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かなりインパクトがありそうな、ニュース 

バーナンキ議長の発言に加え、本日の夜中にWSJオンラインに掲載されたこの記事は、かなりインパクトがありそうです。(多分、明日の紙面にも載ると思います。)

U.S., Banks Near A Plan to Freeze Subprime Rate
Wall Street Journal Online, November 30, 2007

これは、ARM (adjustable rate mortgage: 日本で言う期限限定の変動金利の住宅ローン)の金利のリセットについて一時的に凍結することに、金融機関が合意したとの観測のようです。実は、WSJは今週の週末から話を少ししていたのですが、今回の報道はそこからかなり踏み込んだ・進展したものの様です。

金利のリセットとは、一定期間の固定金利(通常、最初の金利は低めに設定される)の期間終了後、金利を再設定するのことで、数年前の低金利の時に組んでいたものがほとんどなので、金利がかなり上がることが予想されており、これにより破綻する件数が劇的に増えることが予想されていました。

尚、ARM他、米国の住宅ローンに関して説明したエントリーと、今、そしてこれから最も問題になりそうなオプションARMに関してのエントリーのリンクを以下に添付します。
日本と米国の住宅ローンの違いに関して
米国住宅ローンが抱える爆弾: インタレスト・オンリー ローン

具体的な内容等、まだ良く分からないので何とも言えないのですが、市場にかなりインパクトをあたえる可能性のあるニュースです。尚、この話はそんなに簡単なものではない(問題を先送りにする等の弊害がある)ので、あまり劇的に良いニュースとして材料視されない可能性もあります。

バーナンキ議長の発言とこのニュースで、明日は大きく上昇する可能性もでてきました。12月11日のFOMC前後が今年最後の山場となるのかと思っていましたが、前倒し気味となる形で、にわかに盛り上がってきそうです。

私は、明日は様子見で、今後に関しての準備を週末にしようと思います。

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この記事へのコメント

こんばんは。

こんばんは。

私もこのニュースは非常に関心があります。

そもそもこのサブプライムローン問題ですが、2001年以降の低金利時代に、今後金利が上昇したらローン破綻が増えると知りながら(偏見かも知れませんが私の正直な気持ちです)、ローンを使った消費拡大(経済拡大)として連銀がローン拡大を黙認したことに大きく起因している思っています。そして今、この低金利時代の言わば負の遺産・つけとして、ローンの借り換えを行うことができないことが問題を深くしている。。

でもここで、この問題を何としようと政府が本腰を入れてきたように思えます。



利下げだけでは限界があると思っています。
課題も多いでしょうが、今後の進展に注目しています。

凍結してもあまり意味が無い気もしますけど
しっかりとした対策でるまで、契約破綻されないように低金利にしときます。みたいな
またちょっとたったら繰り返しな気がしますけどね
今後の動きが気になります。

Akiraさん、

内容を良く見てみないと何とも言えないのですが、問題を先送りする可能性もあって、ちょっと(かなり)安易な気がします。

今日のWSJの一面になりました。これから読んでみます。

mototakaさん、

おっしゃるとおりで、この問題は、グリーンスパン氏の時代の超低金利政策時の弊害が作り出したものと言えます。(グリーンスパン氏も後で気づいて驚いた、と言われています。)

ただし、貸し手がリスクの高い住宅ローン(インタレスト・オンリー等)を薦め、借り手もリスクを十分考慮しないで利用するなど、使用している側の責任はかなり高い問題です。

住宅市場が低迷してきたため、返せなければ、売れば良い的な安易な回避もできなくなって、破綻が激増する可能性があり、Fedに泣きついてきている、と言ったような側面もあります。(当然全てではありませんし、ケースバイケースだと思います)

こういった問題に政府がどこまで関与すべきなのかは、結構微妙な問題です。

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