(Rio TintoのAlcan買収提案とAlcoaに関して)
先程のエントリーでも少し述べましたが、本日、アルミニウム製造の上記2社の株が10%近く上昇しました。
元々の話は、AlcoaがAlcanに対して、$28Bのオファーで敵対的買収提案をしており、それに対して、Alcanが価格が低いと難色を示していました。(
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Rio Tintoが買収提案をすると言う噂が、ニュースになったばかりで、すぐに発表になりました。ちなみに、今日(7月12日)のWSJには、Alcanが他の会社と交渉していると言うニュース(Rio Tintoの話は具体的になし)が掲載されたばかりでした。Rio Tintoの動き・決断はかなり早かったのではと想像します。
ここ5日間のAlcanの株価の動き

Alcoaとしては、Rio Tintoのオファーにより、Alcanの買収をあきらめなければならなくなりましたが、その代わりに株価が10%近くも一日で上がってしまったので、悪い話ではないと思います。(皮肉ではありますが)
ただし、Alcoaの株価急上昇が、今度はAlcoa自体がどこかに買収されると言うことを期待してのことで、これは、あまりにも過剰な動きの様に思えます。
本日の市場の急上昇は、この話に関連して、M&Aのブームがまだまだ続きと言う、”期待”と、予想に反して(低迷してた)Wal-Martが良い決算を出したという、2点がメインのようですが、もしそうであれば、市場の不安定さを象徴していると思います。
これは完全に憶測ですが、一部の(かなりの)Hedge Fund等が、マーケットが下がる方にかなりのポジションを積んでいて、その辺りがあわててショート・ポジションを解消(Buy to Cover)したのも、本日の急上昇の原因だと思います。
来週から、第2四半期の決算発表が多くの会社で行われ始めます。その状況によって、市場が安定的に上昇していくのか、それとも、引き続き上下に激しく動くのか、等、マーケットの方向性がもう少し見えてくると思います。
現在の時点での市場の状況は、(私の)
シナリオ・プランニングのエントリーで述べた、シナリオ1にあります。相変わらず活発な、M&Aですが、このまま市場が上昇するためには、M&Aのみならず、企業の好決算等が材料として必要になると思います。その場合、FRBは金利を上げることを示唆しだすと思うので、M&Aブームは今がピークで、遅かれ早かれ失速すると思います。この点が、シナリオ1のまま市場がいけるのかの、大きなポイントだと思います。
週末に、現状とシナリオ予測に対する、私の投資戦略に関して、書く予定です。
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