今週、先週、今年の日米の主要インデックスの変動率についての表を以下に添付します。

(表が読みづらい場合、クリックしていただければ、拡大してみることができます。)
大幅な下落となった先週に対して、今週(11月12日の週)は、米国市場は若干の上昇に転じました。一方、日本市場は、先週に続き下落しました。11月16日終値と昨年末終値とを比較した場合、日経平均株価、TOPIX共に12%以上下落しています。
今週の決算発表、米国のニュース等から見ると、米国国内の小売店の売り上げが減速してきている傾向が見られ、米国景気は失速しつつあることが、様々なデータからも明らかになりつつあります。また、ファイナンス・セクターのいくつかの主要企業が、サブプライム・クレジット関連の大幅な損失を計上することを発表しています。
日本市場に関しては、米国景気の減速への懸念、円高等から、日本市場の先行きに対する懸念、悲観的な市場センチメントが強まっていることが原因と思われます。一方で、ニュース等からの市場の状況、情報を考慮した場合、どう考えても米国の市場の方がダウンサイドが多い様に思えるのですが、市場の反応・インデックスの動きは逆となっています。
日本市場の低迷の原因としては、景気の先行きに対する懸念等以外に、日本以外の世界各国の市場や、FX等、他の投資対象への投資資金の移動が起きていることが要因としてあると思います。これは、国内投資家だけでなく、世界の投資家にとっても、日本株への投資比率が相対的に低下する傾向があった(ある)と考えています。(定量的なデータを見たわけではないのですが、後日、具体的な数値を含め検証しようと思っています)
ここにきて世界各国の株式市場の今後の見通しは、日本市場以上に不安要因が高まってきている様に思われます。どちらが、下落リスクが高いか?と言った点で考えた場合、相対的には、日本市場は低いと思います。その様に仮定した場合、今後、世界市場の不安要因がさらに高まる様になった場合に、日本市場が見直されることが考えられます。個人的には、そのシナリオが起きる可能性は、かなり高いと思っています。問題は、そのタイミングです。
私の投資戦略は、基本的に”日本市場が今後見直される”シナリオをベースに立てています。これが、ここ2週間でかなり裏目になってしまい、大きな(額面上の)損失を被ることになってしまいました。ただし、今でもこのシナリオに対する考え方は変わっていません。私にとって、今の課題の一つは、タイミングのリスクをどう管理するか、だと思います。
今後、色々な角度から状況を検証し、シナリオと戦略を見直す予定です。
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