当たりの利益が50セントで、昨年同期に比べ、倍増しています。新規契約者数も145万件で、合計1050万件の契約者数に達したとのことです。今四半期は300万件の新規契約者を見込んでいるとのことで、まさに絶好調です。
RIMMの四半期の利益は、アナリストの事前予想を上回っています。本日、株価は4.42%上昇し、日中、過去最高値を更新しました。BlackBerryは企業向けが中心のビジネスなので、個人を中心としたApple iPhoneとは直接競合せず、iPhoneの躍進の影響を受けていない様です。今の時点では、多機能の電話は日本市場を除き、この2社の製品が抜きん出て成功していると言えると思います。この2社の躍進の影で、恐らくPalmは、かなり厳しい状況に立たされてきているのでは、と思います。ただ、Palmの株価は、買収される可能性も高いので、ある程度のレンジで留まって安定してきています。
Nasdaq自体は今日は上昇していますが、ハイテク関連の大手は、今日は値を下げています。今週のNasdaqは、
踏み上げ太郎さんの “火星人”株が上昇の中心となっている様に思えます。
ここのところ、上昇を続けていた住宅セクターの株は、今日は若干下落しているところが殆どです。
Bear Stearns のCEO James Cayneが本日の投資家とのミーティングで、殆どの投資銀行は業績が回復しつつある、との見方を示したとのことです。これは、昨日のCitigroupのCEOのChuck Princeの発言と同様に、ファイナンス市場は底を打ったとの見方だと思います。
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Investment bank executives more positiveあくまでも私的な意見ですが、ファイナンスセクターの主要企業のCEOの中で、以前からこの二人にはあまり良い印象を持っていません。この二人の見方が正しいのか否かは、今後の市場の展開でわかると思います。Fedの金利引下げの効果も期待でき、市場は改善しているとは、私も思いますが、現在のストラクチャード・クレジット等の処理の問題はそう簡単に終わるとは思えません。
個人的には、DOWは市場最高水準にあり、NASDAQでは火星人株が高騰を続け、Emerging Marketも絶好調、といった市場環境に、危ういものを感じています。大きく崩れずに何とか、もってほしいと思っているのですが、、、とりあえず、明日の雇用統計と市場の反応に注目したいと思います。
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