主要インデックスの終値DOW: 12280.32 +70.51 (+0.58%)
Nasdaq: 2459.46 -15.10 (-0.61%)
S&P500: 1361.76 =1.08 (+0.08%)
本日の主なニュースLehman Brothersが60億ドルの資金調達を行うことと、四半期の決算で27億7000万ドルの赤字となる見込みであることを発表しました。
Lehman raises $6 bln, expects big 2nd-quarter lossMcDonald’sが発表した5月の売り上げ状況は、全世界の既存店販売が7.7%の売り上げ増と非常に好調な結果でした。米国の既存店の販売も4.3%増と堅調な結果でした。米国の販売が好調であった理由として、McDonald’sは朝食メニュー、新メニュー、’毎日の手頃な値段の提供の強調’を上げています。ヨーロッパでの既存店の販売は9.6%増と非常に好調でした、また、アジア、中近東でも9.7%増で大きく売り上げを伸ばしています。株価は本日4.14%の上昇でした。全体の売り上げとしては、16%増でした。
McDonald’sプレスリリースTexas Instrumentsが、四半期の収益と売り上げのターゲットの範囲を狭めました。新しい第2四半期フォーキャストは、収益がEPS43セントから47セント、売り上げは33億3000万ドルから34億6000万ドルです。4月に発表したフォーキャストは、EPS42セントから48セント、売り上げは32億4000万ドルから35億ドルでした。
携帯電話向けの事業が季節要因以上に弱く、第1四半期より少し低くなる見込みであること、プロセッサーの事業も弱含みであるとのことです。一方で、アナログ・チップの事業は順調に伸びており、また、特定のDSPとマイクロコントローラーの売り上げも順調であるとのことです。
Texas Instruments narrows 2nd-quarter outlookAppleが次期iPhoneを発表しました。3G対応、GPS搭載で、価格は$199からと従来の価格の半分の積極的な値段をつけています。7月11日から、22カ国で販売を開始する予定とのことです。
Apple takes wraps off "zippy" iPhone主なセクター・株の動き(ファイナンス)ほとんどが下落していますが、下落の幅は企業によってかなりあります。下落で目立ったのは、Lehman 8.7%, JP Morgan Chase 6.44%, Wachovia 6.16%等です。
(住宅) 下落と上昇に分かれていますが、変動の幅は大きくありません。
(小売り)Wal-Martは2.06%の上昇、それ以外は下落しているところが多い様に思えます。
(テクノロジー) 上昇と下落に分かれています。やはり下落の方が目につきますが、その中で、IBM, HP, Dell, Broadcom, TI, NT, Microsoft, Yahoo, Oracle等の大手は上昇しています。
まとめ・コメント先週から注目が集まっていたLehmanが四半期の決算結果が30億ドル近い大幅な赤字となる見込みを前倒しで発表しました。同時に、60億ドルの資金調達を行うことを明らかにしました。赤字の幅は、アナリストの予想を大幅に越えています。株価は本日、大幅に下落となりましたが、個人的な印象としては、パニック的な売りといった感じもなく、市場全体としても比較的落ち着いていたと思います。ただし、今日一日での特定の銘柄の価格の変動はLehmanも含めかなり大きいところもありました。(Lehmanは一時13%を超える下落でした。)
原油の価格は本日は若干下がりましたが、$136を超えており非常に高い水準にあります。
McDonald’sが発表した5月の販売状況は、非常に良好で海外での売り上げを大きく伸ばし、また、米国内の販売に関しても順調に伸びている結果でした。McDonald’sの株価は4%を超える上昇となり、市場に対しても安心材料を与える結果となったと思います。 また、他のブルーチップの本日の上昇にも貢献した様です。また、DOWは本日上昇、S&P 500はほぼ変わらず、Nasdaqは下落と主要インデックスでも比較的顕著な差がありました。
テクノロジーは、上にも書きましたが、下落しているところも多く目にした一方で、主要な企業は若干上昇しているところも多かったのが印象的です。Appleは本日下落となりましたが、ここ数ヶ月で大幅に上昇してきているので、ある意味、本日の3GのiPhoneの発表で一旦様子見、と言った感じだと思います。個人的には、iPhoneの中身がどの程度変わっているのかに非常に興味があります。これは、私だけでなく、恐らく発売開始後に昨年と同様に中で使用されているコンポーネントの検証をいろいろなところがこぞって行うと思います。一部の銘柄には大きな影響を与えるところもあると思います。現行製品とあまり変わっていない可能性もあるかと思います。(Radioの部分は当然変わりますが、アプリケーション・プロセッシングの部分がどうなのかが、注目)
TIが第2四半期の業績見込みの範囲を絞る発表を行いましたが、こちらは上限と下限をともに狭める形だったので、良くも悪くもないニュースだと思います。携帯電話、特に3G関係があまり思わしくない様な話なのが、興味を引きました。Appleの3G iPhoneが好調に売れた場合、3Gの携帯電話市場での勢力図が大きく変わる可能性があります。また、使用している半導体製品でも、TIは携帯電話のコンポーネントでは圧倒的なシェアを持っている会社ですが、AppleのiPhoneで使用されるか否かで大きな差がでてくると思います。(現行のiPhoneはTIを使っていない。)TIの第1四半期決算結果も、携帯電話事業はそれ程良くなく、その代わりアナログ事業が好調だったのが印象的だったのですが、同様の傾向が第2四半期にも見られる様です。アナログ事業の好調は、業界内の新たなトレンド、動きを示唆する気がしているので、少し調べてみようと思っています。
金曜日は大きく下がったものの、今日は比較的落ち着いていたと思います。短期的には、原油価格の動向と大手投資銀行の四半期決算を待つ様な形になってきていると思います。