各主要インデックスの終値Dow: 13543.40, -51.70 (-0.38%)
Nasdaq: 2795.18, -15.20 (-0.54%)
S&P 500: 1502.17, -7.48 (-0.50%)
先週末の市場終了後に報道されていた通り、Citigroupがクレジット関連で80億ドルから110億ドルのさらなる損失を計上する見込みであることを発表、同時にCEOのChuck Princeが引退することを発表しました。
Citigroup shares drop on mounting woes上記の記事の中にもありますが、Merrill Lynchがさららる損失を計上するとのアナリストの予想があり、ファイナンス関係を始めとして、かなり不安につつまれて、市場は始まりました。私は、多くの株を細かく見たわけではないのですが、開催直後に大きく下落した株もあったようです。しかし、その後はそれ程大きく崩れることはなく、各インデックスは、0.5%前後程度の下落で終了しています。
本日は、ファイナンス・セクターの株は大きく下落しているものが多く、目に付いたところで、Citiが4.85%、Goldman Sachs 4.88%, Morgan Stanley 5.62%, それぞれ下落しています。
一方で、Google、Yahoo, Intel等、ハイテク主要企業の一部は、上昇しています。特にGoogleに関しては、GPhoneでうわさされていた携帯電話向けの取り組みを発表しました。
Google Makes Its Entry Into the Wireless World概要としては、Linuxベースの携帯向けアプリケーションの開発環境を提供するとのことです。同時に、Open Handset Allianceと言うアライアンスを発表しています。詳細、Googleの意図する事業モデルに関しては、まだあまりはっきり分かりませんが、受けた印象・理解としては、携帯電話の事業そのものを行うのではなく、アプリケーション・スウィーツとカスタマイザぶるな開発環境を提供して、携帯電話メーカ、半導体ベンダー、キャリアと組んで総合的なソリューションを提供する様です。概念としては非常に妥当なアプローチだと思います。(と言うか、普通に考えれば、このアプローチになると思います。)
この案であれば、携帯電話のビジネスを取り組んでいる会社の多くが賛同できると思います。一方で、現行のスマートフォンのリーダー的存在のRIMM、Windows Mobileがやっと花を開きつつあるMicrosoft、Symbianベースで独自の高機能携帯電話事業を立ち上げようとしているNokiaにとっては、あまり好ましくない存在だと思います。そして、最も微妙なのが、Appleとの関係だと思います。これまで、AppleとGoogleはかなり密接に事業を取り組んできましたが、今回のOHAのアプローチは、iPhoneの優位性を奪いかねないものです。OHAにより、多くの携帯電話ベンダーがGoogleベースのアプリケーションと独自のアプリを搭載、尚且つ、他の機器との互換性もある製品を提供することが可能になります。独走気味だったiPhoneに対して、将来、OHAにより真っ向から競合する様な製品が登場する可能性があります。
尚、NTTドコモ、KDDIもこのOHAに入っている様で、日本での展開の可能性もあり、今後の動きについては注目です。
Googleのこの件に関しては、後日、別途取り上げたいと思っています。
一旦収束するかに思われた(あまりにも楽観的な見方だとは思いましたが)、サブプライム関連のクレジットの問題は、再び大きな懸念となってきています。ただし、夏の時の大幅な調整と比べ、現時点では全体の市場はあまり崩れていないのが興味深い所です。
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