今日の米国市場は非常に堅調に推移しました。DJIは、82.19ポイント上がり、14000を突破して終了、S&Pも過去最高で終了しています。NASDAQも非常に好調でした。

個人的にはどうなるか、非常に心配だったのですが、昨晩、
IBMが予想以上に良い決算と今後に関しても明るい見通しを発表したのが、市場に好感され、また、他の発表した企業も悪いニュースは殆ど無かったためと思われます。
IBMに関しては、四半期の売り上げが前年同期比9%伸び、2001年からの中で、最も伸びた四半期だったとのことです。(ちょっと注目は、この伸びはドル安が貢献した部分も多く、為替が変わらなかったと仮定した場合は、6%の伸びとのことです。)また、2007年の利益の見通しは、従来の予想からさらに上がった14~15%のアップになると発表しました。
この好決算を受けて、IBMの株は本日4.3%上がりました。
他の主なハイテク株として目立ったものは、アップルの株が140ドルを突破して終了、HPも2.67%上昇の$48.4、Verizonとのライセンスのディールを発表したBroadcomが5%以上の上昇、昨日、赤字から黒字への転換を発表したのJuniper Networksが12.46%も上昇しました。
ハイテク株で今日、大きく伸びたのはClearwireで、SprintとWiMAXでの提携の発表をうけて、株価が前日終値より、35%近い上昇をしています。WiMAXが今後の市場で、どの様に展開していくのかは、業界全体としても大きな注目の事項です。
FRBのBernanke議長が、Q&Aのセッションで、サブプライムローン関連に触れ、ロスは$100B(1ドル121円で換算して、1兆2100億円)に達するかもしれないと述べました。今日はファイナンス関連の会社は、殆どの会社が下落しています。
本日市場終了後の決算発表の注目は、何と言ってもGoogleとMicrosoftだと思います。
Googleの決算は、利益の伸びのベースが劇的に落ち、アナリストの予想を下回ったため、アフターアワーの取引で、(これを書いている時点で)本日終了時と比べて7%も株価が下がっています。
一方、
Microsoftは、X-Boxのリコールの費用を含めても、全体として利益が7%上がる好決算を発表しています。(ただし、ほぼ予想通りで、アフターアワーズで、株価は、若干下がっています。)
Motorolaは(予想通り)赤字の決算を発表しましたが、アフターアワーでも株価は殆ど変わっていません。
本日の決算発表で一番大きなニュースは、やはりGoogleだとおもいます。Googleは第2四半期の利益の伸びは、28%とのことですが、いままでは最低でも60%は伸びていたので、この程度の数字だと大きな失望を呼ぶと言うのは、Googleならではだと思います。
これは、明日の市場、今後のテクノロジーの株の動向にもかなり影響があると思います。私見ですが、もし、Googleが期待通りの好決算だった場合、テクノロジー株全体が、今後の不安要因が少ないことも考慮されて、今後、全体の市場をリードする可能性があったと思います。
明日以降の市場の動きは、引き続き不安定な状況が続くのではと思います。本日の時点では、市場は、取り合えずパニックにはならずに済みました。、引き続き
Wall of worryを上っていくのか、それとも、流れがかわるのか、注目して行きたいと思います。
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