各主要インデックスの終値Dow: 13892.54, -20.40 (-0.15%)
Nasdaq: 2792.67, +28.76, (+1.04%)
S&P 500: 1541.24, +2.71 (+0.18%)
今日の米国市場はかなり変動が激しい一日でした。主要インデックス別で見た場合は、Nasdaqは1%の上昇、Dowは微減、S&Pは若干の上昇で終了しています。
前日市場終了後に、事前予測を上回るIntel、Yahoo、Seagateの好決算を発表したことに加え(IBMも決して悪くないと思います)、市場開始前に発表されたJPMorgan Chase, Altria, Coca-Cola, United Technologiesら主要企業の決算は、事前予想を上回る好結果で、かなりの期待とともに市場は開始しました。
以下、上記企業等の第3四半期の結果の関連の記事を添付します。
JPMorgan net rises despite write-downsAltria profit beats estimatesCoca-Cola Co. profit tops estimatesUnited Technologies profit up 20 pct主要企業が好結果を発表する一方で、本日朝、発表された9月住宅着工件数は、過去14年間で最低の水準で、住宅市場の低迷を示す内容や、
9月のCPI(Consumer Price Index)は、事前予想の0.2%を上回る0.3%の増加でした。Core CPIは事前予想通りの0.2%増でしたが、過去最高水準にある原油の高騰の状況を含め、インフレに対する懸念は払拭されていないようなデータだと思いました。(データをどう見るかで、解釈は変わります。ちなみに今日の午後の時点では、一部の見方としては、住宅市場の悪化を抑えるために次回もFedは金利を0.25%下げるだろうとの見方も、強くなってきているようです。)
政府のCPIの発表のニューズリリース今日はテクノロジーはかなり上がるだろうとの見方が強かったようですが、ふたを開けてみればそれ程でもなく、むしろ午後にかけては前日比でNasdaqがマイナスになるなど、一方的に大きく上昇するような状況にはなりませんでした。
私の受けた印象としては、市場の心理はかなり慎重になってきている様に思えました。テクノロジーがあまり上がらなかったのは、恐らく、利益確定売り、または、ある程度ポジションを軽くしいったん状況を見る、といった動きや、一部大きく上昇するものに対しては、空売りを行う動きなどがあったためではないかと想像しています。
個人的には、あまりにも楽観的な見方や株価の上昇を見ると、付いていけない気持ち、不安になるので、市場心理が慎重になるのは、気持ち的には楽です。一方で、市場が慎重になるだけの理由も多く出てきていると思います。本日午後に発表になったFedのベージュブックでも景気のスローダウン、住宅セグメントの低迷が続くとの見方をしており、Fedが景気の先行きに関して慎重な見方を示していることが明らかです。
Beige Book: Pace of growth slowed since Aug本日市場終了後に発表された第3四半期の主要企業の決算のハイライトを以下に記します。
EBayは、Skypeの赤字を計上し、第3四半期は赤字に転落しましたが、本業のオークション事業は堅調で、アナリストの予想よりも良い結果でした。本日は、決算発表前にもかかわらず、良いだろうとの見方が支配的で、株価は5%以上上昇しました。結果発表後のアフターアワーズでの取引価格は、本日終値からほとんど変わっていません。恐らく、ほぼ予想通りだったということだと思います。
EBay posts loss on charge, but auctions strengthenWashington Mutualの第3四半期は、利益が72%減となりました。こちらも、事前にプロフィット・ワーニングをしていましたのでほぼ予想通りだった様に思えますが、アフターアワーズでは3%以上下落しています。アフターアワーズは時として極端な反応をする場合があるので、明日の株価動向に注目です。
WaMu's 3Q Profit Shrinks 72 Percentエンタープライズ向けのソフトウェアの有力企業Citrixの第3四半期は、29%の純利益増でアナリストの事前予想を上回りました。しかし、第4四半期に対する見込みがアナリストの予想を下回り、アフターアワーズでの取引は6%以上の下落です。
Citrix 3Q Profit Rises 39 Percent明日も多くの企業が決算を発表します。特に注目しているのは、GoogleとBank of Americaです。特に、Googleは株価がここのところかなり上がっており、本日も上昇、過去最高の株価の水準にあります。市場はかなり慎重になってきているので、Googleの第3四半期の結果が、市場の期待にこたえられるだけのものかどうか、発表後の株価の動向に注目しています。
尚、先週のエントリーで、
Googleの株価上昇の背景に関してのエントリーを書きましたが、どうやら、最近の株価の上昇には携帯がらみの話の期待が背後にあるようです。
Google expected to share good news with Street個人的には、期待が過熱しすぎのきらいがあるので、警戒が必要だと思います。一方で、第3四半期の結果が好調で、なおかつ、その席上、“GPhone”なりなんなりの話がでれば、さらに大幅に上昇する可能性もあります。発表は、明日の市場終了後だと思いますが、かなり気になっています。
現時点では、おおむね第3四半期は予想通りの線、それも、かなり堅調にきていると思います。いくつかのPositive surpriseはありましたが、事前予想を大幅に下回るようなNegative Surpriseは今の時点では、特にでてきてない様に思えます。ただし、市場がかなり慎重になってきているので、何かのきっかけで大きく下がる可能性は、先週よりも高くなってきている様に思えます。
(後記) 今日は、早朝からカンファレンスコールがあり、ほとんど寝ていません本日のエントリーは睡魔との闘いになってしまいました。多少誤字脱字があるかも知れませんが、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
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