本日のニュース(FTとWSJの一面記事にもなっています)でも、ChryslerのヘッジファンドのCerberusによる買収の200億ドル(1ドル120円で換算して、2兆4千億円)に対する銀行融資のうち、120億ドルのローンの販売に関して延期することを発表しています。 (買収自体は依然として行う予定) また、今週の頭に発表された、
CarlyleとOnexのGMのAllison Transmissionの買収の案件もアンダーライター(Citi, Lehman, Merrill)が手を引くことになり、資金調達が暗礁に乗り上げたため、延期となっています。
この様にLBOに対する融資条件も厳しくなっており、巨額な資金調達や融資が今までの様に、簡単に出来なくなってきていることが、うかがわれます。
今日のニュースで、
KKRはIPOを取りやめるべきだと言う意見の記事を見ました。現在の様な状況(ブームの沈静化と資金調達が困難になってくる)になることは、プライベート・エクイティやヘッジファンドの会社は百も承知で、そのためにIPOを急いでいたと思いますが、KKRのIPOはもしかすると厳しくなってきた気がします。Blackstoneはさすがというか、何と言うか、滑り込みセーフですね。(株価は下がっていますが、彼らにとっては、それでも、良しだと思います。)
今は、まだ浮上してきていませんが、プライベート・エクイティのディールで破綻する様なものも、今後出てくると思います。ただし、これは、かなり先のことになると思うので、将来の不安要因ではありますが、今すぐどうこうといったものではありません。
ちなみに、プライベート・エクイティのブームとそれにまつわるリスク等に関しては、5月の
CNBCのWarren Buffett氏のインタビューでもバフェット氏がやんわりと言及しています。
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