主要インデックスの終値DOW: 12307.35 +165.77 (+1.37%)
Nasdaq: 2454.50 +50.15 (+2.09%)
S&P500: 1360.03 +20.16 (+1.50%)
本日の主なニュース労働省が発表した5月のCPI(Consumer Price Index)は、季節要因の調整前で0.8%の上昇、調整後で0.6%の上昇でした。アナリストの予想平均は0.5%増でした。
労働省ニュースリリースOPECが発表したレポートで、現在の原油価格は、需要と供給を反映した現実的なレベルを超えているとし、また、世界での需要の伸びを従来の1.35%増から1.28%増に引き下げ、年末前までの見込みとして、現状の価格レベルを維持する材料は乏しいと語りました。また、ドルがユーロに対して下落したこと等から、本日原油のNew York Mercantile Exchangeの7月の供給価格は、$1.88下がり$134.86で終了しました。
Oil closes below $135 after OPEC questions prices5月の抵当流れ(foreclosures)件数は、昨年の同月に比べ50%の大幅な増加となりました。全米で、26万1255件の家が最低一回は抵当流れに関連する申請を受けたとのことです。以下に添付している記事の中で、Moody’sのEconomy.comによると、全米の1月から3月に販売された家の内、4つに一つが返済に窮した売却だったとのことです。また、ラスベガス、デトロイト、ロサンジェルスと言った非常に不動産が厳しい状況にある地域では、返済に窮した売却が売却数の50%以上とのことです。
US foreclosure filings surge 48 percent in MayAppleは、日中は大きく下落していましたが、若干の下落で終了しています。これで、三日続けての下落となりました。下落の要因として、 AT&Tとの取り引きにおいて、iPhoneの販売価格に対して値段を下げるためのAT&Tが補助を支払う代わりに、毎月のサービスの売り上げからのAppleへの支払い率を下げる契約に変更したことによりAppleの収益が下がるとの見込みが出ていることが一つの要因の様です。
参考記事:
Apple shares slip for third day in rowMicrosoftは、Yahooに対して10億ドルの現金で検索の事業を購入するとの提案をしていたことが、関係者の話として報道されています。検索事業の購入に加えて、80億ドルを支払ってYahooの16%の株式を購入することも併せて提案していたとのことです。これは、Yahoo一株当たり$35に相当します。
昨日の両社の発表にあった様に、結局このMicrosoftの提案はYahooは受けず流れてしまった様です。
Microsoft offered $1 bln for Yahoo search: source主なセクター・株の動き(ファイナンス)上昇が多いですが、下落もあります。大きく上昇したのは、Lehman 13.7%, Goldman 6.92%, Morgan Stanley 6.93%等です。一方、Wachoviaは、5.8%の下落でした。一時は、10%を超える下落で1992年以来で最低の価格水準にまで落ちたとのことです。
(住宅) ほとんどが上昇しています。
(小売り)ほとんどが上昇しています。
(テクノロジー) ほとんどが上昇しました。上に書いた様にAppleは若干の下落。Yahooも一時は大きく下がっていましたが、持ち直し若干の下落で終了しています。
まとめ・コメント発表されたCPIの結果は、予想よりも高かったもののそれ程でもなく、特に燃料・食料品を除いたコアCPIの方の上昇はそれ程でもなかったことが、好感された様です。これに加え、原油価格がOPECのレポートとユーロに対するドル安から下落したことが、センチメントを再び向上させた様です。
先週から今週にかけて大きく下落していたLehman Brothersは今日は大幅に上昇となりました。Lehmanの大幅な上昇が理由なのか、他の投資銀行も大きく上昇しました。その一方で、Wachoviaはアナリストが配当をカットする見方を示したこと等から、大きく下落しました。
今日の市場後の記事で、再び市場は底を脱したか否か、との見方がでてきている様です。
The worst may be behind for Wall Street -- or not以下に今週一週間の主要インデックスの動きのグラフを添付します。本日の上昇でDOWは週を通した場合若干の上昇、S&Pは約0.5%の下落、Nasdaqは1%ちょっとの下落となりました。週としてみた場合、それ程、結局は下がらなかった様に思います。

来週は、Goldman, Morgan Stanley, Lehman Brothersが四半期の決算を発表する予定です。Lehmanは今週の月曜日に既に概要を発表していますが、GoldmanとMorgan Stanleyの結果が注目です。来週以降も原油価格の動向とそれに関連して為替特にドルとユーロのレートがどうなるのか、に引き続き注目が集まるのでは、と思います。再来週はFOMCですが、こちらは金利を維持することが市場の大方の予測となっていますが、ドル安・インフレに対する見方・今後の姿勢はやはり注目だと思います。