サブプライムローン関連のヘッジファンドの破綻問題で話題のBear Stearnsが、新たにもう一つのヘッジファンド
が破綻していることをに関して、ファンドの引き出し(解約)に応じない方針を明らかにしたようです。(8/1 追記: 上記の様な表現をしましたが、正確には、ファンドの引き出しを凍結することを、発表しただけで、破綻していることを明らかにしたわけでは、ありません。誤解を与える表現をしてしまいましたことをお詫び申し上げます。ただし、ファンドの引き出しに応じないのは、今の時点で、(かなり)状況が悪化している、ということには変わりありません。この件、本日追加のニュースがありますので、それに関しては、コメントの方に追加いたします。)
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Bear Stearns halts redemptions in third hedge fund記事によると、このファンドは、既に破綻した2つのファンドと違って、レバレッジもかけていなく、しかもサブ・プライムは1%以下で殆どがAlt-Aとプライムとのことです。Bear Stearnsは詳細を明らかにしていないようですが、これが事実とするとかなりのインパクトがあると思います。
既に先週のエントリーでも、
Countrywide Financialの発表等で取り上げていますが、サブプライムだけでなく、プライムのホームエクイティに問題が広がりつつあることが、明らかになってきています。
私の
サブプライムローンの問題からのシナリオ展開に関してのエントリーにおいて述べた、悪い方のシナリオに急速に向かいつつあるように思えます。当エントリーでは、サブプライムの問題と言うことを中心に簡単な形でのシナリオとして書きましたが、元々、この様にファイナンス関連に問題がひろがり、プライベート・エクイティやヘッジ・ファンドの問題・スキャンダルがこれから、あぶりだされてくることのでは、と懸念していました。(問題はそれがおきるのか、では無く、いつなのか?と思っていましたが。。。思いのほか早く来そうです。)
プライベート・エクイティやヘッジ・ファンドの会社の中には(もちろん全てではないです)、かなり無理をして投資をしているところもあると思います。さらには、かなり危険な投資、不正、またはそれに近い様なことをしている、会社・ファンドもある様に思っています。(ちなみにこのことは、このBear Stearnsの様なケースではなく、もっとひどいものを想定しています。Bear Stearnsはまともな会社だと思います。)いままでは、M&Aのブームや市場が順調に推移していたため、プライベート・エクイティやヘッジ・ファンドの問題はあまりでてきていませんでしたが、これからそういった問題が明らかになってくる可能性があります。
明日以降の市場、特にファイナンスのセクターの動きは注目です。
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