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2007年後半の米国マーケット・シナリオ予測(続き) 

昨日のエントリーの続きです。 (これは、あくまでも私、個人の考えです。)

米国の場合、一つの鍵を握るのは、サブプライム・ローンの問題がどの程度、市場全体に影響をあたえるかだと思います。 昨日のエントリーで、起こりうる可能性として高いと思われる、3つのシナリオを(かなりハイレベルですが)記しました。以下に再度、記述します。

(シナリオ1)
市場は引き続き金利の動向に敏感ではあるものの、景気は引き続き堅調。 自動車・住宅セクターは引き続き厳しい状況が続く。一部サブプライム・ローンの問題はあるものの、他には波及せず、株式全体としては引き続き上昇する。

(シナリオ2)
サブプライム・ローンの問題が、ファイナンス・セクター全体に波及し、ファイナンス関連の株価は下落、それに伴い、株式市場全体もやや下落するものの、影響は限定的に留まる。

(シナリオ3)
サブプライム・ローンの破綻等が社会問題化する。 また、サブプライム・ローンに絡むHedge Fundのスキャンダルが露見、これが金融セクター及び株式市場全体に影響を及ぼし、株価は大幅に下落する。
現在の市場の状況は、シナリオ1に近いと思います。 問題は、2007年後半に、米国市場がシナリオ2あるいは3へ移行するか?と言うのが一つの焦点だと思います。

個人的な意見ですが、長期的に見た場合、シナリオ2あるいは3が起こることは避けられないと思っています。。ただし、問題はいつか?と言うことだと思います。こういった様な問題は、実際には、思ったよりもかなり後に起こるケースが殆どです。

4~5年前に、米国自動車メーカーは、ゼロ金利・キャンペーンを繰り返し、結果として記録的な販売を達成しました。私は、当時、その様な過剰なプロモーションは、将来の需要を前借しているだけで、結果的には、米国自動車メーカーは自分で自分の首をしめることになるだろう、と懸念していました。

プロモーションはどんどん過激になり、ゼロ金利の期間の延長(最初の頃は、3年だったのが、後半は5年またはそれ以上)、さらに、ゼロ金利に上乗せでのディスカウントまでする様になりました。売り上げ自体は、好調でしたが、結局、続けることが難しくなり、金利ゼロ・キャンペーンは収束しました。

私の予想通り、米自動車メーカーの売り上げは低迷し始めましたが、そこで、GMがEmployee Discount Program (社員割引プログラム)と言う、キャンペーンを投入しました。これは、自社の社員向けの割引価格を一般の購入者に適用すると言うもので、大成功を収め、売り上げは急回復しました。FordとChryslerも同様のプログラムを始め、売り上げは急速に上昇しました。(後にこのEmployee Discountとゼロ金利を合わせたのまで、でてきました。)

これらのキャンペーンにより、米国自動車メーカーはおよそ数年程度に渡り、好調な売り上げを維持することができました。しかし、こうした過剰なプロモーションにより、利益は圧縮され、結果的に大幅な赤字に転落(GMの場合2005年に$10.6B (1兆2-3千億円)の赤字)しました。

ゼロ金利・キャンペーンを始めた頃、私は友人に「これは将来のビジネスを前借しているだけだ、いずれ破綻するだろう。」と冷ややかに言っていたのですが、1-2年後にその友人が、飛行機で米自動車業界の人と隣の席になり、私と同じような話を聞いた様で、「その人は、お前とまったく同じことを言っていたよ。」と言われました。

私としては、米自動車メーカーはもっと早く行き詰るのでは、と思っていましたが、私の予想よりもずっと長くかかりました。

不動産に関しても、同じことが言えます。アメリカでは、数年前から、インタレスト・オンリーと言う「元本に対する返済なしで、金利だけを最初の一定期間払う」様な住宅ローンが流行しだしました。このローンの特徴は、インタレスト・オンリーの期間が終了した後、支払い額が急激に上がることです。

インタレスト・オンリーの期間終了時に、(思惑通りに)住宅の価格が上昇していれば、ローンを払えなくても、家を売ることで、場合によっては大幅な利益を上げることが出来ます。また、住宅価格の上昇により、 (値上がりした)家を担保にして、お金を借りるホーム・エクイティ・ローンと言うものも、流行しています。

ここ数年の不動産ブームの中で、上記の様なローンを利用して、不動産投資をする人もかなりいます。住宅価格が上昇している間は、この様なローンは非常に魅力的ですが、上昇しなくなった場合、または、下落してしまった場合は、非常に危険な状況に陥ります。

この様な、過激な住宅ローンとそれにからんだ、過剰な不動産ブームに対して、一部のメディアは昨年ぐらいから警笛をならしていますが、今の時点では、一部で問題になっていますが、まだ、社会全体を巻き込むような、大きな社会問題となるところまでは、行っていません。

上記の様な問題を抱えながらも、米国の市場は(表面上は)非常に順調です。

私は、秋頃までは、現在の状況(シナリオ1)が続くと想定しています。ただし、米国市場は順調ではあるものの、いくつかの爆弾を抱えている状態にあります。何かの出来事が引き金となって、シナリオ2そして3になる可能性は少なからずあると思います。

この様なシナリオを想定して、私はポートフォーリオを組んでいます。この辺の投資戦略に関しては、次回以降のエントリーで書く予定です。 この米国市場のシナリオ予測に合わせて、為替、そして日本の株式市場のシナリオに関して、次回のエントリーで書く予定です。

(長くなってしまい、すみません。)

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