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ポートフォリオ構成銘柄のレビュー 

ここ2週間で大幅に下がったとはいえ、私のポートフォリオは年初から見た場合は、まだ、30%弱程度は上昇しています。しかし、オプション等、レバレッジが高いものも現在所有しており、市場の展開によっては、最悪は、一気にマイナスになる様な危険性もはらんでいます。

自分としては、ポートフォリオは、市場下落・景気後退局面でも強いと思われる株を中心に構成してきたつもりでいます。今後の不確定な市場の動きにそなえるために、今回、自分のポートフォリオについて、各々の株の状況分析、ポートフォリオにおける位置付け、その他、細かい点も含めて検証します。

将来、結果と比較して、どうだったかのレビューをしてみようと思っています。

株A
セクター:  Technology
位置付け: Value/グロース

大型株。 ここ数年、市場からの評価が(非常に)下がってきていた。経営陣の判断ミス、戦略、運営ミス等が相次いでいたことが、主な原因と考える。ただし、実力は相当なもの。 状況は既にかなり改善しており、今年から来年にかけては、かなり大幅に決算が改善されると予想。Trailing P/Eは、現時点で約24。今年後半からは利益の上昇が予想されており、第3四半期の終了後は、P/Eは23を切り、07年の予想P/Eは約21。(個人的には、今後の決算は予想を上回ると思っている)

事業内容自体は、景気が悪化しても、大きく影響を受けることは無いと予想され、また来年も順調に事業が伸びることが予想されている。 メインビジネスの市場は成熟しており、安定的に伸びている分野。 少なくとも、中期的には、マーケットリスク(市場が下落する等)はほとんどない。 事業は、全世界で幅広く展開しており、BRICS等が堅調に伸びたり、ドル安の恩恵も受ける等の、アップサイドも考えられる。また、ファイナンス面での安定度は非常に高く、下落リスクは相対的には低いと考えられるので、今後の市場展開によっては、安定度が見直され、買いが集まる可能性もあると思う。

この株は、私の中長期投資のメイン銘柄。 現在の価格は、今の市場の状況を考慮すると、フェアバリューと思う。今年から来年にかけて、利益等が事前予想よりも良い結果をだせれば、この会社の株が、アナリストから見直され、大きく伸びる可能性があると思う。

短中期の、想定の最安値から最高値のレンジの予想は、現行価格から15%程度上下が想定される幅と思う。ここ2週間で大幅に下がっているので、展開によっては、大きく戻す可能性もある。逆に、市場がパニック売りに走れば、この株も大きく下がる可能性はある。

アップサイド: 今年後半の決算で、アナリストの予想を上回れば、買いが一気に集まる可能性大。 また、会社の安定性・低リスクと言った観点で、今後人気を集める可能性もある。

ダウンサイド: 現時点で、大きなダウンサイドのリスクはないと考えている。

問題点:    特になし。

アクション・プラン: 今の時点では、保有を続けるのみ。大幅に値を戻した場合、一部、利益を確定する。 下がった場合は、買い増しも検討。

株B
セクター:  Technology関連
位置付け: グロース

中型株(Market Capは$1Bを超えている。大型株?)で、非常にイノベーティブなビジネス・モデルを展開中。事業分野は、マルチメディア関連。現在は、米国市場にフォーカスしている。これまで順調に伸びてきたが、ここにきて、既存の事業を行っている会社と激しく競合しており、利益率がスローダウンしてきている。これにより、第2四半期決算はアナリストの予想よりも、良かったにもかかわらず、株価は大幅に下落した。Trailing P/Eは、現時点で20を切っている。ただし、競合との激しい価格競争のため、来年は減益が予想されており、このため、株価は、ここ2年の内、最低のレベルにある。

事業内容自体は、景気が悪化しても、殆ど影響を受けることは無い分野。また、個人的には、既存のビジネスの市場は、現時点で、ある程度成熟しているものの、そこからの派生展開等が可能で、事業の将来性はかなり高いと思っている。一方、大手企業が注力している新規事業分野と一部(一見)競合するため(技術的、ビジネス的な観点で、私は競合は殆どしないと思っている。)、将来性に関して懸念しているアナリストが少なくない。

マネージメントの質は、素晴らしく、ビジョン・戦略・実行、いづれも、素晴らしいレベルだと思っている。私にとっては、非常に不思議なのだが、この会社の経営陣とその戦略の良さが分からず、事業モデルの将来性も否定的に見るアナリストが少なくない。そのため、過去にも、少しでも不安要因等が明らかになると、株価は大きく下落したりしたことが、何度かある。

短中期の、想定の最安値から最高値のレンジの予想は、現在の株価が既にかなり低いレベルにあるので、現行価格から10%低い値が最低値、上は15%程度が想定される幅と思う。短期的には、来年の収益に懸念があるので、それが払拭されない限り、上に行く可能性も限定的。

長期的に見た場合、現在の株価は非常に魅力的。 個人的には、数年以内に、株価は現在の価格の2倍以上になると(一時的にせよ)、思っている。(今、競合している会社は、生き残りをかけて、必至に戦っているが、赤字が膨らんできており、価格とサービスの競争を続けることには限界が見えている。競合が弱体化した場合、大きくシェアを伸ばす可能性があり、利益に関しても大幅に上がると予想される。) 

アップサイド: 現在の価格は、アンダーバリューと思っている。しかし、会社の将来性、特に来年の収益に対して、否定的に見る見方があるので、今の価格はある程度、理解できる。激しく競合している競合会社は、現在赤字で、その会社が収益を重視する方向に方針が変われば、価格面でのプレッシャーが下がり、来年の利益率は上昇すると予測される。そうなった場合は、株価も上昇すると考えられる。

ダウンサイド: 既に、悪材料が、(過剰な位)株価に織り込まれておいるため、現時点で、大きなダウンサイドのリスクはないと考えている。

問題点: この株の一部はCallオプションで保有しており、期限があるため、保有期間の制約がある。本来、保有オプション分は、第2四半期決算発表後、処分の予定だったが、大きく下落してしまったため、保有を続けている。 一部は、8月に期限がきれる。 現時点では、それなりに大きな含み損をかかえている。

アクション・プラン: 8月に期限が切れるオプションに関しては、近日中に処分する。 現物株への移行を進め、完全長期保有にポジションを変更する。 今後、長期の主力株としての位置付けにする予定。

次に、続きます。

(長いエントリーに最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。)
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