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5月28日の米国市場 

28-May-2008.png

主要インデックスの終値

DOW: 12594.03 +45.68 (+0.36%)
Nasdaq: 2486.70 +5.46 (+0.22%)
S&P500: 1390.84 +5.49 (+0.40%)

本日の主なニュース

商務省国勢調査局が発表した4月の耐久消費財の新規受注(発注)は、10億ドル, 0.5%減少し2144億ドルでした。これは、3月の0.3%下落に続き減少となっています。エコノミストの事前予想は、1.5%の下落を見込んでおり、それよりはかなり小さい下落でした。また、変動の大きい移動手段・機関(Transportation)向けを除いた場合、2.5%の上昇となっており、エコノミストの反応は、4月から6月にかけての製造業は改善に向かっている、との見方も出てきている様です。
商務省国勢調査局ニュースリリース
Durable goods show strength in many areas

原油価格は、ナイジェリアの内紛等から供給の不安が高まり、本日は上昇となりました。 New York Mercantile Exchangeでの7月の供給の価格は1バレル$131.03で終了しています。
Oil rebounds on Nigeria threat, supply concerns

JPMorganによるBear Stearnsの買収について、Bearの株主の投票が明日行われる予定とのことです。
Stearns-JPMorgan Chase deal set for vote

主なセクター・株の動き

(ファイナンス)下落と上昇に分かれていますが、変動幅はそれ程大きくありません。

(住宅)  ほとんどが上昇しています。ただし、上昇の幅は大きくありません。

(小売り)上昇しているところが多い様に思えます。

(テクノロジー)上昇しているところが多いですが、主要なところで下落しているところもあります。下がったのは、Intel, Qualcom, Cisco, Microsoft等です。

まとめ・コメント

本日は、予想以上に良い耐久消費財受注結果発表のニュースと原油価格が再び上昇に転じたこと、この二つがメインだったと思います。売り買いが交錯しましたが、結果的には上昇して終了しています。4月耐久消費財受注の結果は、かなり悪いだろうと予想していたのに対して、懸念した程悪くなかったこと、特に重機械等の受注が堅調なこと等から、製造業は予想以上に堅調に推移しているのでは、との見方が出てきている様です。

先週Nordsonの四半期の決算も良く、決算結果から製造業が堅調な状況であることを間接的に物語っているのでは、と書きましたが、今日の耐久消費財受注の結果からもその様な状況であることが伺われます。(ちなみにNordsonは今日は3%を超える上昇でした。)テクノロジーに関しても、好決算を発表する企業が多く、今の時点では堅調です。

ただし、今後の景気の先行き、株式市場の動向に対して慎重な見方も強くなってきている様に思います。今日の市場がそれ程大きく動かなかったこともそれを間接的に示していると解釈することもできるのでは、と思います。原油がこれだけ高い水準にあり、しかも今日は上がっているので、さすがに単に買いが集中する様にはやはりならない、とも言えます。

原油価格に関しては、昨日の大幅な下落に対して本日は上昇となる等、原油価格の高騰が簡単には収まりそうもない可能性もあります。(昨日今日の動きだけで判断するのは、当然時期尚早だとは思います。)ガソリンスタンドでの価格は今日も上昇となったと報道されています。また、消費者が車の運転を控える傾向が出てきている、とのメディアのニュースもかなり多く目にします。

ガソリンの高騰が、消費者の購買動向にあたえる影響もこれから高まってくることが予想されます。実際に消費者の支出がスローダウンした場合に、米国内の景気に与える影響、様々なセグメントの企業の収益動向に対する影響、米国景気がスローダウンした場合、新興国経済への影響がどの程度あるのかにもよりますが、今後原油価格の上昇が与える影響を考えると、当面は楽観視できない状況が続く気がします。

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