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2月5日の米国市場 

5-Feb-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12265.13 -370.03 (-2.93%)
Nasdaq: 2309.57 -73.28 (-3.08%)
S&P500: 1336.64 -44.18 (-3.20%)

本日の主なニュース

本日発表されたISMのサービスセクター(NMI (Non-Manufacturing Index))は増加するとの予想に反して減少し、50を切りました。サービスセクターは、経済の3分の2を占めるとのことです。サービスセクターが減少したのは、2003年3月以来の初めてとの事です。
また、1月のNon-Manufacturing Business Activity Indexは、12月の54.4%から41.9%に大幅に下落しました。

ISMプレスリリース

このISMの結果から、米国経済がリセッション入りしたとの見方が強まり、市場は大きく下落しました。

Dow plunges 350 on weak service sector

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)主要な企業の株は全て下落しています。下落幅が大きかったのは、Citigroup 7.43%, Merrill Lynch 5.6%, Goldman Sachs 5.45%下落しています。

(住宅)日中は上昇していたところが多かった様ですが、最終的には下落して終了しています。

(小売り)ほとんどが下落しています

(テクノロジー)ほとんどが下落しましたが、Googleは今日は上昇しています。また、自社株買いを発表したハードディスク製造最大手のシーゲートも今日は上昇しました。

まとめ・コメント

先週の大幅な上昇で反動がありそうなので、ちょっと心配していたのですが、ISMのニュースをきっかけに、大きな調整となってしまいました。

Fedの前例のない大幅なFF金利の引き下げや政府の景気刺激策の発表等で、大きく改善した市場心理は今日の状況を見ると先週一週間で終わり、再び非常に悲観的なセンチメントに変わっってしまった様です。

個人的な意見ですが、市場は’リセッション’に対してあまりにも過敏に反応している様な気がします。経済活動には、サイクルがあるのは周知の通りで、上昇のサイクルの後に下落のサイクルがくることは、当然のことです。Fedも含め市場があまりにもリセッションに対して極端に反応している気がしてなりません。

数ヶ月前に、私の米国人の友人(小さな会社ですが、経営者です)に「市場がリセッション入りする事は免れない。問題はいつか?だと思う。」と話したとろ、「リセッションにはならないでほしい。なってしまったら大変だ。」と言われたので、「リセッションは、経済活動のサイクルでかならず起こる事だし、それが、起こったからと言って、皆が職を失い、米国が地に落ちるわけではない。」と言ったところ、冷静さを取り戻し「そうだよね。」と言われました。

感覚的なのですが、’リセッション’を’大恐慌’のイメージで捉えている様な人が多い様な気がします。私の心配は、Fed等が極端な低金利政策をとった場合、一時的に(起こるべき)リセッションを先送りする事ができたものの、後で大きな景気後退局面を迎える様な’つけを払わなければいけなくなる’シナリオを恐れています。

上記の事は、私だけでなく、Fedも含め十分承知している事だと思うのですが、ここ最近の動きを見ると一抹の不安を感じます。

(後記)私が変に心配しなくても、リセッションになる可能性も十分あると思います。市場は長期的には非常に理にかなった動きになるので、目先の動きに惑わされず、確固たる姿勢で投資に取り組めば問題ないのだと思います。(以上)

株式市場の動きは短期的には市場心理によって大きく動くので、それをどうこう言うつもりはありません。1月からの市場の動きも理解できなくもありません。ただし、この様な市場の動きに対して、自分がどの様に対応するかは、投資パフォーマンスに大きく影響してくる事だと思います。

頭では、そう考えているのですが、対応が後手に回ってしまっている面は否めないので、自分に対する戒めとしての意味でも書いています。

この記事へのコメント

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こんにちは。
今年は、値動きが大きいですね。

景気の変動に関しては、私もそう思います。
日本人のマインドも悲観的すぎるような感じがします。いろんな事や外国の事まで気にし過ぎというか。

Staygoldさん、

こんにちは。コメントありがとうございます。

日本市場のマインドに関しては、私も本当にそう思います。良く言えば、非常に慎重、それにしても、あまりにも悲観的で周りの市場の動きを気にし過ぎだと思います。

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