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バフェットからの手紙 (6) - 2008年版 

(追記:昨日投稿した際に、添付が保険事業のもので、該当するものとは異なっておりました。日本時間の25日の早朝にバランスシートと損益計算書を差し替えて、追加しています。)

製造、サービス、小売り事業 (Manufacturing, Service, and Retailing Operations)

バークシャーのこの分野での事業活動は、ウォーター・フロントをカバーしています。
(注:原文は、”Our activities in this part of Berkshire cover the waterfront.”です。ウォーター・フロントは、文字通り“水辺”の意味ですが、ここでバフェットさんが言っているのは、消費者市場、米国景気の最前線の意味で使っていると思います。)

それでは、このグループのバランスシートと損益計算書の概要を見てみましょう。

2008bark-bsheet.png

2008bark-2.png


ロリーポップ((注)キャンディ)からモーターホームといった幅広い製品を販売するこのごちゃ混ぜ(種々雑多)のグループは、昨年、平均自己資本(注:tangible net worth: これについては、2007年のバフェットのエントリーとコメントのやり取りもよろしければ参照して見て下さい。)に対して、17.9%の素晴らしい収益を得ました。さらに特筆すべきことは、これらの事業は、ファイナンシャルのレバレッジが非常に小さいにも関わらず、この様なリターンを得ている事です。明らかに我々は、素晴らしいビジネスを所有しています。

しかし、我々は、このグループの多くの企業を自己資本に対して大きなプレミアムを付けて買収しています。バランスシートの中の営業権の項目にそれは反映されています。そして、そのため収益は企業価値(原文では'Carrying Value')の平均に対しては、8.1%の収益と少なくなっています。

1年を通した結果は満足できるものでしたが、このグールプの多くの事業(系列企業)の収益は、昨年の第4四半期に急速に低落しています。2009年の見通しは更に悪いです。しかし、グループは、今日の状況下であっても強力な収益力を保持し、親会社に多額の現金を供給し続けるでしょう。全体として、これらの企業は、昨年、部分的には我々のファイナンシャルの強さによって、有利なタック・イン買収を行ったことによって、(市場における)競合力の地位を向上しています。対照的に、多くの競合企業は水の中(注:水際でなく、と言う意味だと思います)を進んでいます(または沈んできています)。
(注:タック・イン買収については、この手紙の冒頭の部分で既に登場しています。こちらの中です。)

これらの買収において、最も特筆に値するのは、11月後半に行われたIscarのTungaloy(タンガロイ)買収です。Tungaloyは、日本の工具製造の業界リーダーです。チャーリーと私は、Iscarの経営陣の成果について、驚きとそして感謝をしながら、見続けています。我々が会社を買収した時、Eitan Wertheimer, Jacob Harpaz, あるいはDanny Goldmanの様なマネージャーを一人でも確保できれば、恵まれていたと思います。3人(全員)を得る事は、トリプル・クラウンで勝つ様なことです。(三冠王を獲得する様な事)我々の買収後のIscarの成長は、我々の予想・期待 – それは高いものでした - を超えています。そして、タンガロイを加えた事で、パフォーマンスは次のレベルに行く事でしょう。

MiTek, Benjamin Moore, Acme Brick, Forest River, MarmonそしてCTBは、同様に一つ、またはさらに多くの買収を昨年行いました。世界中で農耕機器の分野で事業を営むCTBは、我々が2002年に買収してから、現在までに6つの小さな企業を手にしています。CTBを買収した時、我々は、1億4000万ドルを払いました。昨年、税引き前の収入は8900万ドルでした。CEOのVic Mancinelliは、我々の買収の随分前からバークシャーの様な運営の原則を模倣していました。彼は、細かい事柄が正しく行われ、決して脇道に陥らない様に日々取り組んできました。今から10年後には、Vicは更に大きな事業を経営している事でしょう。そして、もっと重要なこと、投資した資本に対して素晴らしい収益を得ている事でしょう。


原文:Warren Buffett's Letters to Berkshire Shareholders, 2008

このグループの収益力は、バフェットさんが書かれている様に、本当に素晴らしいと思います。事業グループのターゲット市場を考えると特にそうです。しかも、バフェットさんが言う様に、レバレッジをそれ程使わずに18%近い収益率を上げているのは驚きます。ただし、同様にバフェットさんが追記している様に、買収の際にそれなりに高額なプレミアムを払っているので、それを含めた場合、8%ちょっとになりますが、それでもかなり高い収益率だと思います。見栄えが良い数字(パフォーマンス)だけを示すのでなく、留意する点、この場合は買収に際して相応のプレミアムを支払っているため、Goodwill(営業権等の無形資産)を考慮した場合のパフォーマンスはかなり落ちる、ことを明記しているのは、バフェットさんらしいと思います。

また、既に述べていますが、企業買収する際に、価格よりも良い事業を相応の値段で買うことにより興味がある、と語っていますが、この事業グループのありかたが、その方向性を示していると思います。

(追記)本日、旅行から帰ってきました。予定のフライトが3時間くらい遅れたため、乗り継ぎの便に間に合わず、その後の便は既に満席のため、中継の空港に最悪は9時間いなければ行けない様な状態でしたが、2時間程度の待ち時間で、乗り継ぎの便に乗る事ができました。それでも、トータルの旅行時間としては、17時間くらいかかってしまい、疲れました。

先週から、突然、利き腕の上腕部がひどく痛む様になって、タイプする事、物を持ったりする事がつらくなってしまっています。始末が悪い事に、なにもしていなくても痛むので、まいっています。後数日しても回復しない場合は、医者に行ってみようと思っています。

今週は、体の調子を見ながらの更新となる予定です。

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