主要インデックスの終値DOW: 12814.35 -206.48 (-1.59%)
Nasdaq: 2438.49 -44.82 (-1.80%)
S&P500: 1392.57 -25.69 (-1.81%)
本日の主なニュースFedが発表した3月の消費者の借入は前の月に比べて倍以上の急激な上昇となりました。上昇は、2月の3.1%に対して3月は7.2%でした。3月の消費者の借入金の上昇の合計は年換算で153億ドルで、アナリストが予想していた60億ドルの上昇と比べはるかに大きい上昇幅でした。
Consumer borrowing unexpectedly surges in March原油の先物価格は本日も上昇し、最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格の終値は$123.53で終了しました。
Oil jumps over $123 on drop in diesel, heating oil suppliesNational Association of Realtors(全米不動産協会)が発表した米国のペンディングの住宅販売は、その前の月に比べさらに下落したと発表しました。インデックスの値は、83.0で2月の83.8を下回っています。(昨年3月は103.9でした。統計を取り始めた2001年を100としています)
NAR: US pending home sales drop to new low in MarchWiMaxを推進する会社Cleasewireが、SprintとケーブルTVの大手Comcast, Time Warner, Intel, Goole, そしてBright House Networksから出資を受け、WiMaxのサービスを提供する新たなジョイントベンチャーの企業となることを発表しました。
Sprint, cable form $14.5 billion Clearwire venture主なセクター・株の動き(ファイナンス)下落しているところが多いです。
(住宅) 下落しているところが多いです。
(小売り)下落しているところが多いですが、Wal-Martは上昇(0.85%)でした。
(テクノロジー)ほとんどが下落しています。その中でIBMは上昇しています。
まとめ・コメント今日の市場の下落の主な理由は、高騰を続ける原油の価格から、今後の経済の先行きへの懸念が再び高まってきていることの様です。
Stocks retreat as oil prices creep higher昨日市場終了後に決算を発表したDisneyとCiscoは、Disneyは2.88%の上昇、Ciscoは約2%の下落となりました。Disneyの結果は文句なしの好決算だったので、上昇はある意味当然かと思います。Ciscoに関してはアナリストの予想よりも良かったものの、今後に対する懸念が再び起きている様です。尚、Ciscoの株はここ数週間でかなり上昇($23少しから、今は$26を超えている)してきていたので、調整的な意味合いもあるかと思います。
3月のペンディング住宅の販売結果が発表されましたが、過去最悪となった2月からさらに下落しています。米国の住宅販売は、今がピーク・シーズンなのですが、3月の販売が2月より悪いと言うのは状況が非常に深刻であることを示しています。Beazer Homesがデフォルトの警告を受けたと今朝のWSJ等で報道されましたが、株価は4.13%下落しただけで、特にパニック売りと言った様なことに至りませんでした。(普通この手の発表は、もっと下がる。しかも午前中は上昇していた)尚、BZHの株価は過去3ヶ月で最も高い水準のレンジを維持しています。
Fedが発表した消費者の借入金が急上昇しているとの発表も要注意な結果だと思います。最近の小売店の販売動向や企業の決算結果から、米国内の消費者動向は思いの外、底堅い数値を示していたのですが、それが借金を増やして消費していたということであったとしたら、大きな問題を抱えていることを意味すると思います。これだけの材料で、その様に判断することはもちろんできませんが、懸念すべき事項だと思います。
悪いニュースが発表されても、「最悪の状態は過ぎた」「底は打った」という考えで買われてきたファイナンスと住宅セクターは、今日はさすがに下落しています。今日の下落が最近の上昇に対する一時的な調整となのかどうか、明日以降の展開に注目したいと思います。