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今日(12月11日)の米国市場 

11-Dec.png

各主要インデックスの終値
Dow: 13432.77, -294.26 (-2.14%)
Nasdaq: 2652.35, -66.60 (-2.45%)
S&P 500: 1477.65, -38.31 (-2.53%)

本日は、FOMCの結果発表まではじわじわと小高く上昇していましたが、発表後一気に下落して終了しました。各主要インデックスは2%を上回る下落となっています。

本日の主なニュース

今日の一番のニュースは、当然ながらFOMCの結果です。金利引下げ幅は、大方の予想通りの0.25%でした。事前の予想で、25bpに加え、ディスカウント・レートを50bp引き下げる見方が(強く)あったので、Fedがディスカウント・レートを50bpに下げなかったことが市場の失望を買ったとの見方があります。今回の表決は、賛成9票反対1票で可決されたとの事です。また、Fedは今後の金利引下げに関しては、状況に応じて柔軟に対応する姿勢を明らかにしています。
関連記事: Fed lowers rates, Wall Street tumbles

Fannie MaeとFreddie MacのCEOがアナリスト向けにミーティング(カンファレンス・コール)を行ったようです。FreddieのCEOのRichard Syron氏は、来年以降に現在発表した損失に加え、新たに55億から75億ドルの損失を被る可能性があることを明らかにしました。また、Fannie CEO のDaniel Muddもアナリストとのカンファレンスコールで、2008年は非常に厳しい年になるとの見方を示し、住宅ローンの破綻と担保物件の差し押さえについては、記憶にある中で最悪の状況であると語っています。
関連記事: Fannie, Freddie chiefs see tough 2008

GEが2008年の収益見込みを発表しました。GEによると、GEは2008年の収益見込みとして、利益が最低でも10%の上昇となると見込んでいるとのこです。2008年のEPSは2.42ドルを見込んでおり、これは事前の予想のコンセンサスの2.49を下回っています。GEの株価は本日1.02%の下落で全体の落ち込みに比べると堅調でした。
関連記事: GE sees 2008 profit up at least 10 percent

TIが第4四半期の収益見込みを50セントから54セントに修正することを発表しました。以前の見込みは48セントから54セントだったので、下限の引き上げといった形になります。TIの株価は本日0.8%上昇しています。
関連記事: TI shares up on improved outlook

主なセクター・株の動き

(ファイナンス) 全般的に大きく下落しています。下落が目立ったのは、Countrywide 9.43%, Morgan Stanley 8.13%, Lehman 6.87%, Goldman 5.82%, Merrill 5.78%, WFC 5.73%, Wachovia 5.65%, それぞれ下落しています。

(住宅) こちらも全般的に大きく下落しています。DHI, KBH, CTX, LEN、BZHは10%以上下落しています。

(小売) 全般的に下落しています。大きく下がって目に付いたのは、KOHL’sが5.98%の下落でした。他、5%程度下がっている所も多く見受けられました。

(テクノロジー) Cisco、TIは上昇しています。GoogleとAppleは下落していますが、水準的には依然として高いところにあります。主要企業で大きく下がっているのは、RIMMで4.39%の下落でした。

まとめ・コメント

発表されたFOMCの金利引下げ幅は、予想通りの25bpでした。それにもかかわらず、市場は発表後に大きく下落しました。このことから推測すると、昨日のエントリーでも少し書きましたが、市場は50bpへの期待がかなり高かったのだと思います。ディスカウント・レートを50bp下げなかったため、との見方がありますが、それだけで、全面的に売られるのは理由としては弱い気がします。

ここ数日間、大きく上昇していたので、今日は下げましたが、インデックスを見た場合、今日の終値は、それ程低いわけではありません。参考までですが、11月末のDOWの終値は13371.72なので、それに比べれば上昇しています。何度かエントリーで書いていますが、これから機関投資家の取引、駆け引きが活発になると思います。

尚、私の言う機関投資家の定義は、“個人ではなく、企業体で投資を行っている投資家全てを指します"。Wikipediaの日本語版での定義と同じです。”機関投資家”に含まれるものは、生命保険会社、損害保険会社、銀行、信託銀行、投資銀行、証券会社 、総合商社、ヘッジファンド、投資ファンド、投資顧問会社、年金基金、その他の資産運用母体です。

米国では機関投資家の取引のシェアが非常に高いため、私のブログのエントリーでも良く書いていますが、機関投資家の動向・考え方をいつも意識しています。(公開しているデータを見たことがないのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです。) 

「機関投資家の取引」「ヘッジファンドの取引・動き」と表現した場合、日本の方で、投機的、仕手戦の様なものをイメージされる方もいらっしゃる場合もあるかと思います。しかし、個人的な印象、意見ですが、米国では、その様な動きは非常にマイナー(少数派)だと思います。ヘッジファンドも戦略に基づいて合理的な取引をするところがほとんどだと思います。

例として、今回のFOMCでは金利を引き下げることが確実視されており、その前に政府のサブプライム案が発表される等、市場環境的にFOMCまでは上昇する可能性が高かったので、ショート・ポジションを取り合えず解消しておく。また、市場全体として、FOMCまではダウンサイドよりアップサイドの方が多いので、取り合えずロングのポジションを拡大する。といったヘッジファンドの動きはある程度、想像できると思います。(もちろん、ヘッジファンドの種類にもよります。Quantsは、上記の様なアプローチは直接該当しません。) これにより、結果的に株価が多少上がることになりますが、それは、価格を引き上げるために誘導しているわけではないと思います。(当然、誘導されて買う個人もいると思いますが、数は多くない) 実際、ここ2週間で、株を新規購入する様な、個人投資家はそれ程多くないと思っています。

今回のFOMCの発表結果は、予想される範囲の中では、比較的アップサイドのない形(アップサイド例:ディスカウント・レートは50bp、または、FFレートも50bp引き下げ、等)となりました。

機関投資家としては、FOMC発表後、年末に向けたウィンドー・ドレッシングでも(ほぼ確実に)売られる可能性が高い住宅セクターに関しては、ロングは縮小・解消、ヘッジ・ファンドはショートを積極的に積み上げたのではと想像しています。多少似た様な考え方での動きが、ファイナンス、小売でもあったと思います。

FOMCが発表され、これからどう市場が動くのか非常に重要な状況になってきてきました。 短期的に(12月末までに)、市場がどの様に動くのかを考えた場合、セクター別の動きで想像がつくものもありますが(例えば、住宅、小売は12月末までであれば、恐らく下落の方向性。小売に関しては企業間の明暗がありそう。)、不確定で尚且つ、市場全体にも影響が大きく、重要なのはファイナンス・セクターです。

ファイナンス・セクターは年初から見た場合は、大きく下げており、底なのでは、と言った見方も根強くありますが、私は底はまだまだ下だと思っています。ただ、買いだと思う層も多くあるので、上昇余地も大きいため、短期的にどう動くのかは、分かりません。とりあえずの目安は今週のLehmanですが、来週のGS, MS, BSCが大注目だと思います。特にGoldmanがどうなのか、だと思います。恐らく結構良い数字を見せると思っていますが、市場の期待も高いため、その期待に満たない場合は、市場は大きく崩れる可能性があります。

ここ数ヶ月、特に、ここ数週間のニュースを見ても、クレジット・マーケットの問題はかなり深刻で、さらに悪化する傾向にあることを示しています。続々と、新たな損失の発表が続いています。しかも、これで収まるわけではないはずなので、(来年もクレジット破綻は続く見込み)市場に対する見方がさらに大きく悪化・悲観的になる可能性は少なからずあります。

この不安要因を、表面上(実質的にもそうですが)覆い隠す効果があるのがFedの金利の引き下げです。また、今の時点で唯一と言っても過言ではない、市場の上昇を支える原動力=Fedの金利引下げ、です。実際、今回もFedの金利引下げの期待で、ここまで大きく戻してきました。市場は、次回のFOMCまでどのレベルまで、持ちこたえられるのでしょうか?かなり無理がでてきている様な気がします。

繰り返しになりますが、私はGoldmanがファイナンス・セクター全体を支える最後の砦だと思っています。(彼らもそれを十分に理解していると思います。) ファイナンス・セクターが崩れた場合、市場全体も大きな影響を受けると思います。Goldmanがどこまで踏ん張るかが、鍵だと思います。

この記事へのコメント

詳細な情報ありがとうございます。たいしたことではないのですが、BlogRankingのボタンがここ数日ありません。やめられたんですか?

こりおりさん、

何となく、クリックを催促する様なところに抵抗があったり、その他の件で、ランキングやめようかな、と考えています。
きっと、ランキングいつも押して下さっていたんですね。ありがとうございます。

近日中に判断し、ブログにて連絡します。

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