主要インデックスの終値DOW: 12866.78 +52.43 (+0.41%)
Nasdaq: 2451.24 +12.75 (+0.52%)
S&P500: 1397.68 +5.11 (+0.37%)
本日の主なニュース(市場全般)
原油の先物価格は本日も上昇し、最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格の終値は$123.69で終了しました。アフターアワーズでは、$124を超える値段で取引されています。また、全米のガソリン価格の平均は2.7%上昇し、1ガロン当たり$3.65となりました。このままで行くと、$4を突破するのは時間の問題と見られています。
Gas jumps nearly 3 cents to record; oil crosses $1244月の米国小売店の販売状況は、予想よりも良い結果となりました。UBS-International Councile of Shopping Centersの4月の小売り販売の合計は、3.6%の上昇で、2%増の予想を上回りました。尚、3月は0.5%減となっており、3月の売り上げとしては過去13年で最低の数値だったとのことです。トムソン・ファイナンシャルの事前予想によると、19の小売り会社は、予想を上回り、9社は下回ったとのことです。企業別では、Wal-Martは、既存店の売り上げが予想の2.1%に対し3.2%増、Targetは予想4.5%増に対して3.1%増、Costcoは予想6.1%増に対して8%増、TJX Cos.は、予想6.5%増に対して8%増でした。デパートメント・ストアでは、Nordstromが予想を下回りました。
Consumers give stores some relief but still spend cautiously(企業決算関連)
市場終了後に世界最大の保険会社AIGが第1四半期の結果を発表しました。結果は、78億1000万ドル、一株当たり$3.09の過去最大の赤字を記録しました。発表後のアフターアワーズでの取引で、7%以上の下落となっています。
Insurer AIG posts 1st-quarter loss on write-downsこの結果から、S&PがAIGのレーティングを”AA”から”AA-minus”に引下げることを発表しました。また、 S&Pは、状況によって(AIGが125億ドルの資本調達をする計画の成り行きによって)はレーティングをさらに引下げる可能性もあるとしています。
S&P cuts AIG's rating on larger-than-expected loss主なセクター・株の動き(ファイナンス)下落しているところが多いです。日中はかなり下がっていたところもありましたが、それなりに持ち直して終了しています。
(住宅) 下落しているところが多いです。
(小売り)下落しているところが多いですが、Wal-Martは上昇(0.58%)でした。
(テクノロジー)主要なところは上昇しているところが多いです。
まとめ・コメント小売店の4月の販売状況は予想よりも良かったのですが、セクターとしての株の動きは今日はあまり思わしくありませんでした。懸念されていた程、米国消費者の購買動向が落ちていない様な結果ではありましたが、売上高の理由として小売店が積極的なバーゲン・セール等を行ったこと等が挙げられています。また、昨日のFedの発表の米消費者の借入金の増加等を考えると、やはり単純に結果が良かったから、買いが入るといった形にはならなかった様です。
本日のニュースでも、ガソリンスタンドでの販売価格も上昇してきていることが報道されました。このガソリンの高騰が消費者に与える影響は今後さらに大きくなってくると思います。 また、今日も原油は上昇となりました。
本日は資源株や燃料株が好調でした。一部のメディアによると、背景としては、経済の停滞が心配した程悪くなく、今後も建設等の需要は堅調にいくのでは、との見方から買われた、とのことです。
大手テクノロジー企業の株は、本日は上昇の幅はそれ程大きくはないものの、堅調に推移しました。今年に入ってから、一時大きく下落していたAppleとGoogleの両社の株はここ最近大きく持ち直してきています。ここ1週間くらいの傾向としては、全般的にテクノロジーは堅調に推移しており、再び見直し買いが入ってきている様です。
市場終了後のAIGが大幅な赤字決算を発表しました。住宅ローン関連への投資の損失等が合計で約60億ドル、住宅ローンの保険事業で3億5200万ドルの損失があったとのことです。アフターアワーズで株価は約7%以上の下落で取引されています。AIGの結果が、明日市場全体にどの程度影響をもたらすのか注目しています。