各主要インデックスの終値Dow: 13245.64, +38.37 (+0.29%)
Nasdaq: 2640.86, +39.85 (+1.53%)
S&P 500: 1460.12, +7.12 (+0.49%)
本日のDowとS&P 500は、0.5%程度の上下の幅の中で推移し、昼頃はマイナスでしたが、その後戻して昨日比で少し上昇して終了しています。Nasdaqは他と比べるとかなり好調でした。
本日の主なニュースBear Stearnsが四半期の決算を発表しました。結果は予想よりも悪く全体で8億5400万ドルの赤字で一株あたり6.9ドルの損失でした。Bear Stearnsが赤字を計上するのは、会社創立以来初めてのことです。アナリストの事前予想は、一株当たり1.8ドルの損失だったので、予想よりも大幅に大きな損失でした。損失の多くは、サブプライムがらみのCDOによるものだとのことです。Bear Stearnsの株価は、本日上下に大きく変動しましたが、結局0.91%の上昇で終了しています。
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Bear Stearns has huge loss and cuts executive bonusesMBIAがCDOへのエクスポージャーが合計で306億ドルあることを発表しました。これは、多くのアナリストが想像していたよりも大きかったため、株価は本日26.17%と大幅に下落しています。尚、アフターアワーズでは、10%位戻しています。
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MBIA Details CDO ExposureFedExがカレンダー上の第2四半期の決算を発表しました。結果は、EPS1ドル54セントで、昨年同期の1ドル64セントから下落しています。減益の主な要因は、燃料費の高騰と米国内の景気の減速の影響との事です。FedExは、先月に第2四半期の利益予想を引き下げることを発表していました。第3四半期の見込みとしては、EPSで1ドル15セントから1ドル30セントの間を予想しています。(昨年はEPS1ドル35セント)尚、この予想は、燃料の値段が安定してくることと米国内の景気が更に悪くならないことを前提にしているとの事です。添付の記事のでアナリストのコメントとして、FedExの予想は楽観的ではないか、との見方を示しています。FedExの株価は本日1.06%下落しています。
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FedEx 2Q Profit Falls on Fuel Costs市場終了後にResearch in Motion12月1日締めの決算のカレンダーで第3四半期の発表を行いました。結果は、昨年同期に比べ売り上げが約2倍となり、利益は一株あたり65セントで昨年同期に比べ倍以上(EPS31セント)の好決算を発表しました。新規の契約数は165万件で、12月に個人の需要が高かったことが好決算の要因との事です。第4四半期は、一株あたり66セントから70セントの利益を見込んでいるとの事です。RIMMの株価は、本日4.76%の上昇で、決算発表後のアフターアワーズでさらに10%以上の大幅な上昇となっています。
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RIM 3Q Earnings More Than Double主なセクター・株の動き(ファイナンス) 下落しているところが多く見られますが、Morgan Stanley, Bear Stearns, Lehman Brothersは上昇しています。。
(住宅) 殆どが、日中は前日比マイナスでしたが、最終的には上昇しています。
(小売) Target, Wal-Martが下がっているのが目に付きました。特にTargetは2.64%と比較的大きな下落となりました。
(テクノロジー) 全般的に好調でした。上昇で目に付いたのは、昨日好決算を発表したOracleが6.45%の大きな上昇。インターネットと郵送の組み合わせのDVDレンタルを行うNetflixが9.53%の上昇、最近下落が続いていたPalmは今日は11.05%の上昇でした。
まとめ・コメント発表されたBear Stearnsの結果は、予想以上に悪かったものの、株価は結果的には上昇となっています。昨日、似たような非常に悪い結果を発表したMorgan Stanleyも発表後の昨日に続き今日も上昇しています。上昇の理由は、これを空売り解消買い、悪材料出尽くし、と言った様にも考えられますが、いずれにせよ、今の時点での市場への悪影響はそれ程でもなかった、と言えるかと思います。
テクノロジーに関しては、昨日のOracleの好決算と来年の見込みが堅調であることが、好意的に受け止められて、セクター全体の上昇に貢献したと思います。それにしても、今日のRIMMの予想よりも非常に良い決算結果は、かなりポジティブ・サプライズで、明日のセクターのパフォーマンスに貢献するのではと思います。
一方で、FedExの決算発表結果は、米国内の景気の低迷を示すものなので、あまり油断はできないと思います。
今週の今の時点で、セクターごとに見た場合、Bear StearnsとMorgan Stanleyが予想以上に悪い結果を発表しましたが、ファイナンス・セクターは崩れることなく、変動はあるものの、上昇しています。住宅セクターに関しても、今週は結構底堅い形で推移しています。また、テクノロジーのセクターは、先週まで調整的な形で売られ下落していましたが、ここ3日間は順調です。一方、小売に関しては、ここに来て再び下落する様な傾向が見られてきています。
明日は、決算発表を行う企業は少ないのですが、Circuit CityとWalgreenが発表を行うので、米国国内の小売の状況を知る上では参考になると思います。Circuit Cityは赤字となることが予想されていますが、予想に比べどうなのかが注目です。