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ビッグマックと為替 

皆さんは、ビッグマック・インデックス(The Big Mac Index)をご存知ですか? (ご存知の方は、イントロの部分をスキップして本文(続き)に行ってください。本文では、Big Mac Indexから見た、ドルの現状その他に関して、書いています。)

(以下、エコノミストの記事の要約に私が加筆したものです。)

The Big Mac Indexは、イギリスの経済紙エコノミストが、1986年に為替の水準を計る目安として考案したものです。これは、purchasing-power parity (ppp)の理論を基にしています。

ビッグマックの現地の価格と米国の価格の比と、現地通貨とドルとの為替を比較することにより、ドルに対して、その通貨がOver Value(価値が高すぎる)のかUnder Value(価値が低すぎる)のかの目安として等に使われています。

エコノミストのThe Big Mac Indexに関する説明

July7th-13th 2007のThe EconomistでThe Big Mac Indexの最新状況の記事があります。

例えば、ビッグ・マックは中国では、11元で売られています。これを、現時点での為替レートを使用すると$1.45です。アメリカではビッグマックは$3.41(New York, Chicago, Atlanta とSanFranciscoの平均)なので、このことからみると、元はドルに対し58%実質の価値が低いことになります。

ビッグマックは世界中の国々(120カ国)で販売されているため、ドルと世界各国の通貨と比較するのに適した一つの消費財だと思います。

(また、エコノミストは、一つの商品でドルの価値を判断するのは、限界があることを断っており、あくまでも目安の一つであるとしています。)

(要約終わり、正確な元の文章はこちらにあります)
エコノミストの7月5日のビッグマック・インデックスの数値をまとめて、グラフにしたものを以下に添付します。

20070712165519.png


グラフから見た私の気付いた点
- ドルは主にヨーロッパの国々の通貨に対しては、為替レートと比較して、ドルの価値が高い傾向。 (昨今のユーロ高に対して、ビッグマックの価格がついていっていない)
- 中南米の国々の通貨と比べた場合は、多少ドルの価値が低い傾向があるものの、比較的、為替レートに近いレベルにある。
- アジア(日本を含む)の国々の通貨に対しては、為替レートと比べて、ドルの価値が大幅に安い傾向。

やはり、目を引くのは中国の数値です。元の為替レートが実質的にかなり安いことを示す一つのデータと言えます。日本もかなり為替レートとの乖離がありますが、元と比較した場合、元安が際立つと思います。

添付の表から分かる通り、日本も33%も実質の価値が低く、pppを使用した為替の計算だと、なんと1ドル82.1円になります。エコノミストの記事で、日本に関しては、以下の様に書かれています。

“Indeed, nearly all rich-world currencies are expensive compared with the dollar. The exception is the yen, undervalued by 33%. This anomaly seems to justify fears that speculative carry trades, where funds from low-interest countries such as Japan are used to buy high-yield currencies, have pushed the yen too low."

と言う事で、エコノミストは、現在の円安の要因はキャリートレードにあると見ている様です。(前回のエントリーでも述べましたが、私も同意見です。ほとんどの人がそう思っていると思いますが、問題はキャリートレードの影響がどれ位大きいのか?と言うところだと思います。)

ただし、エコノミストは“ビッグマックだけでなく広い範囲でPPPを見た場合、円は適正なレベルにある“としています。(以下抜粋)
“But broader measures of PPP suggest the yen is close to fair value. A New Yorker visiting Tokyo would find that although Big Macs were cheap, other goods and services seemed pricey."

恐らくコカ・コーラやスターバックス他を含めた数値で、それなりのデータを使用した上でのコメントだと思います。しかし、私は、“円は適正なレベルにある”にはちょっと賛成しかねます。New Yorkerを例えで使っていますが、ホテル代を比較した場合、New Yorkと東京のホテルの価格と内容を比較した場合、私の理解では圧倒的に東京のホテルの方がコスト・パフォーマンスが高いです。

私事なのですが、私は日本に滞在する場合、通常、新宿のCentury Hyattを使用しますが(アメリカの会社からの海外出張なので)、部屋のグレード・サービス・施設を考慮したら、アメリカのそれなりのホテルと比較しても、圧倒的な(信じられないくらいの)コスト・パフォーマンスがあります。(ただし、ホテル内のレストランで食事をした場合は、コスト・パフォーマンスの差は(たちどころに)なくなります。)新宿界隈のレストランもかなり値ごろで内容も良いところがいっぱいあります。(お昼も、昔は軒並み1000円以上でしたが、今は都心で1000円以下でそれなりのものが食べられる(と思います))

日本の場合、高いものは高いので、ビジターがそういった、高いものを中心に購入・利用した場合は、エコノミストの見方に賛成します。

ビッグマック・インデックスをグローバルに見た場合、アジア各国の通貨(韓国のウォンを除く)に対しては、ドルは安くなる余地がかなりあることを、示唆していると思います。

当然のことですが、ビッグマック・インデックスだけで、為替の方向性を判断することは、飛躍しすぎだと思います。 

しかし、あくまでも、データの一つしてではありますが、現在のビッグマック・インデックスは、“バフェット氏を始めとして、米国の経済界の大勢が、将来のドル安に向かうことを予想する見方をしている”ことをサポートするものだと思います。



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