各主要インデックスの終値Dow: 12827.49, +27.31 (+0.21%)
Nasdaq: 2499.46, -5.19 (-0.21%)
S&P 500: 1416.18, +4.55 (+0.32%)
本日の米国市場は上下の変動を繰り返し、最終的にはDOW JonesとS&P 500は、昨日に比べ若干の上昇、Nasdaqは本日も他のインデックスと比べ弱含みに推移し、若干の下落で終了しています。
本日の主なニュース今日はこれといったニュースはあまりなかった様に思いますが、いくつか目に付いた記事に関して、ハイライトします。
Stocks end mixed in shaky tradingこの記事の中で、業界関係者のコメントとして、"We pretty much know the Fed is going to lower rates again, but the real catalyst might come from some of these earnings reports.", 「我々は、Fedが金利を引き下げることはほぼ確実だと思っています。しかし、市場の上昇を実際に促進するのは、いくつかの決算発表結果の方かも知れません。」
(コメント) Fedの次回のFOMCは1月の終わり(29日と30日)です。 上記のコメントにもありますが、市場は次回のFOMCでFedが金利を引き下げることに関しては、確実と思っており、今は25bpと50bpのどちらかになるのかが、注目されています。 どちらになるかは、短期的には市場のセンチメントに影響すると思いますが、やはり注目は、来週から本格化する企業が第4四半期の決算を発表の結果と今後の見込みだと思います。以前から、何度も書いていることですが、Fedの金利政策への注目がかなり過度になっていましたが、いずれ、企業の収益動向へ注目が戻るのでは、と想定していました。その時、その時の市場の状況にもよりますが、企業決算動向への注目が高まってくることは、然るべきことだと思います。今後、単にセクターと言った単位よりも、企業間での収益に差によって、企業間での株価の差が顕著になってくる様に思います。 (これは、先週取り上げたバフェット氏のインタビューの中でも、バフェット氏がファイナンス・セクター内での企業の差が今後顕著になってくることを示唆していることと、基本的に共通した見方です。
Paulson: Don't want to rush economic stimulusHank Paulson氏が住宅マーケットについてとその対策に対しての声明を行いました。主旨としては、住宅市場の問題が実経済に与える影響を最小限に抑えることが短期的な最優先課題だとし、また、政策を早く発表することより、効力のある適正な政策を導入することがより重要だとしています。
また、住宅市場の低迷は長引き、またそれによって引き起こされる経済の悪影響を与える可能性があることを認識していることを示しています。 (以下、関連の声明)
"We will likely have further indications of slower growth in the weeks and months ahead," he warned. "The overhang of unsold houses will contribute to a prolonged adjustment, and poses by far the biggest downside risk."
また、Paulson氏は、ブッシュ大統領が進めている減税の恒久化に関して支持を示し、景気のためにも増税は行うべきでないと語ったとの事です。
主なセクター・株の動き(ファイナンス) 主要な銀行系は、若干の上昇で終了している所が多く見られました。一方、主要投資銀行は、下落しています。Countrywide Financial は9.26%の大幅な下落でした。
(住宅) 主要企業の株価は殆どが下落していますが、幅はそれ程大きくありません。年明けの数日間でかなり下がった所が多かったので、多少、一休みと言った状況の様です。例外は、Beazer Homesで 8.43%と大きく下落しています。
(小売) 上昇していることろが多かったです。先週の下落に対して、多少なりとも見直し買いの様な形になっている様に思えます。
(テクノロジー) 全体としては、下がっているところが多いですが、主要企業の中で上昇しているところもあり、注目しています。上昇したのは、Intel (0.93%), Microsoft (0.67%), Oracle (1.00%) 等です。 NVidiaが本日10%以上下落しているのですが、なぜなのか、分かりません。注目しています。
まとめ・コメント 今日は大きなニュースもなく、センチメント主体で方向性もはっきりしない様な動きでした。明日、KB Homesが決算を発表するので、当面の住宅セクターの方向性を示す上で注目しています。また、水曜日の Alcoaの決算発表も注目を集めているようです。
今日もテクノロジー・セクターは下落となりました。今年に入ってからの数日間でかなり下がってきています。個人的には、テクノロジー全般の下落は納得できないものがありますが、一方で、不透明な市場環境の中でここ最近良かったテクノロジーを利益確定の意味でも売っておく、と言った動きがあったのだろう、と解釈しています。
一部の株は大きく下がってきていますが、その様な企業が来週以降決算を発表します。自分としては、その内のいくつかの決算発表結果は、かなり大きなポジティブサプライズを市場に与えるのでは、と期待しているのですが、どうなることでしょうか? ここ数日の下落で、ロングのポジションを強化しているのですが、連日の下落により、ポートフォリオは大きく下落しています。自分の見方にはある程度、自信があるのですが、あまり自分本位の考えに傾いて過剰にポートフォリオをロングに構成すると危険性が高まるので気を付けなければ、と買いに走る気持ちを抑えようとしています。
あせって、損を取り返そうとすると、傷口を深めることになるので、冷静に対処していきたいと思います。いずれにせよ、来週以降の企業の決算発表結果と今後の先行きの見込みが短期的には非常に重要なターニングポイントとなってきていると思います。