主要インデックスの終値DOW: 12745.88 -120.90 (-0.94%)
Nasdaq: 2445.52 -5.72 (-0.23%)
S&P500: 1388.28 +5.11 (+0.37%)
本日の主なニュース原油の先物価格は本日も上昇し、連日に渡って最高値を更新しました。New York Mercantile Exchangeでの6月供給の先物価格は$126.25の最高値の記録を更新し、$125.96で終了しました。
Gas jumps above $3.67, oil passes $126 on Venezuela concerns3月の貿易赤字が予想以上に減少していることが明らかになりました。3月の貿易赤字は582億ドルで、2月から比べて5.7%の減少となりました。減少の主な理由は、輸入が2.9%げらくしたことによるものとのことです。
March trade deficit drops by bigger-than-expected amount今日の市場の下落の主な要因として、昨日市場終了後に発表となったAIGの決算結果と原油の上昇を挙げている記事が多くありました。
Stocks decline as AIG reveals need for cash, oil surgesAIGは、本業の保険事業は堅調に推移しているものの、CDSによる評価損として200億ドルを計上したためとのことです。CEOのSullivan氏は、昨年CDSで実損失となることはないだろうとの見込みを示していましたが、今回実際に損失を計上する可能性があり、損失額は最悪のシナリオでの見込みを9億ドルから12億5000万ドルに引き上げました。アナリストは、更に大きな損失を計上することを見込んでおり、予想額は評価損の約半分の90億ドルから110億ドルを予想しています。
AIG sees no signs of mortgage asset market rebound yet市場終了後に、FedExがプロフィット・ウォーニングを行いました。5月1日締めの決算上の第4四半期の利益は、これまでの見込みの1ドル60から80セントの間から、1ドル45から50セントになる見込みであることを発表しました。アナリストの予想は、$1.69でした。
利益見込み引き下げの理由として、予想をした3月の時点と比べ、原油価格が大きく上昇していることを挙げています。
FedEx cuts 4Q profit forecast, blames fuel costs主なセクター・株の動き(ファイナンス)上昇と下落に分かれていますが、変動の幅は大きくありません。
(住宅) 下落しているところの方が多い様に思えますが、変動幅は大きくありません。
(小売り)あまり変動していません。
(テクノロジー)主要なところは下落しているところが多いです。
まとめ・コメント今日も原油価格は上昇し、高値を更新しました。このニュースと昨日のAIGの決算結果と住宅ローン市場の低迷が深刻な状況にあるとのニュースが、本日の市場の下落の主な要因との報道が多くありました。AIGは本日8.77%の下落となりました。確かに、市場全体のセンチメントに対しては、影響はあった様ですが、関連するセクター、ファイナンスや住宅セクターの株はそれ程下がっておらず、直接の影響度はそれ程大きくなかった様です。
他のファイナンス企業も大幅な損失を発表しており、住宅ローン関連のFannie Maeが巨額な損失を今週発表しているので、セクターとしては特に驚く程悪いニュースと受け取らなかったのでは、と想像しています。
住宅ローン破綻を防ぐ・減らすための救済案が議会の承認を得たとの報道をWSJの本日の記事で読みました。総額3000億ドル($300B)とのことです。大統領が拒否権を使うとの見方もあり、まだ、紆余曲折が予想されている様ですが、いづれにせよ何らかの住宅ローン破綻に対する救済案は行われることになると思います。また、この救済案を当てにして、住宅セクターの株はかなり買われている様に思えます。個人的には、救済案が実施されたとしても、それは間接的にしか恩恵は得られないのではと考えています。
原油価格の高騰は収まるどころか、すごい勢いで上昇しています。ガソリン・スタンドでの価格も上昇が顕著となってきており、インフレの懸念はさらに高まってきています。実際問題、既に物価の上昇は見られているのですが、今後更に上がってくるとなると、消費者の切実な問題となってくる様な気がします。