スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バフェットからの手紙 (2)- 2007年版 

昨日のエントリーの続きです。
2008年2月29日に掲載されたウォーレンバ・フェット氏の株主向けの文書をセクション毎に訳した物です。
http://www.berkshirehathaway.com/letters/2007ltr.pdf

Yardsticks (ものさし/尺度)

バークシャーは二つの大きな価値の分野があります。一つ目は、我々の投資です。これらは、株、債券、と現金に相当するものです。年末の時点で、これらの合計は、1410億ドルになりました。(これらは、二つ目の分野(バケツ)に位置付ける金融やユーティリティの事業を含みません)

保険事業の流動資産ー我々が保険事業に於いて一時的に所有している(預かっている)現金で、我々の物ではないものーこれが我々の投資に590億ドルを供給しています。この流動資金は、保険の支払い義務(保証)が損得なしである限り、つまり我々が受け取るプレミアムと損失と発生する経費が同額である場合、”自由”に使えます。もちろん、保険の支払い義務は変動が激しく、利益と損失の間を不規則に推移します。しかし、我々の事業の全歴史を通した場合、我々は利益を得ており、将来も平均して損得なしの結果か、それより良くなると予想しています。もし、我々がその様に(損得なしかそれ以上良い)行なえた場合、我々の投資(資産)はバークシャーの株主にとって、抵当のない資金供給の源となる価値を与えるものと見なす事ができるでしょう。

バークシャーの二つ目の価値の分野は、投資と保険以外の事業から得る収益です。これらの収益は、我々の66の保険以外の分野の会社から提供されます。過去20年間の間では、我々は非保険事業の収益の開拓に力を注いできました。下のテーブルは、この推移を示す物です。
Brk-Table1.png

一番目は、14年間毎の一株当たりの投資(額)について表しています。これらは、適用される些細な利息等は除いています。

42年間(会社の歴史)を通した場合、我々の一株当たりの投資の複利の年毎の伸びは27.1%でした。しかし、我々は事業を購入する方に使用可能な資金を使う割合を増やしているため、トレンド(一株当たりの投資額の伸び)は減少の傾向にあります。

次のテーブルは非保険事業の収益がどの様に伸びてきたかを示しています。こちらも、些細な利息等は除いています。

全体の期間の中で、複利での年毎の伸びは17.8%でした。我々の注力のシフトにより伸びは加速しています。

これらのテーブルは過去の状況を把握したり、バリュエーション(評価)について使用するのには役立ちますが、将来の可能性を予測する事に使うのには全く意味をなしません。バークシャーの過去の数値(記録)を再現したり、もしくはそれに近いような値を(将来)記録する事はできません。我々の基本資産と収益はあまりにも大きくなってしまったため、将来特大な伸びを達成する事はできなくなっています。

バークシャーでの私の相棒Charlie Mungerと私は、今後とも、これらの私が説明した二つのものさし/尺度を使って、我々の進捗を計っていき続けます。そして定期的に結果について更新していきます。

我々の取り組みにおいては、バークシャーに加わった経営者達の多大なる協力を得ています.これ(我々の経営組織)は、いくつかの点で通常とは異なる(変わった)グループです。第一に、我々のほとんどは経済的な理由で働く必要はありません。彼らの多くは彼らの事業を我々に売って巨額な富を得ています。そして、お金が必要だからではなく、彼らは事業を経営する事が好きなのです。もちろん、彼らはそれなりの給料(対価)を得られる事を望みますが、お金自体は、彼らが一生懸命、生産的に働く理由ではありません。

第二に、多少関連する事ですが、これら経営者達は彼らの残された(現役)労働の年月を捧げるのに欲した仕事を得ています。ほとんどの他の会社では、トップより下のキーの経営陣(マネージャー)はピラミッドを上り続けることを熱望します。彼らが今日運営する子会社あるいは事業部は、 彼らに取って途中の駅でしかありません。- あるいはそう望んでいます。実際のところ、もし彼らが今から5年後に同じポジション(立場、役職)にいたとしたら、彼らは失敗だった(成功していない)と強く感じるのではないでしょうか。

逆に(対照的に)、我々のCEOたちの成功に対する成績表は、私の仕事を手に入れる(バークシャーのCEOの座を得る)事ではまったくなく、彼らのビジネス・事業の長期的なパフォーマンスです。彼らの判断は、今日ここにいて、これからもずっとここにいる、といった考えから(流れて・やって)くるものです。私は、我々のたぐいまれな、まねする事が困難な経営の機構がバークシャーの真の強さ(優位性)だと思っています。

(引用終わり)

バフェット氏は、’ものさし’と称してバークシャーの事業を保険・投資とそれ以外に分け、それぞれの一株当たりの収益の伸びをトラックしているとのことです。これらのものさしは確かに毎年の進捗状況を計る上で有効な方法と思います。

また、非保険事業に力を入れて行くことが長期的な方針との事で、これも超巨額の資産をかかえるバークシャーの運用方法としては非常に合理的なアプローチだと思います。ただし、買収する先と金額を間違えると大変なことになるので、言うは易しですが、これを実行して長期にわたり結果を収めている事は、やはりすごいことだと思いました。

バークシャーの買収した企業の経営陣で構成する組織の機構についても触れられていますが、本当にユニークだと思います。バフェット氏の運営の仕方に関して、それにまつわるエピソードについて、以下のエントリーで取り上げています。(お勧めです)

バフェット氏の話 (WSJ記事より) 


この記事へのコメント

まいどです。

今回の記事もとても興味深いものでした。Alphaさんのバフェット関連の記事はいつも楽しみにしております。

最新のバフェット事情を、日本語でこれだけ紹介しているブログはそうは無いと思いますので、ブログのタイトルを(バフェット関連に)変更しても充分いける内容だと思っています。

今後のエントリも楽しみにしています。

Itoさん、

ごぶさたしております。コメントありがとうございます。

Itoさんからもその様なお言葉をいただいてしまうと、タイトル(と内容等の構成)に関して、やはり検討せざるをえないかな、と考えています。

ちょっと頭を整理してみようと思っています。

Itoさんのブログで当ブログの紹介、トラックバックありがとうございます。


コメントをお寄せ下さい

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://alpha75.blog107.fc2.com/tb.php/325-472407c5

『麗しのバフェット銘柄』

 アンチ・バフェットと言いつつ、最近なぜかブログ上でバフェット関連の話題が多いので、勢いで買ったまま放りっぱなしだったこの本を引っ...
  • [2008/03/05 23:39]
  • URL |
  • The Intelligent Investor |
  • TOP ▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。