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今日(11月23日)の米国市場 

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(Source: BigCharts.com)

各主要インデックスの終値
Dow: 12980.88, + (+1.42%)
Nasdaq: 2596.60, -34.45 (+1.34%)
S&P 500: 1440.70, +23.93 (+1.69%)

Thanksgiving明けの本日は、特にニュースはありませんでしたが、買いが主となり、一昨日の下落分を取り戻すような形で上昇して、終わりました。。

本日の主なニュース

今日はそれ程、経済動向などに直接影響する様な大きなニュースはありませんでした。 原油価格が再び上昇、ドルがユーロに対して更に安くなったこと、その他として、以下が主なものだと思います。

今週、第3四半期に20億ドルの損失を発表したFreddie Macが、来週の頭にも優先株発行し50億ドルの資金調達を行う予定であると、Wall Street Journalが金曜日の記事で報道しました。Freddie Macはこの報道に対して、ノーコメントの様です。

以下、この件に関する添付参考記事から主要な部分をハイライトします。

- Freddie Macは、今週初めの四半期決算発表の際に、きわめて近い将来に、大規模の資金調達をする必要があることを明らかにしており、アナリストの試算では、最低でも50億ドルの資金調達が必要となるとの見込み。

- クレジット・スイスの調査レポートによると、Freddieはサブプライムの”AAA”ポートフォリオから、10億から50億ドルの損失を被るかもしれない、とのこと。

- つい最近まで、その様なレーティングの(サブプライムの”AAA”ポートフォリオ)債権は、大丈夫だろうと思われていた。

- Freddie Macは、サブプライム住宅ローンによるクレジットの損失は、今後増える見込みで、最低でも2009年中までは続くだろうと予想している。

上記以外にも、重要と思われる記述がありますので、添付記事を読まれることをお勧めします。
参考記事:Freddie to raise $5 bln in preferred stock sale: report

E-TradeがCharles SchwabとTD Ameritradeと合併に関する話をしていると、CNBCが報道したとのニュースで、株価は本日25%以上上昇しています。
参考記事:E*Trade may be in talks with other brokers

(コメント) この2社としては、どちらも是非E-Tradeを手に入れたいと思っていると思います。私の友人は、今回の件で、E-Tradeの口座を閉じて、Fidelityに移すと言っていました。私は、E-Tradeをメインに使っているので、何とかこの危機を独自で乗り切って欲しいと思っているのですが、、、、念のためAmeritradeのサイトを見てみましたが、あまり使いたいと、思える気分になりませんでした。合併するのなら、個人的には、Schwabとしてほしいです。(多分、Schwabとであれば、事業としては分離して継続すると思うので。。。)

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 今日は大きく上昇している所が多く、一昨日の下落分を取り戻しているところが多かった様に見受けられます。

(住宅) こちらも、今日は上昇しています。

(小売) 上昇している所が多く、特にTargetは5.67%と大きく上昇しました。

(テクノロジー) 今日は、殆どが堅調に推移したように思えます。

まとめ・コメント

今日は、一昨日の下落分を取り戻すような形で上昇しました。大きなニュースもなく、取引数量も少なかったので、特に気になる点はあまり感じられませんでした。

来週は、住宅関連の指標がいくつか発表されるので、その結果とそれに対して住宅関連のセクターの株がどう動くのか、と言ったところが一つの注目点です。また、Freddie Macが来週初めにも優先株の発行を行う様なので、そちらの売れ行きがどうなのかも、注目です。恐らく、あっさり引き取り手(銀行系)が決まるのでは、と見ています。それの(銀行系が優先株を引き取ることによる)見返りにFedに対して、金利の引き下げを期待する声が高まるのでは、と予想しています。

既に、市場は12月のFedの金利引下げを織り込む様に推移している様に思えます、また、為替相場に関しても同様で、それがドル安を加速していると思います。来週以降の話題は、Fedが金利を引き下げるか否かではなく、25bpなのか50bpなのかに話題が移るのではと思います。

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この記事へのコメント

おはようございます。

体調はいかかでしょうか?
はやく回復できるといいですね。

昨日のNYの反発で一つ気になることがありました。私はまだ投資について詳しくもないし、細かな分析などもできませんが、株と為替の動きについて日ごろ意識しております。

今までだと、Dowが上昇すればドル円も動意し、円安となっていたと思います。とくに昨日のように200pも上昇すれば、今までだとドル円も大きく動意していたと思うのです。

それが昨日に関しては、ほとんど動意がなかった、つまり反応がなかったのです。

ECB総裁の発言や、中国商務部の円キャリー取引懸念などが関係しているのでしょうか。それとも単に休日前後ということもあり、相場が薄かっだけなのでしょうか。

なにかトレンドが変わりつつある兆候ではないでしょうか。

Alphaさんなりに何か思い当たることがあればお聞かせください。

 いつも参考にさせて頂いております。感謝を申し上げます。
米国株市場と金融関係者のセンチメントを 肌で感じ取ってのコメント
大変貴重なものと受け止めております。
 示唆に富むリポートを今後もよろしくお願い致します。
  • [2007/11/24 11:10]
  • URL |
  • きょうのいのち
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

mototakaさん、

いつもコメントありがとうございます。昨日と言うのは、アメリカ時間の23日のこと(こっちでは、まだ23日なので、、、)だと理解して返事を書きます。

株と為替の動き・関連性に注意されているとのことですが、それは非常に重要なことだと思います。お聞きになられているポイントも非常に的を得ていると思います。現時点での私の解釈としては、以下の通りです。

まず、為替の動向に関しては、その通貨を使用している国の金利と将来の動向が、非常に重要な要因となります。通常、’米国市場上昇/米国の景気が堅調->金利維持、または引き上げ->ドル高、または、円安。逆に、米国市場下落/景気の先行きに懸念->金利引き下げ観測強まる->ドル安/円高’が基本のトレンドだと思います。

今日は市場は反発しましたが、理由の一つは、Fedの金利の引き下げ観測が強まったからだと思います。同時に、為替市場の方も、米国の金利引き下げの可能性が高まったため、ドル安となったと解釈しています。また、米国景気の失速も明らかになってきているので、多少株式市場が上昇してもそれは反発であって、景気のトレンドは変わらない、と言った見方が強くなってきているとも思えます。また、今の時点では完全に想像ですが、次回の引き下げは、0.25%ではなく、0.5%になるかも、と言った見方も出てきてドル安が加速している可能性も考えられます。

きょうのいのちさん、

ご丁寧なメッセージありがとうございます。この様なお言葉を頂き、非常に励みになります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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