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週を振り返って (10月1日から10月5日の市場) 

先週の各主要インデックスの動きを以下に添付します。一週間を通してみた場合、月曜日から木曜日までは先週末に比べて、若干の上昇したレベルで、大きな変動もなく推移し、金曜日5日に大きく上がっています。各主要インデックスは、S&P 500は過去最高、DJIは過去最高に近いレベル、Nasdaqはここ7年で最も高い水準になっており。市場全体の流れとしては、先々週に引き続き、大きな変動もなく、堅調に推移しています。
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先週発表された主な経済指標等、ニュースを曜日ごとに以下に記します。

10月1日(月): 発表されたISM製造業景況指数は、製造業は8ヶ月連続で上昇しており堅調に推移していること示していた。(良いニュース)一方、UBSとCitigroupが今四半期にクレジット関連の大幅な赤字を計上することを発表し、第3四半期の利益が下がることを発表。(プロフィット・ワーニング)

10月2日(火): NAB(全米不動産協会)がペンディングの住宅販売件数を発表。数値は、事前予想を下回り、数値の発表を開始した2001年1月以来でもっとも低い数値で、不動産市場の低迷を裏付けるものであった。薬品販売小売大手のWalgreenが四半期決算を発表。減益となる。株価は、大幅に下落。

10月3日(水): Deutsche Bankが、住宅ローン関連のクレジットで30億ドルの赤字を計上することを発表。 9月のISM非製造業(サービス)景況指数が発表された。数値は54.8で、前月より下がっているものの、拡大を示す50以上の数値を維持している。 Micronが四半期決算を発表、一株当たり22セントの赤字。半導体セクターはこの日下落。

10月4日(木): Commerce Departmentが発表した8月の製造業受注(Factory Order)は、事前のコンセンサスの2.8%減よりも悪い3.3%減。市場終了後RIMMが好決算を発表。

10月5日(金): 政府が雇用統計を発表。9月の非農業の雇用件数は、事前予想の10万件を10%上回る11万件の上昇。また、先月、発表された8月の雇用が4000人減少したデータは、89000人の雇用増に修正。7月の数値も、以前発表の68000件から93000件の雇用創出に修正。 Merrill LynchとWashington Mutualもプロフィット・ワーニングを発表。Merrillは、四半期赤字に転落する可能性を示唆。前日好決算を発表したRIMMは、株価は12%以上上昇。

週を通してみた場合、大手銀行が住宅ローン関連のクレジットの大幅な損失を発表、住宅市場も低迷を裏付ける発表が行われました。以下に、主要投資銀行と主要ホームビルダー(住宅建設販売)の今週の株価の推移のグラフを添付します。

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どちらのセクターも、各社かなり株価が上昇していることがわかると思います。これらセクターは、市場が底を脱出したとの観測が強まっていることを、意味すると思います。一方、恐らく、これだけの大幅上昇の要因として、つみ上がっていた空売りの解消等もあるのでは、と思います。

9月のFedのFF金利引下げ発表以降、市場は上昇トレンドに移行してきています。後は、10月中旬からピークとなる、企業の第3四半期決算の結果、それに対する市場の反応が注目されます。既にある程度(相当なレベル)の好材料(好決算)は織り込み済みと考えられるので、それに対する結果がどうなのか、がポイントだと思います。恐らく、Fedの金利政策の判断材料ともなると思います。

ちょっと注目なのは、ここにきてドルが多少戻してきていることです、アメリカの景気が持ちこたえれそうだ、その為、Fedの金利引下げはスローダウンするのでは、等の観測なのでしょうか?為替も注目だと思います。

色々、書きたいこと、調べたいことがあるのですが、仕事もちょっと忙しいので、自分の時間があまり取れないのが、ちょっと不満でストレスを少し感じます。個人的には、今週来週は、今年最後の山場になるかもしれないので、気を引き締めて、がんばっていこうと思っています。ブログにも今の状況等書きたいと思っています。

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