各主要インデックスの終値Dow: 13625.58, +5.69 (+0.04%)
Nasdaq: 2706.16, -2.87 (-0.11%)
S&P 500: 1504.66, -2.68 (-0.18%)
本日は変動幅も大きくなく、終値も昨日とほぼ変わらない値となっています。
本日の主なニュース注目されていた雇用統計が発表されました。非農業の雇用件数は94000件の追加で、事前予想の80000件よりも良い数字でした。ただし、今週水曜日に発表されたADPの雇用状況がかなり良かったので、こちらの雇用統計も良いだろう、との認識が既にできており、5日水曜日に大幅上昇していたので、今日の発表結果はほぼ期待通りのレベルだったと思います。また、失業率は4.7%とと安定しており、事前予想のコンセンサス4.8%を若干下回っています。
Employment Situation Summary今回の発表結果は、雇用は比較的安定しおり、景気が緩やかに失速しているものの、それ程、ひどい状況にはなっていないことを示しています。ただし、非常に良いというわけではないので、Fedの利下げを阻害するものではない、との認識が殆どの様です。一方、それ程、悪いわけでもないため、来週のFedの利下げとしては、一旦(期待も含め)高まっていた50bpの利下げの可能性は低くなったとの認識も多かったようです。
主なセクター・株の動き(ファイナンス) 下落している方が多い様に思えますが、下げ幅はそれ程でもありません。
(住宅) 昨日は殆どが10%以上上昇しましたが、今日は少し(数%程度)下落しているところが多いように思えました。
(小売) 上昇しているところと下落しているところに分かれています。どちらもそれ程大きな幅の変動ではありません。
(テクノロジー) 上昇しているところと、下落しているところに分かれていますが、下落の方が多かったです。変動の幅はこちらも大きくありませんでした。
まとめ・コメント雇用統計は、ほぼ予想通りの数値に収まったため、市場自体は大きな混乱・変動はありませんでした。上にも書きましたが、それなりに良い結果だったため、景気が底堅いものを示したことは良い材料、一方で、利下げに対しては、50bp下がる可能性は低いのでは、との見方が強まった様に思えます。後は、11日のFOMCの結果を待つ、といった状態だと思います。
恐らく、月曜日もそれ程、大きな変動はないのでは、と思います。50bpに対する期待が多少なりとも下がったことは、25bpの場合の(市場の落胆による)下落のダウンサイドのリスクが減ったことを意味し、また、50bpであった場合のアップサイドが上がったことを意味すると思います。
来週は、やはりFOMCの結果が大注目ですが、週の後半に発表される11月の小売店販売状況、CPI、PPI等の経済指標も、FOMC発表後の市場トレンドを決める上で重要となると思います。特に小売店の販売状況は、米国国内経済の今後を占う上でも重要だと思います。
それでは、皆さん、良い週末を!!