各主要インデックスの終値Dow: 13,223.93, -83.16 (-0.62%)
Nasdaq: 2644.32, -29.33 (-1.10%)
S&P 500: 1470.58, -10.47 (-0.71%)
本日の米国市場は、日中は昨日よりも少し高いレベルで小康状態を保っていましたが、終了直前に下落して終了しています。昨日大幅に上昇したNasdaqは、本日は逆に他のインデックスよりも下落しています。
本日の主なニュースBear Stearnsが、住宅ローン関連で12億ドルの損失を、第4四半期に計上・引き当てることを発表しました。Bearの発表によると、CDO等の保有を減らしており、また、サブプライムの住宅ローン債権への空売りをかけているので、もしそれらがうまくいけば、利益を出すことができるとの見込みのようです。ただし、"This has been an incredibly challenging period," 「非常に厳しい状況にいる」との発言をBearのCFOはしています。
市場は、もっと大きな損失をBearが発表するのではないかと予想していたので、今回の発表後、株価は急上昇し、その後下がったものの、前日終値の2.38%増で終了しています。
以下に、Bear Stearns, Lehman Brothers, Merrill Lynchの今日一日の株価の動きを添付します。(出展:Yahoo Finance)

日中かなり上昇していたことが分かると思います。先月、Merrill Lynchは決算発表時に、その数週間前に発表した損失額の見込みを大幅に上回る損失を発表しています。この様な、事前の見込みの額の信頼性がどの程度なのか、それをどう受け取るかで反応は変わってくると思います。個人的には、これらの発言・発表で株価が大きく上がるのは、ちょっと?と思いますが、それも、市場の特徴だと思っています。
関連記事:
Bear Stearns sees $1.2 billion writedown尚、Merrill LynchがNYSEのJohn Thain氏を新しいCEOとして任命したことを発表しました。 Thain氏はGoldman出身とのことです。
関連記事:
Merrill names NYSE chief Thain as new CEO米国小売店の10月の販売状況が発表されましたが、予想通りの低調な結果でした。先月比で0.2%増で事前予想と同じです。
政府のニュース・リリースまた、PPIに関しては予想よりも低く、Fedが金利を下げる好材料との見方も出てきています。(まあ、これはいつものことですが、、、明日CPIが発表される予定なのでこちらも注目です)
政府のニュース・リリース気になったセクター・株の動き(ファイナンス) 上記添付のグラフの様に、一時かなり上昇していたところが目に付きました。結果的には、それほどまでではないところで、終了していますが、まだまだ、不確定要因が多くある様に思えます。
尚、E-Tradeは今日も10.8%上昇しています。月曜日のパニック売りから、立ち直りつつあります。
(住宅) 日中は上昇していた所が多かった様ですが、結果的には少し下落して終了している株がほとんどです。
(小売) Wal-Mart, PepsiCo, BUDは上昇しましたが、それら以外は殆ど下落しています。
(テクノロジー) 主要企業は殆ど下落しています。目立った所では、RIMM 2.31%, Apple 2.27%, Google 2.86%, Yahoo 3.95%、下落しています。
今日は、あまり市場に影響を与えるような大きなニュースはなく、市場も大きく変動せずにすみました。明日は、CPIが発表されます。
明日以降、市場は再び落ち着いていくのでしょうか?テクノロジー関連で、ちょっと気になる発表が、今日の市場終了後にありましたので、それに関しては、次のエントリーで取り上げます。
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