Good News, and then bad news市場終了後にNetwork Applianceが決算を発表。アナリストの事前予想を上回る結果で、さらに今後の状況に関しても強気の見方を崩していません。
これは、重要な点で、Network Applianceの事業は、企業向けのデータ記憶装置なので、大企業向けの事業比率が高く、先週のCiscoのChambers氏のサブプライムの影響から米国内の企業向け事業の需要の停滞が見込まれるとの発言を裏付けるか、否かだったのですが、CEOのDan Warmenhoven氏の発言は以下のものでした。
"We ... felt the slowdown early, in fiscal Q1, but we actually saw a pretty good rebound around the world except for large accounts in North America, which are dominated by large financial services companies," Chief Executive Dan Warmenhoven told Reuters. "The global economy is very strong ... the weakness is concentrated in the financial services sector."
「我々としても、、、企業決算第1四半期の開始時には需要の停滞を感じました、しかし、実際には、北米の大手顧客(殆どがファイナンス・サービスの大手企業)を除き、世界的に良い(需要の)回復が見られました。」「世界経済は、非常に強い状況です。。。。弱いのは、ファイナンシャル・サービス・セクターに限定されています。」
上記発言から推測すると、恐らく状況としては、Ciscoと似た状況にあると思いました。ただし、表現は異なります。私の理解では、Cisco自体も売り上げ・利益予想を落としているわけではありません。
発表直後のアフターアワーズでは、株価は12%以上上がっていたとの事ですが、このエントリーを書いている時点では、下落しています。
Network Appliance profit tops Wall St, shares leapその理由は、、、
恐らく、Applied Materialsの結果だと思います。
半導体製造装置最大手のApplied Materialsが市場終了後に発表した結果は、第3四半期の売り上げ、利益はアナリストのほぼ予想通りだったものの、(利益はアナリスト予想の中央値より高いです)2008年の事業予想が市場関係者の失望する内容だったため、株価はアフターアワーズで5%以上下落しています。
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Applied Materials outlook disappoints, shares fall一般的には、半導体製造装置の会社のビジネス動向は、今後の半導体、それを使用する機器メーカーの将来の動向を占う意味で非常に大きな指針となっています。
業界内の人間であれば、ハイテク内のセグメントによってかなり状況や影響は異なることが分かるのですが、アナリストにとっては、ハイテク全体の動向として受け取られる傾向があります。
例えば上記Network Applianceの事業は、半導体の事業との関連性は低いので、発表どおりにいけば、来年も堅調にビジネスは推移するはずです。AMATの発表があろうと、結果には大きな影響がないはずなのですが、、、また、ひとくくりに半導体と言いますが、非常に広範な分野で使用されているので、全てが悪い、と言うことにはなりません。まして、ソフトウェア等に関しては、関連性はあまりありません。
しかし、今回のAppliedの08年(前半)の慎重な見通しは、正直、私自身も驚きました。明日のNasdaqは、市場が過剰な反応をした場合、(しなくても良い)大幅な下落となる可能性があります。ただし、Network Applianceの発表は、良いニュースなので、市場が冷静に受け止めてくれれば、問題ないのですが、どうなるかちょっと気になります。私の心配が、杞憂に過ぎないと良いのですが、、、
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