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バフェットからの手紙(2) - 2008年版  


2008年のバークシャー (Berkshire in 2008)

バークシャーのほとんどの事業の結果は、景気の影響を大きく受け、昨年は彼らの潜在能力(注:本来持っている力、見込み、原文は"Potential")を下回る収益となりました。そして、2009年も同様の結果になることでしょう。我々の小売店(の事業)は、我々の住宅建設に関連する事業と同様に、特に大きな打撃を受けました。しかしながら、全体としては、我々の製造サービスと小売りの事業は、かなりの金額の収益を得ました、そして、それらの多くは - 特に規模の大きいもの - は市場における競争力の位置付けを高め続けています。さらに、我々は好運な事に、我々の最も重要な二つの事業 - 保険とユーティリティのグループ - は景気全般との関連性が低いため、収益を得る事ができました。どちらの事業も、2008年に卓越した結果を提供し、そして素晴らしい将来性を持っています。

昨年のレポートで予測した様に、2007年に我々の保険事業が獲得した素晴らしい債務保証(アンダーライティング)の利益は、2008年に繰り返す事はありませんでした。しかしながら、保険事業グループは、アンダーライティングで6年連続で利益を出しました。。これは、我々の585億ドルの保険の”フロート(float)”-我々の所有ではないが、我々が預かり、そして自社の利益のために運用しているお金-のコストが0以下になることを意味します。実際には、我々は、2008年の間にフロートを保有する事で、28億ドルを得ました。チャーリーと私は、このことを発見して愉快な気持ちになりました。(注:最後の表現は、良かったです。と軽く付帯的に述べているくだりです。原文:Charlie and I find this enjoyable. )

(注:フロートの説明については、昨年の手紙に詳しく書いてあります。よかったら、こちらのエントリーでを参照して下さい。ヤードスティックの最初の方で、”流動資産”との表現で書いてある段落です。)

長い期間の中で、ほとんどの保険業者は、巨額なアンダーライティングの損失を経験します。そのことが彼らの経済状況を我々のものと大きく異ならせることとなります。もちろん、我々もアンダーライティングで、ある年は損失を被る場合もあります。しかし、我々は、保険事業で最高の経営者・マネージャー達で構成されるグループを有しています。そして、彼らは、ほとんどのケースで、価値ある確立されたフランチャイズを管轄しています。私は、アンダーライティングの利益をこの先何年間もあげられるだろうと考えおります。そして、それができることは、我々のフロートのコストはかからないこととなります。バークシャーの基幹ビジネスの保険事業は、利益を生み出す発電所・原動力です。

チャーリーと私は、ユーティリティのビジネスに対しても同様に大変熱心です(期待を持っています)。 本事業は、昨年、収益の記録を更新し、さらに将来の伸張の準備もできています。この事業の経営を行うDave SokolとGreg Abelは、ユーティリティ業界で他に類を見ない(突出した)結果を達成しています。彼らが新しいプロジェクトを起案、持ってくるのが、私は大好きです。なぜなら、資本集約的なビジネスのこれらのベンチャーはたいてい大事業となるからです。その様なプロジェクトは、バークシャーに素晴らしいリターンの大きな金額の出資機会を提供します。

資本配分の点においても、昨年はうまく行きました。バークシャーは常にビジネスと有価証券の買い手です。そして、市場の混乱は我々の買収に追い風を与えてくれました。投資をする時、(市場の)悲観は友達、熱狂・幸福感は敵です。

我々の保険のポートフォリオの中で、通常の市場環境ではありえない条件で3つの巨額の投資を行ないました。これらは、バークシャーの年間の収益に税引き前で約15億ドルの利益を加える事になります。そして、同様に資本の増加の可能性も提供します。我々は、Marmonの買収も完了しました。(我々は、現在、会社の64%を所有しています。そして、残りの株式をこの先6年で買い取ります。)加えて、我々のいくつかの子会社は、競争力の地位向上と収益の強化となる”タック–イン”(tuck-in:ごちそう、tuck in: シャツの裾をズボンやスカートの中に入れること。)買収を行いました。

これらは良いニュースです。しかし、喜ばしくない事実もあります。2008年の間に、私はいくつかのばかな投資をしてしまいました。私は、最低でも一つの委託手数料(コミッション)で大きな間違えと、それよりは小さいながらも打撃を受けるいくつかの間違えをしてしまいました。これらについては、後程詳しくお話しします。さらには、私は、新たな事実が判明した時、自分の考えを再検証し、直ちに行動を起こすべだったにも関わらず、指をくわえて何もしない怠慢な間違えをおかしてしまいました。

更に、一般の市場と共に、我々の保有する債券と証券の市場価格は大幅な下落を被りました。このことは、チャーリーと私は気にしていません。実のところ、ポジションを増やすための資金を持っていれば、我々はその様な価格の下落を楽しむことができます。随分前に、Ben Grahamは私に、「価格はあなたが払うものです。そして、価値はあなたが得るものです。」と教えてくれました。話している事が、ソックスでもストックのどちらでも、価格が値下げされていた時、私は高品質の商品を買いたいです。



原文:Warren Buffett's Letters to Berkshire Shareholders, 2008

コメント:このセクションは昨年はなく、今年追加になったものです。この次のセクションは、Yardsticks(ものさし)なのですが、昨年は、”バークシャ・ハサウェイ株主の皆様へ:”の次がすぐに"Yardsticks"でこのセクションはありませんでした。

このセクションは、2008年のバークシャーの業績のハイレベルなとりまとめ、と言った位置付けになるかと思います。この後で、事業グループ毎の具体的な業績結果の話に移って行くのですが、自分の失敗についてもここで簡単に述べて、後で詳しく話すのは、バフェットさんらしいな、と思いました。良い話だけでなく、悪い話、特に自分の失敗については、隠さずに逆に積極的に厳しく追及するのが、バフェットさん流だと認識しております。

この後のセクションについても、順次、更新して行く予定です。

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